トラックに轢かれたら
お風呂上がりの妖夢がいたんだけど…
あの…まずい妖怪が鍛えた楼観剣と白楼剣が…アババババ…

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香ばしい


あっああ俺の命が…

 

 

「たた助けてクレェぇぇぇあああ!!」

「言い訳無用!切り捨てる!」

 

そうただ、トラックに撥ねられて数秒後目の前には美しい全裸を前にしていたいわゆる、魂魄妖夢という東方プロジェクトのキャラがいた。

 

おいおい嘘だろ、どうせ夢だろうなと思いながら俺は立ち、胸を揉んだ。

これがいけなかったのだろうか、いや全部いけなかった。

 

そして俺は、魂魄妖夢に切り捨てられそうになっていた。

えっなぜ俺は、魂魄妖夢の全裸を立ち会えたかだって?

さぁ…俺が知りてえよ…

 

 

 

 

 

 

 

「まあまあ…妖夢落ち着いて、ね?」

「殺す」

「あらダメね、聞いてないわね」

 

そう俺は正座させられながら、妖夢に首に刀を向けられていた。

その妖夢を落ち着かせようと、西行寺幽々子が嗜めていた。

…あの俺の過失なんで庇われると逆に俺が傷つくんすけど…

 

「大丈夫よ妖夢、裸なんて見られても何も失わないし何も減らないわよ。」

「そういうんじゃないです!幽々子様!私…私…初めては惚れた殿方に…うっ…うう…」

 

やべえよ、妖夢泣かせちまったよ

なんか俺、自殺したくなったんだけど、いやまあ死んでるんだけど

えっどうすればいいの、というか幽々子の視線がこっちを見て面白そうに見てるんだけど、えっ俺もしかして死ぬより辛い目にあうの?いや死んでるんだけど、まあ俺が悪いことしたんだ。

好きにしてくれ。

 

「そうだ!この子、妖夢の下に働かせるのどう?あれよあれどれい?ってやつ」

 

いやご褒美イベント来たわ。

美女にこき使われるのとか、ご褒美なんよ。さてご主人様は妖夢様だから…幽々子様はなんだ…神だな

 

「幽々子様!私、幽霊と手分けすればこんなやついらないですよ!家事とか全然!こいつ!いらない!」

 

おおう…俺嫌われてるなぁ…妖夢様俺のこと嫌い…まあそりゃそうか

裸見てるんだよな…というか今更だが、なんで俺の体あるんだろうか

普通なんか魂だけになるはずなんだけど、しかもなんか全裸だし。

うーんつまりこれは実質的なSE(((

 

「それでもよ、体がある人間がいた方がきっと楽よ、会話も出来るし。」

「…」

「妖夢は、もう少し柔軟な考えを持つべきよ。

ほら男の子って何が起きるかものすごく楽しそうじゃない?」

「それが本心ですよね!幽々子様!」

 

あっ俺死ななそうよかった。

いや死んでるんだけど。

 

「…おい人間。余計なことしてみろ、

その時は、私の刀の錆にしてやる。」

 

ワン!

間違えた、はいだったわ。

まあいいかこんな美人達と同居出来るならなんでもええわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数ヶ月が経った。

妖夢さんの仕事は家事という名の労働であった。

何これ、酷すぎるわ具体的に言うほど記憶ねえんだけど。

 

あと妖夢さん怒るとめっちゃ怖えよ。

何度も刀の錆にされそうになったんだけど…

その度に平謝りしてたわ俺…

あれがツンデレ?いや違うね単純に嫌われてるだけだわ…

 

 

 

 

 

 

半年が経った。

最近珍しいことがあったと言えば、幽々子様が様子を聞いてくれたことだろうか。

あの人自体何事も無関心というかどこか一歩手前引いた人だったからあまり関わろうとしなかった人?だったから様子を聞くことが珍しかった。

まぁ普通に、世間話しただけだったけど楽しかったな。

あと、その後妖夢さんからめっちゃ厳しくなった。

 

 

一年が経った。

初めて妖夢さんに褒められた。

すごい些細なことだけどお箸の使い方がキレイだと言われて嬉しかった。相当厳しかったから少しのことを褒められると結構嬉しかった。

だから俺結構な大声でありがとうございます!って言っちゃったから妖夢さんめっちゃ目見開いたあと、顔を背けて「うるさい」と言われてしまった。

申し訳なかった…

 

 

 

 

 

 

10年が経った。

俺にとってはかなりの年月が経ったが、2人はあまり時間の流れは感じてないらしい。

俺も相当慣れたのか、家事をこなせるようになっていった。

5年目?くらいの時に妖夢さんから刀に興味がないかと聞かれた。

もちろん俺も男だ、興味あるに決まってる!

だからすぐに教えてもらうため刀を握らせてもらい、まず素振りを千回と言われた。

だから10000回やるという逆張りをしてみた。

そしたら、妖夢さんに「数をこなせばいいってことではないですよ。」と怒られた。

そしたらどこからともなく来た幽々子様に「でもその努力は認めてあげてもいいんじゃない?」

と妖夢さんに言うと、「いえ、私が決めた私のプランをきっちりやっていただかないと困るのです。」と否定する。

「もー妖夢は頭が硬いんだからもう少し柔らかくしないと」

「頭が硬いとか今は関係ありません。とにかくこの人には私の考えたプランを…」

そう言っている妖夢さんを見ると、あっ俺愛されてんなぁとふと思ってしまった。

 

そうしてさらに3年経つと割と形になり、妖夢さんの練習相手になれるくらいにはなった。

ただボコボコにされては包帯を巻かれ、ベットの上に寝かされる。

これは今でも続いている。

情けねぇ…

 

 

 

 

 

 

15年経った。

 

 

最近はなんか幽々子様が、最近俺のことをめっちゃ聞いてくるんだよ。

俺のこと好きなんじゃね?とか思って聞いちまったら

妖夢さんが後ろに立ってて切り刻まれそうになった…

その時の幽々子様の表情はニコニコしてたけど耳の辺りが赤かったのは気のせいだろうか。

いや気のせいだな!あははは!

 

 

 

 

 

 

20年が経った。

俺も生きてたら35歳くらいなのかな。

特に語ることもないけど、強いて言うなら妖夢さんの笑顔を見れたことくらいかな、何度も見てるけどやっぱ少し慣れない。

でも笑ってる姿を見ると俺は幸せになる。

だからもう少し頑張ってみようと思えるんだろうなと最近思った。

あと幽々子様の食べてる姿は相変わらず美味しそうに食べてる。

こんな風に小さな気づきで幸せになれるのが日常なんだろうな。

多分、今の俺美女2人に囲まれて幸せ絶好調。

ただ、一応寿命みたいなものはあるらしくあと60年くらいかな?

いや長えなおい

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に50年経っちまった…

相変わらず幽々子様は見た目は変わらないが、妖夢さんは少し大人びていた。

半霊半人の影響なのか分からんが少し羨ましい。

俺は何故か肉体は衰えていた。人間きびしぃ!

今日もコツコツと家事をこなしていると妖夢さんと幽々子様が何やらコソコソと話していた。

まぁ俺には関係ないことだろうけどなと思いスルーしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100年…経ったかな…

もうあまり体が動かせない

さて俺どうなっちまうのかなぁとか思っていた矢先、妖夢さんの顔が目の前に来る。

いつ見ても綺麗な顔してるなあと思いながら見ていると、何やら呟いていた。なんて言ってるんだろうとか思っていたが、今となってはどうでもよかった。ただ幸せだった、出会いはどうであれあの3人と過ごせた日々は、多分来世でも2度とないんだろうなと思っていた。

そう思っていると妖夢さんの呟いていた発言が少しだけ聞こえたが…き…ない…うーん?ダメだおじさんすぎて聞けねえわ…

あーダメだ目瞑るとほんとにぽっくり逝っちまいそうだ…

まだ死にたくねえなぁ…まあいいか人はいつか絶対死ぬものだって理解してたから。

でももう少しでいいからあの2人と…

 

 

 

その瞬間男の意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

なんか見慣れた2人の顔がいる。

あーここが天国ってやつか催眠かなんかかな?

2人の顔を見ながら死ねるとか最高かよ。

よし夢なら何してもいいかおっぱい触ってみよ。

 

おおやわらけえなぁ…流石おっぱい、生涯童貞を貫いた俺にとっては良いものだな…まあなんというかあの2人は家族みたいなもんだったからあんま性欲湧かなかったんだよな…今思えば勿体無いことしたなぁ…ははは。

 

 

 

「それじゃあ、まず童貞を捨てちゃいましょうか。」

…んあ?

「ダメよ妖夢。ちゃんと儀式を行なってからにしないと本当に死んじゃうわよ。」

 

何が起きている…?何が起きた俺は…死んだんだよな?2度目の

えっ何が…は?え?

 

 

「それもそうですね。では始めましょうか。

魂の所有化。」

 

…WHAT?

 

「あら?大丈夫よそんな顔しなくても、痛い思いはしないから

うふふ、これでずっと一緒に居られるわね。」

「分かってますか?もう老いてる余裕はありませんからね?

白玉楼の一員であり、私たちの物なんですから…命令に背くのは絶対許しません。」

「あら、それはこの子が少し可哀想よ、もう少し自由にさせてあげたら?」

「いやです。」

 

 

あっあー…俺の命が…弄ばれてる…

えっこれ言い返した方がいいのかな…うーん…いや美女2人の物になるのはまた一興なのか…まっ!考えるのはめんどくさいしまだ3人と暮らせるのは正直嬉しいし…

まっいっか!

 



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