Relief song of midnight/宵と明星   作:野良ノルス

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投稿遅れてしまい申し訳ございません。

リアルが想像以上に忙しくなったことと、なろうでの執筆を始めた影響で存在を忘れていました。

とりあえず七話は今週中に投稿します。


6時、新たな場所でそれぞれの出会い。

 

ついに春となり、俺と奏は無事神山高校に入学することができた。

 

翌日が入学式だと言うのに徹夜して寝坊した挙句、日差しが強いだの人が多そうだの言って出るのを渋った奏を連れてくるのには流石に骨が折れたが。

 

入学式も終わり、玄関にてクラス分けが発表されていた。

 

正直、どんなクラスになっても別に良いとは思っていたが、クラス表に『歌坂海斗』の名前があるのには驚いた。

 

それは向こうも同じだった様で、下校になった途端話しかけてきた。

 

「おぉ、奏真!!久しぶりだな。元気してたか?」

 

「あぁ、久しぶり。・・・・・・つっても、まだ離れて一ヶ月も経ってねぇけどな。」

 

「まぁそう言うなよ。そう言えば、宵崎さんは?」

 

あの時の奏は気丈に振る舞っていたが、やはりと言うべきかしばらく学校を休んでいた。

 

もちろんその後はくるようになったが、どこか上の空だったような気もする。

 

性格も少し変わって、前のような明るさは無くなってしまった。

 

それを海斗は心配しているのだろう。

 

「あいつは夜間いくって言ってたな。日中は作曲してたいって。」

 

「そっか。ここ夜間もあるもんな。因みに・・・・・・ここじゃない場合はどうしてたんだ?」

 

そう不安気に聞いてくる海斗に、肩をすくませて呆れ顔で答える。

 

「単位制かつ登校不要な通信制高校をご所望してた。」

 

「なるほど。」

 

俺の言葉に苦笑いを浮かべてそう言う海斗に、俺も苦笑いを浮かべる。

 

「ま、あいつがここを選んでくれて良かったよ。夜間にあいつと気の合うやつが居ればいいんだが。」

 

その時だ。まるで嵐の様にその青年が現れた。

 

「やぁ君達!!良ければ一緒に帰らないか!!」

 

颯爽と来てそう言い放った青年は、周囲に星が見えるくらいのキラキラを出している。

 

 

「お前、誰?」

 

 

俺の言葉に、金髪の青年が、少しだけ悲しそうな顔をした気がした。

 

でも、俺がここで言ったことは、きっと間違いではない。

 

 

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side司

 

クラス分けを見る人々に揉まれる中、オレは驚愕していた。

 

人混みの中に、知っている人間がいたのだ。それも、中学の同期ではない。もっと昔、オレがショースターを志す様になったあの頃。

 

母のピアノ教室に特別教師として来たとある有名なピアニストについて来ていた、オレと同年代の少年。

 

オレが初めて親友と呼んだ男だ、見間違うはずもない。

 

群青色の癖毛に青緑色の瞳、整いつつも幼い顔立ち。初めて会ったあの頃と何ら変わらない出立ちで、オレの初めての親友はそこにいた。

 

「拓人・・・・・・なのか?本当に・・・・・・。」

 

声を掛けようか迷った。だが、やめた。

 

何故なら、後ろから人混みに揉まれながら来た銀髪の少女が、彼の名をこう呼んだからだ。

 

「奏真・・・・・・人、多い・・・・・・。」

 

「人酔いしてるな。しゃーない、ちょっと離れるか。」

 

銀髪の少女は彼のことを拓人ではなく、奏真と呼んでいた。

 

つまり、苗字の同じ別人?いや、そんなはずはない。落ち着きのある少し低い声も、その容姿も、覚えているのだから。

 

だが、あちらがオレの事を覚えているとは限らない。

 

だからこそ、一緒に帰ってみようと声をかけたのだ。

 

「お前、誰?」

 

案の定、向こうはオレを覚えていなかった。

 

予想はしていたが、やはり少し寂しかった。

 

だが、ゼロになったのなら、また作り直そう。

 

そう思ったオレは、すっかり板についた自己紹介をすることにした。

 

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「・・・・・・あぁ、いや。突然すまなかったな。まずは自己紹介をしなければ。では・・・・・・」

 

咳払いをして、深く息を吸うと、青年は目をカッと見開き、高らかに名乗った。

 

「天翔けるペガサスと書き天馬!!世界を司ると書き司!!──その名も、天馬司ッ!!」

 

メガホンを通しているのかと錯覚するほどの声量で名乗られたその名前は、どこか懐かしい名前だった。

 

 

『オレはつかさ、てんまつかさだ!よろしくな、たくと!』

 

 

そう。昔、同じ名前、同じ髪をした少年と会ったことが───

 

そこまで思い出したところで、心がそれを拒否する様に頭痛が襲ってきた。

 

「・・・・・・っ!」

 

「奏真、大丈夫か!?」

 

「どうした!?」

 

頭を押さえて呻く俺に、天馬と海斗が驚いている。

 

思い出すのをやめれば、痛みは自然と引いていった。

 

「あぁ、大丈夫だ。さ、帰ろうぜ。」

 

帰り道、天馬のことを色々聞いたり、俺や海斗の事を色々教えたりして、打ち解けた。

 

声はでかいが、妹想いのいい兄貴っていうことは、彼の夢や昔の話を聞いてよくわかった。

 

奏に話したら、いい友達が出来て良かったね。ってなんか温かい目で言われたが。

 

奏の方は、隣の席の東雲って人に話しかけてみたらしいが、友達にはなれなかったらしい。

 

でも、頑張って友達になると言っていた。

 

なんだかんだで、面白い高校生活になりそうだった。

 





リアルで大事なことがあるので、七話投稿した後の投稿がまた少し遅れます。

楽しみにしている方のご期待に添えるような作品づくりを今後とも頑張ります。

後今回から次回予告無くします。
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