高校デビューを果たした甘織れな子だが、ひょんなことからクラスメイトの王塚真唯と身体が入れ替わってしまったれな子。
はたして、れな子の運命やいかに。
文章も短めの短編となっておりますが、良ければ読んでやってください!
ひょんなことから身体が入れ替わってしまった私と真唯は、互いにバレないように生活を送ることになってしまった・・・・・。
きっかけは、真唯とぶつかった時に互いの頭が強くぶつかり合って中身が入れ替わってしまったことが原因だと思う・・・・・。
それが本当の原因なのかは分からないけども・・・。
「あぁ、これがれな子の身体か・・・・。ようやく私のものになってくれたんだね、れな子・・・・・・。」
「・・・って人の身体で何をやっとんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
思わず目の前で身体をクネクネさせながら恍惚の表情を浮かべている真唯(私の身体)にグーパンチを入れようとした私は悪くない。
いくら今がお昼休みで人気の無い体育館の裏に来ているからって、人の身体で変なことしないでほしい。 もしこんな所紗月さんとかに見られでもしたら・・・・・。
『あら、甘織。ついに変態として覚醒したようね、今後は30メートルほど私と距離をとって頂戴。それと、私の名前を二度と呼ばないで。』(れな子の妄想)
――――なんて事になったらどうしてくれるんだこのスパダリは!って、今は私がスパダリか・・・。 ムリムリ!絶対に無理! 私みたいな人間力の低いコミュ障陰キャに真唯の代わりなんて絶対に無理!!
「ふぅ・・・・・・・・すまない、れな子。つい我を忘れてしまっていたよ。 しかし、こうしてみると不思議な光景だね。 鏡の前以外で互いに自分が目の前にあるというのは。」
「絶対に私の身体で変な事しないでね! もしそんな変な事してる所を紫陽花さんに見られでもしたら私は生きる意味が無くなって首吊って死ぬよ!? って真唯の声で何言ってるんだろう私・・・。」
『え・・・・れなちゃん。 急に自分の身体を抱きしめてどうしたの・・・・? ちょっと、動きが気持ち悪いから近寄らないで欲しいかな・・・・・・。』(れな子の妄想)
あぁ・・・・・この世の終わりだ・・・・・死のう。
ただでさえ人間として欠陥品なのに、大天使の紫陽花さんにそんな私の姿の奇行を見せてお目汚しをしたとなれば、私は問答無用で地獄の閻魔大王に極刑を言い渡されるだろう・・・・。
「それは安心してほしい、れな子。 私は君の身体で変なことはしない。これは王塚真唯の名前に誓って守るよ。 君と結ばれるのはやはり、私自身の身体に戻ってから結ばれたいからね。 それに私は昔から演劇なんかも得意でね、れな子として振る舞うぐらい問題ないさ。」
「まぁ、真唯がそこまで言うのなら信じるけど・・・。 あと、良い事言ってるように聞こえるけど、普通にキモい・・・・・。」
「ははっ、まぁ今日は互いに楽しもうとしようじゃないか、れな子。 ぜひ、未来の私たちの愛の巣を堪能してきてほしい。 私も、れな子の部屋やお義母様、お義父様や義妹たちと過ごせる日が来ると思うと今から胸が高鳴ってしまって仕方がない・・・・。 そんな不安そうな顔をしないで欲しい、れな子。もちろん約束は守るよ。 明日になったら元に戻れるかもう一度試してみよう・・・・・・さて、そろそろお昼休みが終わるから教室に戻るとしようか。」
そう言ってまるで本当の私かのように猫背気味になりながら教室へと戻っていく真唯(私の身体)と、その後を頑張って猫背にならないように胸を張って出来るだけ凛とした表情(たぶん出来てる)を作りながら追いかける私(真唯の身体)。
香穂ちゃんならなんて言うかなぁ・・・・
『なになにっ、今日のれなちん面白いね! そのクネクネダンス超面白いよ! ねねっ、せっかく面白いんだし動画投稿とかやってみようよ~!』(れな子の妄想)
なんて事になったら紗月さんが私をいつでも脅迫できるように動画を撮って、私は紗月さんの奴隷になるしかないんだぁ・・・・・・。
・・・・・まぁ真唯があんなにも私の顔で真剣な表情で約束してくれたんだから大丈夫だと思うけど、陰キャで根暗な私の頭がついつい嫌な事を想像してしまう。
気持ちを切り替える為に両手で頬を軽く叩いて教室の扉を開けるれな子であった・・・。