貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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今日も夢にフローラが出てきました。これで何日連続だあいつ……除霊諦めたら勢い付いてて……それでちょうどいいので聞いてみました。

「お前、こんな変態押しでいいの?カッコいい所見せなくて」

って聞きました。そしたら

「えっ私にカッコいい所ってありましたっけ?」

って真顔で返されました。ダメだこいつってなった。でも私も思う、こいつにカッコいい所って、あったっけ……?大体オチがあってカッコいい所なかった気が……。


635話

「ンで如何だったよ俺の教師役、評判悪くなかった?授業終わった後最悪だったね~とかいう感想で教室埋まった?」

「なんでちょっと期待してる風なのよ……滅茶苦茶評判良かったわよ、前の先生よりもずっと分かり易かったし途中途中で笑い所もあったお陰で飽き性な子だって集中して授業受けてたのよ」

「皆楽しかったって言ってたデース!!」

「私もいつもはウトウトしちゃう時間帯だけどちゃんと授業受けてましたよ」

「なんだつまらん、そこはボロクソに言う所だろ」

「なんでそこまでボロクソに言われたいのよ!?」

 

プレアデスの時間となった所で改めて教師ランページの評判を確認してみれば、想像以上に高評価で頭痛がする程度には凄かった。上手く出来たならばそれでよかったじゃないか、と思いたい所だがそういう訳でもないのが辛い所なのである。

 

「あのな、臨時でトレーナーが教師役やってたのにそれが普段の教師よりも評判良いっていうのはあんまり良い事じゃないの。普段の教師のやり方が悪いとかそっち方面に波及して面倒事になりかねないし……下手したら代打に他の打席でも立たされる可能性があるって事だ……今回だって臨時お願いしますって言うから大急ぎでお前らの使ってる教本読み込んだり、当時のノートを読み返したりしてたんだぞ?あ~あ、これならいっその事もうちょっとへたくそにやるべきだったな……お前らの学年だから何とかなったのに、これでスズカの学年とか、最悪の場合もっと上とかもやらされる羽目に何ぞ……ああっ全く以て鬱陶しい……」

 

ブツブツと文句を言いながらも今日のメニューであるネメシスとの合同模擬レースに向けての準備を粛々と進めるランページにネメシスのメンバーの一人がこっそりとキングに耳打ちをする。

 

「ねぇなんかチーフ、ちょっとイラついてない?なんかあったの?」

「(そう言えばネメシスには話してないって言ってたわね……まあ流石にネメシスは色んな意味で風通しが良過ぎるもんね……)ちょっと色々あったのよ、ほらっランページさんを勝手に使って街御輿してる所あるじゃない?」

「ああ、なんかニュースになってたね。ランページさん激推ししてるあの」

「あそこ、マジでランページさんの地元らしいんだけど……ランページさん、あそこにいい思い出が全くないのよ」

 

ランページを全面に推しているが為にニュースにもなった街、ランページの故郷、と名乗りを上げて大々的な街御輿をしようとしているガチの地元なのだが、それに対してランページは何のアクションも声明も発表しようとしていない。記者に問われて漸く口を開いたぐらい、しかも

 

「ああそう、だから?」

「えっあの……地元がランページさんを推しているという事について何ですけど……」

「一切知らん。俺に対して何の連絡もなくあいつらが勝手にやってる事だ、俺には一切関係ない。やるなら勝手にやってくれ、俺は一切関らん」

 

記者に対しては基本塩対応なランページであったが、この事に対しては尚の事それはしょっぱい対応であった為に、これがどういう事なのかと現在街にはその真実を確かめる為に記者たちがそこいらじゅうに居る状況になっているらしい。

 

「それでちゃんと連絡したとか、誤解があるとかって弁明してるらしいけど、あのチーフがそんな事を言うんだから多分ないんだろうね……それでイラついてるのね」

「まああのイラつきは大分マシな部類よね、いやな奴に付き纏われてる鬱陶しいって思ってる程度ですんでるからね」

「ランページさんが本気で怒ったらこの程度じゃすまないもんね……」

「でもランページさんを怒らセルのは、それはそれで、難しいと思いマース」

 

ガチでランページがキレたという事は滅多にないが、それでもその片鱗は偶に見せる事がある。具体的に言えばチームで食事を食べている時にデスソースを追加していたエルが勢いよく掛け過ぎてランページの食事にも掛かった時とか、お茶会で転んでお茶菓子を全部台無しにした時とか……

 

「あれ、全部食べる関係じゃない?」

「言われてみれば……」

「ランページさん基本的にご飯抜くの許してくれないものね、ダイエットメニューだって自分で精査したり食べて動いて痩せるのかメインだし……」

 

ひょっとして食事関連ってランページにとってとんでもない地雷なのでは……と今更ながら思い当たりながらもこの辺りは注意しようとネメシスも思い至るのであった。

 

「ランページ、ちょっと落ち着いてなさいって、皆にイラつきが漏れてるよ?」

「って言われてもなぁ……俺ちゃんってば色んな意味で大切な時期なのにそれに合わせたようにこんなふざけたニュース舞い込むのよ?しかもマジで俺に一言もねぇんだぜ?何、ランページ焼きにランページ饅頭にランページTシャツって……しかもどいつもこいつも質的にくっそいまいちって何、URAの出してる半分以下のクォリティぞ」

 

加えて徹底的に暴君の名前を使わない事も腹立たしい、何勝手に自分を優等生キャラみたくしてんだとも言いたい、なんで己らに自分のキャラクターを変えられなくちゃいかんのだ。

 

「というか、暴君気に入ってんの?」

「勝手に言われた事だけど俺もそれ利用して滅茶苦茶やって来たし、俺と言えば暴君って所あるしもう否定出来ないじゃん、だからいいかなって。初代金色の暴君ってのもいいかなって」

「何その二代目が出てきそうな言い方」

「いや出て来るだろ、世界は広いぞ、きっとトレーナーを振り落とすようなじゃじゃウマ娘が出て来るに違いねぇ、いやぁそれを手名付けるか間近で観戦するか夢が広がりますなぁ」

「俺は遠慮したいなぁ……ただでさえパートナーが凄い気性難なのに」

「こんな美人を捕まえておいて気性難とほざきやがりますか、よし決めた今夜は寝かせねぇから覚悟しとけよ」

「ちょっと待って流石にマズいから待って!!?」

「出来なくても、ヤれる事は色々あんだぜ?」

「コワイ!!?」

「ランページさんが何かをヤると聞いて!!」

「「帰れ!!!フライトに通報すっぞ!!!」」

「待ってください後生だから!!?というか上水流さんもランページさんに染まり過ぎでは!!?」

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