7月、気温は各地で30度を超え、猛暑となっていた。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の本日の練習は中須かすみ部長の決定により部室でのミーティングとなった。もちろんミーティングとは名ばかりの雑談なのだが今日くらいは良いかと満場一致で決定した。
「しっかし毎年毎年なんでこうも暑いんですかねえ」
「そうだねー」
かすみは机に突っ伏して唸るように言い、その隣に座っている桜坂しずくは、かすみを下敷きで仰ぎながら微笑んでいる。
「彼方ちゃんこうして冷房の効いた部屋でいるのが向いてるな~」
「スイスだったらここまで暑くないだけどね~」
ピンク色のソファーで近江彼方がエマ・ヴェルデに頭を撫でられながら膝枕をしてもらっていた。
「今から皆でスイス行きましょうよ~」
「良いよ~案内は任せて!皆を連れて行きたい所たくさんあるの~」
「お金はどうするのよ」
「ですよね~」
かすみの提案も朝香果林に遮られる。
「せつ菜ちゃん、プールは使えないの?」
上原歩夢が優木せつ菜こと中川菜々に聞いてみるが、せつ菜は指を顎に添え、考えたが首を振り
「水泳部が活動している為、使用は無理かもしれません」
「それに水着も用意してないよ~」
「あ!プールがダメなら海はどうかな!」
「今日はもう行く時間ないでしょ」
歩夢の隣に座っていた高咲侑も提案するが果林に制される。
「愛さん閃いた!じゃあ次の日曜日は皆で遠出して海行こう!」
「とてもいいと思う!璃奈ちゃんボード『キラキラ』」
宮下愛は椅子から立ち上がって言い、隣にいる天王寺璃奈は同意の言葉と共に似顔絵を描いたノートをお面のように重ねて表現した。
「愛先輩ナイスアイディアです!」
「日本の海行ってみたかったの~!」
「ここから一番近い海岸はどこでしょう!」
「調べてみるね!」
お祭りムードで話し合いが進み、場所は神奈川にある一色海岸になった。その後集合場所や持ち物等の話し合いをしている内にチャイムが鳴り下校の時間が来た。皆が帰宅の準備をしている時、璃奈が侑を呼び止め、一緒に帰ることとなった。
「急にごめんね侑さん」
「いいよ!それで相談って何?」
2人はコンビニでアイスを買い、ベンチで座って食べていた。
「実は水着を…持っていなくて…それで侑さんに選んで欲しくて」
「えっ私!?それなら愛さんの方がいいの選んでくれそうだけど…」
「それは…無理…」
「なんで?」
「愛さんには…見てほしいから…それにこういう事相談できるのは侑さんかなって思って…迷惑だったらごめんなさい」
「迷惑なんてとんでもないよ!そういう事なら早速見に行こう!」
「ありがとう侑さん」
2人はアイスを食べ終わった後、お台場へ水着を探しに行った。色んな種類があり、ワンピースタイプからきわどい物まで試着して侑に意見を貰って熟考していた。璃奈がふと窓を見た時、日は落ちて辺りは街灯の光が眩いていた。気が付けば20時前、流石にこれ以上は侑さんに悪いと、璃奈が切り上げようと言おうとする前に侑が口を開いた。
「璃奈ちゃんはなんで愛ちゃんに見て欲しいの?」
「……」
「いきなりごめんね、ちょっと気になっちゃって。話したくないなら大丈夫だよ!」
「ううん。話す。侑さんにはこうして手伝ってもらっているし…」
璃奈は一呼吸おいて恥ずかしそうに話し始めた。
「愛さんには出会った時から助けられてて、ずっと一緒に居て…過ごしていくうちに、いつの間にか愛さんの事を変に意識しちゃって…愛さんに笑顔を向けられるたび胸がドキドキして…私、愛さんに恋してるんだって…それで今度の海で愛さんにドキドキさせれたらなって…」
「話してくれてありがとう!そういう事ならここ以外の所ももっと見て回ろう!璃奈ちゃんの魅力を引き立てれる水着を海に行く日までに見つけよう!」
「侑さん…ありがとう!」
次の日の放課後、お台場とは別の場所に2人は水着を見に行った。しかし2人はどれが正解か分からず行き詰まった所に偶然果林が2人を見つけ声をかけた。
「なるほどね、愛に意識してもらう為の水着ねぇ」
「2人で色々見て考えてもしっくりこなくて…果林さんなら璃奈ちゃんにどんな水着が似合うと思う?」
「果林さん、お願い。教えてほしい」
「任せて。私も愛のドキドキしている所見てみたいしね」
「良かったね璃奈ちゃん!」
「とても嬉しい璃奈ちゃんボード『ワクワク』」
「ふふっ。これは絶対外せないわね。さて、璃奈ちゃんのウエストは私たちの中では一番細いのよね、胸も無い訳ではないし。ならワンピースタイプでボディラインを隠すより出した方が得策だと思うのよね」
果林は璃奈と水着を交互に見たり、水着を璃奈に重ねて試行錯誤した。侑と璃奈はそんな果林を見ながら相槌を打っていた。
「これが良さそうね」
果林が選んだ水着は上下黒色でトップのフロントをリボンで結ぶタイプで肩レースが付き、ボトムスはスカートの可愛らしいビキニだった。
「これ…すごくいい!」
「璃奈ちゃん試着してみて!」
試着室に璃奈を入れ、試着室から出てきた璃奈を見て2人は盛り上がった。
「璃奈ちゃんそれだよ!白い素肌が黒い水着でより一層引き立つしその細いウエストが出ている所も最高だし可愛さと少しのセクシーな所が良い!これなら愛ちゃんも璃奈ちゃんにトキメクよ!」
「侑さん恥ずかしい…」
「その恥ずかしがっている所も可愛いよ!」
「予想以上に良いわね。璃奈ちゃんはどう?」
「これちょっと恥ずかしいけど、すごく良いかも。ありがとう果林さん侑さん。私、これ着て頑張る!」
「ふふっ、じゃあお会計しましょう」
会計を済ませた3人は店を出て、果林おすすめの日焼け止めクリームを買い、解散した。
日曜日の朝、璃奈は忘れ物がないか確認し、早めに家を出て駅に向かっていた。日差しが当たれば暑く感じるが今日は最高気温29度と普段よりは気持ち低い為絶好の海日和。早めに出たのもあり涼しい中歩調が変わることなく、集合場所の駅に着いた。予定より30分程早く着き他に誰か来ていないか辺りを見渡していると自販機で飲み物を買っている愛を見つけ声を掛けようとしたが声が上手く出なかった。璃奈の視線に気づいたのか愛がその場で一口飲みながら振り返り璃奈の所へ駆け寄った。
「りなりーおはよう!」
「愛さんおはよう…」
「愛さん楽しみすぎて落ち着かないから走って来ちゃった!」
「私も楽しみで早く起きちゃった」
「りなりー、顔少し赤い?汗もかいてるし、大丈夫?」
愛の顔を見るので精一杯な璃奈の様子をすぐ見抜いた愛は璃奈の顔に近づいた。
「あ、愛さん…近い…」
「ん?あぁごめんごめん!水分取らないとせっかくの海で倒れちゃうよ!はいこれまだあるからあげる!」
「えっあっ…あ、ありがとう…」
愛は変に意識せず渡したつもりだが今の璃奈には間接キスを意識してしまう。恥ずかしくて飲めない気持ちと早く飲まないと愛さんに失礼かもと思う気持ちが渦巻きながら震える手でペットボトルに口をつけ、半分程飲んだ。
「あ、ありがとう愛さん…」
「大丈夫だよ!あっ皆ー!おはよー!」
「愛先輩とりな子先に来てたんですね~」
次々とメンバーがやってきて皆で駅のホームへ入り電車を待つ。果林が璃奈の隣へきて璃奈に話しかけた。
「2人きりだったけど何か進展合った?」
璃奈は眼を大きく開き、両手で持っていたペットボトルを音が鳴るほど強く握った。
「その様子だとあったみたいね。もしかして間接キス?」
「?!り、璃奈ちゃんボード『アワワ』…」
「愛は特に意識はしてなさそうね…」
「大丈夫…色々アプローチ考えてみた。まずは水着でなんとか意識させて見せる。璃奈ちゃんボード『メラメラ』」
「応援してるわよ。困ったことがあれば言ってね」
「ありがとう果林さん」
少しして電車に乗り、1時間程電車で揺られる中、話で盛り上がったり、ゲームをしたり、彼方はエマの膝枕で寝ていたりして過ごし、逗子駅で待っていたしずくと合流、バスと徒歩で移動し、目的地の一色海岸へ辿り着いた。
「海だー--!!!!」
「何年ぶりでしょう!本当に久しぶりに来ました!」
「ここが日本の海!とっても綺麗だね!!」
「侑ちゃんと中学生の時に行った時以来だね!」
「そうだね!」
「じゃあ何人か一緒に海の家でパラソルとかレンタルしに行きましょ」
「なら愛さん行くよ!」
「私も行くよ!」
「では持ってきたシート敷いて荷物の管理しますね!」
「私も一緒に見るから他の人は更衣室が混雑するから先に着替えちゃってて~」
果林、愛、侑が海の家に行き、荷物当番はせつ菜と彼方がして他のメンバーは更衣室へ行った。午前9時頃。日曜で、気温は暑すぎず、快晴で絶好の海日和だが偶然にも今日は思うより少なく、同好会にとって最高のタイミングだった。少しして更衣室組が荷物当番の元へ帰ってきた。
「みてくださ~い!かすみんのとびっきり可愛いこの水着姿!キャピ♪きゅるるん♪」
「かすみさんの水着とても可愛いね!」
「しず子の水着も可愛いよ~!」
「皆ーおまたせー」
「歩夢さんピンクの水着とても似合っています!」
「私のはどうかな…」
「エマさん…すごいですね…!」
「流石海外のDNA…」
「グヌヌヌ…」
「み、皆…?目が怖いよ?」
「皆、お待たせ」
「璃奈さんその水着とても似合うよ!」
「なんだかとってもセクシ~に感じちゃうね~」
「りな子すっごい可愛い!!」
「み、皆ありがとう。璃奈ちゃんボード『テレテレ』」
「皆さんとても可愛らしいと思います!では私達も行きましょう彼方さん!」
「皆また後でね~」
せつ菜達が更衣室へ向かって行き、入れ違いで海の家組がパラソルや浮き輪4個を借りて持ってきた。
「皆おまたせ~!」
「侑ちゃん、どう?新しく買ったんだけど…似合ってる?」
「歩夢すっごく可愛いよ!」
侑に見せている歩夢の仕草や聞き方を見て璃奈は成程…と考え、愛の元へ歩いて行った。
「愛さん」
「ん?どうしたんりなり…」
振り向きながら璃奈の方へ向いた瞬間、愛は璃奈の水着を見て止まった。璃奈はもう1歩詰め寄り、歩夢がしたように後ろに手を組んで上目遣いで
「どうかな…似合ってる?」
「あ…う、うん!とっても似合ってるよ…!」
愛は何故いつも通りに可愛いと言えないのか分からなく、璃奈の意外な水着のセンスに驚き、水着により現れたバランスの良い体つきに見惚れながらも、顔を見ながら何とか言葉を捻り出した。
「あら、愛。顔が少し赤くない?」
「えっ!?そそ、そんなことないよ!よし!愛さん達も着替えてこよう!!」
更衣室に走って行った愛の背中を見ながら果林は璃奈にサムズアップした。
「緊張した…」
「やるじゃない璃奈。その調子でもっとアプローチしてきなさい!私も着替えて来るわね」
「うん」
先に着替えた組はパラソルを設置したり準備運動したりしている内に全員水着に着替えて戻ってきた。
「それでは皆さん気を付けて遊びましょう!」
せつ菜の声と共にそれぞれ動き始めた。愛が泳ごうとした時、璃奈が愛を呼び止めた。
「愛さん、クリーム塗るの手伝って欲しい」
「いいよ!」
「背中に塗ってほしい。全然手が届かなくて」
「りなりー体固いもんね~」
愛は手にクリームを取り、シートに寝そべった璃奈の背中に塗っていく。時折璃奈がくすぐったがって変な声が出る度、愛はドキッとし、塗りながらつい璃奈の白い肌に見惚れ、気が付いたら足や腕にも塗って伸ばしていた。
「ありがとう愛さん。お礼に私も愛さんの背中塗るよ」
「あ、ありがとう~…」
友達にクリームを塗ってもらうだけと愛は考え込みながらシートに寝そべった。璃奈はクリームを愛の背中にまんべんなく塗り、脇腹を塗った瞬間、愛から聞いたことないような声を上げ、璃奈は驚いた。
「愛さんここ弱いの?」
「う、うん…ご、ごめんね変な声出ちゃって…」
「大丈夫。凄く可愛かった」
「りなりー恥ずかしいよー!」
塗り終えた頃には皆泳いだり椅子に寝そべって過ごしたりしていた。璃奈はすぐ傍に8の字の形をした、穴が2つある2人用の大きい浮き輪を見つけた。恐らく果林が置いたものだろうと思った。
「愛さん一緒にこれで泳がない?」
「いいね!レッツゴー!」
愛が浮き輪を持ち、璃奈と海に向かって走る。
「冷たーい!ほら、りなりー!こっち入って!」
「うん、今入るよ」
2人が浮き輪に入り、愛がゆっくりバタ足をして海を進んでいく。ある程度進み、他の遊泳している人も周りにいなくなり始めた辺りでバタ足を止め、愛もくつろぎ始めた。
「風が吹いて気持ちいいね~」
「とっても心地良い」
愛は海の冷たさで先程の興奮を冷ませ、落ち着こうとした矢先、
「愛さん」
「なーに?」
「私の水着どうかな?まだちゃんと感想貰ってない」
「さっきも言ったけど、とっても似合っているよ!」
「本当?」
「本当だよ!なんていうか、りなりーが選ばなさそうな水着でギャップ萌えというか…とにかくドキッとしたし可愛いと思ったよ!」
「ドキッじゃダメ」
璃奈は突然海に潜り、愛の入っている浮き輪の穴に一緒に入った。
「りなりー!?」
「これでもまだドキッてだけ?」
「ええ~…」
愛は密着している璃奈の身体に心臓が高鳴り、鼓動がかなり早くなる。顔も自覚できる程熱く、まともに思考が纏まらない。
「愛さん心臓凄い早い…ドキドキしてくれてる?」
璃奈は耳を愛の胸元に当て嬉しそうな声で愛に囁いた。
「ううぅ~恥ずかしいってばりなり~…」
璃奈は普段から想像できない愛の姿に心が弾み、そのままギュッと抱きしめた。愛は無意識に璃奈を抱きしめ返していた。5分程経ち、愛がふと周りを見渡すとかなり浜から流されているのに気づいた。
「り、りなりー!大分流されちゃってる!」
「一緒にバタ足で浜まで戻ろう」
璃奈は少し寂しそうな雰囲気を出しながら自分の元居た穴に戻り、2人はバタ足で浜まで戻った。
あれから浜へ無事戻り全員でビーチバレーをした。その後昼ご飯を食べ、璃奈は愛と再度接触を試みたがせつ菜が愛に競泳を持ち掛け、愛も受諾したのを見て璃奈はパラソルの下で涼むことにした。クーラーボックスから飲み物を取り、飲んでいると果林が隣に座った。
「璃奈ちゃん進展はどう?」
「頑張って色々してみた。多分ドキドキしてもらう事は出来ていると思う」
「へぇー、璃奈ちゃんって意外と積極的なのね」
「頑張ったけど…これで失敗して愛さんともう話せなくなるって思うと…凄く怖い…」
果林は体操座りで縮こまっている璃奈の頭をそっと撫でた。
「大丈夫よ。愛は璃奈ちゃんの真剣な思いは結果はどうあれ真面目に受け止めてくれるわよ」
「ありがとう果林さん」
「いいのよ。そういえば侑は?」
「侑さんずっと歩夢さんと一緒に居る」
「あ~」
侑も浜辺で歩夢とエマと彼方で砂の城を作っているがチラチラこちらを見ているのは分かっている。侑なりに聞きに行きたいけど他の人にばれるのを極力避けてくれているのだろう。璃奈はその気遣いだけでありがたい気持ちでいっぱいだった。
「しずくとかすみも見かけないわね」
「あそこでさっき私たちが使っていた浮き輪で泳いでいるよ」
「あら本当ね」
「果林さん浮き輪傍に置いていてくれてた?」
「ふふっ。たまたま良さそうなのがあったからね」
「私頑張るよ。璃奈ちゃんボード『メラメラ』」
しかしその後も皆で行動したりすることが多く、璃奈のアプローチは隣に居る事で精一杯であまり上手くいかなかった。
夕方となり、それぞれがシャワーを浴び、着替えたり帰宅の準備を進めていた。璃奈は1早く準備が終わり浜辺を歩いていた。いつもの服装では、こちらを見ても愛はドキドキはしないんだろうと思っていると後ろから声がかかった。
「りなりー」
「愛さん」
「少しだけ一緒に歩かない?」
「うん」
2人は無言のまま歩いていたが璃奈は愛の方に振り向き立ち止まった。
「愛さん今日は…その…楽しかった」
「りなりー、アタシね、今日初めてりなりーにドキドキした。ライブを見た時の感じのドキドキとは全く違うドキドキ」
「愛さん…」
「でも、りなりーがなんでアタシをこんなにドキドキさてたのか、その理由聞きたくて…怒っているわけじゃないよ?ただ、すごく気になって」
「私ね、愛さんに初めて会った時からずっと助けられて、愛さんの笑顔や行動にずっと惹かれて…いつの間にか愛さんでずっとドキドキしていたの。今回水着でドキドキさせたくて、侑さんや果林さんに選ぶの手伝って貰って、今回頑張ってアプローチしてみた」
「うん。アタシすっごいドキドキしたよ」
「私、愛さんが好き!友達としてもだけど、恋してるの!大好きなの!」
「りなりー…」
愛は璃奈を力いっぱいに抱きしめた。
「りなりーはいつも可愛くて、頑張り屋さんで、アタシはそんなりなりーの事が好きだった。でも今日は初めてりなりーの別の一面が見れて、最初はよく分かんなくて慌てたけど、今はもっと好きになっちゃった」
「愛さん…」
璃奈は背伸びをして不意に愛と唇を重ねた。
「りなりー!?」
「愛さん大好き」
「もー!アタシからしたかったのにー!」
「ん…」
璃奈は眼を閉じて愛に顔を向けた。
「………!」
愛は璃奈の肩に手を添えゆっくり顔を近づけ、キスをした。
「……皆の所に戻ろっか!」
「うん…」
愛は璃奈の手を握って歩き出した。璃奈は顔を少し赤らめて引っ張られるように歩いた。
「皆さん!愛さん達が戻ってきます!」
「せつ菜ちゃんそんな大きな声を出したら!」
「えっ皆!?なんでここまで来ているの!?」
愛達が少し進んだ先にせつ菜達が物陰に隠れていたが声でばれてしまった。
「お2人の姿が見えなかったので探してて…そしたら偶然…す、すみません!」
「せつ菜ちゃんの声でばれちゃったねぇ~」
「あはは~…皆に早速ばれちゃったね」
「うん…」
「でもとてもいいと思います!ねっかすみさん!」
「うぇっ!?そ、そうだねしず子!?」
「電車の時間が来るわよ、そろそろ行かない?」
「皆走ろう!」
それぞれがワイワイと駅へ向かう中、璃奈は愛と結ばれても皆変わらず繋がってくれる事に安堵し、愛と手を繋いで皆と駅へ走った。