ジョージの悪あがきに終止符を打つ為、フリッツ自ら犠牲になることを志願した。だが、フリッツを父親当然と思っているフレディが必死に拒み続けた。しかしながら、フリッツの決定は、「傭兵の将来」を意味するものであったー
同日
東京・某所
ブリーフィング室にて
「ー作戦決行は2045時。今回はDAの春川フキ率いるHotelと喫茶リコリコからのLima、そして我々Foxtrotの合同作戦で行われる。本来はDAのみの合同作戦だったが、押上警察署襲撃に関わることから、先の救出作戦時の犯行と思われる可能性が非常に高いことを考慮してーーー」
今回行われるブリーフィングは、極めて重要な作戦な為か事細かに伝えられた。
DAからはフキ。
喫茶リコリコからは千束とたきな。
そして傭兵集団は全戦力投射するということにした。
それぞれのチームは適した作戦遂行の元、以下のような作戦を組んだ。
・フキ率いるHotelは敵拠点の敵データの回収
・千束とたきなのLimaは回収地点と陽動の援護
・傭兵集団のFoxtrotは最前線の陽動及び可能な限り敵戦力の殲滅
この3チームがそれぞれに与えられた”仕事”だ。
この作戦の裏側には、ジョージを炙り出すという作戦の意図があった。
すでにハリス、ガウディーもフリッツ、強いてはフレディを頭目とした傭兵集団として一躍を担うことに成功した。
あとは、ジョージが下手にモロを出したタイミングで、奴の野望を打ち砕く。
降りると宣言したフレディは不服ながらも、渋々作戦に応じた。
これにはフリッツ自ら働きかけてくれたからだ。
フリッツ起っての希望だからだ。
再びリーのブリーフィングに戻る。
「そして、問題が1つだけある。それは敵拠点の場所だ。」
ホログラムで映し出したのは、旧芝浦ふ頭でかつての栄えた古き東京の港だった。
しかも、敵拠点の印をつけたのはマツシタの作戦直後で威力偵察を行ったフレディ本人であり、そのフレディでさえ、ほんのわずかに眉があがった。
ジョンが言う。
「おい、ここって。」
リーが頷く。
「フレディが威力偵察で得た”例のテロ組織”に関わる情報の1つだ。奴らのデータを回収にうってつけだ。」
「ただ、問題は奴らの罠って可能性もあるぞ。」
マイケルが指摘するも、リーの代わりにフレディが答える。
「制圧すりゃいい。”そのため”の傭兵だろ?」
「Limaにはどうする?殲滅戦を伝えるのか?」
「Limaは初動の陽動で簡潔に言えばいい。」
傭兵集団からブリーフィング室で支度していたら、扉が突然開き全員が各々の武器を構えた。
現れたのは
「おいおい。物騒じゃねぇか。」
ジョージは両手を上げて、薄ら笑いを浮かべながら言った。
ただ、そこには沈黙の空間。
ピリピリとした空間。
正に、一触即発であった。
そこにリーが答える。
「ジョージ。お前はどこに行ってた?」
「嗜好品を食べつくすために”喫茶店”に寄っていただけだ。」
ジョージの答えにフリッツが左手を上げて、全員に銃を下げた。
”喫茶店”。
暗号の1つである”テロ組織と接触”の隠語であった。
フリッツとフレディ、リーが必死に解明したもので、ジョージの行動をジョージの部下に監視を当たらせていた。
その答えで、ジョージは”黒”となることがほぼ確定した。
リーはため息を付きながら、ジョージに言う。
「ジョージ。作戦だ。」
「いつだ?」
「1時間後だ。」
「やっと職にありつけた感じか。」
「DAとLimaの共同作戦だ。」
「なるほど、”敵拠点を潰すんだな?”」
ジョージの言葉で確信した。
ブリーフィングで敵拠点の答えが判明したのにも関わらず、ジョージはあたかも知っているような口ぶりだった。
ジョージの答えにマイケルが、
「なら話が早いな。リー、エレメントを割り当てろ。」
とリーに指示を仰ぐ。
リーは頷く。
「では、作戦を展開する。各員、総力でもって陽動殲滅戦に当たれ。以上。」
次回⇒【DAと喫茶リコリコと傭兵】
小話【鈴蘭】
リーはいつも通り、フレディが逐一送ってくる情報を見ていた。
だが、今回送られた情報は違った。
リリベル?
たしかリコリスと対になるような部隊とフリッツから聞いたが・・・
Convallaria majalis var. manshurica?
スズランの学名だが、狭義的に日本語で訳すと君影葉だよな?
・・・ん?
まてよ?
リーは和製英語のページをPC上で表示させた。
ビンゴ!
リリベルは和製英語で”スズラン”を意味してる。
ということは・・・だ。
このリリベルがリコリスの対で、実戦・実行部隊となる。
まったく・・・
和製英語で騙そうなんて、傭兵を舐めているって感じだな。
フレディが”鈴蘭”の情報を持ってきたとなると、一戦交わる可能性もあるのか?
いや、あるな。
DAのことを深く知っている俺らを始末するだって容易だ。
フレディの本気を知ったら、ビビり散らして帰ってくれれば万々歳なんだがな。
納得できる情報を手に入れたリーにとって、またとない幸福を得たリーだった。
~Fin~
それでは、次回までごきげんよう。
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否!不要である!
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いや、必要である!