元ネタが多い故に、海外文学特有の日本語の言い回しが多くあるかと思います(多分)。あと軍事用語が飛び交ったりするので、詳しいことは読み手の皆さんにお任せします。
お勧めなのは書籍で探ると良いでしょう。Wikiは誰でも弄れるので、内容は当てにならないかと(読み方だけならわかるかな)。
【傭兵集団の入国】
ある集団が日本に入国した。
13人で超大国の陸軍基地を無力化し、中東や東南アジアを救った傭兵集団が居た。
そんな集団が日本にやってきたのだ。
依頼主は不明。
別に「テロ」をやって欲しいとかでもなさそうだ。
だが、依頼にしては高額だ。
東京・某所
傭兵のリーダー格が折れた電波塔を見ながら黄昏ていた。
60代とは思えない筋肉質で傭兵歴35年の老兵だ。
フランス外人部隊の第2外人落下傘連隊 (2e REP)を務めたが、出身は不明。
皆からは”フリッツ”という名称で呼ばれている。
そんなフリッツがボソッと言葉が出た。
「1人あたりレンガか。」
その言葉に反応したのは、右腕の元アメリカ海兵隊の”ジョン”。
「レンガ?なんだいそりゃ?」
「Mr.ジョン。レンガというのは1000万円の隠語ですよ。」
そう言ったのは元自衛官の傭兵歴20年の”ワタナベ”。
彼もフランス外国人部隊でフリッツと出会い、ともに背中を預けた戦友でもある。
その会話を聞いた元SASでジョンの相棒、”マイケル”が薄ら笑いで言った。
「たかが傭兵で1000万だろ?随分と羽振りがいいじゃねぇか。依頼主は不明で、テロをするわけでもねぇ。俺たち殺しの専門が、何のためにここに来たんだ?」
「それが分かっていたら、こんな依頼は断っていた・・・そうだろ?フリッツ?」
マイケルに答えたのは上海のテロ事件を阻止し、人質を無血で解決させ、現代電子戦の天才と言われた”リー”。
彼の曾祖父が大日本帝国陸軍中野学校の出身でレーニンを革命に導き、ロシア帝国崩壊に深く関わっており、祖父が同校で第二次国共内戦を裏で操っていた。
そして父は、要人警護の天才と言われており、世界中の警察組織ではかなりの有名人らしい。
肝心の本人は、オックスフォード大学を始め、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、ケンブリッジ大学、スイス連邦工科大学チューリッヒ校などを首席で渡り歩き、”現代のアインシュタイン”と呼ばれている。
出身は大陸だが、リーと言う名は偽名である。
「そうだな。リーの言う通りだ。依頼主が分かっていたら、こんな羽振りのいい依頼は断っていた。だが、考えてみろ。俺たち傭兵がテロや犯罪行為をしないのに、これから起きる事件を抑える為に依頼したんじゃねぇのか?あくまで憶測だが。」
フリッツは窓から離れてある人物を探した。
「おい、フレディは帰ってこないのか?」
”フレディ”は、9歳から少年兵として東南アジアの革命軍の英雄の息子。
その後は渡米。
秘密結社に在籍し、オールラウンダーの暗殺者兼諜報員として誕生した。
時には犯罪者や賞金首を暗殺したり、時には国家の中枢部まで浸透したりと、多才な実力を持ちながら傭兵としては結構若い。
フリッツたちが入国する前に、2ヶ月も早く日本に潜入していたが、フリッツたちが入国直前まで音沙汰も無かった。
なんでも、犯罪者に間違われて何者かに殺されるところだったらしい。
「フリッツ。とりあえずリヨンのワインを持ってきたから、一杯飲もうや。フレディなら大丈夫だろう。」
そうワインを勧めたのは、マイケルの元上官で様々なテロ事件を解決した対テロリスト専門の”ジョージ”。
傭兵歴は2年と短いが、軍に在籍した期間が30年以上もあり、一時は最高職まで上りつめた。
だが、ジョージはあくまでも”現場”向きであって、指揮する才能はないという理由から、辞退し軍を去った。
その後、傭兵稼業に励むマイケルの誘いがあり、フリッツと出会った。
因みに、ジョージとフリッツは義兄弟でもあるが、血は繋がっていない。
「ジョージ・・・すまないが、その気分じゃない。フレディが居なかったら、依頼どころじゃねぇだろ。」
フリッツは焦っていた。
この依頼に探りを入れていたのはフレディのみで、フリッツたちは、フレディの事前情報以外ほとんど知らない。
「だったら・・・どうしますか?Mr.フリッツ。Mr.フレディを探しても、骨が折れますよ。」
「ワタナベの言う通りだ。フレディはアサシンでもあり、スパイでもある。何かを掴んだら直ぐに戻ってくるさ。」
「・・・わかった。ワタナベやジョージの言う通りだな。」
そう言って、フリッツはお手洗いに向かった。
フリッツが率いる傭兵は13人。
そのうちの7人はこの場に居るが、残りの6人は主に武器の調達、改造を行なっている為、任務やジョージ以外はほとんど会わない。
とはいえ、ほとんどが軍上がりで従軍経験もあるのにはかわりはないが。
特に、ジョージは世界各地のテロ事件を解決した人間であり、世界中に顔が利くためか、フリッツと海外の武器仲介人として一役買っている。
フリッツの傭兵は、世界中から欲しがる傭兵で通称:現代のCIDG。
CIDGとは、英語でCivilian Irregular Defense Group programの略。
ベトナム戦争期における不正規戦戦略に基づいて編成された民兵部隊の事を指す。
不正規戦戦略ってなんぞや?って人は毛沢東やアラビアのロレンスこと、トーマス・エドワード・ロレンスが活躍した「不正規戦争(Unconventional war)」で検索するとわかる。
だが、当時のCIDGと今のフリッツたちには大きな違いがある。
まず、フリッツたちの傭兵の大半は軍人上がりで、民兵として活躍したのがフレディぐらいだ。
しかも、傭兵稼業は基本無給が多く、稼ぎのほとんどはジョージによる密輸売買か、フレディの賞金首から持ってくる金だけだ。
ジョージはともかく、フレディはとにかく金に無欲で依頼を淡々とこなすだけの人のような何かだ。
だが、時にはジョージやワタナベ以上の感情を持っており、感情の起伏が激しい人間らしさがある。
夕刻。
フレディは帰ってこなかった。
だが、ジョージの部下が帰ってきて早々、ある情報を得た。
6人の傭兵が武器の調達中に何者かに襲われ、フレディが助けたと言う。
現在、フレディは部下を撤退の援護をしたのち、ある組織を追っているそうだ。
判明している情報は、
・東側西側問わず武器が盗まれた
・調達の銃はテロリストに奪われそうになった
・銃撃戦中に女子生徒の集団がテロリストと傭兵の両方に発砲
・直後、フレディが現れてテロリストを排除
・フレディ曰く女子生徒の集団は日本の治安維持組織らしい
・現在フレディ単独で女子生徒の集団を追跡
とのことだ。
リーは、この治安維持組織にアタリがあったみたいだ。
フリッツたちはリーの答えを待っている。
そして、リーは思い出したかのように口を開いた。
「治安維持組織・・・”DA”か。」
「DA?なんだいそりゃ?」
ジョンは困惑した。
リーは、フリッツたちに説明した。
「警察・公安公認の独立治安維持組織、DirectAttack。通称、DA。エージェントは少女達によって構成されている。徹底的な情報統制をしているからか、あらゆるテロや事件は”事故”として処理されている。因みにDAは公に存在していない組織だ。」
ジョージが一旦、間に入った。
「待て、リー。」
「なんだ?」
「公に存在していないのになぜリーは知っている?」
リーはフンッと鼻で笑った。
「親父のツテだよ。親父が警護中に知人がそいつらに殺されたんだ。しかも親父の前でな。親父は唯一無二の戦友を失った後、ある治安組織を見つけたそうだ。それでDAを知ったそうだ。」
「なんて恐ろしい・・・」
ワタナベは驚いた。
マイケルが口を開いた。
「もしかすると、DAが俺たちに依頼したってことか。」
「恐らくね。ただ、DAは国の治安を維持するための組織で、俺たちみたいな傭兵に依頼するか?」
ジョージはウンウンと頷きながら言った。
「それもそうだ。わざと呼ばせといて殺しに来るんじゃないのか?」
「それもありえる。」
「リー、フレディに早急に連絡できるか?」
フリッツは無言のままで動じないが、ジョージは内心焦っていた。
このままではフレディの身が危機的状況に陥ってしまうのではないかと・・・
しかし、リーは首を振った。
「さっきから通信に応じてくれない。フレディのことだから通信を傍受される恐れがあると思って、切っているんじゃないか?全く出てこないぞ。」
「どんな手段でも構わん。リー、彼を追えるか?」
「うーん。どうだろうか・・・」
「待て、リー。」
止めに入ったのはフリッツだった。
ジョージはフリッツを振り返った。
「フリッツ!正気か!フレディが死んだら元も子もないぞ!」
「フレディを信じよう。今はそれしかない。ここまできてしまった以上、ここからは”出られない”。」
フリッツの”出られない”。
つまり、出国が出来ないということだ。
依頼した時点でマークされていたのだろう。
突如、扉が開いた。
フリッツ以外は全員武器を構えたが、扉を開けたのはフレディだった。
そして、フレディは無言で部屋の中に何かを投げた。
それは縛られたベージュ色の制服の少女だった。
次回⇒【少女の正体】
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【メインキャラ】
フリッツ:
出身不明。60代だが傭兵歴35年の老兵。
かつてフランス外人部隊の第2外人落下傘連隊 (2e REP)の連隊長。
連隊長をフランス人以外の異例の選抜されたほどの実力者。
ジョン:
元アメリカ海兵隊のエリート偵察兵。フリッツの右腕的存在。
組織の全体のバランスを保つことが役割。銃の腕前はヘリコプターから200m先の頭部を精確に打ち抜くほど。
ワタナベ:
元自衛官。傭兵歴20年の古参。
フリッツと同様、フランス外人部隊の第2外人落下傘連隊 (2e REP)の背中を長年守りきった。尚、日本人だが約20年以上帰国していない。
マイケル:
元SAS。北アイルランドの紛争から唯一の生存者。
ジョンとはジョーク仲間であり相棒でもある。長年、アイルランドの対テロリストで性格が短気になってしまった過去がある。
リー:
現代情報戦と現代電子戦の天才。現代のアインシュタインとも呼ばれている。
上海のテロ事件を無血解決した事で、中国の英雄と言われてる。だが、彼の曾祖父の時から日本と関わりを持つが、出身は大陸であり偽名で活動してる。
フレディ:
9歳から少年兵として活躍した。東南アジアの革命軍の英雄の息子。
革命後は渡米。某組織で暗殺者と諜報員となった。旧世代の装備ながら闇社会の人間を多く闇に葬っている。旧ソ連のスパイ「ゾルゲ」と同様、国家の中枢部まで浸透することもできる。
多才な実力を持ちながら傭兵としては結構若い。
ジョージ:
元SAS。マイケルの元上官。
様々なテロ事件を解決した対テロリストのスペシャリスト。傭兵歴は2年と短いが、軍に在籍した期間が30年以上もあり、一時は最高職まで上りつめた。
ジョージとフリッツは義兄弟でもあるが、血は繋がっていない。
【本編ではほぼ出番がないジョージの部下】
ロック:
元アメリカ陸軍武器科。武器調達員の1人。
以前の共同作戦でジョージに最新武器提供から出会う。傭兵の活躍の裏で弾薬の製造、調達及び維持を支援する。
リック:
元アメリカ陸軍輸送科。武器調達員の1人。
以前の共同作戦でジョージの戦闘後方支援(CSS)で出会う。多才な運転技術を持っており、輸送兵站面では陸空海全てを制している。
チュレンコフ:
元カディロフツィ(ロシア連邦英雄アフマド・ハジ・カディロフ。名称:第141特殊自動車化連隊)。
モスクワテロ未遂事件でジョージと出会う。国家的忠誠という疑問を持ち、除隊後フリッツの傭兵集団に入隊。
アレク:
元ロシア連邦保安庁して元KGB。チュレンコフと戦友。
モスクワテロ未遂事件でジョージと出会う。銃の扱いは不慣れだが、フレディやリーの情報・電子戦を支援する側面をもつ実力がある。
ハリス:
元リビア国民軍。リビア内戦で複数の部隊を率いた実績がある。
戦っているうちに戦う意味を失う。自ら除隊後、新アレクサンドリア図書館テロ事件で自ら志願。
その後ジョージと出会い、彼の運命を変えたきっかけになった。
カウディー:
出身不明。50代で傭兵歴25年の古参。
各地の紛争地域を渡り歩き”紛争に現る死神”と呼ばれているほど、火器の扱いが特殊部隊レベル。ベオグラードのテロ事件でジョージの捕虜になった経緯がある。だが、ジョージの説得で改心。
以後、武器調達員の最強のガードマンが誕生する。
始めましての方は始めまして。クマぴょんと申します。
本当ならばピクシブ小説だけで収まる予定だったけど、小説仲間にホイホイと誘われてハーメルンに召喚されてしまった。
それはさておき、1話ごとにあとがきを残すつもりでいるよ。
今回は、メインキャラの元ネタについてお話しするよ。
メインキャラ7人と言う構成は、黒澤明監督の「7人の侍」から。
フリッツが、なぜ出身地不明なのは、後々にわかるお話だけど、あまりにも謎に包まれすぎて作ったワイでもわからない。
ジョンは、アメリカ海兵隊の特殊部隊のドラマ作品から持ってきてるけど、視聴したのがワイが幼い頃で、日本じゃ見れない作品だったのを覚えている。でも今は別作品だけど、どこかの視聴ネットサービスで見れるんじゃないか?だれか教えてクレメンス。
ワタナベは、現実で生きていて傭兵歴20年以上の実在する日本人物。自衛官出身も元ネタが通り。ただ、フリッツと辻褄を合わせる必要があったので、ビルマには行ってない。
マイケルは、知る人が知るCOD:MW2の「ソープ」をモチーフにしてる。ただ、共通点がSASってだけであって、モヒカン頭じゃない。
リーの元ネタは満州の川島芳子から。史実だと諜報員だけど、諜報員はフレディがいるので、リーは主にハッキングやクラッキングを主体とした電子戦を展開するのが得意としている。
フレディは元ネタが多すぎて困惑したキャラ。
革命はチェ・ゲバラ、息子はビンラディンをモチーフ。暗殺はアサシンクリードから。諜報はNKVDのゾルゲから。基本武装はアサシンクリードで、一部の武器は、RESISTANCE〜人類没落の日〜から。
これもうわかんねぇな。
最後はジョージ。言わずもがな「ソープ」の上官といえば「プライス」しかいないだろう。ただ、軍歴が長く、最高職まで上りつめたあたりは「マクミラン」だったりする。だけどSASでありながら、独自の私兵を持っていること許されているガバガバ設定。そのおかげで、世界中のあらゆるテロを止めたことで有名になってる。その影響で武器商人の融通を利かしたりするから、今作品における要だったりする。
いかがだったかな?
基本的にピクシブ小説では書かないことをメインになんかしらネタを詰め込む予定だから、ネタが無いあとがきは恐らく無い(といいなぁ)。
ちょっと長すぎたかな?
それでは次回まで、ごきげんよう。