黙れば美人、喋ると変人、戦う姿は不沈艦!   作:とんこつラーメン

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やっとクラス対抗戦編が終了します。

ダンボーを撃破するまでの展開は最初から決まっていまして。

超激レアだけど、一度見たインパクトは今でも忘れてません。

ガチで夢の競演でしたからね。

普通に興奮したなぁ~…。







超電磁烈風正拳突き!!

「「船子――――――――――――――――――――――――!!!!!」」

 

 いきなりピットの方から聞こえてきた大きな声。

 どこかで聞いたことがあるような気がするけど、今はそんなのを気にしている場合じゃない。

 思わず後ろを振り向くと、そこにいたのはなんと…。

 

「お…お前らは…まさか…!」

「う…嘘でしょ…!?」

 

 カタパルトの一番端の方で何故かガイナ立ちをして立っている、見た事の無い制服を着た船子と瓜二つの女の子が二人いた!!

 冗談抜きでこれってどういう状況ッ!?」

 

「ゴールドシップ!? それとゴールドシップかよッ!?」

「「おう!!」」

 

 なんか気合の入った返事だけど…もしかしなくても知ってる子なのッ!?

 つーか、あの耳と尻尾はマジで何ッ!?

 まさか本物…じゃないわよね…?

 

「お前ら…もしかして、アタシを助ける為だけに並行世界の境界線を越えてきやがったのかッ!?」

「当たり前だ!!」

「お前にはこちとら散々世話になっちまってるからな! 偶には借りを返させやがれ!!」

「ゴルシ…お前ら…!」

 

 感動的な雰囲気を醸し出してるけど…並行世界の境界線って何ッ!?

 あんた、マジで何処で何をやって来たのよッ!?

 

「つー訳だから!!」

「とっとと寄越しやがれ(・・・・・・)!!」

「おう!!」

 

 寄越す…って…何を?

 

「ドミネーター!! その体の一部をゴルシ達に与えろ!!」

「えっ!?」

「なんだとっ!?」

 

 あたしとダンボーが同時に驚く。

 それもその筈、なんとダイモスの体の一部がどろっと溶けたかと思ったら、それが球状になって分離、空中で更に二つに分かれてからゴルシって呼ばれた子達の所まで真っ直ぐと向かっていく。

 

「これだよこれ!」

「そんじゃいっちょ…」

「「やぁぁぁぁぁぁってやるぜ!!」」

 

 なんでそこでダンクーガっ!?

 

 真っ赤な球が二人を包み込み、船子の時と同じようにグニグニと蠢いてから徐々に変化していく。

 そうして現れたのは…そう…ダイモスと同じあの…!

 

「コンバトラァァァァァァァ……(ブイ)!!!」

「ボォォォルテェェェェス……(ファァァァァイブ)!!!」

 

 二大超電磁ロボ!!

 

 コンバトラー…ボルテス…そしてダイモス…!

 最強の超電磁ロボがここに集結したッ!!

 

「よっ! 待たせたな!!」

「これであたし等もお前と一緒に戦えるぜ!!」

「へへっ…最強の援軍だな!!」

 

 あ…あたしは夢でも見ているの…?

 あの三大超電磁ロボが集結した光景をこの目で見られるだなんて…!

 

「またスーパーロボットが増えたか…だが!! このダンボーの前では所詮は有象無象!! 一気に葬ってや…な…に…!?」

 

 え? いきなりダンボーの動きが鈍くなった…!?

 一体何が起きているというの?

 

「やっと切れやがったか…偽物のパワーアップがよ」

「偽物…だと…!? ま…まさかっ!?」

「そうよ!! あの時、お前に渡した500円玉…あれは本当は五百円玉なんかじゃねぇンだよ!!」

「そんな馬鹿なッ!! 私の中にある装置は、あの硬貨を間違いなく500円玉であると認識した!! 違うと言うのであれば、あれは一体なんだと言うのだっ!?」

「聞いて驚け…お前に渡したアレはだな…」

「アレは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「500ウォン硬貨だ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な…なぁぁにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!??」

 

 えーっと…確かウォンって韓国のお金の単位よね?

 一昔前に500ウォン硬貨を自販機に使ってた事件があったけど…その時の奴?

 つーか、船子は一体どこでそんな物を手に入れてるのよ?

 

『500ウォン。現在のレートにして1ウォン=0.11円ぐらいとされており、500ウォンは日本円にして約55.07円である。一昔前までは、この500ウォン硬貨を自販機に使った詐欺事件が発生していたが、新たな500円硬貨が生まれた事で事件は収束を向かえたとされている。民名書房刊【御坂美琴の世界の硬貨で超電磁砲(レールガン)をやってみた】より抜粋』

 

 なんかいきなりスピーカーから説明が聞こえてきたんですけどっ!?

 っていうか、何をしれっと本なんか出してるのよ学園都市レベル5第三位!!

 

「か…身体が…思うように…動かな…!」

「今までよくも好き放題してくれたな。でも…」

「コイツで終わりだ」

「覚悟しな」

 

 わ…分かる…アタシには分かる…!

 あの船子が…いつもは無駄に有頂天でハイテンションな船子が…マジモードになってる…!

 

「やるぞオメーら!!」

「「おう!!」」

「お…おのれぇぇ!!」

 

 まず飛び出したのはコンバトラーV!!

 その両手には、御馴染みで代名詞とも言うべき武器が握られていた!

 

「超電磁ヨーヨー!!」

 

 超電磁エネルギーによって繋がれた刃付きのヨーヨーがダンボーの身体を斬り裂いていく!

 さっきまでのアイツなら避けるなり防ぐなり出来た筈なのに、今のダンボーにの動きには全く精細が欠けている!

 これも船子が予め仕掛けておいた500ウォン硬貨トラップの効果なのかしら。

 

 あ…別に今のは『硬貨』と『効果』を掛けて言ったんじゃないんだからね!!

 

「更に攻めるぞ!! 今度はこいつをくらいな!! 超電磁コマァァァッ!!」

「ガ…ガードを…間に合わん!! ぐおぉぉぉぉっ!!」

 

 防御に使おうとした両腕ごとコマで引き裂かれた。

 これでダンボーの攻撃力の大半を奪った!

 

「船子!! 一気にケリつけるぞ!!」

「もちのロンだぜ!! アイツを囲むぞ!!」

 

 船子の合図で三人がダンボーを取り囲むように並んだ。

 この布陣…完全に終わらせる気ね。

 

「超電磁…タ・ツ・マ・キィィィィィィィィィィィィィィッ!!!」

「か…身体が拘束されて…動かんだとっ!?」

 

 本当なら、ここから本命の一撃が繰り出される…けど、今回は違う!

 まだまだダンボーに対する拘束は終わらない!

 

「超電磁ボォォォォォォォォォォォォォォルッ!!!」

「おおおぉぉぉぉっ!? 我が内部にある回路がショートする…だと…!?」

 

 全身がバチバチと火花を散らしているけど、まだ船子のが残っているのよね。

 ご愁傷様。やり過ぎ感は否めないけど同情はしないわ。

 

「ファイアーブリザァァァァァァァァァァドッ!!!」

「これは…超高温の熱風だとぉぉぉッ!?」

 

 ダンボーの全身が急激に上昇していく。

 完全に成す術が無くなった相手に、三体の超電磁ロボのフィニッシュブローが炸裂する!!

 

「超電磁スピィィィィィィィィィィィィィィィィィィィンッ!!!!!」

「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

 超高速で回転する一撃がダンボーの全身を貫き穿つ!!

 全てを封じられた今では成す術もない!!

 

「天空剣!! Vの字斬りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!」

「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

 

 肩から胴体、更にまた肩へと向けて巨大な剣が鋭く斬り裂く!!

 そして…最後の一撃が待っている!!

 

「船子!!」

「最後はお前が決めろ!!」

「おう!!」

 

 ダイモスがその拳を腰に構え、全速力で飛び上がりながら最強のアッパーカットをぶちかます!!

 

「必殺!! 烈風!! 正拳突きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!」

「このダンボーが…このダンボーがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

 鋼鉄の拳にて胴体を貫かれ、ダンボーは空中で爆発四散し、完全に木端微塵となった。

 

「これで…終わったのね…」

 

 時間にしてみれば短かったかもしれない…けど、アタシには物凄く長く感じたわ…。

 別の意味で本当に疲れた…。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 船子達の活躍でダンボーがスクラップになると、三人はステージの地面にゆっくりと降り立った。

 

「今回はありがとな。来てくれて助かったぜ」

「なーに言ってんだよ!」

「お前がピンチの時は、いつでもどこで特急で駆けつけてやるぜ!!」

「ゴルシ…それにゴルシも…マジでサンキューな…」

 

 船子…もしかして泣いてる?

 うわぁ…超激レアな光景を目撃しちゃってるのかしら?

 

 なんてことを考えてると、三人の姿が元に戻った。

 あれだけド派手な必殺技を連発してたし、もうSEが無くなる寸前だったのかしら?

 

「おっと。もうそろそろ元の世界に戻らないといけねーな」

「そっか。寂しくなるな」

「またいつでも遊びに来いよ! 実は今度、凱旋門賞をモチーフにした新しい育成イベントが始まるんだよ~!」

「マジかよ! いつ頃だっ!?」

「8月の下旬。まだまだ先だけどよ、今から楽しみだぜ~!」

「いいな~。こっちはこっちでまた練習とかで忙しくなるってのによ~」

「あははははは! 仕方ねぇじゃねぇか!」

 

 ん…んん?

 気のせいかしら…?

 船子以外の二人の姿が…徐々に薄くなっていってる気がするんだけど…?

 

「そんじゃまたな!」

「今回は殆ど何も出来なかったけどよ、次に来る時は色々と案内してくれよな!」

「任せとけ! 船子ちゃん行きつけの店とかを紹介してやるぜ~!」

「「マジか!!」」

 

 そんな言葉を言い残しながら、ゴールドシップと名乗った二人の少女は消えていった。

 残されたのは船子一人だけ。

 その背中がなんだか寂しそうに見えたアタシは、ISを解除しながら近づいて行った。

 

「えっと…その…船子? 大丈b…」

「あぁ~!!」

「ちょ…船子ッ!?」

 

 いきなり船子が地面に倒れ込んだッ!?

 もしかして、アタシが知らない間にどこか怪我でもして…!

 

「疲れたぁ~!! め~っちゃ疲れたぁ~!! 船子ちゃん…も~一歩も動けませ~ん!!」

「な…なんだ…驚かせるんじゃないわよ…ったく…」

 

 思わず本気で心配しちゃったじゃないのよ…もう…。

 …あれ? なんでアタシ…心の底からホッとしてるの…?

 い…いや、船子はアタシにとって大切な親友だしッ!?

 心配をするのは当たり前って言うか…なんて言うか…。

 

「船子―――――――――――――――!!!!」

「ち…千冬さんっ!?」

 

 いきなりピットから千冬さんが飛び出してきたんですけどッ!?

 あんな芸当が出来るのは、船子以外にはこの人しかいないわね…。

 

「だ…大丈夫かッ!? どこか怪我でもしたのかッ!?」

「ちげーよ。めーっちゃ疲れただけー」

「そ…そうか…良かった…」

 

 ふーん…千冬さんのこんな顔…初めて見たかも。

 でも…なんでだろう…船子と千冬さんが話しているのを見てると…胸の奥がチクってする…。

 

「それならば、お姉ちゃんがおんぶして運んでやろう!!」

「おー…マジか。ラッキー」

 

 言うが早いが、千冬さんは船子をおんぶしてから来た時と同じように猛ダッシュで中へと戻って行った。

 って、いきなり過ぎて呆然としてたけど、アタシも追い駆けなくっちゃ!

 なんでか分からないけど、そうしないといけない気がする!!

 

 …船子の背中…遠いな…色んな意味で…。

 

 




これでクラス対抗戦編終了です。

そして、鈴の心境にも変化が…?

次回はクラス対抗編のエピローグかもしれません。



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