平和な磯野家に突如現れた西住まほ

彼女達からのSOSに今サザエが、フネが立ちあがる

そして明かされるフネの意外な過去とは…

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まさかのガルパン✕サザエさんのクロスオーバーです、正直一発ネタのつもりがどうしてこうなった…だが私は謝らない

正直設定も口調も文書も滅茶苦茶…やはり私は謝る

オリキャラ多数、オリジナル設定多し、そしてしほ千代&ダージリンの扱いが酷い…すいません、もうしません、許してつかぁさい

という事で何でも許せる人向けです





磯野フネ”戦車道?”

マスオ「えぇ~、サザエは戦車道経験者だったのかい!」

 

ある日の磯野家の夕食でマスオの声が響く

 

サザエ「よくぞ聞いてくれました!私こそ知波単をベスト4に導いた伝説の隊長磯野サザエよ!」

 

誇らしげに妻サザエが語るが

 

 

フネ「呆れた、準々決勝で燃料の予備を積み忘れたから仕方なく突撃したら偶然フラッグ車の隙を突いただけじゃない」

 

母フネにネタバレされ

 

 

波平「馬鹿モーン。自分の失態を胡麻化した挙句マグレ勝ちをさも自分に都合の良い売名にするとは・・・サザエ、お前は3か月戦車道禁止だ!」

 

家長波平の特大の雷が落ちるが・・・

 

サザエ「やだ父さん、私が戦車道やってたの6年前よ、今更禁止令出されたって~」

 

と、その時波平の雷より大きな音”待ったーー!!!”という声が玄関から聞こえる

 

フネ「おや、こんな時間に誰かしら・・・」

 

フネが玄関を開けるとそこにいたのはお隣の伊佐坂家の長女ウキエと彼女の友人と思われる同年代の少女だった

 

ウキエ「夜分遅くにごめんなさいおば様、実はお願いがありまして・・・」

 

良く見るとウキエは左手に包帯を巻いている、そしてウキエの隣の少女が口を開く

 

まほ「初めまして!夜分遅くに失礼します、私は黒森峰女学園の西住まほと申します、伊佐坂さんとは戦車道を通じても友人です」

 

将に”凛々しい”が服を来た美少女の堂々たる挨拶面食らった磯野家だが後にいたワカメが黄色い声を上げる

 

ワカメ「キャー!黒森峰の西住隊長だぁ!さ・・・サイン下さい!!!」

 

最近兄のクラスメイトである花沢と共に戦車道に憧れているワカメとしては強化選抜にも選ばれるまほは雲の上の人なのだ

 

まほ「応援ありがとう・・・喜んでサインさせて貰うよ、但し要件の後にね」

 

ワカメに優しい微笑みを向けた後真剣な眼差しをフネに向ける

 

まほ「実は私の妹が所属する大洗女子学園が廃校を賭けて大学選抜に戦車道で挑む事になったのですが・・・如何せん多勢に無勢、故に戦車仲間である我々で友軍を出そうとヨーグルト学園隊長の伊佐坂に声をかけたのですが・・・」

 

ウキエ「御免なさい、先日合宿した時にバスが交通事故起こしちゃって・・・命に別状はないけど皆全治一か月の骨折しちゃったのよね~」

 

マホ「ヨーグルト学園自体は強豪校という訳ではないが伊佐坂の狙撃の腕はプラウダのノンナ、サンダースのナオミと並んで三名と呼ばれている・・・他行から援軍を求める事も出来るが伊佐坂程の腕となると中々・・・」

 

ウキエ「だから私まほちゃんに言ったの、私より100倍強い人達を紹介するって」

 

まほは半分疑心暗鬼の表情をしてるが意を決した様に宣言する

 

まほ「磯野フネさん!伊佐坂カルさんは既に承認して頂けました、大洗を救うため我々に助太刀願います!」

 

まほのまさかの物言いに驚愕するワカメ

 

ワカメ「えぇ~!お母さんも戦車道やってたの?ていうかまほさん!そんな大事な試合に母さんとおカル小母さんが参加して大丈夫なんですか???」

 

ワカメの当然の疑問に戸惑うまほ、友人の紹介の言葉を信じて勧誘したものの彼女自体この穏やかなご婦人方にそんな力があるとは思えない・・・そんなマホとワカメの不安を一笑するかの様にサザエが笑う

 

サザエ「あはは、心配ご無用!なんせ母さんと小母さんは嘗てあの伝説の・・・」

 

フネ「サザエ、おだまり!」

 

フネに止められて舌を出すサザエ・・・だがこのサザエお調子者でも嘗ては1軍を率いた隊長、不安げなまほに対し笑いながら

 

「よーし、お姉さんにまっかせっなさーい!ウキエさん、まほさん、安心して、この二人は必ず戦車に乗っけて連れていくわ!母さんもそれで良いわよね」

 

フネは敵わないといった顔で頷き、まほとウキエには安堵の表情が戻った

 

サザエ「さぁ難しい話はこれでお終い!今日は遅いからウキエさんもまほさんも晩御飯食べていきなさい!今夜は磯野家特製カレーよ!」

 

カレーという言葉にかなり反応するもそれは失礼と断るまほだが結局晩飯をご馳走になり更には泊っていく事となった、布団の中でも想うのは最愛の妹みほの事

 

まは「みほ・・・伊佐坂ウキエは連れて来れなかったが代わりに頼もしい助っ人を仲間に出来た・・・筈だ、絶対助けるからな」

 

布団の中での独り言だったが襖の外から様子を見に来た”彼女”には聞こえたらしい、物音を立てないように縁側に移動した後愛猫を片手に月を見ながら一人呟く

 

フネ「佇まい、仕草、意思の強い所に妹想いな所・・・まるでアンタの若い頃生き写しだよ・・・これも戦車道かい?ねぇ?かほちゃん?」

 

 

 

 

 

大学選抜戦当日

 

みほ「ええっ!100両ですか!!?」

 

当初ですら8対30と絶望的な状況だったのに突如役人側から更に絶望的なルールが追加される

 

 

役人「すいませんねぇ・・・当初は”日本式”の30両でやろうと思ったのですが・・・これからは戦車道の本場、”欧州式”の100両でやろうと思いましてねぇwww」

 

役人は最早笑っている事を隠そうともせずみほに悪魔の宣告を告げる

 

まほ「待ったぁー-------!!!!!」

 

このタイミングでまほを筆頭に各校から続々と短期転校組が駆けつけるが・・・

 

ダージリン「このタイミングでルール変更!?ふざけてますの!!?」

 

ダージリンを筆頭に役人のやり方の抗議を出す面々・・・と、そこに

 

西「遅ばせながら知波単の勇敢な鉄獅子22両・・・と本日は最強の助っ人をお連れしました」

 

ダージリン「だから貴方の所は6両・・・まぁ今回は結果オーライですわ」

 

西の頓珍漢に紅茶をしそうになるも平静を取り繕うダージリン・・・だがその後に続く素っ頓狂な声に盛大に紅茶をアッサムの頭に零してしまう

 

サザエ「正義の味方登場~!!!」

 

なんと知波単最後尾には何故か97式の上に仁王立ちしピーナツを喰っている磯野サザエの姿が

 

ケイ「HAHAHA、何あの人、髪型もパフォーマンスも最高にクレイジーなんだけどwww」

 

笑い転げるケイ、一方でダージリン車では放心状態のダージリンにのたうち回るアッサム、そして一年生ながら使い物にならない先輩二人を後目に周りに指示を出しアッサムを介抱するオレンジペコ

 

「アッサム様しっかりして下さい、てか何やってるんですかダージリン様!」

 

ペコの喝にハッとするダージリン、急いでサザエに苦言を呈そうとするが・・・次の後継を見た時とうとう気絶してしまいご多分に漏れず落ちたカップはのたうち回ってたアッサムの頭に直撃、紅茶の園の中でも最も麗しい2人が最も恥ずかしい姿を晒してしまった

 

サザエ「磯野家チーム車長フグ田サザエ!」

 

花沢「同じく装填手花沢花子!」

 

おカル「同じく狙撃手伊佐坂カル」

 

ワカメ「同じく通信手磯野ワカメ!」

 

フネ「同じく操縦手磯野フネ」

 

一同「我ら、サザエさんチーム見参!!!」

 

知波単を除いて唖然とする一同、一方の知波単は西を始めお祭り状態である

 

西「いや~、知波単をベスト4に導いた伝説の隊長であり突撃戦法の創始者、まさに知波単が誇る伝説の英雄、磯野サザエ先輩にお会い出来、しかも一緒に戦わせて頂くなんて至極後衛の極みであります!!!」

 

アンツィオのドゥーチェコール宜しくサザエコールで盛り上がる知波単・・・が、当然相手方から物言いが入る

 

ルミ「ちょっと!転校生だって正直どうかと思うのにOBに初老のご婦人に子供って・・・こんなのバカバカしくてやってられないわ、横の広場でやってる戦車道体験教室にでも参加されたら(笑)」

 

花沢が言い返そうとするがそれを笑いながらフネが制する・・・そして奥で様子を見ている愛里寿に聞こえる様に一言

 

フネ「変幻自在の島田流も所詮は教科書通りなのよ、自分が知らない相手でしかもこんなオバサンと子供相手なんて負けたら島田流の看板が・・・    

 

愛里寿「大洗の援軍は全て認める、これは決定事項よ、敵も味方もこれ以上の言い争いは無し。試合の準備に移させて貰うわ」

 

そういうと自陣のテントへと引き返す愛里寿とそれに続く大学選抜

 

大洗連合もそれに倣いテントに引き返して行く・・・その道中、サザエがフネに問う

 

サザエ「いや~、母さんがあんなに強気に言うなんてビックリだわ」

 

驚いてるサザエを見てカルが笑う

 

カル「サザエちゃん、あれはおフネちゃんのイタズラよ、ねぇおフネちゃん?」

 

操縦席のフネも嬉しそうに答える

 

フネ「試しに行ってみたけどあの反応・・・顔がそっくりだから試してみたけどあの誇り高さ、愛里寿って子中身も千夜ちゃんにそっくりね」

 

千夜という謎の人物に花を咲かせるマダム二人組。残りの3人はキョトンとするばかりであった・・・・

 

 

 

 

ここから暫く話が飛びます、原作通り試合は進み場面は雨の行軍から

 

 

 

 

カチューシャ「プラウダはもうカチューシャだけ・・・」

 

 

落ち込むカチューシャを励まそうとダージリンが声をかけようとするが・・・・

 

 

サザエ「ンガガ、ンゴゴ、ウホウホ!!!」

 

何故か突然ゴリラの物真似をするサザエ、そしてまたズッコケて紅茶を零し車内はまた大騒ぎを始める

 

カチューシャ「フフ・・・アハハ!」

 

落ち込んでいたカチューシャが大爆笑し、それにつられてケイ、チョビ、西、みほ、果ては堅物のまほ、そして被害者であるダージリンさえ呆れて笑っている

 

サザエ「グッド!皆良い顔になったわ!さぁ反撃よ!!!」

 

方々で勝どきの声が挙がる、さっきまでのお通夜ムードが嘘のようだった

 

ダージリン「変な方ですけど・・・隊の士気をここまで盛り上げられるカリスマ性は本物の様ですわね」

 

そこに斥候役のサンダースのアリサから急報が入る

 

アリサ「敵二方向から接近中!後ろからはメイン部隊と・・・横から来るのは・・・緊急追加された70両です!!!」

 

ケイ「オーマイガッ!!!これじゃぁハンバーガー・・・いや、マッシュポテトにされちゃうわよ!」

 

再び動揺する大洗、みほが冷静に指示をだそうとするがそこにまたもや素っ頓狂な声が聞こえる

 

サザエ「オッケー、70両の方は私達がお相手するわ、絹代ちゃん、5両位借りてもいいかしら?」

 

西「せ・・・先輩殿・・・いくら何でもここで玉砕は・・・いや、その覚悟感服いたしました!」

 

サザエの尊い自己犠牲だと勘違いした西は涙ながらに敬礼するがサザエはニッコリこう答える

 

サザエ「いいえ、勝つのよ!」

 

そこにまほからも声が掛る

 

まほ「幾ら何でも無謀すぎます、ここみほの指示に従って下さい!」

 

と、ここで総舵手であるフネが顔を出す

 

フネ「か・・・間違えた、まほちゃん、大丈夫よ、ウキエさんも言ってたでしょ、私・・・私とおカルちゃんが揃えば100倍は無理でも40倍は強いわ」

 

言ったが最後もの凄い速さで疾走する97式

 

ワカメ「それでお姉ちゃんどうするの」

 

少し心配そうなワカメにサザエはあっけらかんと答える

 

サザエ「何もしないわ、お母さんとおカルさんに任せるの」

 

あきれ果てるワカメと花沢・・・だが先程とはオーラが違うフネとカルを見て言葉を噤んだ

 

フネ「おカルちゃん、先ずは白虎舞からいこうかしら?」

 

おカル「良いわねぇ~、それ!」

 

そう言いながらおカルが放った砲弾は敵先頭車両の10m前に落ちた

 

モブA「アハハ、距離も読めないなんてとんだド素人・・・ってええっ!!?」

 

何時の間にか相手が放った二発目が今度は寸分のズレもなくモブ車を行動不能にする・・・それどころか97戦車は全速力で70両の中に突っ込みながら行間射撃を行い突破するついでの様に白旗車を増やしていく

 

 

 

 

しほ「あれは・・・”虎駆槍(とらかけのやり)”!!!??、何故西住十二奥義の一つをあんな素人が!!!?」

 

所変わって来賓席、さっきまで冷静だったしほが突然立ち上がる

 

千代「オホホホホ、素人に技をパクられ、しかも簡単にマネされるって・・・ダサ、西住流ダサ」

 

しほ「な・・・何よ、そんな事いったらそのマグレ素人一両にアンタの所は凹られてるじゃない島ダサ流」

 

千代「何ですってぇ・・・て、あの素人戦車このままのスピードで突っ込むと川ポチャ確定よ!ザマァ!」

 

 

 

 

ワカメ「お母さん、このままじゃ川の落ちちゃう」

 

 

フネ「そうねぇ~、そろそろ帰りましょうか」

 

そういうとフネは全力疾走のままドリフト・・・いや。Uターンをかませて見せた

 

モブB~D「いやぁぁぁ~!!!!」

 

97式を追っていた先頭の三台は見事川に落ち戦闘不能になった

 

大学選抜モブ達「今のは・・・もしかして」

 

 

 

 

千代「島田十二奥義白扇(はくおう)!!?大学選抜でもバミューダ姉妹位しか使えない技を何故・・・」

 

今度は千代があっけに取られている

 

しほ「あはははは、何よ、島田流もパクられてるじゃないwww所詮その程度なのよwww」

 

千代「はっ・・・白扇は一番簡単な奥義だから・・・ってかしぽりん、何か嫌な気がしない?」

 

しほ「何よ急に昔のあだ名で・・・確かに嫌な予感がするわねちよきち」

 

島田秘書「お、奥様、西住師範、もうちょっとお言葉を・・・」

 

 

千代「煩いわね!白扇が素人に使われたなんてバレたらお母様になんて言われるか・・・(ガクガク)」

 

しほ「ウチも虎駆槍の事がバレたら・・・てか何であのド素人集団が虎駆槍や白扇を使えるのよ?」

 

島田秘書?「いいえ、あの技の名前は白虎というの、白扇と虎駆槍をメインベースに島田と西住の技を融合した平地戦のいわば型よ」

 

千代「へ~、そうなの・・・って何でアンタがそんな事知ってるのよ!」

 

島田秘書?「それは”私達”がこの技を作ったからよ・・・それにしても千代、貴様母親に向かってその口の利き方は何だ?」

 

そういうと秘書と思わしき人物は秘書の顔の特殊メイクを破りその真の姿を現す

 

千夜「島田流先代・・・と言いたい所だけど敢えて今日はこの名を名乗らせて貰う、まんぼうチーム装填手兼副車長、”ニンジャガール”、島田千夜!」

 

千代「ひっ・・・ひぃー--!!!お母様!!!???」

 

完全に動揺する千代に代わりやはり動揺するしほが千夜に聞く

 

しほ「島田の小母御、ご無沙汰しております!して今日はどういう要件で?」

 

すると上空からヘリの音と共に声が聞こえる

 

?「それはね~、今日は”まんぼうチーム”の同窓会なのよしほちゃん」

 

しほ「きっ・・・きほ叔母様・・・何時日本に?」

 

きほ「ヨーロッパ理事の仕事がある程度片付いたしダーリンと一緒に里帰りしちゃった!」

 

児玉理事「あのお方は・・・戦車道世界理事長夫人にして自身も戦車道ヨーロッパ理事を務められてるキホ・クラウザー(旧姓西住)様!」

 

きほ「いいえ、今日の私はまんぼうチーム通信手、”ナデシコガール”西住きほ!」

 

役人「し・・・島田千夜に西住きほだとぉ・・・”伝説のまんぼうチーム”が何故・・・ってほげほげ捕鯨~」

 

急に役人こと辻廉太が謎の断末魔を残してアへ顔ダブルピースで失禁、その他にも大会関係者、自衛隊員、それに来賓のうるさ方がバタバタと倒れていく、アへ顔ダブルピースはしないが

 

?「おやおや、今の連中への軽い挨拶で”気”を出したが・・・随分軟弱で小賢しい連中ばかりのようね」

 

阿鼻叫喚と化した周囲に一瞥もくれず一人の和服の女性が颯爽とした足取りで歩いてくる

 

蝶野「うぅ・・・何てオーラなの・・・ってあのお方は西住かほ様!」

 

しほ「お母様・・・じゃなかった先代家元!」

 

かほ「色々言いたい事はあるけど今日の私は西住流先代家元として来たのでは無い、まんぼうチーム車長兼装填手、”サムライガール”西住かほ、見参!」

 

土下座しほちよ蝶野理事長「へへぇ~、”伝説”であられるお三方が何故ここに???」

 

恐る恐る尋ねる4名(辻は気絶中)、かほと千夜は厳しい表情をするがきほが答える

 

きほ「さっき言った通りの同窓会よ、まんぼう”5人”のね」

 

 

 

 

嘗て日本で戦車道・・・いや、あらゆる競技が低迷した時、その状況を憂いた当時女学生だった西住かほ、きほ姉妹、それにライバルである島田千夜が手を組み2年後に開催される”第一回世界戦車道”への飛び入り参加を決意した、当時の日本は今程戦車道が盛んでは無く参加メンバーの大多数である西住流と島田流の折り合いも悪く世界選手権など夢のまた夢というのが通説だった・・・

 

が、隊長車である”まんぼうチーム”がその下馬評を全て覆した

 

西住かほと島田千夜が交互に隊長として士気を取る為時に侍の様に毅然と、時に忍者の様に変幻自在に戦術を変えるというとんでもない芸当をやってのけた、無論、普通ならそんなやり方をしたらチームが混乱するだけだがそこは通信手である西住きほの的確かつ朗らかな通信がその無茶を可能にした

 

そしてもう一つはその圧倒的な強さにあった

 

最初から最後までフラッグ車を務め、時にはまんぼう一両から逆転した事すらあった、その不敗伝説は”MANBOU”の名を一瞬で世界に知らしめた

 

・・・が、その伝説には一つの謎があった

 

かほ、きほ、千夜、いずれも一流選手だが二人が隊長と装填手を兼任、そして西住と島田のやり方を交互に指示するきほは通信手に専念せざるを得ない

 

・・・では”誰”が操縦し、”誰”が狙撃をしていたのか

 

西住流、島田流は元より他流派にもそれらしき人物は見受けられなかった、中には自らが元乗組員と名乗る者も何名かいたが全て真っ赤な偽物だった、同乗者3名も皆が皆その正体については言及せず仮に与えられた“ヤブサメガール”、“イダテンガール”の名と共にその存在は日本戦車道永遠の謎とされていた…

 

 

 

 

 

かほ「当時の私達は日本中の砲手と操舵手の中から同乗員を探した、しかし我々が理想とする能力を持った人材は何処にも居なかった、半ば諦めかけた時、千夜が奇妙な噂を仕入れてきた」

 

千夜「立ち寄り先の静岡の網元の娘でどんな乗り物も乗りこなす少女とその幼馴染でどんな状況でも正確に矢を射る事が出来る弓道少女がいると」

 

きほ「そしてその二人が町を守る正義のスケバンとして活動していると」

 

千夜「私達は一縷の望みを賭けて二人を訪ねることにした」

 

かほ「そしてまんぼうの伝説が始まった」

 

 

 

 

回想 第一回戦車道大会二年前 静岡にて

 

フネ「客人、貴女方のお気持ちは分かりました、ただ私達は一介の女学生、身の程に合った生き方をするつもりです、お引取り下さい」

 

きほ「そんな!私達の理想を実現するには貴女達の存在が必要不可欠なんです!」

 

千夜「今の日本戦車道は世界各国から連戦連敗、次の大会で敗けたら日本戦車道は完全に終わってしまう!」

 

かほ「日本戦車道は立ち上がらなければいけない!たとえ何度敗けようとボコボコにされようと!」

 

カル「ピクッ」

 

フネ「御三方のお気持ちは解りますが…」

 

カル「おフネちゃん、是非そのお話受けましょう!」

 

フネ「お…おカルちゃん?どうしたの突然?」

 

カル「何度敗けようと立ち上がるって素敵じゃない、まるでボコみたい!」

 

かほ「ボコ…?あぁ、最近出てきた熊のぬいぐるみ…」

 

きほ「ボコ!貴女もボコ好きなの!!?」

 

千夜「これぞボコの導き!ボコ魂を持つモノよ、共に戦おう!」 

 

カル、きほ、千夜「バンツァー・フォー!!!」

 

かほ、フネ「パ…パンツァー・フォー!」

 

 

 

世界戦車道大会

 

千夜「フネ、行くわよ!島田流奥義蒼燕!」

 

アメリカ隊長「クレイジー!水切りの要領で戦車が水面を疾走るなんて!」

 

かほ「後は任せろ!カル、フネ、龍爪だ!」

 

アメリカ隊長「オーマイガッ!いつの間に砲塔の下に…ダメ、ヤラレる!」

 

審判「アメリカチームフラッグ車戦闘不能、日本チームの勝利!」

 

イギリス「これで決勝進出…何故ですの?ジャップがこんなに強い筈ありませんわ!」

 

ロシア「ウチもあの技でヤラれたわ…まさか砲撃による衝撃と体当たりによる後ろの障害物にぶつけられる二重の衝撃で砲の弱さをカバーするなんて…」

 

アメリカ「しかも水場とか関係無しに最短ルートからくるなんて…あれが‘青龍’…クレイジー!あの戦車にはサムライとニンジャが乗ってるの!!?」

 

ドイツ「フン、戦車道後進国に遅れを取るとは情け無い…この大会、我がドイツが優勝して戦車道一強時代を築き上げるのだ」

 

 

 

 

ドイツ「フハハ、日本はフラッグ車のまんぼう以外全滅、しかもまんぼうは尻尾を振って逃げ出したわwww」

 

かほ「誰が逃げたって?フネ、躍鳥!」

 

ドイツ「後ろの崖からっ…!!?馬鹿め、自分から飛び降り自殺とはwww」

 

千夜「心配御無用、貴様らにクッションになって貰うからな、カル、赤雷!」

 

ドイツ「く…空中でしかも落下中にっ!?避けられない!!!」

 

審判「ドイツチームフラッグ車戦闘不能、日本チームの勝利です!」

 

実況「号外!!!日本大金星!!!日本チーム優勝です!!!今日の丸が大会会場に掲げられます…おや?日の丸旗の周りに文字が…誰かの名前でしょうか?」

 

きほ「練習で一度も成功してない朱雀で極めるなんてやっぱりウチの乗組員様は全員超人揃いね」

 

千夜「その前に最低限の人数でドイツチームを分散させる指示を出したアンタも十分超人よ」

 

かほ「日の丸旗は回収してきた、後は門下生に委せるとしよう」

 

フネ「表彰式には出なくても良いの?」

 

かほ「後輩に道は示した、私は今日をもって現役選手を引退し家元を継ぐつもりだ」

 

千夜「ライバルがいないんじゃ私も現役の意味がないな…丁度お母様から家元の話が来てた所だ、私も家元になろう…皆はどうする?」

 

きほ「私は今回の大会で世界中に友達出来たから暫く旅に出ようかな…先ずはドイツキャプテンのクラウザーちゃんの所に行こうかな?」

 

フネ「いつの間に…私は静岡に戻って進学するつもり、カルちゃんは?」

 

カル「私もフネちゃんと一緒だけど…その前に実はボコの作者と文通する事になったの!若手作家の伊佐坂さんって方よ」

 

かほ「やはりボコか…というかカル、フネ、一緒に西住流に来ないか?二人なら師範代待遇で迎えられるが?」

 

千夜「ズルいわよかほ!西住流なんかより島田流にいらっしゃい、ついでにボコ記念館も建てましょう!」

 

きほ「ボコ記念館!良し、じゃあフネちゃんは西住流、アタシとカルちゃんはボコ記念館館長という事で」

 

千夜「サラッと島田流抜かしてるんじゃないわよ!」

 

かほ「まんぼうはここで解散する、だが我々の絆は永遠に不滅、そしてこれが仲間の証だ」

 

そういうとかほは日の丸旗を五等分に破り仲間達に配った

 

 

 

…その後世界を席巻したサムライガールこと西住かほ、ニンジャガールこと島田千夜はそれぞれ日本を代表する戦車道流派、西住流と島田流の家元になり日本戦車道の促進に多大な功績を遺した、それでも日本戦車道チームは中々優勝の目を見なかったがそれぞれの娘である西住しほと島田千代がその悲願を果たした

 

ナデシコガールこと西住きほはドイツの戦車道名家、クラウザー家に嫁ぎ自らも欧州理事として世界理事長である夫と共に戦車道の発展に務めた、特に戦車道留学制度と世界交流試合は彼女の代名詞と言える偉業である

 

まんぼうチームの伝説はその後書籍、映画、漫画、ドラマと様々な形でメディア化され戦車道は知らなくてもまんぼうチームは知ってると言われる程この国に浸透した

 

だがそれでもイダテンガールとヤブサメガールが何者なのか?実在したのかは誰も知らない…まんぼうの5人を除いて

 

 

 

 

そして現在

 

カチューシャ「キャ~ッ!リアルサムライ様だべ、サイン貰わなきゃ!」

 

エリカ「カッちゃんもサムライ派と?わかってるタイ!あの真っ向勝負で無双するのが最高タイ!」

 

アンチョビ「私は断然ニンジャ派だ、工夫次第で弱い戦車も強豪に立ち向かえる、まさにアンツィオの理想像だ!」

 

ミカ「この言い争いに意味があるとは思えないけどニンジャカッコイイでゴザル」

 

ダージリン「あらあら皆さんお子ちゃまね、この二人の間に立ち的確に指示を出せるナデシコ様こそ至高、お分かりかしらローズヒ…ぐへぇ!」

 

ローズヒップに問いかけようとしたダージリンの首筋にローズヒップのラリアットが降りかかる

 

ローズヒップ「どいつもこいつも分かってねーですわ!速さ=強さ、イダテン様最強ですわ!」

 

ダージリン「だ…だからイダテンとヤブサメなんて何処の誰とも分からない存在に憧れるなと何度言ったら…ってゴヘェ!」

 

今度はノンナのロシアンフックがダージリンに炸裂、完全に気絶する

 

ノンナ「オメーヤブサメ様を侮辱するたぁオラに喧嘩売ってんな!!!」

 

ニーナ「ヒェ~、ノンナ副隊長キャラが違うべ」

 

カチューシャ「仕方ないわよ…ノンナはヤブサメの活躍をビデオで見て戦車道始めたんだから」

 

ナオミ「おぉ!私と同じ事を考えた人間がいたとは!」

 

ガッツリ握手するノンナとナオミを遠目に杏が呟く

 

杏「いや〜、皆キャラ変わる位熱く語るってまんぼうチームは凄い存在なんだね〜」

 

ケイ「まぁ戦車道やってる人間の九割は一度は憧れた事があるんじゃない?アタシもサムライのポスター飾ってるし、逆にまんぼうをほとんどの人間が知らない大洗の方がアタシらから言わせればアンビリーバボーな存在ね」

 

杏「はえ〜、そんなもんかね〜」

 

 

 

 

 

千夜「二人とも幼少期にカルとフネにそれぞれ砲術、操術を学んだにも関わらす気付きすらしないとは…たるんどる!」

 

しほ、千代「へへぇ〜」(土下座)

 

きほ「まぁまぁ、それ位にしといてあげたら?」

 

かほ「甘い、大体そんな体だからOG勢に舐められるのだ、みほの件だってガツンと一蹴してやれば責任など背負わずに済んだのに可哀想に…取り敢えず一泡吹かせてやったがな」

 

しほ、千代(ワシらアはアンタ達超人軍団とはちゃうねん、アンタらにとっては雑魚でもワシらはアイツらに頭上がらんねん)

 

千夜「成程、だそうだかほ」

 

かほ「宜しい、では超人になれる様に今から修業といこうか」

 

しほ、千夜「ゲェーッ、心を読めるの忘れてた〜!」

 

 

只管かほと千夜に説教されるしほと千代、それを遠目にきほが呟く

 

きほ「やれやれ、あの二人は厳しいんだから…しほちゃんも千代ちゃんもすっかり怯えて…昔は純粋に戦車道大好きだったのに」

 

 

 

 

 

 

 

七十両という大軍をたった六両(実質一両)で蹴散らしたサザエさんチームはその後嘘の様に島田愛里寿のセンチュリオンに一蹴された

 

愛里寿「…何故砲手も操縦手も替えたの?真面目に戦う気が無いの???」

 

サザエ「真面目も真面目、大真面目よ!母さん達曰くこれは未来への前哨戦なんだって」

 

愛里寿「…?」

 

 

 

数分前

 

ワカメ「お母さんカッコイイ!アタシもお母さんみたいになれるかな?」

 

フネ「ワカメも操縦してみるかい?」

 

ワカメ「だ…駄目よこんな大切な試合で!」

 

フネ「私達がみほちゃん達にしてあげられるのはココまで、後はワカメや花沢さん達のやりたい様にやりなさい」

 

サザエ「そうよワカメ、花沢さんも何かやってみたい事ない?」

 

花沢「えぇ〜、良いんですか?じゃあアタシ砲撃やってみたい!」

 

カル「大歓迎よ!ココにいらっしゃい、教えてあげるわ」

 

 

 

 

失格者控え会場

 

ノンナ「居た…やっぱりヤブサメ様は居たんだ!」(号泣)

 

ナオミ「あ…握手して貰って良いですか?」(号泣)

 

カル「プラウダのノンナさんにサンダースのナオミさんね、高校戦車道トップのお二人にそう言って貰えて嬉しいわ」

 

ローズヒップ「イダテン様〜、このジャケット一面にサインして下さいまし!」

 

ダージリン「ローズヒップ!また勝手に…ぐふぅ」

 

フネ「はいはい、裏生地の端っこにサインしておくわね、それあと先輩殴っちゃ駄目よ」

 

ローズヒップ「はいですの!」

 

かほ「まさか二人が出てくるとは思わなかったぞ」

 

きほ「当然」

 

千夜「旗は持ってるわよね?」

 

フネ&カル「勿論!」

 

カチューシャ「す…スゲー、サムライ様…だけじゃなくまんぼうが勢揃いしてるべ!」

 

ケイ「私達チョー貴重な場面に遭遇してない?」

 

かほ「ふふっ、貴重か…私達にしてみれば君達の方が余程貴重だがな」

 

千夜「うむ、貴様達の試合、中々将来性を感じたぞ」

 

カル「実は今回の試合の裏で大洗を潰す計画がある事を千夜ちゃんから聞いたの、だから私とフネちゃんで試合中の妨害は排除して」

 

きほ「裏で企んでた連中を私達三人で制裁したの♪」

 

フネ「でもそれ以上は私達がおじゃま虫…それにしてもまほちゃん、みほちゃん、それに愛里寿ちゃん…この三人が残ったのも運命かねぇ」

 

きほ「あら、決着がついたみたいね」

 

千夜「敗けはしたが見事だったぞ愛里寿…それにしても見たことない戦法だ」

 

しほ「あれが西住流新奥義、自らを弾の様に突っ込んでいく“熊自爆”ですわ」

 

かほ「嘘をつくな!娘の手柄を自分のモノにしようとは…しほ、この後のエキシビション覚悟なさい!」

 

しほ、千代「ヒェ~✕2」

 

 

 

 

その後、試合参加者へのご褒美として伝説のまんぼうチーム対しほ、千代、蝶野、理事長、役人連合のエキシビションが行われた、まんぼうの神業もさる事ながら連合チームのボコられっぷりはリアルボコとして約ニ名の心を離さなかった

 

 

 

 

エピローグ

 

マスオ「いやぁ~、お義母さんがあのまんぼうチームの一人とは驚きです」

 

サザエ「今日は大洗の勝利を祝ってすき焼きよ」

 

ノリスケ「お邪魔しま〜す、おっ、今晩はすき焼きか、ツイてるなぁ〜」

 

カツオ「あれ?ノリスケおじさん旅行に行くって言ってなかった?」

 

ノリスケ「それが旅行費を全額戦車道の試合に賭けたら負けちゃてさぁ〜、まさか大洗ごときにマグレが二回続くとは思わなくてさぁ〜」

 

フネ「…お父さん」

 

波平「うむっ…ノリスケ!お前は当分出入り禁止&あんこう踊りの刑だ!!!」

 

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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