いつも通りカンクロウに傀儡の術を叩き込んでいたオレ。
そこへ風影様直々に呼び出された。悪い予感がするのは気のせいか?気のせいだな!
そう割り切っても、胸のモヤモヤはなかなか消えない。
オレは腹いせにカンクロウをいつも以上にボコしてから、風影様の元へと向かうのだった。
読み返してみると書いてみたくなったんです。
暇つぶしのお供にどうぞ。
(あ、無理)と思ったらソッと閉じてください。
風影様に呼び出された。
何故だ?オレはまだ何もやらかしていないのに。
まさか、カンクロウをボコボコにしたのが気に入らないとか?いや、仮にも里長なんだからそれはないか。今思い出したけど、ボコしても構わない的なこと言われているし。
ん~、オレは実に模範的な忍だから、呼び出しを食らう理由がこれ以外に思い当たらないな。
オレはガクブルしながら風影様の執務室に入った。
オレ「失礼します」
羅沙「……お前を呼んだのは他でもない」
さっそく本題か。
この人、年々無愛想になってる気がする。オレの気のせいか?
羅沙「息子の世話係をやってほしい」
息子?あれ?カンクロウ以外にいたっけな……あ、いたわ。人柱力の子もそうだったっけ?あんま興味なかったから名前覚えてないや。
ん?……あれぇ?それオレに遠回しに死ねって言ってます?
冗談じゃねぇよ。やらねぇよ。そんな命がいくつあっても足りない任務やってられっか。
あれでしょ?夜叉丸先輩を殺したヤツ。自分の叔父も容赦なくぶっ殺すヤツの世話係とかマジで勘弁。
とは言っても、どうせ決定事項だから逆らえないんだろうけどな!
オレ「はぁ……構いませんけど。殺されそうになったら、殺す気で抵抗していいんですよね?」
羅沙「あぁ、殺しても構わん」
オレ「え、そうなんですか?それじゃあ
羅沙「そうしてくれ」
わぁ、何て冷たい目なんでしょう。
にしても人柱力くんも可哀想だねぇ。まだ幼いのに尾獣の制御しろとかさ。大人でも難しいだろうに。
オレ「まぁ、そう言うなら
羅沙「好きにしろ」
オレ「分かりました。それで、いつからですか?」
羅沙「今からだ。この後すぐに別邸へ向かえ」
え!?マジかよぉ……誰か、助けてくれ。
オレ「はぁ、分かりましたよぉ。それじゃあ、今から逝ってきます」
羅沙「あぁ」
そこは嘘でも止めて欲しかったなぁ、風影様。
・・・・
ということで、やって参りました。人柱力くんこと我愛羅くんが住んでる別邸。
やだなぁ、今からでもいいから帰りたいなぁ。
何があるか分からないから、念のため傀儡の中に入ってきた。
ほら、赤砂のサソリのヒルコみたいなヤツ。
オレのは人傀儡じゃないし、まだ名前つけてないけど。
オレ『それはそうと、そろそろ入りますかぁ……失礼しまぁす』
?「……何だ?貴様」
うわぁ、いきなりご対面かよ。親子揃って冷たい目ぇしてんな。いや、この子の方が数段冷たいか。
この子が人柱力の我愛羅くんね。
オレ『ん~?何も聞いてねぇの?オレ、今日からお前の世話係になる
?「傀儡師……それも傀儡か?」
オレ『ご名答~。てことで、よろしくねぇ。我愛羅くん』
我愛羅「立ち去れ」
え?我愛羅くんの語彙力どうなってんの?
この年で「立ち去れ」とか普通使わないでしょ。いや、使わせてるのはオレ達大人__もっと言うと里の上層部__だけども。
オレ『いやいや、そう言われても困るんですわぁ。そいじゃあ、勝手に失礼しますよぉ』
我愛羅「おい!勝手に入るな!!」
我愛羅くんがオレに手を翳すと、砂が大量に纏わり付いてきた。
あ、これこのままだとヤバいヤツ!
オレは直感に従い、瞬身の術でその場を抜け出し、我愛羅を思いきり踏みつけた。
我愛羅「ぐぅ……」
オレ『うん、うん。反応は悪くねぇ。けど、遅い。オレやオレ以上に早ぇヤツには通じねぇぞぉ?』
我愛羅「ふざけるな!!オレは死なない!死んでたまるかぁ!!!」
あら、何て暴力的なんでしょう。こわーい(棒読み)
それにしてもこの目、どこかで……あ、そうか。コイツ、人傀儡作り始めた時のサソリに似てるんだ。
モブA『うわぁ……グロ』
モブB『よくやるよなぁ』
モブC『何か狂気を感じるよなぁ。あれは正真正銘の化け物だろ』
オレは怒ったが、サソリは気にせず人傀儡を作り続けた。
「サソリ兄さんは、本当は優しい人だ」それを周りに言ったところで、誰も信じないことは分かりきっていた。
オレは周囲の人間を説得するするのを諦め、ただサソリの側にいるだけだった。
だが、あの時だけは我慢ならずにサソリに苦言を呈した。
オレ『……このままでいいのかよ?』
サソリ『はぁ?知るかよ。言わせたいヤツには言わせとけ……あまりにもうるさいヤツは___殺してオレのコレクションに加えてやる』
オレ『……』
あの時のオレはサソリの圧に気圧されて何も言えなかった。
サソリが両親を失ったあたりからおかしくなったのは気づいていたのに、結局何もしなかったなぁ。
もう10年くらい前かぁ……サソリが里抜けしたの。
死ぬ気で引き留めてたら、何か変わってたのかな?
まぁ、それはさておき。オレはサソリが里抜けしたことを後悔している。
生まれついての化け物なんかいないんだよなぁ。その人を化け物たらしめるのは、いつだって周りの環境だ。
オレはそれをよく知っていたはずなのに、色眼鏡で我愛羅を見ていた。これはちょっと反省だぞぉ。
オレ『…………殺しはしねぇ』
我愛羅「は?何を言っている?」
オレ『殺しはしねぇって言ってる。オレはまだお前を知らねぇから、お前の全部を知って、見極めてから殺す。この里に役立つと判断したら殺さねぇし、逆もしかり……生きるか死ぬかはお前次第だ。我愛羅』
我愛羅「何をふざけたことを……!!」
オレ『ふん、まずはオレに攻撃を当てられるようになるこったな。じゃあ、今度こそ邪魔するぜぇ』
我愛羅の苦し紛れの攻撃を軽く躱しながら、チャクラ糸で我愛羅を縛って引きずり、リビングまで移動した。
これから
このオレを地獄へ叩き込んだ風影様への嫌がせだ。この狂った小僧を
コイツは殺さねぇ。今度はちゃんと真正面からぶつかって止めてやる。
同じ過ちは二度としねぇ。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
風影様への嫌がらせ=我愛羅の
と言うのも、風影様はハコベのことも厄介に思っています。
サソリと仲が良かったというのもあり、その発想力はぶっ飛んでいる。そして風影様はそれが危険であると考えているのです。サソリという前例があるので。
なので、ハコベを我愛羅にぶつけてみようと思ったわけです。
互いに削り合って、あわよくば相打ちになるといいなぁと風影様は思っています。
そしてハコベは、その風影様の思惑を何となく察知しています。
ですから、上記の方程式が成り立つわけです。
以上、解説でした。
続かない。