タイトルのままです
サンブレイクの二次小説です
初投稿です
小説の書き方がわかりません
小説はハーメルンのしか読んでないです
ルピの振り方がわかりません
頭の中の存在しない記憶が書ききれていないのでそのうち続き書きます
誰にも読まれなくても続きを書きます
なんなら一話も実は途中で終わってるのです
清書します
冒頭部分はプロットのままです
これは小説ではない
寝る前に起こったので寝ずに半日で書きました
これからバイトなんでとりあえず投稿します
一応性転換タグ付けません
主人公は僕ではありません
あなたでありません
もちろん何処かの誰かだと思います
でもプレーヤーは何処かの誰かだと思います
女の子同士の友情とか友情とか書きたいです
あとライトボウガン使いです

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主人公空気


一話(下書き)

 

 

 

彼女は自室代わりの船の一室から飛び出し中央広場まで駆けると翔虫を放ち飛翔する、宙をくるくると上下自在に踊るように一回転してあたしの目の前に綺麗に降り立つ。

そんな彼女にあたしはいつも通りの挨拶をする。

 

「元気してる?」

 

傀異錬成

彼女が此処に来た理由

御伽話の悪魔の力を使い武具を変性させる技術

旅をしていた頃に見かけた様々な地域の様々な技術

御守り

発掘された武具の未知の力

新世界の珠の研究報告の噂

遠く離れた場所の防具の珠化

 

それらをヒントに私が頑張って未熟ながらに開発したもの

 

キュリアの力の結晶に秘められたモンスターの力を移す

 

武器は安定した。

それもそのはずだ、武器そのものには複雑な力は要らない

大自然の中で行われる食物連鎖

モンスターを狩るその爪を、その牙を、時にはその翼を大自然で振るまわれるそのままに借りる

ただそれだけでいい。

 

問題は防具だ

ハンター達が着る防具とは何か

わたしはモンスターを纏うものだと思っている

 

ハンター達は防具を装備し戦いに向かうとき

捕食者の眼で弱点を捉え、

臓物の内で狩るために必要なモノを喰らい取り込み、

腕は武器と一体化しそれを振るうに相応しきモノとなり

腰、即ち丹田は絶えず力を生み出し続け

脚は武具の重さを感じさせないかのように獲物を追い詰める為に跳ね駆け回る。

モンスターの力を身に纏い狩りをする彼らの姿はまるで……

いや、思ってもいけないことだろう、人の為、国の為、自分の正義の為にモンスターを狩り続ける限り彼らはヒトでありハンターなんだ。

話が逸れたが防具とはつまりモンスターを憑き纏うものだ

籠められた怨念ともいえる力を征し従え己のものとする

巫術ともいえる、まるでカムラの里の美人竜人姉妹から聞かせてもらった古龍との共鳴能力ともいえるものに近いものをハンター達は持っているのだろう。

共鳴するための力の源、それもモンスター達の特異で複雑な源流、即ち魂のようなものが防具には宿っている。

そこにキュリアが無闇矢鱈と奪い取ったものを入れるのだ

何も起こらない訳がない

調和を保っていたバランスは崩れ、何も籠っていない伽藍堂な堅いだけの防具ができたこともある。

この技術を開発してから彼女と一喜一憂しあったことなんて数えられないくらいあるのだ。

 

 

しかし

 

 

彼女は武器で悩んでいる

数えてみたけど大体5分くらい武器の強化指向を悩み続ける

防具も大事だけど結局モンスターを狩猟するのに振るわれるのは武器だからか

幾ら方向性が決められているからといって、いやだからこそ自分の手に馴染むように真剣に悩む必要があるのだろうと今日もきっちり5分間悩んだ末に日記を書き始めた彼女を見ながら逃避ぎみに動かしていた思考をもとに戻し彼女を見て思う

 

今日も自室にまっすぐと帰るのだろうと。

 

「またどうぞ」

お別れの言葉を口にやはり自室へ脇目も振らずに帰る彼女を見て思うのだ。

 

 

彼女はいつからおかしくなったのだろう、と

 

 

今日も、である。

彼女が私に話しかけ5分間きっちりと武器の錬成で悩みそれを日記に記し、真っ直ぐに自室に帰る。

狩りにいくこともなくなりもう3ヶ月は経過している。

3ヶ月なんて期間は一般的なハンターは十分ありえる休憩期間なんだけど彼女に限っていうと少しばかり事情が異なる

 

 

 

彼女がエルガドの異変の解決の為にきてからと言うものの

迅速に問題は解決されていった、

でも解決したらすぐにまた次々と問題が起こり、彼女は周囲の心配をものともせずに連日連夜狩りに明け暮れついには窮地のエルガドを救ったのだ。

彼女は救国の英雄になった。

旅のいく先々で唄われていた数々の英雄譚

彼女の歩みも最新の英雄譚として新たに唄われるのだろう

 

 

 

 

--------------

 

 

 

と、そこまでならよかったのだけど問題はここからで

今回の異変の元凶でもあるキュリアの宿主

冥淵龍ガイアデルム

ガイアデルムは彼女とあなたが退けた後にキュリアの暴走によって放っておいてもそのうちに力尽きることとなると

研究者であるバハリさんが言っていたのだけど

あろうことか彼女は一人で何度も何度も大穴に赴き

ガイアデルムが二度と地上に上がって来れないようにとでもいうが如く蜂の巣にしたの

驚くことにほぼ毎日

観測拠点から大穴にいって

蜂の巣にして日帰りで帰ってきて

寝て起きたらまた大穴にいく

もう二度と国を滅びさせないともいわんばかりの連続狩猟

頼もしくとも恐ろしく感じたのはここだけの秘密ね

 

せっかくエルガドの大きな異変が解決したのだから少しくらい息抜きしてもいいんじゃないのって聞いてみたんだけど

 

"たまにバハリから依頼されたクエストもやってる"

 

なんて答えるんだから頭が痛くなってきて

もう呆れながら狩りを休んでゆっくりしてもいいんじゃないのっていってんのよ、っていってみると目から鱗が取れたみたいな顔をして何故だかわからないけど感謝されたのが記憶に残っているわね。

 

 

 

そして次の日、

 

 

彼女がアルロー教官に話しかけて訓練を受けに行ったのを遠目で見て危うくハンマーを投げ出しそうになってしまったのも昨日のことのように覚えてるわ

狩りの訓練をしているだけで狩りに行ってるわけではないってことなのかしら????

 

脇道に逸れる話だけど

彼女がエルガドの英雄になってから話かけるのは

ご飯処のアイルーのみんな

受付嬢の姫様

行商人のオボロさん

時々ガレアス提督とバハリさん

そしてたまーーーーーーーーーに、他のみんな

本当にごく稀に話しかけられた貴女なんかは見ただけでわかるくらい上機嫌になってるから漁師のみんなは

フィオレーネ殿が上機嫌の時はガノトトスでも釣れるんじゃないか

なんていいだしてるくらいなんだから

 

そしてアルロー教官

彼は本当に話しかけられなかった

あたしの工房の位置関係上、自室から出て真っ直ぐにアルロー教官をスルーして広場に向かう彼女をよく見たものだけど。

もしかして話していたのを見たのは彼女がエルガドに初めて来た時だけなのではないかしら……

 

 

 

とにかく!

久々に話しかけられたアルロー教官がとても驚きながら嬉しそうに訓練内容を案内してたのを見て

まぁこれはこれでいいかなっとか

多少の息抜きにはなってるかもねって、

 

 

 

思ってたの

この時は

 

 

 

その後は武器の改良案を考えてたんだけどふと目線を向けるといつもの場所に彼女とアルロー教官がいたの…

いやいや全然時間たってないし何なら移動時間も含めたら一分も訓練してないんじゃないかってくらいの間に二人は観測拠点に帰ってきてたの

流石は猛き炎、流石はエルガドの英雄、

訓練なんて一分もあったら終わらせられるってことかしらって、

 

んな訳ないじゃない!

 

ちなみに彼女はオボロさんに話しかけたと思ったら自室に戻っていったわ

 

とにかく!

気になって仕事に手がつかなくなったあたしは急いでアルロー教官に彼女の訓練内容を聞きに行ったわ

そしたらなんていったと思う?

アルロー教官は宇宙を垣間見たブンブジナみたいな顔をしながらね

こう言ったの、

 

"あいつ激昂したラージャンに殴られまくって回復薬も飲まずに訓練失敗したのに満足げに帰っていっちまった"

 

ってね、こわくない?

 

ええ?

彼女はクエスト中はあまり攻撃を喰らわないから喰らったときの訓練をしているに違いないって?

 

あのね、彼女の武具を作っている私からいわせてもらうとねそれはあんまり考えられないの

彼女の装備の大部分はあのガイアデルムの装備

あたしが名付けた冥淵纏鎧

この子の固有能力の【伏魔響命】はキュリアを纏い従え彼女の体力を蝕み続けて代わりに力を与える装備

攻撃をくらわないんじゃないくらえないの

彼女は対策として体力を蝕み続ける代わりに力を与え克服すると失った体力と慧眼を得るウイルスを宿すフィリアシリーズの固有能力【狂竜症 蝕】を防具によって発動させて対策してるみたいだけど……

話してて頭痛くなってきたな……

 

とにかく!

諸々の理由で彼女が攻撃なんて受けたとたんすぐにネコタクに乗ることになるわ!

 

私の知らない彼女のことをよく知ってるなって?

なんでそんなにむくれてるのよ観測拠点の鍛冶屋なんだから知ってて当たり前でしょ!

誰があんた達の装備作ってると思ってんのよ!

 

あなたが彼女と一緒にバルファルクを狩りまくるようになる前の疎遠なときの彼女の話も聞きたいって言うから話してんのに勝手に怒ってどうすんの!

 

と に か く !

そんな訓練に意味はないってあたしは鍛冶屋だから断言できないけど

でも!

だからこそ!

そんな訓練が今の彼女の防具に噛み合っていないのはわかるわ!

 

???

 

お団子防護術ぅ~?

なるほどぉダメージを一定量受けると大ダメージを受けたときに抑えるお団子ね

確かにそんなのあるのなら彼女の訓練もまだ納得がいくわね

なに不思議そうな顔をしてるの?

あたしは鍛冶屋なのハンターじゃないわ

新作のうさ団子の効能なんてすぐにはわからないの

あたしがうさ団子を食べたところでただの美味しいお茶菓子でしかないからね

きっとアイルー達がそれこそ丹精を込めて作ってるんでしょう、私の作る武具達と同じようにハンターの血肉になるときに込めた思いが力となるのかしら

 

バハリさんみたいだって?

あたしだって武具の専門家よ色々考えて理論立ててものを作ってるのよ

 

それにしても迂闊だったわ

あたしの工房のこんな目と鼻の先で美味しそうに作られているうさ団子の新作を見逃すなんて

時代の最先端をいく鍛冶屋系女子として情けないわ

なによ貴女も噂だけ聞いて食べたことないんじゃない

 

 

とりあえず長話をして疲れたから一緒にお茶でもしない?

丁度食べたいお団子もできたことだし

 

 

私は彼女がよく頼む

トリモ茶だんご

マガドンデンだんご

極のけぞら銃んだもちがいいって?

 

なにわがままいってんのよ!

あなた女の子でしょ!新作を追いなさいよ!

そんなんじゃ流行に乗り遅れるわよ!

女である前に騎士であるだって~????????

彼女と一緒にバルファルク討伐にいくときのあなたのクエスト出発前の写真見せてあげようか!?

滅ッ茶苦ッ茶にメスの顔をしながら幸せそうに笑ってる写真見せてあげるわよ!!!

理解ったら早くお茶しに行くわよ!

 

 

--------------

 

 

 

そうして食事処についたのだ

メニュー表を見ながら考える

あたし達が冷静になるにはクールダウンが必要なのだ

良い武器を作るときも同じただただイタズラに熱を加えて叩くだけでは上等な武器は作れない

冷やすときは冷やす

熱するときは熱す

適度にバランスを保ちながら叩いて練って整える

この服のモデルになった鍛冶士の村の人たちが口酸っぱく言っていたなと私は想いを馳せていた

 

 

つまりは現実逃避していたのだ

現状の確認をするために隣にいるフィオレーネに聞く

 

「お団子防護術とやらが発動するうさ団子の名前はなんだったけ?」

 

「起き上がりコブしもちだ」

 

「それでメニュー表にはあるのかしら?」

 

「ないな」

 

打てば響くとはこのことか

打楽器系の狩猟笛(?)を作ってるときのような心地良い感覚を思い出させる問答の後に私たちはまるで城塞高地の雪山の吹雪に当たるが如くに過冷却されていった。

 

「ないじゃーーーん!?うちの拠点に起き上がりコブしもちないじゃーん!!!」

 

「では訓練での被弾は一体何のために……?」

 

「そもそも被弾が目当てなら訓練中に回復薬飲むじゃーん!!」

 

まるでホラーだ

彼女の不可解な行動がやっと百歩譲ってギリギリ理解できる範疇になるかと思ったのに大前提が覆されたのだ。

 

いや、あたしもアルロー教官も本当は彼女が私たちが理解できないものを目標に訓練を失敗していたのを知っていたのだ

あたしは目を背けれそうな理由が出来たからそれに綴っただけつまりはただの確認作業である

アルロー教官が今の私の立場にいたとしたらきっと間近で見ていた彼は例えメニュー表に"起き上がりコブしもち"があったとしても訓練の失敗の目的は被弾ではないと冷静に判断できたのだろう。

 

 

お茶をしながら話を再開する

「彼女の訓練失敗はそこから1ヶ月は同じように続いたの」

「失敗してからオボロさんのところをチラ見して家に帰るのを1ヶ月もよ」

「隠してた訳じゃないんだけどね、フィオレーネはガイアデルム撃退の貢献による本国からの勲章の付与や騎士としての仕事があったし、私もアルロー教官もことがことだからあまり話す気になれなくてね。」

 

「なっ!?それはいくら彼女と言えども……」

 

フィオレーネは最後まで口にはしなかった

そうなのだ我らが英雄様はどこか頭のネジを外れているきらいがある

でも違うのだ頭のネジが外れているわけではない

 

この考えに至るまで彼女を観察し続けた

彼女は何をみようとしているのか

ずっと広場を一望できるお気に入りの私の武具工房で彼女の動きを目で追った

 

少なくとも私では知覚できないものを視ようとしているのはわかった

 

彼女の見ている世界をあたし達が理解できていないだけなのだと言うことがわかった

 

視点が違いすぎる

まさに英雄の視点を彼女は持っているのだ

成るべくして成ったエルガドの英雄

それが彼女だ

 

では、彼女の瞳はなにを捉えているのか

ずっとずっと見てずっとずっと考えて

でも答えは彼女の口から溢れるようにでてきたのだ。

 

 

 

正直、

それを話すために今日はフィオレーネを誘い2人だけの女子会をしているのだが我が国の騎士様はずいぶんとエルガドの英雄殿にお熱なようでそこを話す前の話

ちょうど彼女がマスターランクとやらが上限解放されてそれが70になるまでの間のずいぶんと長い間の(とはいっても彼女のランクの上がりかたは異常な早さらしい)つまりはフィオレーネが彼女と疎遠となっている間の出来事を

 

エルガドの観測拠点の鍛冶士であるため彼女との接点があまり途絶えることなくそこそこ喋り

工房の位置の関係上広場を見渡せる場所にいるのでだいたい彼女がなにをしているのかを観察できていた私に余すことなく話してほしいと

途中から話しが脱線したのだった

 

脱線したのだった、過去形だ

彼女の話をするにしても避けようのない本筋中の本筋

どうせどこかでこの事に行き着くと思ったから最初からゆっくりとフィオレーネに話したのだ

いつかはどうせフィオレーネの耳に入ることだった

彼女はショックを受けただろうか

エルガドの異変の中心にはいつも彼女達二人がいた

フィオレーネは途中で極小のキュリアに蝕まれ倒れかけたがそれも今話題の英雄が助け、そしてまた二人で立ち上がり苦難を乗り越え最後には全ての元凶ガイアデルムを打ち破ったのだ。

そんな相棒とでも呼べる存在が視点も考え方も何もかも私たちと全然違うものだったのだ

 

受ける衝撃は想像し難くないものだ

何せ私が理解は出来ずとも解きほぐして上っ面を読めるようになり自分を無理やり納得させるまで結構時間がだったのだ

 

彼女は太陽が真上に上っている真っ昼間にしか観測拠点広場には現れない

単純に狩りにいっているか寝てるからだ

もはや狩りに行かなくなったこの頃もその習慣は保たれている

 

そんな中彼女に内緒で彼女の話をするとなったのだ

時刻は夕方

 

 

 

フィオレーネの丁度後ろに夕日が差していた

静かに彼女は確かめるように呟いた

 

 

 

 

 

「いや、よく考えるとそこまで驚くこともないかも知れないな」

 

やっぱりだ

 

「彼女のことだ何かきっと考えがあるのだろう」

「共に狩りにいくときもそうだったまるでモンスターの攻撃を察しているかのように狩場を縦横無尽に駆け回り、気付くとモンスターの死角に入り弱点を撃ち抜いた」

 

フィオレーネという騎士は

 

「彼女の理解力は計り知れないんだ、私なんか着いていくのがやっとなくらいだった」

「そんな彼女だきっとなにか視えたに違いない」

 

騎士であると同時にハンターだ

 

 

「やはり彼女は凄いな、まだまだ奥が視えてこない、しかしエルガド王国騎士であり1ハンターでもあるこのフィオレーネいつかはその境地に共に二人で彼女と立ってみたいものだ」

 

 

ハンター同士通じ合うものでもあるのだろう

ハンターと言う人種は力を清濁併せ呑む豪快さをみな大なり小なり持っていると思うのだ

鍛冶士のあたしは悪いところは改良したくなるが

良いものも

悪いものも

よくわからないものも

全て使ってしまえと言う考え方はとても素敵だと思うし見習うべき姿勢だ

 

フィオレーネは彼女と一緒に狩りに行き

そして彼女の特異な話を聞いてもう彼女の視点がどういう性質のモノなのかを理解し始めている

 

やっぱりだ

 

フィオレーネというハンターは同時にもう一人の……

 

 

と、思考はそこまでに終わった

一匹のアイルーに話しかけられたからだ

 

 

「もしや先ほど、騎士さまと鍛冶士さまが話していたのは起き上がりコブしもちのことですかニャ?」

 

そこにいたのはアズキといわれる件のうさ団子をエルガドに広めたアイルーがいた。

 

「ハンターさまの役に立つと思い起き上がりコブしもちの材料を確保するためのクエストを発行しているのですがハンターさまは気付いて居られない様子なんですニャ」

 

「話しかけようとしても目にも止まらぬ早さでうさ団子を食べて翔ぶようにクエストを受けて出発してしまい最後の最後まで結局気付いてもらえませんでしたのニャ」

 

「いくらエルガドでも広まったといってもまだまだうさ団子はここエルガドではマイナーフードの域を出ニャいんだニャ、最近は色々忙しそうでわたくしのクエストは優先順位が下がる一方でずーーっと残ってたんだニャ」

 

アズキが悲しそうに身振り手振りで話す

最近のエルガドは落ち着いたといえども今は国の騎士が軍が国民がみな後の事後処理をしているのだ

まだまだ完全に落ち着いたとも言えないだろう

そうなるとうさ団子のバリエーションを増やすクエストというのも優先順位が下がって残り続けるのも頷ける。

 

「お二人様のお話を盗み聞きしているようで申し訳ニャいんてすが、話を聞くに起き上がりコブしもちの効能をご存じの様子!」

 

「このアズキ!起き上がりコブしもちはハンターさまを助けるのに必ず役に立つと確信しておりますニャ!しかし、わたくしではハンター様に新しいうさ団子の有効性を説明できないのはもうこの長い期間でわかりましたニャ!」

 

「何せわたくしの出したクエストはMR1のクエスト!ここまで気付かないならもうこれから先もずーーーーーっと気が付きませんニャ!」

 

彼女がこのエルガドの英雄に成るための道筋は決してゆっくりとしたものではなかった

慌ただしく、二転三転し、七転び八起きとでもいっていいくらい色々あったのだ

まぁいくらうさ団子が彼女の為になるものだとしても目に入らなかったから仕方がないと思うのは彼女のことを贔屓しすぎだろうか

 

「そこで!お二方でハンター様に起き上がりコブしもちのPRをしてほしいニャ!この観測拠点でハンター様と中が特に良い人はお二方ですニャ」

 

渡りに船というものだろう

私は船に乗ることにしたのだ

 

 

「いいわよ!明日にでも彼女と一緒にそのクエストを受けてすぐにでも起き上がりコブしもちを作れるようにするわ!」

 

「此方の!エルガドの女騎士!フィオレーネがね!!」

 

「なっ!!どういうことだ!ミネーレ!」

 

急に名前を呼ばれ感動のトリップによってさっきからずっと何処か上の空だったフィオレーネが驚き現実に戻ってきた。

 

「だってあたしはハンターじゃないし、貴女が適任よ」

 

「私はハンターでもあるが王国の騎士でもあるのだ!国のために働く者たちを尻目に彼女と楽しく二人きりで狩りにいくだと!王国に使える騎士として私はそのようなことは決して出来ない!」

 

「一応クエストだニャ」

 

「私の気持ちの問題だ!」

 

「彼女に誘われたら嬉しそうに付いていくじゃない」

 

「あれはそういう制度のクエストで歴とした国からの仕事だ!!」

 

こんなのだからいつまでたっても彼女との距離感が近いようで遠いのだと思うわ

こういう絶妙な距離感はフィオレーネにとって彼女の存在が大きすぎて大事なことを忘れてしまっているから起こるのだここは古今東西ありとあらゆる場所を旅した経験豊富なお姉さんが手助けをしてあげるべきところだろうと

 

何時かの何処かの誰かさんに話しかけたときと同じように

 

私は呆れながら彼女にいったのだ

 

「貴女は仕事のしすぎよたまには彼女と二人でゆっくりと狩りにでもいって休憩でもした方がいいわ」

 

「しかし!私は王国の騎士で!」

 

さっきと同じような返事に被せるように

そんなこと知るもんかと上から叩きつけるように

私は叫ぶ

 

 

「そう!貴女は王国の誇り高き騎士のフィオレーネであり!」

 

 

 

「同時に王国を脅かすモンスターを狩るハンターのフィオレーネであり!」

 

 

 

 

「この国の!エルガドの!世界で最新の英雄譚に語られる二人の英雄の内の一人のフィオレーネよ!」

 

 

 

 

「英雄が休みたいと言って休ませない国があるもんか!」

 

「なんで私が冥淵纏鎧の固有能力を【伏魔響命】と名付けたか!恥ずかしいけど教えてあげるわ!」

 

「みんなが語る英雄譚のその最後!」

 

「命ヲ響カセ己ヲ蝕ム魔ヲ伏シ!」

 

「一人ノ英雄ハ地獄カラ這イ上ガル冥淵ヲ!」

 

「皆ガ絶望スル中デ!」

 

「飛ビ立チ拳デ叩キ落トシタ!」

 

 

 

 

最新の英雄譚

語られる英雄は一人では決してなかった

二人で並び立ちときに支え合い

幾つもの困難を乗り越えた

不可能を可能に

絶望を希望に

その英雄譚は二人の英雄を讃えるものだった

顔を真っ赤にしながら彼女に最新の英雄譚を叩きつける

 

 

「貴女が最後に振り絞った一撃を参考にして冥淵纏鎧は産まれそして今!彼女が身に纏っているの」

「これで貴女が彼女と対等でないと誰が言えるのかしら!」

 

 

 

「騎士なら騎士らしく忠義を果たす王国をいいわけにしない!」

 

 

 

「ハンターならハンターらしく相棒と気軽に狩りにいけ!」

 

 

 

「同じエルガドの英雄なのだから彼女に遠慮なんてしないでいつか並び立つんじゃなくて今すぐ隣に追い付きなさいよ!」

 

 

「あんたらしくないわよ!シャキッとしなさいフィオレーネ!」

 

 

ここまで強く言わないとフィオレーネは動かないと思ったのだ

彼女は筋金入りの誇り高き王国騎士で

流れる血潮はハンターのそれと同じで

そして産まれたての自覚なき英雄だ

そして今英雄は自身をしっかりと知覚したのだ

これでも一人の人間をもう一年近く毎日毎日観察してきたのだフィオレーネの表情を視るだけでわかる

 

国王に煌びやかな勲章をもらったとき

国を歩いて行く先々の国民から讃えられたとき

観測拠点の船乗りたちが歌う彼女達の唄を聞いたとき

 

その時々での何処か浮わついた表情の彼女はもういない

今はその身にふさわしき誇りを身に纏い凛とした表情の

 

 

誇りだかき騎士が立っていた

 

比類なきハンターが立っていた

 

最新の英雄が立っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕日はもう完全に沈んだというのに

さっきより眩しいじゃないの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一仕事終えたなぁーっとやっっと一息がつける

最近みんな何処かおかしかったのだ

原因なんて探さないでも目に入る

二人の英雄の不和らしきもの

みんな彼女達が気になって仕事に身が入ってなかった

ガレアス提督がカムラの里の長であるフゲンさんを呼んで夜な夜な相談してたくらいだ

ちなみに何故夜な夜なかというと何故か彼女がエルガドに来てから里長に対して遅めの反抗期が発生したからだと彼女の師でもあるウツシさんは弟子を讃える修飾詞をマシマシに付けながら語っていた

 

 

 

さぁあとはフィオレーネの言葉を聞くだけでクエストクリアだ。

 

 

 

「ありがとうミネーレ」

 

「英雄と、彼女と同じ存在であると讃えることに私は誇らしく思えても心の何処かで納得をしてなかったようだ」

 

「いや彼女と同じと言われて誇らしく感じる時点できっと納得なんて全然してないんだろうな」

 

「彼女と同じと言われてもこれからは誇りではなく喜びを感じるように」

 

「まず、この国の英雄であるということを誇りに思い我が騎士道により磨きを上げることを」

 

「親愛なる友人に、彼女に、この国に、誓うことを」

 

「ここに、宣言する!」

 

エルガド王国騎士フィオレーネの誓いが夜の観測拠点に立てられた

きっと彼女はもう迷わないのだろう……

 

 

 

 

 


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