~銃弾と対価~   作:クマぴょん

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※自作自演の質問コーナー※
Q:フリッツの言動は全部フレディの情報から?
A:情報を鵜呑みにしてはいけない。下手すると鉄の男による”粛清”という正義による裁判が行なわれる。
・・・というのは嘘。ある種の比喩表現だよ。

【前回のBullets Price】
傭兵とDAの対立は一端の収束した。だが、DAはあらたに、傭兵集団に対して依頼を出した。「はい、そうですか。」で下がらないのが傭兵。”DA本部襲撃”を脅迫材料にして、前金の”レンガ”を手に入れた。次なる仕事場は・・・


もう1つの依頼
【喫茶リコリコ】


 

 

東京・錦糸町のとある区域

先の依頼から約1ヵ月後

 

「なぁ?本当にここか?」

 

マイケルはそう呟いた。

フリッツたちは、DAから新たなる依頼でこの喫茶店に立ち寄ることになった。

 

「あの司令官様からの情報ならここしかあるまい。しかもフレディ”には”、探りを”一切入れるな”と太鼓判を押されているからここしかないだろう。」

 

と、ジョージがため息をついた。

 

「だがどうする?フリッツ、ここでとやかくやってる場合じゃないんだろ?しかも、店はCLOSEになってる。」

 

ジョンはフリッツに確認を求めたが、フリッツはこう返す。

 

「とりあえず指定の番号に取り繋ごう。リー、非通知で連絡を送ってくれ。」

「はいよ。」

 

そう言って、リーは旧世代の携帯電話でピッ、ピッと指定の電話番号を押して発信した。

すると店の中から音がして、バタバタとする動きが聞こえる。

耳も良いフレディなら感じ取れるが、本人は興味無さそうにあくびをした。

すると、

 

ガチャ

 

と扉が開いた。

扉から外に覗かせたのは、赤い和服を着た黄色みのかかった白髪の少女だった。

 

「あっ、もしかして・・・先生が言ってた人たち?」

 

その問いにフリッツが答えた。

 

「”先生”は知らんが恐らくそうだろう。」

「んじゃあ入って入って!」

 

と少女に言われるがまま、13人の傭兵は喫茶店に入って行った。

 

喫茶店の中は、西洋モダンのようなクラシカルな建築物と垢が抜けない昭和モダンチックな東洋の美術建築物を合わせた建築物だ。

13人の傭兵、特にジョージやリーは感嘆の声を上げるぐらいだ。

傭兵達が目まぐるしくキョロキョロしていると黒人で和服を着た大柄の店主が笑顔で出迎えた。

 

「いらっしゃい。」

 

ミカを見て、何故かフリッツが驚きを隠さずたじろいた。

代わりにジョージが挨拶した。

 

「これはこれは優秀な”先生”ですな。おっと申し遅れた。俺たちはフリッツ率いる傭兵集団だ。今後はここでお世話になるだろう。よろしく頼む。」

「あぁ・・・聞いてるよ。たった13人で3000人を無力した伝説の傭兵集団だってね。」

 

先程の少女が驚いた。

 

「ええっ!?13人で3000人を!!」

 

ジョージは笑いながら、答えた。

 

「ハッハッハッお嬢ちゃんや。話が盛りすぎだよ。正確には2855人だ。」

「8割はフレディの暗殺なんだが・・・いっ!」

 

リーが小声で言ったが、フレディにわき腹を殴られた。

リーが痛みを堪える最中、ジョージと店主の話は続いた。

 

「俺は英国陸軍特殊部隊の”バーグ”・ジョージ元中佐だ。たしか、アンタは確か・・”ミカ”だったけな?」

「ほう。これは驚いた。私の名前を知っているなんてな。」

「25年前の対テロ対策訓練で日本に居た時だ。アンタと相方を見かけたのを覚えている。そのあとは悲惨だったが・・・」

「あぁ・・・そういえばそうだったな・・・」

 

ジョージが目を伏せると、店主のミカも同じように目を伏せた。

あの痛ましい25年前のテロ事件を思い出しているだろう。

 

その横では、落ち着き始めたフリッツが少女に会釈した。

 

「君が錦木千束殿だね?」

「え!私のことを知ってるの!まさかファン!?」

 

浮かれてる錦木千束に緑の和服の女性が呆れたかのように言う。

 

「んなぁわけないでしょうが・・・こんなジジイたちに浮かれて・・・!」

 

その女性はある人物を指差した。

その指先はフレディを指していた。

フリッツは何かに察してそれに気づいた。

 

「ん?フレディか?・・・そういやフレディ、今何歳だ?」

 

フレディはため息を吐きつつ言った。

 

「何の為に?前にも言っただろう。」

「いいから言ってみろ。」

「29だ。」

「それだわぁ!」

 

女性は食い気味でフレディに飛びつこうとした。

が、その瞬間にフレディの気配が霧のように消え、女性の後ろに立った。

女性は、

 

「えっ!?」

 

と驚いた。

フレディとジョージを除く傭兵たちが笑い出す。

フリッツが笑いながら言い出す。

 

「中原ミズキ殿。フレディは暗殺者ゆえに気配を消すことが出来る実力者だ。下手に触れると彼は手加減が出来ず、簡単に人を殺めるから気をつけたほうが良い。」

「・・・えっ・・・あっはい・・・」

 

緑の和服を着た女性、中原ミズキは恐る恐る背後を見た。

黒い霧のようなもやがフレディに纏わり着いているように見えた。

まるで寄生虫のように・・・

中原ミズキは背筋が凍りついた。

フレディの瞬間移動を見た錦木千束は得意げに言う。

 

「ははーん・・・そういうことかー」

「おや?錦木千束殿はフレディの能力を見抜くほど目が良いのだな。」

 

錦木千束の反応にフリッツは笑顔で言った。

錦木千束は笑いながら誤魔化す。

 

「いや、そこまでじゃないって!あと、私のことは千束って呼んでね。」

「千束殿じゃ駄目かね?」

「だめ。ち・さ・と!」

 

傍から見れば、錦木千束とフリッツのやり取りはまるで親と孫を見ているかのようだった。

そこだけじゃない。

ここの空間・・・

いや、店そのものが平和の息吹を感じさせる・・・

この平和がいつまでも続ければ、傭兵達は「不要」な存在だろうと思った。

ジョージは笑い声がする傭兵を他所に、ミカと昔話を繰り広げており、フリッツは普段見せない笑顔が錦木千束によって見れたことに安堵するフレディとリー。

そのほかの傭兵達はそれぞれ、カウンターや座敷、2階のテーブル席に腰をかけて珈琲を注文するのであった。

 

何十年ぶりだろうか?

「戦い」から遠ざけられた”時間”は。

今や傭兵達は、久々の平和的な談笑や今までの疲労を取ろうと珈琲を片手にくつろいでいる。

「平和」が続く喫茶リコリコに新たな人が入ってきた。

 

「ただいま戻りました。」

「たきな!おかえり。」

 

井ノ上たきなが買出しから帰ってきたのだ。

井ノ上たきなの存在を確認したフレディはリーに合図を送り、喫茶リコリコ全体にモールス信号を送った。

しかも靴底だけで信号を送るという、どの世界の情報機関ならばやるであろうことを平然とやっていた。

店主のミカならわかるが、リコリスならどう出るか?と言うのを試したかった。

 

モールスを試した結果、案の定わかっているのはフリッツの傭兵集団だけだった。

いや、ミカならわかってて知らないフリをしているだけかもしれない。

フリッツは錦木千束と井ノ上たきなのやりとり見ながら、先程モールス信号を紐解いていた。

 

(・・・元DAの井ノ上たきなを視認。これより、”ビジネス”を開始・・・か。)

 

 

次回⇒【もう1つの依頼】

 

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【メインキャラ】

フリッツ:

出身不明。60代だが傭兵歴35年の老兵。

かつてフランス外人部隊の第2外人落下傘連隊 (2e REP)の連隊長。

連隊長をフランス人以外の異例の選抜されたほどの実力者。

 

ジョン:

元アメリカ海兵隊のエリート偵察兵。フリッツの右腕的存在。

組織の全体のバランスを保つことが役割。銃の腕前はヘリコプターから200m先の頭部を精確に打ち抜くほど。

 

ワタナベ:

元自衛官。傭兵歴20年の古参。

フリッツと同様、フランス外人部隊の第2外人落下傘連隊 (2e REP)の背中を長年守りきった。尚、日本人だが約20年以上帰国していない。

 

マイケル:

元SAS。北アイルランドの紛争から唯一の生存者。

ジョンとはジョーク仲間であり相棒でもある。長年、アイルランドの対テロリストで性格が短気になってしまった過去がある。

 

リー:

現代情報戦と現代電子戦の天才。現代のアインシュタインとも呼ばれている。

上海のテロ事件を無血解決した事で、中国の英雄と言われてる。だが、彼の曾祖父の時から日本と関わりを持つが、出身は大陸であり偽名で活動してる。

 

フレディ:

9歳から少年兵として活躍した。東南アジアの革命軍の英雄の息子。

革命後は渡米。某組織で暗殺者と諜報員となった。旧世代の装備ながら闇社会の人間を多く闇に葬っている。旧ソ連のスパイ「ゾルゲ」と同様、国家の中枢部まで浸透することもできる。

多才な実力を持ちながら傭兵としては結構若い。

 

ジョージ:

元SAS。マイケルの元上官。

様々なテロ事件を解決した対テロリストのスペシャリスト。傭兵歴は2年と短いが、軍に在籍した期間が30年以上もあり、一時は最高職まで上りつめた。

ジョージとフリッツは義兄弟でもあるが、血は繋がっていない。

 

【本編ではほぼ出番がないジョージの部下】

ロック:

元アメリカ陸軍武器科。武器調達員の1人。

以前の共同作戦でジョージに最新武器提供から出会う。傭兵の活躍の裏で弾薬の製造、調達及び維持を支援する。

 

リック:

元アメリカ陸軍輸送科。武器調達員の1人。

以前の共同作戦でジョージの戦闘後方支援(CSS)で出会う。多才な運転技術を持っており、輸送兵站面では陸空海全てを制している。

 

チュレンコフ:

元カディロフツィ(ロシア連邦英雄アフマド・ハジ・カディロフ。名称:第141特殊自動車化連隊)。

モスクワテロ未遂事件でジョージと出会う。国家的忠誠という疑問を持ち、除隊後フリッツの傭兵集団に入隊。

 

アレク:

元ロシア連邦保安庁して元KGB。チュレンコフと戦友。

モスクワテロ未遂事件でジョージと出会う。銃の扱いは不慣れだが、フレディやリーの情報・電子戦を支援する側面をもつ実力がある。

 

ハリス:

元リビア国民軍。リビア内戦で複数の部隊を率いた実績がある。

戦っているうちに戦う意味を失う。自ら除隊後、新アレクサンドリア図書館テロ事件で自ら志願。

その後ジョージと出会い、彼の運命を変えたきっかけになった。

 

カウディー:

出身不明。50代で傭兵歴25年の古参。

各地の紛争地域を渡り歩き”紛争に現る死神”と呼ばれているほど、火器の扱いが特殊部隊レベル。ベオグラードのテロ事件でジョージの捕虜になった経緯がある。だが、ジョージの説得で改心。

以後、武器調達員の最強のガードマンが誕生する。




飯食いながらだけども許して欲しいクマぴょんだ。

この話数を書いたのは 23/1/3 時点でのことになる。
2月は仕事に飢えているのでまとめて投稿する事になったのだ。その点を留意して欲しい。

購入したノベルや漫画は基本、通院時に読むことが多い。リコリス・リコイルもだ。では、自宅では何をしているかと言うと・・・
海外の学術論文を読み漁っては、過去のデータと新規のデータを比べ合わせて、勉学に励んでいる。
御年26ではあるが、学生時代を乗り越えても勉学を怠る事は厳禁である。楽だからと言って、勉学せずに仕事すると「無能」レッテル貼られて”クビ”にされるから気をつけたまえ(大手2社から「無能」認定された挙句、契約会社から無通知によって解雇された

話が逸れてしまったな。すまない。
自宅は仕事場でもあるため、プライベートな時間は取れない。だから、通院時や中央の出向時の方が比較的にプライベートな時間が取れやすいのだ。ただ、時間は限られてるし、座らないと読まないからである。益々時間と言うものが無くなっていくのだ。
だから、購入したリコリス・リコイルの漫画4冊は読んでいない。未だにノベルを読んでいるからであり、まだ読んでいない漫画も多々ある。もうすこし暖かくなって来てから、読みたいというのもある。

まぁ、購入したはいいが、あんまり読めていないという状態が続いてしまっている。
というのが現実味がある。

それでは次回まで、ごきげんよう。

今作の質の向上アンケ

  • ルビ振りを基本に、若干の演出を含める
  • ルビ振りだけで良い
  • 現状維持
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