踏み台転生者の末路   作:カカオ_

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あれから5年後の風輝

俺、八神風輝がミッドチルダにわたりあれから5年たった

 

師匠は3年前に亡くなってしまった。

しかし、陸のエース不在と言う状況はよくないと言う事で八神風輝がエースとして表にでるようになっていた。

 

その間に、チート頭脳を使ってデバイスマイスターの資格試験・指揮官研修・上級キャリア試験に受かっており

陸の特務一課の指揮官に収まっていた。

 

空や海から引き抜きの話もあったが、「エースオブエースの出涸らし」の力なんていらないですよね?

と笑いながら断る事で有名であった。

なお、副次的に当時のアースラ所属の人間たちの評価に若干悪い影響が出ている。

 

また、いろいろな事をした

 

・新型のバリアジャケット

管理局から使用料をふんだくっている。陸のみは、第三の企業経由での貸与により格安

そのお金でスラムの一部を買い取り、孤児院の開設およびハローワーク・職業訓練所を行っている。

 

・陸特化の情報整理システム

レジアス中将・師匠・自分がいる間のみ無料での貸与と言う扱いになっており、その正体は「廃棄物などから部品とりをし作成をしたハードにプログラムを書き込んだもの」

なおこのシステムのおかげで、報告書作成時間が短縮されている(なお報告書作成能力が一定値を超えたと認められないと使用禁止)

事件調査時の情報整理、被害者情報の取りまとめも併せて行われておりこれがないと陸の仕事に支障が出るほどであった。

不正や不当な命令があったりすると自動的に特務一課に連絡がいく。

そのため陸では怪しい研究をすることができなくなり、本局からも疎まれている

結果として海や空に非合法な部隊や不正な事に慣れた人間たちが多数存在することになった。

レジアス中将の暗躍にも悪い影響があるため、中将たちも最大の警戒をとっている。

 

・デバイス

廃材から部品を取り出したりしながら、自分の家に開発所を作り部品から自作している。

 

・各企業との連携

陸に融通を聞かせてくれる事になり、いくらか状況の改善が進んでいる。

 

 

 

ある日のこと

俺は、孤児院にて保母さんたちと話をしていた。

この孤児院では、俺は創設時のメンバーでありかつ教育も行っていた。

事務処理や判断能力は特に優秀な物がおり誘拐しようとする人がたびたび現れるため俺は余裕があるときにはこの孤児院で寝泊りをしている。

 

空気はぴりつき、あまりの怒気に体から自然とでた魔力がオーラのように立ち上っていた

 

「つまり・・・管理局の連中の一部が嘘をついて海にここの子供を連れていったというわけだな」

 

そこには各子供たちが配属先についたと言って、俺のことを探していたという話がきていた。

でも、俺がそこにはいなくてみんなで連絡を取り合っていたとのこと。

そもそも俺は陸所属であり、海なんぞの所属ではない。

そんなところに行っても俺と会うことなんてできるわけがない。

ここの孤児院の子供たちは管理局の配属先に俺のいる陸を選んでいた。

しかし、今回なぜか陸にその子供たちが来なかったのである。

あとから確認をすると、教員の一部に海の息がかかっており俺が海に転属になったという嘘を吹き込んでいた。

その結果海に希望を出したとのこと。

「俺は本人たちの意志で行ったのならばよいと思っている。しかし、騙して連れていくとはどういう了見だ!!!」

 

 

 

その後、俺は子供たちと連絡を取った。

子供たちの持っているデバイスには、詐欺・誘拐に備えの役割もありこういった場合の情報も収集するように作られており

証拠は十二分に揃っており、盤外での裁判も決着をつけた。

 

とりあえず、そこの教官たちには地獄を見てもらう事にはなったが問題はその後だ。

 

各部署の人間たちが陸への転属依頼を握りつぶしたのだ。

弁護士などからも、管理局に対しての話を行っているのだが

海の部隊たちは非常に優秀な子供たちを手放さず業務に影響がでるからと当人たちは引き止め

外からの圧力は無視をし続けていた。

 

当然クロノのいる部隊にも影響はあり、

子供には真剣に頭を下げ、陸への移動させようとしたが他の部隊から「お前が送りだしたら他を止めれなくなるだろうが!」

と嫌がらせをされるようになった

その子供も自分だけが助かるのは嫌なので、みんなで戻りたいという意見を言われ

クロノはお礼をいいながらも、ほかの部隊からのいやがらせに胃痛に襲われるようになっていった。

 

 

~~~~はやて視点~~~~

 

あれから数日後、八神はやては陸の特務一課に研修に来ていた。

私はここの指揮官が同じ苗字かつ同じ世界出身のため親戚ですか?とよく聞かれ

「そんなんやありません」

と何度言ったかわからないほどになっていた。

小学校時代に分かれたっきりだったが、どうしても昔の俺の嫁~とか言っていた頃の記憶が抜けなかった。

しかも、最後はあるミッションのさいに怪我を隠し、何も言わずに私たちの前から姿を消した。

あのミッションの頃に何か変わったのかと思うがその正体を見ることは叶わなかった。

でもあれから考えてみたが、確かに態度に問題はたぶんにあったがリインフォースを助けてくれた事は事実であり

他に手もなかった事を考えると、みんなと一緒にいる時にこの幸せをくれたんも彼なんやなと思い。

彼の態度と家族との幸せを天秤にかけてしまうと、彼の態度くらい許すべきことではないのかと考えていた。

 

 

「研修に来ました八神はやてです。これから一月よろしくお願いします!」

指揮官である八神風輝の前で私は敬礼をしていた。

彼は子供のころとは違い、まるで別人のようであった。

「指揮官の八神風輝だ。よろしく頼む。基本的な事は各部隊員よろしく頼むぞ。」

 

「ハッ!」

 

 

それから数日がたった。

特務一課は正直激務であった。

特務と言うと聞こえはいいが、各部隊の足りない所をなんとか抑えるための部隊であり

朝から自殺未遂の救出・交通事故の対応・火事の対応など民間人の救助をしながらも

同時並行的に複数の犯人のアジト近辺の調査も合わせ技で行っていた。

 

私は研修と言うことで定時で上がらせてもらえたが、ほかの人たちは残業までしてこなしていた。

 

「なぁ・・・副長・・・なんでこんなに忙しいんや?」

「八神は本局の人間だったな。今でこそ少し改善しているが、以前はもっとひどかった。

陸は優秀になるとな、空や海の連中がこぞって勧誘に来るんだよ。

しかも、あっちのが基本給料がいいからな。大体の連中はさっさといなくなるんだよ。」

「でも、ほないしたらみんなはなんでここにいるんや?こんな規模の調査をできるだけの能力もあるんやし」

「俺たちも優秀ではないさ。八神指揮官にここまで鍛えていただいただけさ。

しかも、今まで見向きもしなかったくせに実績を上げだしたらあちこちから勧誘が来てな正直腹が立ってる。

俺をここまで育ててくれたのは指揮官だ。俺が他に行くときは八神指揮官がいなくなる時だけさ」

「でも、指揮官も大変だよなぁ。さらに孤児院の子供たちのあの事件だろ。」

「あの事件ってなんや?」

「ああ、指揮官がやってる孤児院があるんだが職業訓練も併せて行ってるから非常に優秀な子供もいるんだよ」

「そうそう、そしたら教官から指揮官が海に移動したとか言われて海に配属希望出したんだろ。

それで配属したら、嘘でしたで移動願いも受理されず。裁判では勝ったけど必要な人材だからと手離さないんだよ」

「なんや、気の毒な話やな・・・。」

 

ばりんと言う音が聞こえそちらを向くと八神君が湯呑を握りつぶした音であった。

目の前には通信画面が上がっており、すまんが頼むと言う言葉を伝えると通信が終わっていた。

ものすごい怒気が上がっており周囲がオーラのようなものでゆがんでいるように見えた

「八神仕事だ。指揮官に何があったか聞いてくるんだ」

「はい!?あの状況のかざと君に聞いてくるやって。いやや…怖いわ・・・」

「お前は幼馴染だって話だろう!あの状態の指揮官は本当に怖いんだ。だから頼んだぞ」

全先輩たちは私をじーっと眺めるとその視線の圧力に負け・・・・八神君の所に話を聞きに行った。

 

「八神指揮官・・・何があったんですか?」

「八神か・・・・・・なにちょっとふざけた事を本局が言ってきてな。」

「ふざけたこと・・・ですか?」

「次回の戦技教導会で、ある教導員と対戦をしろとさ。

で、そこで勝ったら子供たちの転属を認めさせるとのことだ。

あの糞野郎ども、アイツらをなんだと思ってるんだ。

まぁ譲歩の条件として俺が勝ったらその場で当人たちは回収するという条件を出しておいたがな」

 

ばちばちばちと周囲の空気がはじける音が聞こえていた

「そ、そうですか・・・がんばってください・・・」

「ああ、ちなみに相手はあの高町だとさ」

「なのはちゃん!?」

「そうだ・・・そろそろ仕事に戻れ」

彼は怒気を抑え、資料に目を通しだし始めた

「失礼します」

 

私は、みんなの元へいき聞いた話を伝えると

全員鎮痛な顔をして、拝んでいた

「なっ!?みんなどないしたんや!?」

「その高町って子が不憫でなぁ・・・。あれ指揮官間違いなく切れてるだろう」

「だよなぁ・・・。でも、あのエースオブエースだろう」

「つまり、外から見ると絶対に勝てない相手を出して譲歩させようとしてるんだろうなぁ」

全員笑い出していた

「なんでみんな笑ってるんや!?そんな条件で怒りはないんか!?」

「あの指揮官相手に勝てるわけないだろう。エースオブエースの切り札って基本、魔力弾系だろ」

「そうそう、心配するだけ損さ」

「じゃあどっちが勝つかトトカルチョでもするか?」

「やめとけやめとけ、みんな指揮官にかけるんだからさ」

とみんなは私のほうを見てきた。もし高町にかけて勝てば大勝だぞ?と言う顔をしているが

「やめときますー。」

私はそういうと、仕事に戻っていった。

 


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