後輩は心の怪盗団 作:どうまん
プロローグ
……ん、んんんん。
仕方ないとは言いたくない。
子供相手に大人が寄って集って犯罪者呼ばわり。
ただ人助けをしただけだって言うのに、だ。
道路で酔っ払った男に絡まれていた女性を助けただけ……。
助けようと行動しただけでも凄いこと。
常人じゃできない。
なのに酔っ払った男に「いきなり暴力を振ってきた」と警察に訴えられる。
相手がお偉いさんだったみたいで成す術もなく……。
友達は離れ、先生も見限る。
……ただ両親だけは……。
それだけが唯一の救い、かな。
あ、俺じゃないよ。
同校の後輩のこと。
名前は
保護観察の身になり退学処分受け、都会にある秀尽学園に転入した大切な後輩。
……そう蓮に告げられたからね。
だから分かる。
分かるんだけどねぇ……。
「……なんで俺まで?」
退学処分を受けているんだろう。
ああ……ついカッとなって蓮の担任と校長を殴ってしまったんだよね。後悔も反省もしてない。
……蓮はなにも悪くない。
なのに学校に泥を塗ったらや面汚しなど心無い言葉を聞いてイラついたから。
最後まで生徒を信じられない教師なんていない方がいい……。
生徒に寄り添い支えるのが教師。
退学処分されたのは痛いがあんな学校には居たくないからね。
それはいいんだ。
……本題に入ろう。
目の前には門。
奥には学校がそびえ立っている。
学校銘板には
……??????
なんで?
なんでこうなったか思い出そう。
…あー退学処分を受けてからは蓮が転校するまで遊んでたんだ。
ほとぼりが冷めるまでは居られないだろうし。
……思い出作りがしたいと言われて。
地元だとうしろ指さされるから少し遠出をしたり軽い旅行とか行ったりね。
……旅行は流石に不味いと思ったんだけど蓮の両親にゴリ押されて…。
退学処分の負い目があるにしてもグイグイきてたよ。……結局折れた。
本当……何もなくて良かった。
じゃなくて、ね。
蓮が都会に行き一ヶ月経ったぐらいかな?
朝から引越し業者がやってきて……。
何かと思えば住所が書かれた紙を渡されて……。
書かれた住所に行けば……なんか都会に来ていて。
なんか秀尽学園高校に転入することになっていたんだ。
現に制服を着て立っているよ。
……分かんないねえ。
転入という形だから高卒は取れる。
それは嬉しいんだけど、ね。
あ……あー…どうしようか。
このまま立ちっぱなしもなんだし入━━
「先輩ー!」
聞き慣れた声。
聞き慣れた呼び名。
「ん?」
振り返……ぐふっ!
腹部に黒い何かがダイレクト。
バランスを崩し仰向けで……。
思っきりコンクリートに頭が叩きつけられる。
「お久しぶりです! 先輩!」
……あ…ああ……。
頭が痛てぇ……。
「久しぶり……蓮」
……なんか蓮のカバンから目を回した黒猫が……あ、無理だこれぇ。
1ヶ月ぶりの再会。
後輩に意識を落とされました。
読了ありがとうございます。
アンケートも付けようと思うのですがアンケートの結果次第で色々とカオスになりますのでご了承くださいませ。
雨宮蓮は(結果次第でタグ追加)
-
男
-
女