白兵戦最強の転生特典を貰った。ただし転生先は貞操逆転世界とする   作:H-13

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本来デート回でしたが筆が一切進まないので、予定変更しました。今はまだデートを書くトキでは無かったんや… (言い聞かせ)

今回はチョロっと触れた「多重世界が出来上がる前のお話と、伏線回収」を一気にやっちゃおうと思います。

カインが何でカインなのか、スレで個人名が厳しく制限されている理由や多重世界の管理者が「神」と明言されていない点を一気に説明します。

⚠︎アダムとイブ、カインとアベル辺りの創世記のお話が前提のお話になります。分からない方はちゃちゃっと調べれば出てきますので簡単な知識は入れて頂けたら有難いです。

⚠︎作者の独自解釈と、妄想に満ちたお話になるかと思います。多少のガバやら何やらはあります絶対。指摘は辞めといてください。変える気は無いので。



アベルの箱庭

私は激怒した。

 

 

彼は激怒した。

 

 

 

憤怒に身を任せて血の繋がった者をモノへと変えてしまった。

 

目の前で呼吸の音が小さくなって逝くのを感じた「カイン」は、「神」こそが我等を引き裂いた邪悪だと断定した。断定してしまった。

 

「アベル」もまた、その兄の怒りに気が付いた。呼応する様に「アベル」から流れ出た血は沸騰して、その感情を表せぬ身体に変わって示した。

 

 

二人とも正常では無いのだ。視界が真っ赤に染まり、いつの間にか「カイン」の怒りは「アベル」から「神」に転化され、また「アベル」も自らが命を落とさねばならぬ原因が「カイン」では無く「神」にあると転化された。

 

 

「アベル」は死んだ。そう。呆気なく。肉体は死に絶え最終的には白骨となるであろう。

 

然し魂は?肉体は魂の器であり、魂が無ければ器は朽ちるだけなのだ。

 

だが、「アベル」の意識は途絶える事はなかった。地が、水が、空が、火が。それらが「アベル」の新たな器となり、身体となったのだ。

 

何故そうなったかは「アベル」が持ちうる知識の埒外であった。

 

 

 

創世の世に満ちる多大なる神秘の魔力

 

初めての殺人と、その共有された激情

 

本来魂から死に絶える筈の摂理の破壊

 

 

 

上記以外でも数多の理由があるだろう。偶然か必然かはこの際どうでも良いのだ。

 

「アベル」と云う「神」とも「精霊」「妖精」とも違う中途半端な「ナニカ」が生まれ落ちたのが現実であり事実であるのだから。

 

 

器に寿命と云う概念が無くなってしまった「アベル」の魂も必然的に寿命を捨て去っていた。

 

それを「アベル」自身が実感したのは「カイン」の遺体を確保してその蘇生方法と「神」への復讐の糸口を探し回り…大勢の「カイン」の子達が繁栄するのを目にした時だった。

 

兄は感情に流される事は多かったが決して愚かでは無く時として「アベル」の持つものを大きく上回った。

 

ならば、その子孫達が「アベル」とは違う「カイン」の視点を持ってして、蘇生術を扱える様になる事を見守り、また「アベル」自身も様々なコトを探り、考え、実行に移していた。

 

 

時は流れ、流れ、流れ…流れに流れて現代。「アベル」の知らぬ間に「インターネット」なるものが普及していた。

 

人々は電気で動く板を持ち運びずっとソレに釘付けな者も居た。

 

「アベル」は事象である。この世全てが「アベル」なのだ。神が神秘の衰退と共に信仰で辛うじて生き長らえている現代において、形、姿を変えながら在る「アベル」はその特性を利用して「インターネット」を支配した。

 

 

「異世界転生」「俺Tueeee」「転生したら○○だった件」…etc

 

 

───────────成程?

 

「アベル」は理解したと同時に「カイン」の子孫達の欲や思考に目を付けた。

 

異世界というものに対する「憧れ」や小説として大人気になる程の「熱」は信仰の重要な要素であった。

 

その熱が一番強いのがそう、「日本」であった。

 

2022年。過去の様々な「異世界」「他世界」「平行世界」…etc。多くの知識とソレに対する「熱」を貰い受けた「アベル」は一つの結論に辿り着いた。

 

 

 

1.「カイン」の遺伝子情報からクローンを作成

 

2.「転生」に適した魂を持ってくる。「カイン」の子孫故に肉体との適合確率は99%

 

3.魂の情報や熱から適した世界を創造

 

4.転生特典としてその魂の欲を形作る

 

5.世界に合わせて魂+転生特典=器の大きさに調整する。

 

6.魂の性別に合わせて肉体を弄る

 

7.創造した世界で通称「カイン」を成長させる

 

8.通称「カイン」死亡後死体と魂を同時に回収、保存

 

9.来たる「神」への復讐に備えそれらを全盛期へと戻しておく

 

10.「カイン」の原初の憤怒をそれらに刻み込み「神」への対抗手段とする。

 

 

上記を繰り返し、そしてエネルギーを抑える為に創造した世界を使い回した。

 

転生者は性別関係無く「カイン」と名付けられ、「カイン」として死ぬ。

 

ソレが真反対の人生だろうと、強かろうが弱かろうが全てが「カイン」であった。

 

 

「アベル」だけが知る番号で、異世界や転生者達は管理されている。ソレは「インターネット」を支配しているからこそ思いつき、そして何一つ間違いなく運用出来ている。

 

「掲示板」も初期転生者の思考から発想を得て「管理者1~10」と番号で割り振った「アベル」お手製の「AI」によって管理されている一つの世界である。

 

何も知らぬ「カイン」達は今日も今日とて多重世界での人生を謳歌している。

 

報酬は先払い。支払いはきっちり身体で払ってもらう。

 

 

 

分かりやすいだろ?

 

 

────────────────

 

以下分かりやすいように上記を纏めたモノ。閲覧自由

 

神の様なナニカ=アベル(作者)

転生者=カインを素体としたクローンの中に転生者の魂を詰め込んで色々弄ったナニカ=全ての転生者の名前は男女関係無くカインである。

転生者特典とは魂の欲望を魂+転生特典=器の大きさになる様に調整されたモノである。器部分が世界によって違う為調整出来る転生特典の総量を増減して器に合うようにしている。

 

・人類最初の殺人はカインを咎人に、アベルを神と精霊のハーフのような曖昧な姿にした(人間としての肉体の喪失)

・兄の遺体を確保、保存、そして蘇生と神を倒す力の創造を模索し続けた。

・そして現代。インターネット環境にアベルは目を付けてそれを取り込んだ。その上で人々の中に根付く異世界の憧れを糧に独自の解釈を付与して多重世界を作り上げた。

・地球より上位の世界を作ることでその世界限定でカインを生き返らせられる。

・肉体は手元にあるが魂が無ければどうもできない。故にカインの子孫である今の人類の魂を持ってくることによってソレを補填した。

・転生特典はその魂が持つ欲を形として作っただけのもの。故に農業系~変身系、オーソドックスな戦闘系からr18系と様々。

 

・何れ来るであろう神との対決用の兵器作成RTA中のアベル君でした。

 

 

まだ分からない方用

 

・アベルとカインは神ぶっころしたい!

・転生特典って嘘ついて力与えるから勝手に成長して?♡

・お前異世界楽しんだろ?なら楽しんだ分神と頑張って戦ってな。

 

3行でした。




結構脳内でガチッとハマってくれた今回の設定でした。

今後「アベルの箱庭シリーズ」として何本か通常r18問わず投稿するかもしれません。設定が便利過ぎて使い回せます。

感想、評価良かったらお願いします。

⚠︎この設定良いね俺私もこれをベースにオリジナル小説書きたいという方居ましたら連絡ください。許可します。

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