~シグナムの場合~
「さて次は八神シグナム!こちらにこい!」
若干の怒気が滲み出ており、周囲の人間たちはごくりと唾を飲み込んでいた。
「わ、私か!しかし、私は別に首都防衛隊でなくても別の場所でもいいのだが」
「いいから座れ!お前は基本行先の相談ではなくただの説教だ!!!
とっとと座らんか!!!!」
あまりの怒気に新人たちは全員ちじこまってしまい、なのはヴィータは物陰でがたがたと震えていた。
シグナムはなぜここまで怒られてないといけないのだろうかと思いながらも椅子に座っていた。
「さてシグナム・・・よくもよくもやらかしてくれやがったな」
「いや待ってくれ!
機動六課には参加をしたがそこまで怒られるようなことではないだろう!?
試作部隊だったのだから戻ればいいだけだろう!?」
はぁはぁと荒い息を吐き深呼吸をおし落ち着かせながらこんこんと言い始めた
「まずなぜ元の部隊に戻れないか分かってるか?」
「機動六課のスキャンダルが原因だと思っているが?」
「それは要因の1個だ。
自体はもっと深刻だ。
まず1個目、お前が首都防衛隊になんで配属されたか理由がわかるか?」
首を横にフルフルと降っている。
「単純な話だ。さすがに海側もばつが悪かったんだよ。
高出力魔法使いを合計で6人も纏めて確保したとかな。
だから一人は陸の部隊に配置がされた、それがお前だ。
考えてもみろ、師匠たちはレジアスさんの子飼いだったからなんとか守れてはいたが・・・。
高ランク魔導士を直接配属させるか?
そんなことをするのならば、陸からの引き抜きなんて起きてないんだよ!
お前はあのタイミングだから陸へ配属されただけであり、いつ引き抜かれてもおかしくなかったんだよ。
ここで問題だ。
すでに陸から本局へ移動をさせている。
その上で、本局側が陸への移動を許可すると思うか?
お前の転属関係はほかの奴とは別の意味でどろどろしてんだよ!!!
そこの部隊長からも圧力かけられて俺の所に報告上がってんだぞ!
お前の転属申請書は思いっきり本局側でも妨害されてんだよ!
何が本局の人間をそちらに引き抜くのは如何なものかだ!!!!
散々こちらから引き抜いてきていい度胸じゃねぇか!!!」
本局側の言い分にさすがにブチ切れていた。
機動六課でこの話を聞いているみんなはあまりのどろどろっぷりに引いていた。
「さらにお前魔導士ランク舐めてんのか。
陸での魔導士ランクトップクラスだったお前を引き抜いて部隊編成に影響が出ないとおもうか?
しかも試作部隊に参加するとか言われてふざんけんなって思われてないわけないだろう。
試作部隊だからって言ってほいほいそっちに行くやつがあるか。
おかげで、はやての評判は治安維持の要でも遠慮なく引き抜くやつとして陸では落ちてんだよ。
しかもその試作部隊に入ったら、魔力リミッターをかけて魔導士ランク下げましたとかでさらに評価ダウンだ。」
「しかし私ははやての騎士であるヴォルケンリッターだ!
そこで参加しないなんてことはできない」
「はぁ・・・・。
お前は八神はやての身内として登録されているんだ。
はやての騎士、ヴォルケンリッターとしてではなくてな。
闇の書事件の情報は基本隠蔽されてるんだぞ?
お前たちが20年前の闇の書の時とは別個体とは俺も思ってはいるが、問題はそこじゃない。
当時の犠牲者の親族たちに別個体だから関係ないんですとか言っても通じるわけないだろう。
だから隠蔽されてるんだ。
客観的に見て身内で別の部隊にいるなんて、普通にある話だ。
本人的には問題なくても客観的には問題ありなんだよ」
一息入れにお茶を飲む
シグナムはそういう事かと目をつむっているだけだった
「さらに、スキャンダルが地上に知れ渡っている事による影響だ。
お前は隊長格の一人だからな。
名前も知れている。なんせ奇跡の部隊として喧伝しようとしたからな。
陸へ機動六課の奴を配属させるにはかなりの配慮がいる状況だ。
なまじお前の場合、名前と顔も知られている。
となると治安に影響がでるからな。」
「ここまではお前を陸に配属できない理由だ。
あとお前、首都防衛隊じゃなくても時空航行隊以外ならどこでもいいとか思ってるだろう?
時空航行隊になれば長期出張前提になるからな、はやてたちとも会えなくなるからな。
転移魔法で戻るのを毎日やるわけにもいかんだろうからな。
次元航行艦がある理由を考えろ。
せいぜい休みの日には戻れるだろうがそのくらいだろう。」
シグナムはびくっと反応している。
「はっきり言うが陸以外となるともう本局しか手がない。
つまり対テロ部隊件教導隊の空だな。
しかしこの部隊にも、現在、高町・ヴィータ・手島の3名が在籍している。
この段階で結構人員的には優秀だな。
すると、まぁ次元航行隊くらいしかないわな。」
「・・・・・なんとかならないか?」
この段階でシグナムの顔に焦りが見えてきた。
「無理だな。
いい機会だから、一回海に行って一人暮らししながら社会に揉まれてこい。
俺からいうのは以上だ。」
俺は話は終わりだと言ったがシグナムはその場から動き出そうとしなかったので、次の奴のために別の席に移動した。
~ザフィーラ~
「さて・・・ついでにそこの犬にしようか。」
「・・・犬ではない狼だ」
ザフィーラは反論してきた。
「管理局に入ってないから正直言う事はあんまないんだが。
ヴォルケンリッターとしてならいう事がある。
ヴォルケンリッター全員に言える事だがもっとはやての事考えてやれよ!
騎士だからって言いなりになってるんじゃない。
はやての行動に問題があったら止めろよ!
今はベルカ戦役時代とは違うんだぞ。
戦うのは何も武力だけじゃないんだ。
客観的にどう見られるかよく考えろ!」
~シャマル~
「次シャマル!
お前に言う事もちゃんとはやてを行動を見て止めろよしかいう事はない!
本局に戻って医療に従事すればいいだろう!」
シャマルに関しては元の部署に戻るだけでいいだろうから何もいう事はなかった。
~ヴィータ~
「さてお前も、進路としては教導隊に戻るだけだろう。
どうも陸に転属不可になってる件についてなんか言ってたようだが、こんだけやらかせばこうなるわ。」
「うううう」
「ティアナの教導の件だけは言いたい事はあるが、それに関しては高町に言うつもりだからな。」
シグナムだけすげぇドロドロしてます。
首都防衛隊に居たと書かれてましたが、そもそも引き抜きラッシュでまともに治安維持ができなくなってる所にシグナムがいるのは不思議でした。
しかし、背景考えると、さすがに纏めて取りすぎたからおすそ分け的に渡しただけだと思います。