霊媒師が金のたm……ゲフンゲフン、平和のために戦うのは間違ってるだろうか   作:幽霊です。

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駄文で失礼。久しぶりの投稿です。

高評価ありがとうございます!質問やダメ出しなどあったらぜひ感想欄にて!これからもよろしくお願いします!


第6話

 

 薄暗い迷宮都市の地下。

 

 「【金の亡者】に出会ったら撤退しろ」

 

 「あ?」

 

 絶対悪と名乗った邪神エレボスが、闇派閥を指揮する【殺帝】ヴァレッタに警告する。

 

 何を馬鹿なとエレボスを見るが、冗談を言っている素振りはない。

 

 「【金の亡者】が呪詛を使うつっても、まだガキだろ?何を警戒してやがる」

 

 「いや、あの子供が使うのは呪詛じゃない。――――()()だ」

 

 「······はぁ?」

 

 ゆーれい、ユーレイ、ゆうれい······幽霊?ガキが泣きわめいて怖がるあの幽霊?この神は空想上の幽霊を使うって言ったのか?

 

 【殺帝】理解不能。

 

 「信じてないな、さては。まあ、俺も半信半疑だったさ。呪詛の専門家に聞いても分からない。治せる奴が魔法試しても手応えが感じられない。それなら正体は幽霊だ!!って、答えに行き着いたんだ」

 

 絶対悪はドヤ顔を決める。【殺帝】はムカついたため、武器を構える。

 

 「よせよせ!?···ゴホンッ!アラヤ一族を知っているか?」

 

 「噂程度にな。権力争いに敗れて滅びたんだっけか?唯一の生き残りである【金の亡者】はその後、【ロキ・ファミリア】に拾われた」

 

 ヴァレッタが言うように、アラヤ・宗徒の身の上話は噂として広まっている。理由は知らない。

 

 しかし、実際は違う。

 

 「あー···そう伝わってるのか」

 

 「? 違うのか?」

 

 「アラヤ一族は――――」

 

 第2話を見てね!

 

 「欲に目が眩んだ奴の末路を体現した話だな。でも、やっぱり信じれねぇ。姿形を捉えられない幽霊よりも、まだ精霊だってんなら信じられる」

 

 「それは同感だ。精霊でも対策が練れないのに、幽霊だとなぁ···」

 

 「対策ってんなら、アラヤの連中を連れて来るのはどうだ?流石に生存者があのガキ一人ってわけじゃねえ。探せば居るだろ」

 

 例えば黒竜に破れたゼウス&ヘラの眷属。全滅したかと思えば、【暴食】【静寂】が生きていた。

 

 可能性は低いが探せば居るはずだと、ヴァレッタはエレボスに言うが、

 

 「無理だ」

 

 エレボスが、きっぱり断言した。

 

 「それは俺も考えたし、実際生き残りにも会った」

 

 「! なら「無理なんだ」は?」

 

 被せるように

 

 「代々受け継がれてきた伝統の技じゃないらしい」

 

 「···は?」

 

 「【金の亡者】アラヤ・宗徒は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 「――――」

 

 エレボスの衝撃的な発言に、言葉を失う。それと同時に怒りが込み上げる。

 

 「糞がぁ!!じゃあ何か?前の二大派閥が健在だった頃のように、あのガキがくたばるまで地下に籠ってろってか!?ふざけんじゃねえ!!」

 

 屈辱だった。

 

 相手が第一級冒険者なら。相手が神算鬼謀の神ならギリギリ納得出来た。しかし、相手はたかだかLv.2のガキ。

 

 行き場のない怒りを吐き出すヴァレッタに対して、エレボスは冷静だった。

 

 「ああそうだ。相手は理不尽の塊だ。一人で俺たちを潰せる力がある······でもな」

 

 「? ああ、なるほどなぁ」

 

 「俺たちにも一人、()()()がいる」

 

 エレボスとヴァレッタは、薄暗い地下で醜悪な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「か、【金の亡者】だ!?撤退しろぉー!!」

 

  絶望を撒き散らす闇派閥が、恥も外聞も関係なく走り去る。

 

 その光景を見て、幽霊二人は唖然とした。

 

 『ええ···』

 

 『嘘ぉ···』

 

 自分の派閥に帰るつもりだった。手札を増やすために自室に籠って、来るべき決戦に備えるつもりだった。

 

 その道中に闇派閥と遭遇したのだ。

 

 とっさに二、三枚しかない御札を構えたのだが、奴らは逃げた。

 

 「まあ、あの夜闇派閥を呪いまくったからなぁ···」

 

  メーテリアの姉ちゃんに出会うまで、ゴキブリのように湧き出る闇派閥を呪いに呪いまくった。

 

 後から聞いた話だが、【暴食】と【静寂】が現れるまでは、戦線を互角に保っていたらしい。士気が上がって反撃だ!···って時に、二人がやって来て戦況を劣勢に塗り替えられた。

 

 あの夜の事に思う所はあるが、今は出来るだけ戦闘は避けたい。だからとても嬉しい。ふはは!道を開けろ愚民ども!!

 

 高まるテンションを感じる中、

 

 「?」

 

 『?』

 

 『どうしたの?』

 

 ()()()()()()。アーディには聞こえてないらしく、首を傾けている。   

 

 俺とメーテリアだけが聞こえた音は、物理的に発せられた音じゃなくて、こう気持ち的な?そんな曖昧な感じな音。

 

 つまり···。

 

 「居るよな」

 

 『うん。絶対に』

 

 『え?何の話?』

 

 「どうする?死を覚悟して会いに行くか。それとも今は無視するか。どっちかだな」

 

 『私は行きたい。けど、宗徒が私のために傷付くのは駄目。だから行かない』

 

 『何の事か分からないけど、私も反対かな。メーテリアにとって大切な人だって事は分かったよ。でもね。死を覚悟する出会いは反対』

 

 二人は反対。

 

 今思う事じゃないし、本当に失礼だが、真面目な雰囲気を出してるアーディは似合わない。交わした言葉は半日足らずで少ないが、アーディは高めなテンションがよく似合う女性だ。

 

 そんな事より。

 

 「俺もだな。絶対死ぬ。確実に死ぬ。なんなら塵一つ残らず死んじゃう自信があるね」

 

 大変後ろ向きな言葉を口に出す。

 

 「――――でも、ま。"私のために"なんてセリフは、正統派ヒロインにしか許されていないんだ」

 

 「っ!!お前は妹の······」

 

 二度目の邂逅は教会で。左右色違いなオッドアイが、俺の目と合った。

 

 「やけに騒がしかったり、反対に静かになったかと思えば···」

 

 「あ、貴方はあの時の···」

 

 「ほう、あの少年が例の···」

 

 邪神、妖精、変態。

 

 感動で最悪な再会には、野次馬が多数居る模様。

 

 




メーテリア×アルフィアがメインなのに、迷子の妖精(リュー)とアーディが再会しました。どうしよ。
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