冬草椿 五行封印   作:くらたか


原作:NARUTO
タグ:R-15
大蛇丸の五行封印を、女子キャラにやってみるお話です。
今回は大蛇丸に拾われて育ったキャラを実験台にした五行封印です

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冬草椿 五行封印

全ては、大蛇丸様のためにー。

冬草椿を動かす信念は、この言葉だけだった。

幼い頃、第3次忍界大戦の煽りを受け、荒廃した村で育った。両親を亡くし、絶望の中で会ったのが大蛇丸だった。

 

「貴方は特別な才能がある…私のために使ってみない?」

 

以来、椿は大蛇丸の部下の1人として、裏の仕事を数々こなしてきた。主な仕事は、暗殺。

暗殺は殺戮とは違う。ターゲットが気づいた時、それは自分の命が奪われた時である。そのためには、身を潜め、一瞬の時を逃さずに仕留めることが重要である。

椿はこの点において、凄まじい才能を持っていた。天性のチャクラコントロールにより、体の一部の能力を高めて仕留めるのだが、そのセンスは図抜けていた。どんなに気を張っていても生じる、刹那の隙ー。そこに入り込み、任務を完了する。こうして彼女は、自分の居場所を見つけてくれた大蛇丸に心酔していった。

自分の命は大蛇丸様のためにある。投げ出すなど造作もない。ただ、あの方のお役に立ちたい…。彼女の行動原理は、それを除いて何もなかった。

 

そしてある日のことー。

椿は、いつもの「仕事」の命令とは違った雰囲気を出す大蛇丸の様子を、不思議に思っていた。

「いかがいたしましたか。大蛇丸様」

「フフ…今日貴方を読んだのは、仕事の指示ではないわ」

「では、どのような…?」

「貴方に、新しい封印術の実験台になってもらおうと思ってね。貴方のチャクラコントロールは見事の一言よ。だからこそ、新たな封印術がどれくらいチャクラを乱すか、試そうと思ってね」

「私が…ですか?」

「ええ。お願いできるかしら」

「大蛇丸様の…実験台に…」

「難しいのなら、貴方にはいつもの通り仕事をしてもらうけど」

そう言われた椿は、微かに震えていた。

「私が貴方様のお役に直接立てるなんて…!こんなに幸せなことは…ありません。何なりと、お申し付けを」

「フフフ…助かるわ。早速始めるとするわね。まずは、手を横に広げてもらえる?」

「こう…ですか?」

「そうそう…」

と言った瞬間、椿の身体に触手がゆっくりと巻き付いていく。いや、触手ではない。

大蛇丸の「舌」だ。

「これは…軟の改造」

「その通りよ。この封印を施すためには少し準備が必要でね。まずは、対象者の身体を絡め取る必要があるわ。椿、舌は自分の力で外せそうかしら」

「いえ…もがくことはできますが、手が届かないようになっていて…むしろ、もがくほどに、より身体に巻きつくと言うか…」

「これは大丈夫そうね。さて、次は…」

そういうと、大蛇丸は舌先をを椿の上着の下に潜り込ませて、服を徐に捲り上げていく。

「これは…服を捲り上げて…?」

「そう。胸の下、お腹全体が露出するまで捲り上げるわ」

大蛇丸の言う通り、椿のお腹が露わになる。しなやかで、少しの無駄もない。「仕事」の関係上筋肉量よりも身体のしなやかさを重視していた椿は、腹筋をほとんど鍛えていなかった。細く、柔らかくもあるお腹が完全に露出され、服は胸の下で止められる。

「大蛇丸様。申し訳ありませんが、質問をしてもよろしいでしょうか」

「ええ、もちろん」

「服を捲り上げたのは…何か、意味がおありで…」

もちろんよ、と大蛇丸は言う。

「まずはチャクラの流れを確認すること。服に隠れていては、正確に判断ができないから。そしてもう一つは、封印を直接身体に刻み込むためよ」

「封印を、直接…」

「今から見せてあげるわ」

そういうと、大蛇丸は丁寧に、印を結んでいく。一見するとよく分からないが、封印術自体が最高レベルの術式のため、大蛇丸以外で自在に封印術を組めるのは、伝説の三忍を除いてまずいない。

印を組み終えると、大蛇丸の指には「火」「水」「木」「金」「土」の文字とともに、密度の高いチャクラが浮かび上がっていた。

「これが今回施す封印術…五行封印よ」

「五行封印…それを、私の身体に…」

「ええ。ちなみに、どこに封印を施すかは、わかるかしら」

「…分かりません」

椿は大蛇丸の発言を待った。

答えを外して、大蛇丸の機嫌を損ねることは避けたいからだ。

「フフフ…じゃあ、本実験を始めましょう」

大蛇丸は、封印術を椿の顔の前に一度持っていく。

「身体にどんな変化があるか、封印を施されてから私に報告してちょうだい」

「はい、大蛇丸様」

「いい子ね。それじゃ…いくわね。五行封印よ」

術の名前を言ってから、大蛇丸は封印術を椿のお腹の前に用意し、ゆっくりと指を彼女のお腹へ重ねる。

「これが、五行封印…」

「どう?苦しいかしら」

「いえ、苦しさはあまり…身体の力が、少しずつ抜けていくのは感じます」

「フフフ…順調にチャクラが乱れていると言うことね。封印を定着させるから、もう少しお腹に術を刻み込むわ」

封印が完全に定着してから、大蛇丸はゆっくり椿のお腹から手を離す。

腹部には、指を突き立てられた部分にアザのようなものが浮かび上がっていた。それをつなぐように、術式が彼女の腹部全体を覆っている。

「封印完了ね。どう、気分は?」

「痛みは…ほとんどありません。苦しさも。ただ、身体に力が入らなくて」

「フフフ…実験成功のようね。少しすれば、身体の力も戻ってくるわ。あとは封印がチャクラを乱していれば完璧ね。それが確認できたら、解印をしてあげるわ」

「解印…があるんですか?」

「それはそうよ。封印術と、解印術はセットになっているからね。もう少ししたら、チャクラの出力を試してもらうわ」

そう言って、大蛇丸は椿の身体を解放し、別の実験へと赴く。

少しずつ力が戻る中で、椿はこんなことを考えていた。

「大蛇丸様、五行封印をお腹に強く施すこともできたのに、あえて優しく…やはり、私の命は、貴方様のために。

(それと、できれば解印の時も、封印の時と同じようにやってくださらないだろうか…差し出がましいお願いだけど、申し上げてみよう)」


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