転生したら姫ギルだったんだが。   作:Crimson Wizard

17 / 17
久しぶりに投稿したのがこんな雑で短くてすみません。
今他作品を優先して上げてるので、終わったらもう少し話の内容濃くします。


第17話

 

さて……スレイン法国もこれで我が手中に収まった。

 

「で、貴様は何の用だ?鉄屑」

 

「鉄屑とは、随分と酷い言い様じゃないか。」

 

わざわざウルクに侵入してきたこの空の鎧。

まあ恐らくアーグランド評議国の白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)とやらだろうが。

 

「王の座に不法侵入とは、これはまた随分な命知らずが居たものよ。」

 

「……君は、この世界の人間では無いんだろう?プレイヤーかい?」

 

恐らく本体では無いだろうが、まあ戦う気があるのならばこの様な鎧で正面から来る事はないか。

 

「否だ、我はそのプレイヤーとやらではない。」

 

「それじゃあ、君は今後……この世界で何をするつもりだい?」

 

この世界で何をする……か。この質問の答え次第では敵対するつもりなのだろう。馬鹿正直に答えてやる義理はないが、まあそうだな。

 

「特に何かするつもりは無い……今のところはな。周辺国があまりにもだらしない故、我が傘下にするつもりではあるがな。」

 

「世界征服でもするつもりかい?」

 

「はっ!……貴様は知らんだろうが我は文字通り世界の全てを手中に収めた事があるのだ。今更世界征服になど興味は無い。」

 

そう言うと鎧は考え込むような仕草をする。

 

「もし君が、この世界を害するのであれば、僕は君を殺すだろう。」

 

「ほう……この我を殺すと。良いだろう。では今すぐ、貴様の本体を連れて来るがいい。少し遊んでやろうではないか。」

 

この我を殺すと言うのであれば、それなりの力はあるのだろう。ここ最近はまともな戦いなどした記憶がない。……エルキドゥとの余興くらいか。

 

「……まあ良いだろう。君の力がどれほどのものか、確かめさせてもらうとしよう。だけど、僕の本体は動けないんでね、この鎧で相手をするよ。」

 

「……戯け、その玩具で我の相手が出来るとでも思っているのか?まあいい、着いて来い。」

 

ふん、興が削がれた。この鎧では相手にならん。

 

「……ここなら広い。何処からでも掛かってくるがいい。」

 

我がそう言うと、鎧は周囲を旋回している武器を飛ばしてきた。

 

「戯け、その程度の攻撃が当たるか。」

 

我は武器を抜かずに回避に徹する。この程度、まともに相手をする意味もない。

 

「……君は武器を使わないのかい?」

 

「使うまでもないというのが分からんのか。……もういい、これで終いだ。」

 

我は宝物庫を解放すると周囲に金色の紋様が浮かび上がる。そのまま鎧に向けて射出する。

鎧は避けるが、次第に数に押されていく。

 

「これらは全てただの剣だ。何の特殊能力も付与されていない。それを回避するしかない貴様に、我をどうこう出来るはずもあるまい。」

 

最後に、鎧を囲む様に王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を展開する。我はそのまま武器を射出して鎧を串刺しにした。

 

「これにて終いだ。余興にもならん。この程度で我を殺すとは、大言壮語にも程がある。」

 

「……どうやら、君の言う通りらしい。だが、君が世界を害するのであれば、僕は必ず君を殺しにくる。」

 

「それもまた一興だ。その時は本体で来るといい、そうでなれけば話にならん。」

 

そう言うと、鎧に付与していた力を解除したのか、鎧はただの鎧となって崩れ落ちた。

 

「さて、昼餉の時間だ。……シドゥリは居ないのだったな。誰に用意させるか。」

 

我は鎧を放置したまま王の座へと戻るのだった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

偽ギル様のありふれない英雄譚(作者:鼠色のネズミ)(原作:ありふれた職業で世界最強)

気が付けばFateシリーズの顔、ギル様ことギルガメッシュになった「男」▼偽物だけど、全力でなりきって何とか頑張るお話▼下記でTwitterを開設致しました。「感想を送りたいけど運対かも!」って方はご利用下さい。▼https://twitter.com/jWslnVn6D6YOftk


総合評価:11893/評価:7.94/連載:15話/更新日時:2021年05月16日(日) 22:07 小説情報

とある原石の神造人形(エルキドゥ)(作者:海鮮茶漬け)(原作:とある魔術の禁書目録)

 主人公は知らぬ間に死んでしまい、よく分からないうちに転生させられ、目が覚めたらエルキドゥになっていた!▼ 血潮は泥(多分)、心は硝子(実は飴細工)、▼ 幾度の戦場跡を越えて不敗▼ ただの一度も(聖地巡礼からの)敗走はなく▼ ただの一度も理解されない▼ 彼の者は常に独りヲタク部屋で勝利に酔う▼ 故に、その生涯に答えは得た(えっ)▼ その体は、きっとコスプレを…


総合評価:17177/評価:8.34/連載:149話/更新日時:2024年04月10日(水) 00:00 小説情報

数多の英雄を束ねる者(作者:R1zA)(原作:Fate/)

「俺がギリシャ最強?そんな訳無いだろ!いい加減にしろ!」▼目が覚めたらFGOの金髪ワカメに転生してた。▼ただし雷の権能が使えたし何か全能神に気に入られた。▼…何でぇ?▼これは原典から誰おまレベルで逸脱した金髪ワカ…イアソンに転生したよくわからん奴―――基(もとい)、ギリシャの勇者王伝説の物語である。▼AD.2022/11月26日:神話編、完結。▼AD.202…


総合評価:22681/評価:8.72/連載:33話/更新日時:2023年11月05日(日) 22:26 小説情報

悪役生徒になろうとしたけど出るタイミングを見失った(作者:ミステイク)(原作:ブルーアーカイブ)

同情の余地もない邪悪の権化のような悪役。▼そんな者達の能力を持っていたならば悪役を目指すのは当然と言う少女。▼先生と敵対し、最強最悪の敵となって生徒達と共に倒される。▼そう思っていたのだが、あらゆるタイミングを見逃し。▼なぜか全く真逆の印象を与えてしまう、ロクデナシのお話。▼


総合評価:6086/評価:8.23/連載:8話/更新日時:2023年11月04日(土) 06:00 小説情報

とある呪術の禁書目録(作者:エゴイヒト)(原作:呪術廻戦)

呪術廻戦にインデックス(偽)をぶちこんだ話。▼魔改造で原型留めてなさすぎて、インデックスというより禁書魔術の塊みたいになってる。▼魔術目線で呪術を分析したりしなかったりを書きたかった……。▼呪術廻戦要素も禁書要素も独自設定や独自解釈のオンパレード。


総合評価:19974/評価:8.57/連載:24話/更新日時:2024年09月11日(水) 19:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>