踏み台転生者の末路   作:カカオ_

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ふと考えていたら、スバルって救助隊ほんとに入れたの?という疑問が生じたので書いてみました。


スバルの受難

~はやての執務室~

私は、機動六課解散後のメンバーの配属先のために書類を送ったりしていた。

たいていの箇所では問題が起きないのだが、数名問題が生じていた。

 

とくに陸出身者たちの配属ができなくなり、本局や海に配置転換せざる負えない事例が何件も発生していた。

 

「はぁ・・・一度かざとに相談したほうがいいんかな・・・」

かざとはあまりこういうコネを使った配置は断りそうな気がするが、機動六課に参加してくれたメンバーたちの事を考えるとそんなことは言ってられなかった。

 

ぴぴっ

電子音が鳴り、メールを確認するとそこにはスバル・ナカジマ 救助隊の転属不採用の文字が躍っていた。

 

「なっ!?」

(なんでや!?魔力量もあるし、魔導士ランクも高いんやで!?なんで不採用になるんや!?)

「これは本気で一度確認がいるんやな・・・」

 

そうしているとツヴァイが部屋にはいってきた

「はやてちゃ~ん、お父さんが来ました~。

はやてちゃんとスバルさんの面談を希望してます~。」

 

「ちょうどええわ・・・いろいろ聞きたい事もあるしな・・・」

 

 

~会議室~

風輝、はやて、スバルの3名は部屋に集まっていた。

 

「さて、わけをきかせてもらおうやないか!」

風輝はため息をついていた

「おまえなぁ・・・まずは主語を言え、主語を!」

「機動六課メンバーの陸への転属関連が軒並み不採用になってる理由や!」

 

スバルは目を見開いて・・。

「えっ」

つぶやくことしかできなかった。

 

風輝は真面目な顔をしながら

「本気で分からないのか?

スバル・ナカジマ。お前は何になりたかったんだ?」

 

「なのはさんみたいに、救助のできるような人になりたいと思ってました・・・・」

「誰もその勘違いを教えなかったのか?」

「勘違い・・・ですか・・・?」

「何が言いたいんや!?」

「まず、あの空港火災があった時のようなことをやるようなものは陸には存在しない。

強いて言えば、特務一課ならばできるがオーバーワークもいいところな所で手が回りきらなかった。」

 

「なら、特務一課にスバルを配属させてもらえれば」

「いらん」

 

「なっ!?私んとこの部隊員に何か問題があるんか!!!」

「問題はあるな」

はやてに指をさしながら

「本局の人間に近すぎる。

特務一課なんて言ってるが実態は俺の子飼いの部隊だぞ?

陸にすべてを捧げると覚悟をしてそこにいるんだ。

たとえばお前が高町から陸で使ってる術式を教えてほしいとか言われたら教える可能性が十分にある。

それだけでリスクなんだよ。

そこにあるのは、本人の能力じゃない。

そこまで歩んできた道だ。」

 

「・・・・なら・・・機動六課に参加せぇへんかったらまた話は違ったと・・・?」

「条件はかなり厳しいだろうがな。

ギンガ・ナカジマ、ゲンヤ・ナカジマすら条件外になってるんだから。

どうせ例の氷結術式の件に関しても聞いたりしたんだろ?」

 

はやての脳裏には、聞いた時に「いや何も聞いてなかった」と返された姿を思い返されていた。

 

「なんでや!?・・・・まさか私のせい・・・・・・?」

こくりと頷いた。

 

「八神はやてという本局の人間と距離が近しいと判断したために術式の要因からは外した」

その言葉にはやては愕然としていた。

「・・・そんなに私の事が嫌いなんか・・・・・・」

 

「はぁ・・・別に嫌ってるわけではないんだがな・・・・嫌ってるのは、お前個人ではなくて本局や海・空のことだ。

お前は、三大提督とかからも優遇されてるからな。

だからこそ外すことが決定した。

話がそれたな。

スバル・ナカジマ、お前はどうする?」

 

「今からでも、救助隊に入ることはできないんですか?」

 

「無理だな。俺がごり押しをすればとおるだろうが・・・」

 

スバルはそれに期待をした目を向けてきたが

「俺は基本そういったことをするつもりはない。

そもそもだ、なんで魔導士ランク上げちまったんだよ。」

 

「魔導士ランク上げたのが悪かったんですか!?魔導士ランクって任務の達成できる能力を示すものだって言われてるのに!?」

 

「まず一通り要因を言おうか。

通らなかった理由は

1.魔導士ランクが高すぎる

2.機動六課のメンバーだから

3.人手不足

上記3つの要因より書類選考で落ちた」

 

「ごめんなさい・・・何度考えてもその3つの要因で落ちるのがわからないんです!!どうしてですか!」

 

「まず魔導士ランクが高すぎる件だが、

高いと基本的に陸以外に引き抜きがかかる。

また基本的に陸の部隊長は高くても魔導士ランクAなんだぞ?

そこに現在でも魔導士ランクAとかになってるやつを採用してくれなんて言っても通るわけないだろ。

 

それに、最初からそこまで高いのならば引き抜かれる可能性が高いというかすでに粉がかかってるだろうと判断する。

ならば最初からいないものと考えた方が、効率がいい。」

 

その言葉にスバルは固まってしまった。

 

「これがまだ魔導士ランクの低いころから陸に所属してるんなら話は変わるんだが、そこまで上がった人間を外から採用することはめったにない。

救助隊もあるが、すでに高ランク魔導士なんかに頼らない方法での救助をする方向に進んで長い。

そこに高ランク魔導士なぞはいらない。」

 

スバルの瞳からは涙がぽろぽろとこぼれていた

 

「次にお前が機動六課であることが問題だ。

まず機動六課立ち上げ時の強引な引き抜きで反感は多少はあったんだ。

さらに行った先では「陸の功績の乗っ取りをした機動六課」

また、レジアス中将の件に関しても感づいてる連中はたくさんいる。

高町の推薦状ってのも悪かった。なんせかの有名なエースオブエースだからな。」

 

はやての方を見ながら

「強引に引き抜いておいて、事が終われば戻せるとかおまえ陸の人事なんだと思ってるんだ?」

 

「でもや!一部の人間は元の部隊に戻れたやないか!」

「それはな、強引な引き抜きをされた奴かつ機動六課に参加をしても元の部隊とはちゃんと個人ではかかわり続けていたんだよ。

解散するから戻りたいと部隊長にも頭を下げてきたんだ。

機動六課の功績関連が起きた時にはその部隊にぼろぼろ泣きながら土下座しに来てたんだぞ。

だからそいつらだけは戻れただけさ。」

 

 

風輝は一度お茶を飲み一息ついた

はやてはナカジマ家がハブられた要因が自分にあると知り固まってしまっており。

スバルは自分の夢が叶わないと思い涙が止まらなかった。

 

「次に人手不足の件だ。

ここでも機動六課に参加をしたことが足を引っ張る。

武装局員としての訓練を受けておりかつ魔導士ランクが高いんだ。

救助部隊になんか参加するよりも武装局員として入ってもらった方がいい。

 

救助のやつはまた別に育てればいいんだしな。

そこでお前を取る必要性がない。

理解はできたか?」

 

 

「理解はできました!

でもなんとかなりませんか!」

「風輝!・・・・すまんかった」

その場ではやては土下座をした

「私の考えが甘かったんや。キャリアを上げれば自分のやりたい道に近づけると考えてたんや。」

 

「まぁ普通はそうなんだがな。

だが管理局は普通じゃない。

今回の一件で痛感しただろうから言うが、お前らは魔力量が高かったりヴォルケンリッターという「戦力」を保有してることで優遇されてんだよ。

 

変な話、俺がいなかったらスバル・ナカジマは救助隊に入れただろう。

賄賂でも圧力でもかければ入れれるからな。

あとは実績でなんとかすればよかった。

でも、陸では今そう言ったものは簡単には通用しない」

 

「それでもや!

機動六課に参加したことで夢がかなえれないなんてのは嫌なんや!

それはスバルの責任やない。

部隊長である私の責任や!

私の事はどうしてもええ。

だからなんとかできへんか」

 

「はぁ・・・スバル・ナカジマ、お前はまだ救助隊になりたいのか?」

 

「はい!」

 

「ならば、まずは管理局を辞めろ。

そして、救助関連の訓練校に入れ。」

風輝は書類を出した。

「はっきり言うが、他に道はない。

話はつけてある。

そのデバイスも封印をし、体一つで訓練校に行き教官たちと信頼関係を築け。

そうすれば救助隊に入れるだろう」

 

「なら、解散後に入校すれば!」

「誰が解散後なんて言った?

火急的速やかに決まってるだろう。

能力の問題じゃないんだ。

今回の一番問題点は信用がないってことだ。

俺が話をつけてあるのに部隊が解散してからだとか言ってたらその段階で信用なんぞ築けるかい」

 

意を決した顔をしてスバルは

「管理局辞めます!

そしてすぐに入校します!

部隊長お願いできますか?」

 

「ええとそれは・・・・」

「私の事はどうしてもええんじゃなかったのか?」

「はい・・・速やかに対処します」

 

 

 

その後、スバル・ナカジマは機動六課を抜け訓練校に行った。

新人たちは急な別れを悲しんだが、また会おうと約束をしていた

 

なのはは突如、スバルが抜けることになり混乱をしていた。

しかも事の背景を説明されるとショックが抜けなかった。

 

 

はやては自室で毛布に包まりながら丸くなり

「私バカなんかなぁ・・・・・」

とつぶやいていると

「はやてちゃんは頭のいいバカでしょうね~」

とツヴァイから言われてさらに丸くなっていた。

 




書いた通りなんですがスバル
・魔導士ランク高すぎ:sts終了時に陸戦AAとかになってる。
↑そもそも普通こんなのがこない。
普通に考えたら訳アリとしか思えないし、圧力や不正をして送り込むくらいしか通らないと思う。
つか武装局員の教育受けてるんだから、普通そっちに配属するわ。

この作品では、いろんな意味で陸からの他の部隊への評価が致命的になってるので圧力も聞かないしってのがあり入れないじゃんと思いました。



syrupさん誤字報告、あちこちの話でありがとうございます。
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