Vergil in Over lord 作:Crimson Wizard
一応この作品のメインストーリーはここで終わり?になります。
ちなみに最終回という訳では無く、あくまでストーリーの終着点です。
ふぅ。よく寝たァー!!!
「……くぁ。」
俺はベッドから起きると欠伸を噛み殺しながら気持ちのいい目覚めを満喫する。
さて、あれから俺はモモンガさんへの腹いせの為に最近のやらかしリストでも作ってやろうかと思ったが、
寝たら気分が晴れたので今回までは許してやる事にする。
一応、あの後寝る前に少しだけ話し合ったり、今後の活動の為に
そしてあの後何があったのかだが……
モモンガさんによるとイレギュラーが発生したと分かった後、すぐにラキュースには全てを話したらしい。
そして一応ラキュースのみは外部協力者という形で既に契約を交わしたらしい。
まあ蒼の薔薇の他メンバーにはまだ話せていないらしいので、今日ナザリックに招待して話をするつもりらしい。
俺の勘違いかも知れないんだけど……モモンガさん原作よりコミュ力強すぎないか?
いや、まあ悪いことではないからいいんだけどもね?
そんな事を考えていると部屋の扉をノックされる。
「バージル様、モモンガ様より伝言です。お客様がいらっしゃったのでバージル様にもご臨席頂きたいとの事です。」
あー。もうそんな時間か……
「フン……了解した。後ほど顔を出そう。」
「ではその様にご報告しておきます……あ、ワン。」
ペストーニャやったんかい!分からんかったわ。
さて、では身なりを整えたら行きますか。
なんか大事な話もあるらしいし……
「あ、バージルさん。」
え……?
配下の前なのに魔王ロールプレイじゃないだと!?脳がバグりそうなんだが……
「……いつものアレはどうした。」
「あー、まあ後で詳しくお話しますのでとりあえず座ってください。」
そう言われて周りを見ると、既に蒼の薔薇のメンバー達が無駄に長いテーブルに着席していた。
なんだか全員、何処と無く緊張した面持ちだ。またNPCが何かやらかしたんだろうか。
さて、ちなみにここは食堂で、馬鹿みたいに長いテーブルが幾つも並んでいる。
一応は賓客らしい蒼の薔薇は真ん中のテーブルに座っており、その周りのテーブルには何故かNPC達が座っている。
……人間が主食の奴らもだ。そら緊張するわな、うん。
「……」
俺が着席すると、モモンガさんは口を開いた。
「さて、今回皆に集まって貰ったのは、ナザリックの今後についての大事な話があるからだ。
今回は御客人も居るが、これにも理由がある。まあお前達は無礼をしなければいつも通りでいい。とりあえず聞いてくれ。質問はその後だ。」
NPC達は大事な話と聞いてか、少しばかり身構えた。
「ではまずは、御客人の紹介だ。彼女達は王国のアダマンタイト級冒険者である蒼の薔薇の面々だ。
蒼の薔薇の皆さんも、少しばかり紹介が雑なのは許してくれ。」
モモンガさんがそう言うと一団の代表としてか、ラキュースが口を開く。
「いえ、それは構わないのですが……他のメンバーにはまだ説明が終わっていなくてですね、」
「ああ、それは構わない。だが一つだけ頼みたい。
前もって言っておくが、先程配下の者にも言った通り私たちにとっては今後を左右する大事な話なのだ。
質問等は私の話が終わってから頼む。」
「……分かりました。」
まあNPCの反応が怖いもんな。
ラキュースも空気を読んだのかモモンガさんの話を承諾した所で、再びモモンガさんが口を開く。
「さて、では本題に入ろう。少し前にお前達には話をしたかもしれないが、
私はバージルさんをギルドメンバーとして迎え入れたい、だがそれはお前達には難しい。
だから、時間を置いてまた招集するという話もしたと思う。」
NPC達はうずうずしているが、言われた通り口を挟む事は無い。
「正直な事を言うと、私は既に満足しているのだ。お前達の様に私の家族……というには少し硬いが、まあ居てバージルさんの様な友人も出来た。
これ以上を求めるのは我儘だとさえ思う。だが、私は非常に我儘なんだ。
ゴホン!さて、本題だったな……まず結論から言うと、私はギルド・アインズ・ウール・ゴウンを解散しようと思う。」
流石のNPC達も狼狽えている。
「っ、」
……俺も飲んでた水を吹き出す所だったわ。
「モモンガ様ッ!」
デミウルゴスからまるで悲鳴のように質問が飛ぶ。まあ、今回は流石に仕方ないと思う。
何なら俺も口を開きたい。
「悪いが、デミウルゴス。質問は話が終わってから頼む。
さて……理由は幾つかあるんだが。まず、悪い意味では無いからそこは心配しないでくれ。
私はギルド・アインズ・ウール・ゴウンの話をしているのであって何もお前達と縁を切ると言っているのでは無い。」
モモンガさんがそう言うと、NPC達はあからさまに安堵の雰囲気を出した。
そうしてどよめきがある程度静まり、モモンガさんは再度口を開く。
「今回の件だが、決定的な出来事が一つある。そこで彼女だ。」
そう言ってモモンガさんはイビルアイの前まで歩いていく。
……え?まさか惚れたとか言わねえよな?
「……」
イビルアイは何かを知っているのか、NPC達の視線を集めるも落ち着いた様子を崩さない。
「私は昨日、一度睡眠を取ったのだ。そして……夢を見たのだ。私が、単独でこの世界へ転移した世界線の。」
……!
「その世界では、私はナザリックとお前達の存在を忘れ、彼女と生涯を共に過ごした訳だ。」
その言葉で、NPC達は一斉にイビルアイへと殺気を飛ばす。
イビルアイの肩がピクリと動くとモモンガさんが口を開く。
「やめろ!お前達。彼女達は客人だと言った筈だ。
さて、まあきっかけと言えばこの程度だ。だがこの世界の私はお前達の存在を認知している。
お前達を泣かせる事を承知で此処を出ていくなんて事は出来ない。」
モモンガさんがそう言うと、NPC達はイビルアイへの重圧を解いた。
「だがふと思ったのだ。確かに私はアインズ・ウール・ゴウンのギルドマスターだ。だが最早、彼らはおらず実質的にメンバーは私一人な訳だ。
それを一度考えてからというもの、アインズ・ウール・ゴウンとは何なのかという考えが頭から離れなくてな。
だが生憎、答えの無い問に対する答えを私は持ち合わせていなかった。当然だ、私は全知全能では無いのだからな。
これまで私は、お前達に求められるまま理想の支配者を演じてきた。だが私は本来、組織のトップ等という器では無いのだ。」
「そのような事は……!」
誰かがそう言ったのを皮切りに、NPC達は次々にそのような事は無いと口を挟んでしまう。
「いや、他ならぬ私がそう言うのだ。これは純然たる事実だ。
正直な話、疲れたというのもある。この口調すら、お前達の為に大仰に話しているだけだ。
だが、アインズ・ウール・ゴウンを解散等というのはお前達からしたらバージルさんの加入以上に受け入れられないモノだろう。
だから考えたのだ。私達双方の納得出来る落とし所を探そうと。」
NPC達はモモンガの言葉を一言一句聞き逃さないように全神経を注いでいる。
「そして、夢の内容を思い出した訳だ。夢の世界の私はいい意味でアインズ・ウール・ゴウンに縛られていなかった。
ギルドメンバー達に対する重い感情を忘れられていたのだ。
だがやはり、私からしてみればアインズ・ウール・ゴウンというのはかけがえのない存在だったのだろう。
私は新生アインズ・ウール・ゴウンというギルドを結成した。そのメンバーが彼女という訳だ。
ちなみにどういう訳か、私がこの記憶を思い出すと同時に彼女もその世界の記憶を思い出したらしい。
ねぇ?キーノ。」
モモンガさんがそう言うとイビルアイは困った様な声を上げる。
「さ、悟…!なんだ、その……急に名前で呼ばれるとその……困る。」
デレッデレやないかーい!俺は思わず叫んだ。(心の中で)
ごめん、ツッコミどころが多すぎてもう色々と追いつかない。
「だから私は……いや俺は!新生アインズ・ウール・ゴウンとして、この世界で好きに生きていこうと思う。
ナザリックを捨てる訳じゃない。ただお前達の主というのは、疲れただけだ。
お前達は俺なんかよりも余程優秀だからな。その主と言うだけで俺にはプレッシャーがかかるんだよ。」
もはや支配者の喋り方すらしなくなったモモンガさん。
「でもさっき言った通り、俺はお前達が好きだ。お前達の主というのは辞めるが関わるのをやめろと言っているんじゃない。
だからお前達が俺の新たな仲間として、新生アインズ・ウール・ゴウンに加入するのは自由だ。
だが勿論、アインズ・ウール・ゴウンにもあったように新生アインズ・ウール・ゴウンにも加入資格がある。」
NPC達は唾を飲む。
「そ、その加入資格というのは?」
またもや我慢が効かなくなったデミウルゴスが口を開く。
「だから質問は最後に……って、もういいか。まずはそれだ!」
「はい?」
デミウルゴスは首を傾げている。
「この際だから言うけどな、お前ら堅苦しすぎるんだよ!その、俺を主と仰いでいる内は加入は認めない。」
……それってかなり酷じゃね?
「で、ですがこれは私共の創造主が」
「うん、確かにお前達の設定、その性格を仕込んだのはギルメン達だ。
でもそれを言い訳にしている内はとにかく駄目だ。彼等もそんな事は望まないだろうし。」
……モモンガさんのキャラ崩壊が凄まじい件について。
NPC達から言わせれば理不尽極まりない事だろう。
「まあ、兎に角そういう事だ。これからは気軽に話しかけてくれ。もうお前達の主でもなんでも無いからな。
だがお前達の主として、最後に一つだけ言わせて貰おう。」
そう言うとモモンガさんは姿勢を整える。
「お前達の忠義、確かに受け取った。今までよく私の為に働いてくれたな。お前達の忠誠は忘れないぞ。」
「モ、モモンガ様……!」
NPC達は号泣する。
「では、これを以てギルド・アインズ・ウール・ゴウンは解散とする。皆の者、大儀であった。」
ここに一つ、歴史が終わる。
かつて、ゲームとはいえ伝説に名を刻んだギルドは、今この時を以て正式に解散となった。
(やっべー。いい雰囲気すぎて気まずいぃ!俺ここに居てよかったの?)
と内心頭を抱える悪魔もいたとか居ないとか。
二日寝ずに書いてるので、誤字なんかあったら報告をお願いします。
バージルのヒロインは誰?(ナザリック勢は無理がある)
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ラキュース
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イビルアイ
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ティア、ティナ
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レイナース
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アルシェ
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番外ちゃん(作者の推し)
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クレマンティーヌ
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カルカ
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レメディオス
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ケラルト
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ネイア
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んなもんは要らねぇ!