【個性『ガタキリバ』外伝】黒蝕の竜姫の関連記録及び小説 作:蹴翠 雛兎
原作:僕のヒーローアカデミア
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 性転換 クロスオーバー モンスターハンター ヴィラン 三次創作
なお、いくつかのものに関しては、私の所感で書き下ろしてたり、私の趣味で小説形式にしてるがそこは多めに見てくれると助かる。
では、ゆっくりと見て行ってくれ。
【こちらが元になってる作品です】
https://syosetu.org/novel/285002/
––––『個性』と呼ばれる異能が広まり、約人口の半分以上が異能を持つ者となったこのご時世。
架空は真実に、夢は現実にとなり、ヒーローも職業になるという出来事も起こった。
しかし。
そんなご時世だからこそ…裁けない悪や隠れた事件が多発している。
ヒーローや警察など、様々な人々がそれらを調査し、摘発し…と頑張ってはいるのだが…結局の所は隠れた悪を全て裁くことは出来ずにいる。
そんな中、とある一人のヴィランが注目され始めていた。
そのヴィランの名は『ジャバウォック』。
発動異形型と呼ばれるタイプの個性を持つ彼女は様々な違法行為を犯しながらもそれらの警察やヒーローの手が届かないような隠れた悪を摘み取っていく、所謂義賊のような存在であった。
ある者は言った。
古き良き義賊だと。
ある者は言った。
取引を邪魔する忌々しい邪竜だと。
ある者は言った。
私達に…ヒーローに助けを呼ぶことのできない者達の最後の砦だと。
これはそんな彼女の主に日常を描いた、とある話。
––––朝。燕尾服を着た白髪蒼眼の青年が寝室に入ってくる。
寝室のベッドには黒く長い髪をした女性がおり、それだけで青年は女性を起こしに来た執事だということがわかる。
「––––お嬢様。竜火お嬢様。朝です。起きてください」
「氷狼…あと五分…」
「はぁ…お嬢様」
氷狼と呼ばれた青年はそんな主人の言葉に呆れて苦笑し、このまま寝かせてさせてあげたい気持ちへとなりかけるが…すぐさまそれでは主君の為にはならぬ、と気持ちを入れ替え、再度起こしにかかった。
「早くしないと或世のご飯が冷めてしまいますよ?」
「………ん…わかったわ。今起きる」
そうして女性は重い瞼を開くと、紫水晶のような綺麗で妖しい眼を擦りながら身体を起こし、一つあくびをした。
見る者が見れば美しく、見惚れるような動作。
しかし…。
「おはようございます、お嬢様」
「おはよう、氷狼」
「…さて、朝っぱらからこんなことを言うのもあれですが…ゲーム、昨日何時までしてたのですか?」
「…スゥ〜………黙秘を行使します」
「では、このお嬢様の手元にあるモンハンライズはゲーム機ごと封印––––「ごめんなさい、昨日3時までやってました。だからそれだけは…!!!」…はぁ」
それがこのように幻想が崩れるようなことをしているのならば目も当てれぬことだろう。
それも、ぶっちゃけが目の前の人物がtheお姫様だと思ってたら、庶民的な近所のお姉さんと同一人物だったレベルで。
「…お嬢様。モンハンライズにご自身の『異能』の元となっているゴア・マガラが出て嬉しいのは解ります。かくゆう私も自身の『異能』と似た能力と姿を持ったルナガロンが出た際は嬉々としてました。しかし…」
そう言うと、氷狼は自身のスマホを取り出して操作、そのまま自身の主君へと画面を見せる。
「昨日、午前3時までやってられるのは流石に如何なことか、と思いますが?」
「えっと…それは…」
自身の執事である氷狼から証拠と共に突きつけられ、追い詰められていく竜火。
その様子を側から見れば最早主従逆転…というより、お母さんに怒られる娘にしか見えなかった。
「…とにかく。今後こんな事がもう一度ありましたら、しばらくゲームを禁止させていただきます。よろしいですね?」
「…はい」
ゲームを禁止するという言葉を人質にされ、渋々ながら頷く竜火。
その顔にはビターチョコのように苦くなっており、思わず氷狼は苦笑いを浮かべたのだった。
「では、食事に行きましょうか。お嬢様」
「えぇ––––––––」
––––数十分後––––––––
「おはようございます、竜火様」
「おはよう、或世」
朝食。
テーブルの上を見ると豪勢で、しかしよく見ると栄養がバランスよく作られているがわかる、よく考えられた料理が並んでいた。
一瞬、数人の最高級のシェフの手で作ったのかと思わせるほど、凄い豪華な料理の数々だが…。
「今日も或世だけで作ったの?」
「はい、そちらの方が早いと思ったので…」
どうやら或世と呼ばれる金髪蒼眼のメイドが一人で作ったようだ。
「そう、いつもありがとうね」
「ッ…い、いえ…私がお嬢様に対してできる返礼は家の中ではこれとお掃除くらいしかありませんから」
「それでも、よ」
「或世、お嬢様の言う通りですよ。たとえ貴方がそれだけのことと思っても私達はそれだけのことに助けられているのです。いつも私も貴女の手助けには助かってます。本当にありがとうございます」
「…///。こちらこそ……ありがとう…ございましゅ…」
褒め慣れていないのか、それとも気恥ずかしさからか、竜火と氷狼の二人から褒められて顔を真っ赤にし、どんどん声が萎んでいく。
「ふふっ、或世ったら…可愛いんだから!」
「お嬢様の方が可愛いです…」
「この子ったら…もう!可愛い子!」
そして、そんな戯れをすること数分後、三人は朝食がまだだったことを思い出し、急いで食卓に付き食べるのだった––––。