白兵戦最強の転生特典を貰った。ただし転生先は貞操逆転世界とする   作:H-13

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鬼畜騎士、完全装備【サイキョウ】

520 貞操逆転世鬼畜騎士♂

 

https://syasin./………

 

521 名無し@転生者の集い

お!もう出来たんか!?

 

522 名無し@転生者の集い

ワイ鍛冶師。視点リプレイ見たいんやけど許可してもらってもええかイッチ

 

523 名無し@転生者の集い

なんかうん、凄いな。凄いって言葉にしちゃっていいかも分からんけど。

 

524 貞操逆転世鬼畜騎士♂

>522 ○

 

因みに銘はレジィばぁが付けちゃったから安価出来んわ、すまんな。「ブラン」だって。

 

525 名無し@転生者の集い

竜王槍ブラン…ええやん

 

526 名無し@転生者の集い

厳密に言えば竜骨槍ブランじゃね?

 

527 名無し@転生者の集い

はいはいはい!ワイが希望したんやぞそれ!

 

血塗れた竜白槍(ブラッディ・ブラン)!いずれそうなるやろ!返り血で。

 

528 名無し@転生者の集い

厨二病乙

 

529 名無し@転生者の集い

イッチサンクス。

 

530 名無し@転生者の集い

とりあえずイッチのメイン装備は出来上がったか。他も今日中?

 

531 貞操逆転世鬼畜騎士♂

>530 3日後だって。

 

素材が上質な魔力をどれだけ含んでいるかで創れるようになるまでの労力が変わってくるらしくて、ちゃんとレジィばぁが本気の権能で作るから日にち掛かるらしい。

 

基準になるか分からんけどワイの前のメイン武器が15分、槍が3時間やで。ただの鉄の武器なら1秒位?

 

532 名無し@転生者の集い

ほーん。結構差があるな。ここまで来ると長いか短いか分かんない()

 

533 名無し@転生者の集い

権能使って通常武器1秒が竜王の素材になったら3時間やろ?……良く分かんない!!!

 

534 管理者

許可が確認出来ましたので視点リプレイを共有致します。→ https://douga./………

 

535 名無し@転生者の集い

管理者ちゃんサンクス。なんかURLシンプルになった?

 

536 管理者

日々拡張して進化しております。

 

537 名無し@転生者の集い

ちゃんを否定しないってことはちゃんを否定しないってこと!?

 

538 名無し@転生者の集い

意味わかんねぇよいw

 

539 管理者

性別的観点から見た場合私に性別は存在しません。

 

540 名無し@転生者の集い

ほえー。じゃワイらが女の子だと思い続ければ女の子になる???

 

541 名無し@転生者の集い

狂ってて好き

 

542 貞操逆転世鬼畜騎士♂

何かねぇ、この槍多分防御系の権能持ちの上位精霊の防御貫通して殺れるって教わった。やっちゃダメだよって言われたけど。

 

543 名無し@転生者の集い

完全に過ぎた火力イッチの手に渡ってて草

 

544 名無し@転生者の集い

防御姿勢時全攻撃無効のワイ真っ青

 

545 名無し@転生者の集い

無敵貫通属性ですね分かりました終わりでーす!!!(かッ○ー風)

 

546 名無し@転生者の集い

権能使ってるとこのリプレイ見たけどマジ意味わからん普通切り出したりする様なもんじゃないの!?

 

547 名無し@転生者の集い

ワァ……(思考停止)

 

548 名無し@転生者の集い

やっちゃダメだよwwwwww

 

549 名無し@転生者の集い

レジィ様良い性格してらぁ。

 

550 名無し@転生者の集い

これが権能ってやつか、そりゃイッチの腕力に耐える武器創れるわ。

 

551 名無し@転生者の集い

他も作るんなら楽しみ過ぎるやろ

 

552 貞操逆転世鬼畜騎士♂

めっちゃ楽しみ

 

 

 

『女は新しい良い武器が出来たら3日は上機嫌説』

 

コレはカインにも適応されていたらしい。子供が新しい玩具を強請り買ってもらった時の反応と変わらないのである。

 

父親に鍛錬は云々と言われたことは覚えているが槍を手に取った時には忘れた←

 

カインの父への言い訳である。

 

槍を貰って帰ってきた次の日には誰よりも早く起き長パン1本手に取って朝から晩まで嫁も家族もほったらかしにして領内の山の方へと槍試しに向かってしまった。

 

父親のアークだけが不機嫌であったがカインの気持ちが分かりすぎるアリサやノエルが筆頭に苦笑いしながらケーキや美味しい紅茶で機嫌取りをしていたのは傍から見れば面白い光景であろう。

 

アリサやノエルも3日後カインと一緒に剣を持って山の方に行き父親がまた不機嫌になるのだがそれはそれだろう。

 

日が沈む頃になって帰ってきたカインの肩には牝鹿が。槍を投擲したのだろう。脳天に綺麗な丸の穴が空いている。

 

槍全体が鹿の脳天を通り血塗れになったであろうに、一点の曇りも無いソレは未使用そのもの。

 

鋭過ぎるのだ。どれだけ血に塗れ脂肪が纏わりつこうともその斬れ味は一寸も衰えることは無い。軽く振れば全て拭われ透明感のある「ブラン」は健在である。

 

竜王ウーサー。その持ち得た特性は『防御無視』その肉体による攻撃は如何なる防御も無意味に終わる。だからこそウーサーは長い間竜王の地位にあった。ソレは人類種がウーサーとして名付けそれが今でも周知されているという事実により証明出来るであろう。

 

強過ぎたのだ。強すぎるが故に個を至上とする竜が例外的に徒党を組んで奇襲という竜にとっては愚策も愚策を用いたのだ。

 

その武具がレジィの手によって創り上げられると約束された日当日。本来ならばカインとアリサの2人だけの予定であったが槍を目にした女衆が連れていけを連呼したせいで、倍以上の大所帯となってしまった。

 

 

「儂は見世物じゃ無いよ。」

 

 

そうレジィが零すのは仕方ないように思えた。

 

まだ剣を出してきてないレジィには人数分の視線が注がれる。精霊基準でも久方ぶりの最上の素材だったのだろう。言葉端に呆れが見え隠れするも気分を害しては居なかった様子。

 

「ほら、坊やのはコレだよ。あんたのはコレ。どっかにやるのは最低限で良いんだろ?ソレは装飾メインにしたからね。」

 

 

柄から切っ先まで黒曜石を思わせる透明感を湛えた両手剣を彷彿とさせる片刃の剣。レジィ曰くカイン用のに持ってきた爪の7割は使用したそう。

 

精霊はこう見えて好き嫌いがハッキリしている。お気に入りのカインは坊やと暖かい声で呼ぶ癖にアリサにはあんたと言ってしまうのはそう云うこと。

 

王室などレジィにしてみれば誰で何処だろうと興味すら無い。故にアリサとカインのモノは柄まで同一素材であり、鞘も竜王の皮を使っているが王家に献上する予定のものは、見た目こそ良いものの竜王の爪は必要最低限。柄と鞘はそこらにある木であるし、刃も薄っぺらい。極厚なカインのモノとは大違いである。

 

薄っぺらくとも生半可な衝撃では刃に傷一つ無い上に竜王の鱗でさえも切り裂けるのは変わらない。届けばの話ではあるのだが。

 

彼女曰くそんなモノよりカインの剣を最上にしたかったのだそう。武器には相応の重さが無ければ落ち着きが無くなってしまうと昔ずっとレジィばぁは言ってきた。あの槌ですらレジィとしては軽いと。故に漸くカインに相応の武具が渡せて満足そうである。

 

 

「ほら坊や。これを着て、ほら持って。槍は…ほら、ちゃんと持って見せなさいな。…ン゛ん。良いわね♡」

 

竜王の皮に竜王の鱗。ソレが惜しげも無く使われた蒼色一色の鎧。フルプレートに見える癖にやけに軽くて動きやすい。

 

急かされるが儘に剣を腰に。槍は家に置いて来たと云うのに彼女の権能か何かでレジィの手にありソレを押し付けられる。

 

シャラリ 。絹が鳴ると云う言葉が産まれそうな程に繊細で静かな音が鎧を動かせば小さく鳴る。

 

剣に夢中であった女衆全員の目が彼に向き、アリサだけはその姿に少し内股になった。

 

恍惚な表情で見詰めてくるレジィになんと言葉を掛ければ良いかと悩んでいる最中。急に部屋の空間が拡張される。そうとしか言い表せない現象が目の前で起こる。

 

「坊やも試し振りがしてみたいだろう?存分にシて見なさいな。それと、竜王の素材は余らなかった。カイン、お前さんに端から端まで全部注いでやったよ。だから儂が惚れた坊やの武を儂の前で見せてくれ。ソレが何よりの報酬じゃよ。」

 

槍を地面に突き立て剣を引き抜く。闘技場程に拡張された空間にて、剣を片手で左右の手を交互に使い振る。振る。振る。両手で柄を握れば最上段から一気に振り下ろす。手に馴染む上に魔力が良く通る。

 

さて。槍を右に、剣を左に。両方共にカインレベルの腕力が無ければ十全に扱えぬレジィの精霊としての意地の結晶。一息吐けば巨体が舞う。

 

極まった武は時として舞の様な美しさを放つもの。カインのソレは我流の実戦武術ながら、どんな流派すらも超越していた。

 

蒼い鎧が身体に巡る魔力に呼応する様に淡く光る。白槍に、黒剣。言葉にして最も相応しいモノならば…「ノワール&ブラン」か。

 

カインが思い描く幻想。英雄が、超人が。魔物が、竜すらも。四肢の如く扱われる武具により切り裂かれ貫かれて潰えてゆく。そんなモノが見ている全員に共有された。

 

どの位そうしていたか。身体を止め大きく一息を吐き出した後に、レジィに向けた対価と、剣の試しが終了した。

 

レジィが内股になって脚を小刻みに震わせながら熱い眼差しを注いでいたことについては見なかったことにしよう。

 


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