真の黒幕である『吉松シンジ』に対して、全面戦争への布告を表明した傭兵。全面戦争まで着々と進む中、リーがとある情報を握っていた。DAから招集があるはずなのに千束のみ旧電波塔こと3-6-Lへ別行動している情報だったー
【3-6-L】
東京・某所
宣戦布告から月日が経過したブリーフィング室にて。
リーがある情報を握っていた。
どうやらDAと真島が本格的に接触し、真島が動き出したというものだ。
それを踏まえて、真島が喫茶リコリコの面子を動かすために吉松を拉致を実行したという。
恐らく千束お嬢を”餌”にするために、拉致を実行したんだろう。
”飼い主”を知らないテロリズムらしい考えだ。
他にあるとしたら、たきながDAに復帰して以来、喫茶リコリコの面子との連絡がつかないということだけか?
問題はそこではない。
千束お嬢の行方だ。
もし、テロリストが旧電波塔ではなく最近持ちきりの延空木に待ち構えている場合、千束お嬢もそっちに向かうはずだ。
だが、アレクの偵察UAVによると千束お嬢を載せる車輛は旧電波塔に向かっていた。
それを知ったフレディはすぐさま招集を促した。
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傭兵集団の面子が揃ったところでフレディは号令した。
「メンバーは
「了解した。」
「次にマイケル。お前たちは延空木に直行し、テロリズムの排除後DAを守護せよ。」
「了解!」
「リーはカタフラクトでバックアップだ。以上、解散!」
傭兵らは各々の持場に動き出した。
フレディとジョンは千束を跡を追って、3-6-Lightこと旧電波塔に到着・援護にまわる。
マイケルを率いる古参連中は延空木に直行して、DAを死守。
リーはバックアップとりつつ、的確に把握して喫茶リコリコの面子に連絡する必要がある。
特にNoceー
クルミに通達する必要がある。
全員が適材適所として割り当てられた仕事だ。
命を賭す価値がある任務であり、”終止符”を打ちたかった。
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東京・駒形
隅田川にて。
フレディとジョンは酸素ボンベと水中用のアサルトスーツ姿、フレディに至っては機械化された脳に負担が行かないように外骨格を着用している。
ジョンがColt 9mm SMGのチェックが終えた時点で、リーが再度ブリーフィングを行った。
「現在、千束お嬢が現場に到着後、少しずつではあるが最上階に上っている。2人は3-6-Lまで北上。到着後に旧電波塔に潜り込んでジップラインで、一気に上まで登れ。可能ならば千束お嬢よりも先に真島を”再起不能”にしろ。最悪、始末しても構わない。ここまで異論は?」
「「ないな。」」
「じゃあ行って来い。」
2人は互いに頷き隅田川に、
ドボーン
と入っていく。
リーに振り返ることもなく3-6-Lまで北上していった。
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”都会にしては”綺麗な川。
隅田川に入水から3-6-Lまではそう時間は掛からなかった。
あとは下水道を探し当てるのだが、ジョンがいち早く見つけ出して、鉄格子の蓋をこじ開けて旧電波塔に侵入した。
点検用の下水道なので誰も居ない。
好都合ではあるが、フレディとしてはまたもや嫌な予感がする。
だが、それも杞憂に終わり、無事に地上階に出れた。
既に旧電波塔内部は警報器が鳴り響いている。
千束が鳴らして、既に先行しているのだろうか?
なら、なるべく早めに上に昇る必要がある。
フレディは約50m上昇できる射出型のジップラインを複数持っていた。
主に監視塔に侵入する為のジップラインだが、今回は味方よりも先行する為の道具として用いる。
ジップラインが射出すると、ジョンがジップラインを掴み、安全かどうか確認をした。
「最初の50mまで安全だ。急ごう。」
と、ジョンがフレディに促したところで、ジョンは片腕で上昇するジップライン上昇機で先に昇る。
それを確認したフレディも後に続く。
100m、150m・・・
と続く急激な上昇。
この急激な上昇で命に関わるのは、間違いなく呼吸器だろう。
高度が高いほど酸素量が少なくなるので、水中で使用した酸素ボンベを用いりながら上昇していく。
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約200m地点で発砲音を耳にした2人。
大口径拳銃ではないものの、東側兵器の射撃音と何かがはじけ飛ぶ音が聞こえる。
塔の反対側で戦闘が始まっているのだろう。
ジョンは、
「急ごう。お嬢が捕まっている時がチャンスだ。」
と最後のジップラインは第二展望台まで伸び、射出後に言う。
先行するジョン。
クリアリングしながら後に続くフレディ。
そしてー
強化ガラスに包まれた第二展望台に到着した。
ジョンが圧力負荷が最もかかりそうなところをモニターと睨めっこしながら、フレディは”キュウリ”と名付けられたパイプ爆弾の準備をした。
ジョンはモニターでの確認を終えると、4つの印を付けては”キュウリ”が入りそうな小さな穴をあける。
1つあけると、フレディは”キュウリ”を入れる。
全てが終わった後に発破した。
中は薄暗い闇に包まれており、探索するには困難な状況だ。
だが、ここには”何かが居る”。
そうアイツがー
次回⇒【前哨戦】
小話【それぞれの一手】
3人の考える一手はある共通点がある。
・真島はDAという組織を公開した上でDAを排除しつつ”バランス”を取る
・吉松は真島を利用した上で、千束に決意させる
・フレディは火の粉となるものは全てを排除
全て違うと思いがちだが、3人は”利用”するという点は変わらない。
真島は吉松を人質として利用した上に、千束を動かしてDAをはぐらかす。
吉松は真島を利用して、千束に本当の”力”を引き出してほしい。
フレディは情報を利用して、作戦に挑む。
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目的は違えど、所詮は人の子。
争いは絶えない”人”だからこそ利用し、互いに殺し合う。
それが摂理なのやもしれない。
この世界のー
いや、人類史にとって同じ過ちを繰り返すことで、人は”闘い”、生き続けるのだろう。
~fin~
それでは、次回までごきげんよう。