サイコバグなお兄ちゃん、Vtuberになる。   作:にいるあらと

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きりのいいところで切ったらまた短くなってしまいました。申し訳ないです。
こういう日もあるということで一つ。


知る幸福があるのなら知らない幸福だって存在する

 

 映画を観終わって出てきた時には、当然だけれど寧音さんたちはいなかった。上映時間は作品によって違うので、僕たちとはタイミングが合わなかったのだろう。

 

 お手洗いに行った礼ちゃんと夢結さんを待っている間、ちょこちょこっと調べ物をする。せっかく外出したのだし、礼ちゃんはここのところ勉強漬けだった。久しぶりにたくさん遊びたいだろう。

 

 学生さんは夏季休暇かつこの時間帯、やはりお店はどこも相当混雑しているようだ。

 

 予約の手続きが終わったあたりでちょうど二人が戻ってきたので移動する。

 

「映画の感想も話したいし、カフェにでも入ろっか」

 

「うん!」

 

「いいですね。たくさん話したいことが……あ。でも、今って夏休みだし席空いてるのかな……」

 

「空いてるお店もあったよ。カジュアルめなお店だったから、ちょっとくらい声が大きくなっちゃっても大丈夫だと思う。先に予約も取っちゃったんだけど、そこでもいいかな?」

 

「わー! さすがお兄ちゃん、気が利くねっ! そこ行こうよ!」

 

「なにからなにまで……ありがとございますっ」

 

「いえいえ、どういたしまして」

 

 僕らがきているこの大型複合商業施設には、その名の示す通りいろんな種類のお店が軒を連ねている。到着して最初に行ったイタリアンのお店だったりファミリーレストランのような家族連れでも入りやすいお店、クレープやケーキなどスイーツを出すところやフルーツパーラーや紅茶やコーヒーの専門店などの飲食を取り扱ったお店の他にも、アパレルなどのファッション関連のお店、雑貨を扱うお店も入っているし、ついさっき観てきた映画館、カラオケ、ゲームセンターやボーリングなどアミューズメント施設も併設されていて、一日中楽しめるという触れ込みなのだ。

 

 ここにくればおおよその娯楽は楽しめるし、歩く距離もそれほど長くならないので疲れにくい。興味がなかった時は『一極集中してるなあ』などと評論家ぶって達観していたけれど、なるほど、これは楽である。

 

 なにより大きな駐車場があるのは本当に助かる。メインの移動手段が車の人間には一番大事なポイントだ。

 

 カフェに入り、そこからおよそ一時間ほどお喋りしていただろうか。お店に入って最初に注文した飲み物のお代わりがなくなるくらいは居座っていた。

 

 礼ちゃんも今回観た作品には詳しいし、夢結さんは視点がマニアック、もとい独特で話を聞いていて飽きない。自分からは出てきそうにない感想を持っていて楽しかった。

 

 僕はというと丁寧な心理描写に目を惹かれた。キャラクターの過去の出来事であったりトラウマ、抱えている問題や相手へ向けている感情、それらがテレビ放映版でしっかりと描写されていたからこそ、劇場版で繊細に表現されている感情の動きが如実に感じ取れて感動した。

 

 素晴らしい作品だった。素晴らしい作品に感動できる神経が僕にも通っていた。観にきてよかった。

 

 感想を言い合えて満足したのかほくほく顔の夢結さんと、そんな幸せそうな夢結さんを見て優しい笑みを浮かべている礼ちゃんを連れてカフェを出る。

 

「そういえば聞きそびれてたんだけどさ、あのポップコーンなんだったの? お兄ちゃんが買ってきてくれた無駄にカラフルなやつ」

 

「ああ、あれね。ミックスフルーツっていうフレーバーだったよ。イチゴやリンゴ、グレープ、オレンジとレモンと……たしかライムも入ってたはず。すごいよね」

 

「そんなポップコーンがあったんですか……」

 

「うん、初めて見た。期間限定らしいよ。だからもうこれしかないって思って」

 

「たしかに私の注文通りにめずらしいフレーバーだった。ただ最後のほうはポップコーンについてる、カラメルなのかパウダーなのかよくわかんないけど、それが混ざってて味がわかんなかった」

 

「最初はいろんなフルーツがミックスされていて、最後は一つのミックスされたフルーツになる、と。よく考えられた商品だね」

 

「きっとそこまで考えてないんじゃないですかね……」

 

「お兄ちゃんは深読みしがちだよね」

 

「商品開発部の苦労が偲ばれる……ん?」

 

 視界の端で、刺々しい電飾の光を捉えた。ゲームセンターである。

 

 入り口付近にあるプライズ商品を見て、不意に礼ちゃんの部屋を思い出した。礼ちゃんの部屋はぬいぐるみの一大生息地となっているが、それらは夢結さんの手腕によって乱獲してきたものだと聞いたことがある。夢結さんはプライズを取るのが好きなのであって、飾る趣味はないらしい。

 

「お兄ちゃん、どうしたの?」

 

「ゲームセンターだ。たしか、夢結さんはクレーンゲームがお上手だとかって」

 

「えっ?! いや、他のゲームよりかはクレーンゲームのほうがまだできるかなぁ、くらいのもので……」

 

「夢結うまいじゃん、クレーンゲーム。私によくくれるし」

 

「取るのが好きなだけで、ぬいぐるみ自体にあんまり興味ないんだよね。持って帰っても寧音に邪魔って言われるし」

 

「同じ部屋だもんね、寧音ちゃんと。そのおかげで私の部屋に流れ着いてくるわけだ」

 

「そういえば礼愛に渡したぬいぐるみってたぶん相当な数になると思うけど、ちゃんと飾ってたりするの?」

 

「うん。吸音材としてのお仕事についてるよ」

 

「あぁ……吸音材。礼愛もぬいぐるみを愛でるような性格じゃないしね……役に立ってるだけましか」

 

「やけにいろんなところに並んでると思ってたら吸音材代わりだったんだね。……ん」

 

 眼球に刺さるような光を撒き散らす電飾に、店内に入ってなくても聞こえてくる何かしらのゲームのサウンド。色とりどりのプライズに、種々様々なゲーム機。コンシューマーとアーケードという違いはあるにしろ、ゲームを普段からよく触っている身としてはとても興味をそそられる。

 

 一度、見てみたい。

 

「入ります?」

 

「えっ?」

 

「いや、なんだかお兄さん、行きたそうな顔してるように見えたんで……」

 

「そういえばお兄ちゃんって、ゲーセン行ったことあるの?」

 

「あー、それが……恥ずかしながら行ったことなくて。どんな感じなんだろうなあって、ちょっと気になってはいるかな……」

 

 ゲームセンターなるアミューズメント系施設が存在しているのはもちろん存じ上げているけれども、しかし足を運んだ経験は未だなかった。

 

 ゲームをするとなると、僕は家庭用ゲーム機か、あるいはPCゲームが真っ先に思い浮かぶ。わざわざゲームセンターまで足を運ぶという発想が出てこないのだけれど、ゲームセンターで遊んでいる人たちはみんなどういうタイミングで行くのだろう。ゲームセンターにしか置いてないゲームがやりたくて行くのだろうか。

 

 礼ちゃんの話を聞いていると、よく夢結さんと服を見に行ったりカラオケに行ったりなど、遊びに行ったついでに寄って『夢結がこのぬいぐるみ取ってくれたんだー』というオチが多い。

 

 そこから推察するに、あまりゲームセンターをメインの目的として据えているわけではなく、あくまで出かけたついでに寄るというような──なるほど、理解した。友だちと遊びに行き、まだ帰るには早いけれど行きたいところには行ったしどこ行こうかな、となった際の選択肢としてゲームセンターが挙げられるのだ。

 

 つまり友だちと遊びに行くという初手の時点で詰んでいる僕に行く機会なんて端からなかったというわけか。知る幸福があるのなら知らない幸福だって存在するに決まっているのに、なぜ僕は知ろうとしてしまったのだろう。

 

「それなら入りましょう。お兄さんにとって楽しいかはわかりませんけど……」

 

「シューティング系のゲームもあるし、いいんじゃない? 行こうよ!」

 

「う、うん。……ありがとう」

 

「ふふっ、なにに対しての『ありがとう』なんです? このくらいなんでもないですから」

 

「あははっ、なんかっ、一般庶民の遊びを教えてもらう貴族のお嬢様みたいなリアクションっ。くふふっ、雑談のネタが増えるなあ」

 

 礼ちゃんは僕の左手を握りながらゲームセンターへとぐいぐい引っ張り、夢結さんは口に手を当ててくすくすと笑っていた。

 

 そうだ。僕はもう、一人も友人がいなかった頃とは違う。一緒にゲームセンターに行ってくれる人が二人もいるのだ。二人のうちの片方は妹だけれど、それはご愛嬌だ。もう片方はちゃんと友人なので良し。

 

 店内に入ると、光と音がより顕著に感じられた。

 

 音がいろんなところで跳ね返っていたり、それぞれのゲーム機がBGMなのか効果音なのかわからない音を出しているしで聴き取りづらいけれど、店内の奥のほうでメロディがかすかに聴こえる。リズムゲームもあるようだ。

 

「最初は……礼愛、どうする? お兄さんが得意そうなシューティングにしとく?」

 

「それでいいんじゃない? クレーンゲームを先に行くと荷物増えるでしょ」

 

「なにか取れる前提で進めないで……。設定とかポジションとかで取れる取れないの差が激しいんだから」

 

「よーし! ガンシュー行こう!」

 

 二人の相談によって行き先が決定した。シューティングゲームならよくやっているし、プレイ自体はおそらくできるだろう。難しかったり、操作がややこしくなければいいけれど。

 

 テンションの高い礼ちゃんに引き摺られながら店内を移動する。端っこの壁際に、目当ての筐体があった。

 

「おー……。銃を握って引き金を引くタイプのシューティングゲームだ……。初めて見た……」

 

「感動してるところに水差したくないけど、PCゲームみたいにマウスとクリックで銃撃つほうが特殊だと思うんだよね。ガンシューティングって言ったら、やっぱりイメージはこっちだと思う」

 

「ふふっ、なんだかかわいいなぁ……お兄さん」

 

 正面には大きなモニターがあり、モニターの手前にある台に銃が二丁収納されている。形状はハンドガンだけれど、なんだか一回りほどごつい。その台の下にはアクセルやブレーキの横幅を大きくしたようなペダルがある。何に使うのだろう。

 

「これって一人二ちょ……二人で協力してプレイすることもできるの?」

 

「拳銃を両手に持って一人でやろうと思ってなかった? 今絶対思ってたよね、お兄ちゃん?」

 

「いやっ、だって、知らないから……」

 

「お兄さん。これ、画面が半分に区切られて二人でできるようにもなるんです」

 

「ほあー、なるほど……」

 

「ほい、ほい……っと」

 

 後ろでにこにこしていた夢結さんに教えてもらっている間に、礼ちゃんがモニター前の台座の真ん中あたりにあるコイン投入口にお金を入れていた。

 

「ちょっと、礼ちゃん。お金は……」

 

「小銭が邪魔だったの。気にしない気にしない」

 

 礼ちゃんがお金を入れて、手にした銃を模したコントローラーの引き金を引くと、大音量とともにゲームが始まった。

 

 すぐに撃ち合いが始まるのかと思いきや、モニターに三つの枠が表示された。それぞれ『easy』『normal』『hard』とある。

 

 なるほど、初心者から経験者、玄人まで楽しめるようにするための難易度設定だ。FPSには慣れ親しんでいても、アーケードのガンシューティングというジャンルにおいては完全無欠の素人。僕みたいな初心者からすればとても助かる配慮だ。

 

 何度かプレイしたことがあるのだろう。礼ちゃんは淀みなく銃口をモニターに向けている。

 

 本来は空洞とライフリングがあるはずの銃口に触れてみると、ガラスか何かのような手触りがある。銃口にセンサーが内蔵されていて、モニターに銃口を向けることでエイミングするという形式のようだ。

 

 慣れた手つきで礼ちゃんが引き金を引いた。

 

 ハンドガンとは思えない爆発音にも似た発砲音とともに、難易度が表示されたポップアップメニューに風穴が空けられた。悩むそぶりもなく礼ちゃんは『hard』を撃ち抜いていた。

 

「礼ちゃん? 礼ちゃん? そんなにエイム悪かったっけ?」

 

「狙い通りだけど」

 

「『easy』はともかくとして、せめて『normal』じゃないかな? わかってる? 初心者一人抱えてるんだよ?」

 

「シューティングと名のつくものでお兄ちゃんにできないゲームはないよ」

 

「んー……期待してくれてること自体は嬉しいんだけどなあ……」

 

「あははっ! がんばれー、お兄さーん!」

 

 礼ちゃんとガンシューティングゲームは戸惑う僕を置いてけぼりにして進む。始まってしまった。夢結さんの応援だけが救いである。

 

「……エージェント? 何の? やってることテロリストでは?」

 

「気にしなくていいよ。ストーリーなんてあってないようなものだし」

 

 かいつまむと、エージェントらしい男女が潜入していた敵対組織のビルに何らかの破壊工作をした。しかし途中でエージェントたちのやっていることが敵対組織に露見してしまった。裏工作は既に済んでいるので、追ってくる敵対組織の末端構成員を蹴散らしながら決められたポイントへと向かえ。というものらしい。

 

「つまり、出てくる敵を全員倒してしまえばそれでいいってことなのかな?」

 

「そういうこと」

 

 ストーリームービーの終わり際に、視点がエージェントに溶け込むような演出があった。これからプレイヤーはエージェントとなってストーリー通りにここから逃げろ、ということなのだろう。

 

 ゲームは始まったが、僕視点のエージェントは遮蔽物から顔を出そうとしない。

 

「……ん? 移動ってどうするの?」

 

「移動はない! 敵を全部倒したら次のエリアに移るの! ペダルを踏んでなかったら遮蔽物から出ないから、ペダル踏んで!」

 

「わあ……りょ、了解」

 

 孤軍奮闘している礼ちゃんに教えてもらい、ペダルを踏む。するとようやく小心者エージェントは遮蔽物から出てきた。

 

 礼ちゃんに(なら)い、銃を構えてトリガーを引く。小気味よい効果音が鳴り、赤を基調とした派手なエフェクトが構成員の頭に現れた。おそらくヘッドショット判定なのだろうけど、構成員は倒れてなかった。

 

 構成員が銃を構えたので即座にペダルから足を上げて身を隠す。

 

「なんで隠れてるのお兄ちゃん!」

 

「いやだって、相手ヘッドショットしたのに倒れなかったよ。ヘルメットとか強化プラスチック製のバイザーでもつけてたら理解できるけど、頭剥き出しだよ? 人間じゃないよね、あの人たち」

 

「あははっ、くふっ、ふふっ。お、お兄さっあははっ!」

 

 ADZの強化兵士でさえ頭を撃たれれば基本死ぬ。ここの末端構成員のほうがよほど強化兵士の名に相応しい。

 

「ゲームの仕様に文句言わないで! 難易度『hard』だからヘッショでも二発必要なの!」

 

「ふむ、なるほど……」

 

 もしかしたらこのエージェントの使用している弾薬はゴム弾か何かなのかもしれない。ゴム弾も頭に当たれば死ぬことがあるけれども、きっとなるべく殺害してしまわないようにとの配慮なのだ。そう考えることにしよう。

 

 礼ちゃんの言われた通り、二発頭に入れるとようやく倒れた。装備は軽装なのに、いやに丈夫な体をしている。

 

 三人目を撃ち抜いたところで気がついたけれど、マガジンってどう換えればいいのだろう。

 

「わあっ、すっごい! お兄さんまだ一発も外してない!」

 

「やっぱりコントローラーが変わってもお兄ちゃんのエイムは活きてるんだ!」

 

「盛り上がってるところ悪いんだけど、これリロードってどうするの? マガジンどこ? 弾って落ちてたっけ?」

 

「このゲームにそんな要素はない! ペダルを離して隠れている時にリロードされるの!」

 

「へー……。隠れてないとリロードしてくれないのか……。アタッチメントあったらシグナルくれない?」

 

「だからないって! 貴弾じゃないからこれ!」

 

「あははっ」

 

「わかってて言ってるでしょお兄ちゃんっ!」

 

「ふふっ、あははっ、お兄さんも礼愛もっ、おもしろすぎっ……ふふっ」

 

 忙しなくハンドガンを振り回してる礼ちゃんが軽妙なテンポで返してくれるものだから、つい興に乗ってしまった。初心者ながら一応仕事はしているので大目に見てほしい。

 

「むっ……遠いなあ」

 

 画面の奥。かなり距離が離れているらしく、構成員は小さくしか見えない。でもこの距離ならなんとかなる。

 

 たたんっ、とトリガーを連続して二度引く。

 

「あれ?」

 

「お兄さんがミスショット……」

 

 僕が放った銃弾は構成員に命中しなかった。小さな人影のかなり上のほうで金属の板か何かに着弾して火花を散らした。

 

 驚きのあまり反応が遅れ、構成員からの銃撃を受けてしまう。画面右下にあった三つのハートのうち一つが灰色に染まった。あと二回受ければゲームオーバーということか。

 

「礼ちゃん礼ちゃん」

 

「んーっ。なにー!」

 

「このゲームってもしかして、弾道落下とかいう概念がない?」

 

「ない!」

 

「なんと……そういえばリコイルもないんだもんね、そりゃそうか」

 

「常識がFPSに毒されすぎてるよ!」

 

 そこからも都度礼ちゃんにゲームの仕様を教えてもらいながらストーリーを進めるも、ラストステージの一つ前のステージであえなくゲームオーバーになってしまった。ハンドガン型コントローラーの横についているボタンでアイテムが使えることにもう少し早く気がついていれば、もう一歩二歩くらいは食い下がることができていたかもしれない。

 

 でもこれはこれでとても楽しめたので良し。アーケードゲーム、面白い。

 

「あー、ごめん。マイバッドだ。でもとても楽しかった」

 

「ごめんなさーい! 私がお兄ちゃんの回復アイテムもらったせいでーっ!」

 

「いいのいいの。楽しかったから。夢結さん、待たせちゃってごめんね。退屈だったでしょ?」

 

 僕と礼ちゃんのプレイ中、夢結さんは他のゲーム機を見に行くでもなく、後ろでリアクションしつつずっと声援を送ってくれていたのだ。こんなに一プレイが長くなるとは思っておらず、申し訳ないことをしてしまった。

 

 ごめんねと伝えると、夢結さんは笑顔のまま首を横に振った。

 

「いえ、二人がわちゃわちゃ言い合いながらゲームやってるところ観るの好きなので。こうして直接見れてかえってラッキーなくらいです!」

 

「ラッキーって、ふふっ。ありがと、夢結さん」

 

「リスナー目線だなあ。でも安心して、夢結。次は夢結の番だよ! さ、クレーンゲーム行こ!」

 

「あたしの番って。クレーンゲームに協力プレイはないんだけど……」

 




悪魔兄妹のリスナーとしてはある意味最前列の特等席にいる夢結さん。
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