白兵戦最強の転生特典を貰った。ただし転生先は貞操逆転世界とする 作:H-13
想定の3倍ほどアリサ視点が多くなったので題名が少し変わっております。話の進みがゆっくりですがよろしくお願いいたします。
1 貞操逆転世鬼畜騎士♂
・「伯爵騎士」の地位を新たに作りカイン・ファロスを平常時伯爵当主相応、戦時中は侯爵当主相応の地位を与える
・シューレゲル家を子爵から伯爵へと引き上げる
・ファロス家、シューレゲル家の納税義務を3代免除する
・第五王女エレア・ヴィマルをカイン・ファロスの第2夫人として降嫁としたい(暫定)
・王家が保有する蔵1つの財をカイン・ファロスへ与える
・カイン・ファロス個人に王家への貸し1を与える
・ファロス家、シューレゲル家の公爵侯爵家への繰り上げ確約
ワイ、嫁が増えるかもしれへん…
2 名無し@転生者の集い
イッチ乙。
イッチ×イッチ嫁に女が間に入るの!?
3 名無し@転生者の集い
反対!反対!
4 名無し@転生者の集い
ツラ見せい。ワイらのイッチ嫁ちゃんの邪魔するお邪魔虫は成敗したるんから!
5 貞操逆転世鬼畜騎士♂
目の前に居るんよ。それにワイ嫁一筋で行こうと決めてたんよ。…………本音言っていい?ダメだ堕ちる(っ'ヮ')╮=͟͟͞͞https://syasin./………
6 名無し@転生者の集い
どれどれ…ワッ!!!?!?!
7 名無し@転生者の集い
どえれえ…なんやこの清楚系!イッチの世界とは思えへんやん!
8 名無し@転生者の集い
男っぽい女しか居ない世界でくぉれは………ワイこの子の寝顔見たい!←
9 名無し@転生者の集い
おいwww
一応イッチ嫁と身長変わらんから180絶対あるだろうけど…ぇ、なんでこんな清楚でおしとやかな美人押し付けるとか言うん?
10 名無し@転生者の集い
イッチの世界線思い出せおまいら。イッチやこの目の前の子は貞操逆転世界やと異端やぞ
11 貞操逆転世鬼畜騎士♂
顔とか身体とかはこの世界基準なのに仕草とか表情でワイのじゃぱにーずそーるが荒ぶるんじゃ!…どないしよ…貰っていいかな…()
12 名無し@転生者の集い
くれる言うんなら貰っとこう()
それはそれとして跡継ぎ関係とか大丈夫?あと辺境伯じゃ無くて伯爵騎士なのってイッチが男だから?
13 名無し@転生者の集い
イッチ羨ましいってばよ…
14 貞操逆転世鬼畜騎士♂
>12 ファロス家はワイとワイ嫁の子が継いで、ワイと目の前の子が出来たら新しい侯爵家作るって女王様言うてた。
辺境伯じゃないのは単純にワイがもう嫁いでる身だからやと。明確な土地とかあげても迷惑やろからファロス家にも配慮しながら周りから侮られない程度の地位はあげる。それで許してって言われたわ。
ワイ嫁が了承したから目の前の子とどうするか以外は確定しとる。
15 名無し@転生者の集い
なら安心か?
16 名無し@転生者の集い
なんか一個ドーン!が出来なかったから沢山貰えるな。
17 名無し@転生者の集い
竜王の剣侮れぬ…
18 名無し@転生者の集い
余り物で創った奴が国宝かぁ。
19 名無し@転生者の集い
精霊様=神様の世界線やからな。当然やろ
20 貞操逆転世鬼畜騎士♂
…王女様と話してたら女だけで話したいからって追い出されたんだけど
21 名無し@転生者の集い
草
22 名無し@転生者の集い
ハブられてるの笑う
「エレア・ヴィマルと申します。アリサ様、そしてカイン様。よろしくお願いいたします。」
その丸くも凛とした声の主を見やった時、カインの全身に衝撃が走った。『清楚系女子来た』と。
この世界に転生し思い返せば異性の全員が全員逞しかった。エレア王女も身長はアリサより高いが…なんと言えば良いか。雰囲気が全く違うのである。言葉端に教養が垣間見え、そこはかとなく清楚感と女らしさ(この世界では男らしさ)が漂っているのである。内心カインはテンションMAXであった。
アリサは不機嫌であった。王女様に悟られぬ様にする程度の気遣いは当然の様に出来るが隣で目の前の王女様と気さくに話しているカインを見ていると凄くモヤモヤと雨雲が心を覆う。
第五王女エレアは王が言うように確かにズレている。余りに女らしく無い。カインと日々過ごしているから直ぐに分かった。そしてカインと共に会話が弾む理由も。カインが全体的に女らしい様にエレアもまた仕草や表情が男らし過ぎるのだ。コレでは男からの評判が悪く婚約者が居ないのにも頷ける。
元々幼少期からの面識があったカインと自分にはそれなりの長い納得の時間があった。この一年でカインに染め上げられた自らの性癖が一般的なモノとは掛け離れてしまっているのは理解していた。だがそれで良かった。私だけのカイン、カイン本人も私しか見ていないのだからカインの色に染まっても問題無いと。
一歩引いて彼とエレアを見た時に、正直嫉妬した。舌打ちをしたくなり短時間ながら貧乏揺すりが止まらなかった。
女らしい男、男らしい女。ちぐはぐな2人だからこそお似合いであるからこそアリサは不機嫌になっているのだ。お似合いだと見抜けてしまうから、嫌になる。
カインの意識が3割程度此方を向いているのが分かる。優しい彼の事だ、先程から喋らずに良い気配を放っていないと分かるのだろう。
こんな気持ちになるのならばいっその事…とも思ったが、カインの嬉しそうな顔を見れば思いとどまらざる得ない。
あれは同じ悩み(?)を持つ故の同士を見つけた顔だ。この世界の「普通」から外れてしまった2人。そんなカインを知っているからこそ…今はこんな気持ちでいるが何れ自分もエレアを受け入れるだろう。
勝手に不機嫌となっているが思考を伯爵としてのフラットなものへと切り替えれば想像以上の褒美だと理性と知識は訴えてくる。それはその通りなのだ。だが、本能。女の本能だけは自分の男を共有したくないと心の壁を精一杯叩いて来るのも事実である。
幸い女王様の言葉によりファロス家としてはエレアを歓迎するだろう。シューレゲル家も同様に頼めば支援は惜しむことは無いだろう。
ならば後は私が納得するだけ。
「カイン、少し女だけで話したい。大丈夫?」
彼とエレアの話が途切れたタイミングで口を挟む。女としてのプライドがあった。カインには悪いけれど、ちゃんと言葉を交わさねば私個人として、エレア・ヴィマルは受け入れられない。
「…ああ、分かった。エレア様、また後程に、」
「別室を用意しております。ご案内致します。」
カインと、近衛騎士の一人が部屋を出た。
先程までカインが座っていた椅子に席を変えるように腰を下ろした。
「エレア様、改めましてアリサ・ファロスです。伯爵家総代として来ていますがこの話し合いだけはアリサ個人のモノとしてさせていただきます。」
「はい、承知しております。…お母様にも言い付けられております。「お前には分からないかもしれないが女の男に対する感情は制御したくとも出来ぬものだぞ」と。アリサ様には私が居るだけでお邪魔でしょう。…カイン様はとても女らしい方でした。私は…、考え方も嗜好も男らしいと自負しております。ご迷惑かとは思いましたが…話していてこんな楽しい方はいらっしゃいませんでしたから。」
「ええ、そうです。…どうであれ女しか今はおりません。はっきりとした意志を伝えます。私はカインを渡したくない。共有なんて以ての外。…だけれど、コレは私の我儘です。カインのあんな表情を見てしまったら私は何も言えません。だけれども言わなかったら私を押し殺して次期伯爵としてしかカインと接することが出来なくなる。」
「そうなのでしょう。申し訳ありません。褒美とこちら側が言っておきながら私の様な者を…。」
「…カインはエレア様の事を気に入ったと思います。貴女様はカインと同じですから。だから…カインを待たせる事になっても昼ご飯前まで何でも話しませんか?それで、私は結論を出します。」
「…!はいっ。よろしくお願いいたします。」
飯時まで一人であったカインは近衛騎士に煽てられるが儘に竜王との戦いを喋っていたりして時間を潰していたのはまたの話である
アリサさんがなんかカインに対して重い様な印象与えるかもしれませんが、新婚夫婦のトコに男突っ込んだらもっと修羅場になりますのでこの位は許してください。
また、女社会で前例が無いレベルのものを男に対価を払う難しさを書いているつもりですがそれを変に受け取りイッチが云々イッチ嫁が云々と感想で言うのは辞めてくださいね。フィクションですらない異世界です。わかってるよな?分かってないなら今すぐ見るのやめた方が良いですよ。
一つの単なる物語です。それを頭に入れて置いてこれからもお楽しみください。