白兵戦最強の転生特典を貰った。ただし転生先は貞操逆転世界とする   作:H-13

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番外編と小難しい話が終わりました。待たせてしまったかもしれません。本編再開で御座います。よろしくお願いいたします。

質問が来ていたので前書きで回答を共有します

Q .設定見たけどこれ元の転生者居た日本というか現代世界は強度どんなもんなんやろ

A .多重世界の元となった基礎的な世界が私達が過ごしている世界になります。明確な番号で言えば零、又はNo.A0です。ただしこれは世界の区別番号に過ぎず、現実世界(転生前の世界)に強度といった指標は設定出来ません。

転生者と転生特典を多重世界に適応させる過程で扱う数値のことを「強度」といった名称をつけて呼んでいるだけです。〆


感想欄で質問して頂ければこうして回答させていただきます。よろしくお願いいたします。


王都精霊編
鬼畜騎士、新しい武器を作ってもらう【タノシミ】


1 名無し@転生者の集い

今日からイッチの武器が出来るんか

 

2 名無し@転生者の集い

いや、頼むところからやろ

 

3野蛮人ニキ

持ち手付けるだけなら今日中じゃない…?

 

4 名無し@転生者の集い

安価で決まったんやから野蛮人ニキは話掘り返さないのw

 

5 名無し@転生者の集い

イッチの純粋な暴力も魅力的ではあるんだけどそのせいで武芸百般目立ってないしな、そろそろ拳以外の技術バリバリの接近戦みたい。

 

6 名無し@転生者の集い

普通の武器だと手加減しないとぶっ壊れるのは単純に不憫なんよ

 

7 名無し@転生者の集い

遠距離は弓、中近距離は槍、超近距離は拳…うん、最強だな。

 

8 名無し@転生者の集い

装備も作るって言ってたし…あれ?対イッチ想定スレ民生きてる?

 

9 名無し@転生者の集い

普通のイッチですら半分無理ゲーなのに…ま、まぁ暗殺は変わらず効くから…(震え声)

 

10 名無し@転生者の集い

イッチが無双してる視点動画で許してやらんこともない

 

11 名無し@転生者の集い

>2 どうせイッチマッマが先に通達出してるやろ

 

12 名無し@転生者の集い

冷静に考えて竜王の素材やろ?加工出来るんか?

 

13 名無し@転生者の集い

まぁそれは確かに

 

14 名無し@転生者の集い

イッチの腕力で壊れないやつ作ったんやからどうにか出来るんやろ。知らんけど

 

15 貞操逆転世鬼畜騎士♂

ᐕ)ノやぁ

 

今から嫁と一緒に鍛冶師のトコ行くよ

 

16 名無し@転生者の集い

お。

 

17 名無し@転生者の集い

イッチぃ!

 

18 貞操逆転世鬼畜騎士♂

せっかくだし鍛冶師スペック書いとこうと思って

 

19 名無し@転生者の集い

イッチ有能やん

 

20 名無し@転生者の集い

出来たら見た目も!

 

21 貞操逆転世鬼畜騎士♂

それじゃ先に→ https://syasin./………

 

22 名無し@転生者の集い

眼帯!?

 

23 名無し@転生者の集い

赤髪ツインだと!?

 

24 名無し@転生者の集い

エルフ耳きちゃァァァァァァ!!!!

 

25 名無し@転生者の集い

…ッふぅ。イッチの世界は美女揃いだな

 

26 名無し@転生者の集い

>25 抜いてんじゃねぇよwww

 

27 貞操逆転世鬼畜騎士♂

で、スペックね

 

名前:レジィ。ワイはレジィばぁって呼んでる

年齢:数えてないみたい。

種族:精霊様

特技:鍛冶とか色々。ワイの弓槌作ってくれた人

容姿:写真のまんま。スレンダー赤髪ツインエルフ耳

 

ワイが産まれた頃からなんか居たらしい。精霊様だし悪いことはしないから領地の一角に普通に住んどる。

 

28 名無し@転生者の集い

よーく分かってないぞ。イッチちゃんとその精霊様について話すんや

 

29 名無し@転生者の集い

なんかスペックと容姿だけ見るとワイらが知ってる精霊と違うな

 

ワイのとこはちっこくて良く意地悪する様な…ワ○ピのトン○ッタみたいなやつ

 

30 貞操逆転世鬼畜騎士♂

一般教養でそんなに精霊様について掘り下げ無いんだよな。…よし本人に聞こう

 

31 名無し@転生者の集い

生き証人居るじゃねぇか精神で凸していくイッチwww

 

32 名無し@転生者の集い

イッチ不興買うなよw

 

33 貞操逆転世鬼畜騎士♂

聞けた

 

34 名無し@転生者の集い

ぐう有能

 

35 貞操逆転世鬼畜騎士♂

 

・精霊種に年齢って概念は無いと思ったら良いらしい。竜と同じだって。

・下位、中位、上位に精霊は分かれてる。

・レジィばぁは上位精霊に該当する。

・下位は付喪神、中位は八百万の神、上位はワイらが良く知ってる権能持ちの「神様」相応。レジィばぁの話聞いた感じで例えてるからちょっと違うかも?

・レジィばぁの権能は「武具製作」系統らしい。鍛治以外にも沢山持ってるから分かんないけど本能で使えるから覚えなくて良いみたい。

 

こんな感じだった。結構顔見知りだったけど…初知り情報結構あってワイも混乱してきた。

 

36 名無し@転生者の集い

ワイもちょっと混乱してる。

 

37 名無し@転生者の集い

権能持ちがそこら辺歩いてる世界…ッてこと!?

 

38 名無し@転生者の集い

流石にそんなポンポン…無いよね?( )

 

39 名無し@転生者の集い

どっちかって言うと神話の世界みたいだなイッチのトコ。伝承じゃ無くて実際精霊って名前の神様が身近に存在してるんやろ?

 

40 貞操逆転世鬼畜騎士♂

そう言われたらそんな感じ…?

 

41 名無し@転生者の集い

当人分かってなくて草

 

 

 

 

カインからレジィばぁと呼ばれている上位精霊はノエルからの連絡を最初一切信じようとはしなかった。

 

竜なら分かる。創ってあげた弓は使った素材としてはまぁまぁだったし槌に至っては竜狩り出来るくらいの出来だと自負していたのだ。

 

竜王となると話が全て変わってくるのだ。竜は1000.2000位なら普通に居るだろう。だが竜王はその中で20も居ない。戦闘系魔導を持つ上位精霊と引き分けるレベルである。言葉をあえて抑えないのであれば間違ってもカイン如きが戦って勝てるような相手では無いのだ。

 

この意見は竜や竜王と同じ階位に居る上位種族だからこそ分かることなのだ。

 

故に、目の前に置かれた柄の部分まで爆発して融解した様な槌の残骸を見て、竜王と分かる爪や骨を見て。漸く現実を受け止めたのだ。

 

「坊や、良く死ななかったね。竜王との決闘をする奴なんて地位を狙った竜か同じ竜王、儂と同じ上位精霊位しか思い当たらなかったよ。」

 

「火力が足りないと思った、か。正解だよ。竜を殴り殺せる武器は創れたけど如何せん素材がお粗末さ。儂が忠告しておいたのに無理やり魔力流し込んだらこうもなるだろうね。まぁ、聞く限り原因はそれだけじゃないけれど。」

 

「それで?何を創って欲しいって?ンふふふ、竜王のモンなんて儂でも2回目だよ。坊やが昔使って使う度にガタガタになる様な片手間で出来るようなやつじゃ無い。全身全霊で創ってやる。ほら、早く言いな。」

 

 

テンションが高い。こんなレジィばぁは見たことなかったけれど、良いのだろうか

 

「良いも悪いも儂はあんたが生まれたからここまで来たんだ。良い空気良い水良い飯…そんなの二の次さ。坊や、覚えときな。上位精霊ってのにはちゃんと欲があってそれに素直に動いてるッてな。今の儂にとっては坊やの武具が創れる。それが何よりの愉しみじゃ。良かった、蒼穹にお前さんが行かんくて本当に良かった」

 

蒼穹。聞くのは2回目だ。竜王ウーサー、それに目の前のレジィばぁ。何だろう?

 

「竜神、それと同じ階位に居る何かが認めたモンが肉体と魂が離れた時に魂が行けるトコさね。竜王と決闘なんてしたんだ。儂の知る限り人間だと初めてじゃないか?竜王に負けたって相打ちだって、坊やは蒼穹に行ってたよ。儂が保証してやる。」

 

思ったより大それた所だった。ヴァルハラみたいな所かな?それよりも要望だ。口を動かしながらも彼女の目ははよ言えと伝えてきている。

 

「俺に槍を。骨を使って欲しい。それに鱗とかで俺の鎧を。それに、爪で剣を。同じもので良いから3つ。何かしら余れば、報酬として少しばかりだろうが置いていきたい。」

 

「まぁ妥当さね。…剣はどっかに贈るのかい?意匠だけは変えてやれるがね。」

 

「王家と、俺と、アリサ…俺の嫁用だ。」

 

「坊やの嫁かい。紹介するんならさっさとしてくれれば良いものを。さて、アリサ。儂はレジィ。坊やにある程度は聞いておろう?以上だよ。」

 

 

そう言いながら俺達が見えるように置いていた竜王の素材を手に取りながら涎を垂らし顔をデレデレとさせ、恍惚な表情を浮かべたレジィの姿を暫く2人で眺めていたカインとアリサであった。

 

 

「さて、槍くらいは今日持って帰りな。鎧と剣は3日だ。3日後に来な。」

 

「カイン、…本当か?そんなに早く…」

 

「鉄の武器なら片手間に一瞬で造ってたからな。…不思議ではない。」

 

「魔導ってのは大体そんなモンだよ。そんなモンって受け入れな。坊や、仕上げは手伝って貰うよ。あんたもね。」

 

「何をすれば良いのでしょうか?」

 

「坊やの弓や槌を見ただろう?ちょいっと細工をして魔力を覚えさせるのさ。そうすれば坊やがやった無茶も出来るくらい、武器は応えてくれるもんさ。安心しな、家宝にするってンならその時に外してやるよ。」

 

デレデレとした先程の顔とは違う真剣な彼女の瞳。武器の種類だけ聞けばそれ以上の要求を聞いてくれるのは装飾のみ。レジィが弾き出した形はその者にとって最適な形となる。

 

作業に当たり彼女の工房へと足を踏み入れた。魔法陣や幾何学模様が部屋の床から天所、壁まで描かれたある意味オーバーテクノロジーの部屋であった。

 

彼女が竜王の骨を台座に置けば、直ぐに作業は開始された。

 

傍から見れば何をしているか分からない時間が1刻程続いた後に、骨がぐにゃりと変形し始める。竜王の骨に彼女の魔導を含めた魔力を馴染ませるのに掛かった時間が30分である。

 

以前カインが使う為に頼んだ槌を作る作業に掛かった総時間は15分である。10分で創り上げて5分でカインの魔力を馴染ませた刻印を刻んだ。それをカインだけは見ているが故に、内心驚いていたりする。

 

更にそこから2刻。ひたすら骨であったモノは圧縮され引き伸ばされ折り畳まれを繰り返された。

 

レジィの額に汗が浮かぶ。こんな必死で、然し愉しそうなレジィばぁの顔を、カインは見た事が無かった。

 

1刻。形が出来上がる。大きな骨が全て圧縮され一本の槍として出来上がる。2mを少し超え、カインが扱いやすい様なモノへと創り上げられた。

 

元々の骨の色とは掛け離れた透き通った白い穂先に、滑り止めとして施された見事な持ち手。最後の仕上げは、カインの手に槍が握られてから本番であった。

 

重い。それが一番初めの感想である。この重さは必要だと本能が教えてくれる。これがあるからこそ本当の威力が乗るのだと。

 

「坊や、魔力をソレに仕込みなさい。装飾に沿うみたいに。…儂が手伝ってやるから確りと完成させようぞ。」

 

彼女も槍の柄に触れる。ゆっくりと、魔力の量と圧を上げて槍に込めようとして行く。

 

「もっと。もっと。」

 

レジィが催促する。そうして行く後に、「ストップ」と声が掛かる。

 

「それで少しばかり我慢していろ。」

 

有無を言わさぬ言葉に頷きながら耐えてきっかり15分。槍は完成した。

 

くるり、彼女が手を振ればそれだけで装飾に色が付く。その中でも竜を模した装飾の瞳には確りと竜王ウーサーの光が宿っていた。

 

 

「銘はどうするかのぅ?儂に委ねるか?そうかそうか。ではコレは『ブラン』で良かろう?」

 




精霊種

特徴:竜と同じく長寿の上位種族。ほぼ寿命といった概念は無い。中位、上位精霊となると実体を持ち、姿形は様々。然し独特の雰囲気は統一されている為一目で精霊様だと分かる。人類との距離が竜種よりも近い為中位精霊であっても言語を話せる場合がある。

階級

下位精霊:意思は無く自然現象に宿るとされている(実際居る)付喪神の様なもの。

中位精霊:殆どが獣、又は水の様な不定形である事が多い。日本で祀られている狐の様な立ち位置。魔物とは違い清らかな存在である。八百万の神レベルに下位精霊と中位精霊は存在している。

上位精霊:殆どが人間と同じ姿形をしているが獣耳が生えていたりしっぽがあったり鱗が生えていたりと様々。共通点はエルフの様な尖った耳と何かしら司るモノがある事。現代世界で神様と呼ばれる「ゼウス」だったり「アテナ」の様なモノがこの上位精霊に該当する。
司るモノによって人との関わりがあるかは様々。属性を司る上位精霊が人前に出てくる事は本当に稀。
一つの個体で複数権能が当たり前(光の権能持ちが聖属性の権能持ちみたいな)そのため上位精霊の数は100~200程度と考えられている。

精霊として権能は「魔導」と精霊は呼称する。竜が扱う魔術と同じくヒトには扱えない過ぎた力である。

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