陰の復讐者となりて   作:橆諳髃

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皆様明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します‼︎

とまぁ既に特別会の後編で挨拶はしているのですが、本編でもやっておこうと思い挨拶致しました。

さて、今年は自分にとっても大変な時期になります。それも来月あたりから……今月もその準備期間などで色々と不安な日々を過ごす様になりそうですが、なんとかやっていこうかと思います。

という事で……新年早々で本編を再開致します!


41話 復讐者、の友人は仲間が危険な道に行こうとするのを止める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side アレクシア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 武神祭決勝……第一試合の始まる1時間前。私もお姉様が出るこの試合を観戦したかった。

 

(でも今はローズ先輩の事よ)

 

 私達が定例会として集まる日に彼女は来なかった。それを不審に思った私は騎士団の人に聞きに回ったの。私も紅の騎士団の一員であるからその情報はすぐに手に入ったけど……

 

(昨日……ローズ先輩が婚約者であるドエム・ケツハットを殺害しようとして、それに失敗して逃亡した……と)

 

 多分何かの陰謀に巻き込まれてしまったんだと……そう感じた。だから私が先輩を見つけてなんとかしたいと思ったのよ。今一緒に同行しているナツメ・カフカからは考え無しの烙印を押されているでしょうけど……でも今の私にはそれしか出来ない。

 

(もっと私に力があれば……)

 

 でも私はそれだけに囚われたりしない。今の私に出来る事を精一杯やるだけ。それが失敗に終わったとしても、私はそこで諦めたりなんてしない!

 

(だって……アルジくんが私と同じ立場だったらそう考えて行動するでしょうから)

 

 あぁ……でもアルジくんはもっと考えて行動する……わよね。私の様に行き当たりばったりでやってたらあんな大人びた正確にはならないだろうし……

 

 とアレクシアさんは思っていますが、今回の武神祭でアルジさんは一般の枠で変装して出場しており、尚且つその理由も最初、自分が楽しみたいから……といった、そこまで考えていない状態で出場している事を彼女は知りません……

 

 この迷路の様な通路を灯りを灯しながら歩いてどれくらい経ったかしら……。多分結構奥に進んだと思うけど。

 

(まぁどこが奥なのかなんて分からないけどね……)

 

 そう思いながら少し大きめの広間に辿り着いた時だった。遠くからも灯りが見えるし、騎士団の人がいるのかもしれないと思って来たのだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、アレクシアさんっ⁉︎ それにナツメ先生も……どうしてここにっ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私達が探していたローズ先輩が壁に寄り添って座っていた。着ている服は魔剣士学園の物で、ここまで来るのに途中何度も追っ手と接敵したんでしょう、血も付いていたわ。でもローズ先輩には傷一つ付いていなくて……

 

(あの試合でアルジくんとやり合った実力がある……)

 

 私もあの試合は見ていたけど……凄まじかったわ。特にアルジくんの試合は。相手に合わせて自分の実力を調整していたし、見ている私達にお手本を見せている様な……そんな内容だったの。

 

(でもクレアさんって人とローズ先輩と戦っていた時は、まるで違う戦い方をしていたわ。というより途中から全く動きが見えなかったし……)

 

 そんなアルジくんと渡り合える実力を先輩は持っている。だからこそ傷一つついていない事も納得した。でも先輩はその強さに驕る人でない事は分かっているわ。話してみて先輩がとても優しい人物である事が分かるし……

 

(そんな先輩がどうしてこんな事になっているか……知りたい)

 

 そう思いながら私は先輩に近付いて行った。

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ベータ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(まさか本当にローズ王女の元まで辿り着いてしまうなんて……)

 

 本当に運だけは良いですね。実力については……まぁアルジ様に直接動きを見てもらっているから、入学当初よりも力をつけているでしょうが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ……本当に憎たらしい事この上ないですね……

 

 私達は普段アルジ様と一緒に過ごせる時間が限りなく少ない。それはディアボロス教団を殲滅する為に任務に行っている事が多いのもあるし、アルジ様は学生という身分で行動している。それに私は情報収集の為にナツメ・カフカとしても活動をしているから締切の事も考えないといけない。

 

 今はアルジ様も夏休みに入っているから、タイミングが合えば日中に会えたりもするけれど、また学生生活が始まってしまえば会える機会がまた少なくなってしまう……

 

(それなのにこの王女ときたら……)

 

 どうせ学生生活が再開されたならアルジ様に寄って行く事でしょう。その事が本当に腹立たしくてならない。それに授業時間が終わった後は直接アルジ様に剣術を見てもらっているし……

 

(私がそこにいたかったのに……)

 

それで一緒の教室で勉強して、剣術の時は一緒のペアになって手解きもしてもらって、放課後はオシャレなカフェに寄り道して楽しくお話ししながら帰る。これが私の思い浮かべるアルジ様との理想の学園生活で、時折アルジ様に甘えたり逆にアルジ様が私に甘えたりしながら日常を平和に過ごしていきたかった。

 

 でもこれも今更の話で……私には私の為すべき事がある。だからここは我慢するしかないわ。

 

(それに見方によってはアルジ様の為になる事だもの。アレクシア王女(この女)の事は嫌いだけど、少しでも情報が集まるのならそれで良い。

 

 そう思いながらアレクシア王女に着いていくと……運だけは良いのかローズ王女に辿り着いてしまった。それで何故こんな事になっているのかをアレクシア王女が問いかけるけど、ローズ王女は確信に迫る回答はせずに、ただ、自分のやるべき事の為に動いていると答えた。

 

 私は裏で何が起きているかを把握しているから口を挟まないでいるけど、アレクシア王女は……

 

「それじゃあ全く分からないです! ちゃんと明確に答えて下さい‼︎」

 

 強めの口調で問いを投げかける。

 

「……ごめんなさい。これは私の国に関わる事なんです。いくら友達で同じ王族の立場にいるあなたでも……この件に巻き込む訳にはいかないんです」

 

 こちらとは目を合わさず、悲しげな表情でローズ王女はそう答える。国の大事に至っては、幾ら同じ王族の立場で友人関係であったとしても簡単に手が出せる状況ではない。だからこそローズ王女は自分1人でなんとかしようと思ったんでしょうね。

 

「……なんでよ。なんで1人で行こうとするの⁉︎ なんで私達に相談してくれなかったの‼︎ 私達あの時誓ったじゃない! 何があったとしても3人で考えて力を合わせて乗り越えて行こうって! 隣にいるコイツは情報担当の面と人脈ではそこらの貴族に引けはとらないし私は姉様と違って発言権も無ければ力も劣ってる! それでも力になれる事はあるかもしれない‼︎ なのになんで先輩は……」

 

「巻き込みたくないんです……確かにあの日3人で誓いました。どんな強大な敵でも、私達3人で力を合わせてって……でも……私の国を脅かす存在はあまりにも強大すぎました。いくら私達が力を合わせても……太刀打ちが出来ないほどに……」

 

「そんなの……やってみないとわかr「分かります‼︎」っ⁉︎」

 

「相手は……私達が産まれるよりも前に国の重要機関にまで入り込んでいたんです。それが誰なのか全く分からないけれど、それ程までに相手は用意周到に物事を動かしている……それでお父様は……」

 

「っ⁉︎ オリアナ国王に何があったんですか⁉︎」

 

「……これ以上は言えません。これは……私1人でケジメを付けないといけないんです‼︎ アレクシアさん……だからそこを通して下さい‼︎」

 

 ローズ先輩の目には確固たる覚悟が浮かび上がっている。これは自分が成さねばならない事だと。誰が道を阻んだとしてもやり遂げなければならない事だと……

 

「……嫌です。先輩を1人で行かせるなんて、そんな事絶対に嫌です‼︎」

 

「アレクシアさん……」

 

「でも……言葉で伝えても先輩が首を縦に振らない事は分かりました。だから……あまりやりたくないですけど、力尽くでも連れて行ってもらいます‼︎」

 

「……ごめんなさいアレクシアさん。あなたの思いは嬉しいです。でもこれは……私1人でやらないといけないんです。だから例え立ち塞がるのがあなたであったとしても……私は進みます‼︎」

 

 2人が互いの得物を手にして、力と力でぶつかり合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side アンネローゼ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(うっ⁉︎ 重い⁉︎)

 

 正面から振られる剣を受ける。相手は対戦相手に対して自分の剣を見せようとしなかったユーリ・ローウェルで、私の本気でやりたいという意思が伝わったのか彼も右手に持っている鞘から剣を引き抜いて私と打ち合ってくれた。

 

(でもこれは予想以上にっ⁉︎)

 

「どうした? さっきの威勢が全然感じられないんだが……俺としてはこの試合を早々に済ませても良いんじゃないかと思ってきたな」

 

「っ‼︎ まだまだです‼︎」

 

 煽られた私は、先程繰り出した初撃以上の速さと力で彼に剣を振るう。相手の急所を的確に狙って、本来の魔剣士であれば対応出来ないくらいの一撃をぶつけた。

 

 でも彼にはそんなものは全く効かなくて……普通に斬り払われてしまった。

 

(一体どれ程の鍛錬をしたらその域に到達出来るの……)

 

 そんな考えを片隅に、今も彼に一撃を加えるべく自分が持ち得る速度と力で四方八方から攻撃を加えていく。それでも彼は簡単に攻撃を逸らしたり避けたりする。

 

(まだまだこれじゃ足りない! もっともっと……私の全力を越える‼︎)

 

 その私の想いに連動してか、さっきよりも身体が軽く感じて力も増した気がする。その状態のまま彼に攻撃を加える。真正面からで幾度となく弾かれたら逸らされたりしたが、彼も何かを感じ取ったのか防御の体勢に入った。

 

「(何を考えているかなんて分からないけど!)はぁぁぁぁっ‼︎」

 

 右上から左下に剣を振るう。今まで振るってきた中で1番綺麗だと感じたわ。まぁそれも彼には簡単に片手で受け止められてしまったけど……

 

「ヒュー♪中々良い攻撃が出来るじゃあねぇか。なら俺も少しギアを上げても良いよな?」

 

 彼がそう口にしてからは……今まで体験してきた全てが生温いと感じる程の攻撃を受けた。さっきまではその場から一歩も動かずに私の攻撃を受けてくれたのが、今度は彼自身も私に接敵してくる。

 

(それに気配が全く分からない……⁉︎)

 

 目の前にいるはずなのに、目を離していないのに次の瞬間には眼前にいる。それで漸く身体が動いて剣を振るうけど、その瞬間には私の背後に立って剣の柄頭で背中を強打される。それだけで肺の中の空気が口から漏れ出てしまって苦しくなるけれど……

 

(彼との試合が……楽しい‼︎)

 

 正直この試合は……彼がすぐに終わりたいと思えば他の対戦者と同じく秒で方が付いていたと思う。でも彼はそんな事をせずに私と打ち合ってくれる。そんな状況を知った上で他の人から見れば、彼は武人の魂を弄んでいると非難する声も多く出るかもしれない。

 

(でも今の私には、この試合がもっと長く続いて欲しい‼︎)

 

 彼の足元にも及ばない事は自分が1番よく理解しているし、それを利用して自分が強くなる為にこの機会を利用している事は……自分でも引け目に感じる。

 

(それでも今の自分よりも強くなる為にっ‼︎)

 

 その強い思いを胸に秘めて、繰り出していく攻撃一つ一つを大事にしながら彼に向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ドエム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私の名はドエム・ケツハット。オリアナ王国の宰相をしている。だがそれは表向きであり、実際は『ディアボロス教団 モードレット派』に属する者だ。

 

 私の計画は、古くからオリアナ王国に伝わる『黒き薔薇』が封印されアーティファクトを手に入れて、それをモードレット様にお渡しする事だ。その為にたったの数年で宰相の地位にまで上り詰め、そしてローズ王女と婚約関係となった。

 

(黒き薔薇が封印されたアーティファクトを手に入れる為には王族の血が必要だ。まだ大人になりきれていない餓鬼の相手は正直なところ精神的に疲れはするが、これも私がラウンズに入る為だ)

 

 そして今日は武神祭決勝が行われており、私もオリアナ王国の来賓として招かれていた。これについては近い未来に我々の敵となる存在があるやもしれぬと思い、敵情視察も含めて今はVIP席に座っているのだが……

 

(な……何なのだあの若者は⁉︎)

 

 目の前で行われている試合……ベガルタ帝国元七武剣のアンネローゼ・フシアナスがこの1回戦を戦っている。だが私が驚いた……いや悪寒を感じたというのが正しいだろう。そうなっている原因は、彼女ではなくその対戦相手にある。

 

(ユーリ・ローウェル……我々が活動してきた中で全く聞いたことのない名前だ)

 

 我々の悲願……ディアボロスの復活と未来永劫の命を手に入れてこの世界を掌握する為に、敵になり得る存在は血眼になり調べ上げている。今私と同じVIP席に招かれ且つ、この試合のシードとして参加する予定の武神、ベアトリクスも我々の障害としてマークしている。

 

(だがあの者は何だ? 纏っている魔力はそこらの魔剣士と変わらない……)

 

 しかしそんな状態で本気を出しているであろうアンネローゼを……まるで遊んでいるかのように。

 

(ユーリ・ローウェル……あの者は我々の障害になり得るな。オリアナに戻ったならばすぐに対処させるとしよう)

 

 私がそう思った時だ。あの者の動きが変わったのだ。というよりも……“漸くその場から動いた”と言った方が正しい。その動きを見た私は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じ、次元が違い過ぎるっ⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当に何者だ彼奴は⁉︎ あの動きだけを見れば、最早ラウンズの域に達している存在と見ておかしくない! だがそんな者が何故今までその名前を聞いたことすらない⁉︎

 

「あの男……凄い。私もあの場に混ざりたいものだ」

 

(っ⁉︎ 武神があんな表情をっ⁉︎)

 

 最初は私も彼女があの武神の名を持つ者だったとは思ってもいなかった。初対面ではどこかぼーっとしていて注意力が無いというか……私も剣を持つ身であるからある程度の相手の技量が分かるが、彼女からはそんな気配は微塵も感じられなかった。

 

(だがそれも芝居……いや、普段から隠していたという事か⁉︎)

 

 これでは私の計画が……

 

(いや、上手くすれば上手く事が運ぶかもしれん……)

 

 武神と奴をぶつける……即席ではあるがそんな計画を練り上げていく。失敗する確率も高いが、何もしないでいるよりかは良い。

 

(だがユーリ・ローウェル……本当に何者なのだ……)

 

 即席で計画を練り上げるも、頭の片隅ではその考えを捨てられずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ベアトリクス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あぁ……凄い……)

 

 目の前で行われている第一試合……まさか最初からこんな試合を見れるなんて思っていなかった。

 

(ユーリ・ローウェル……多分あれでまだ本気を出してはいない。相手に剣を、実戦を教えているぐらいの動きだ)

 

 だが周りはそうは思わないだろう。実力差が圧倒的な相手なのに仕留めようとしない。それが相手を弄んでいる様に見えて、それが見ている者達に不快感を与えてしまう……

 

(でもユーリの対戦相手……確かアンネローゼと言ったか……彼女の顔はとても楽しそうだ)

 

 これまで戦ってきた相手よりも遥かに格上であり、そして今までの自分の実力以上の力を振るえている事に歓喜している……そんな顔だ。

 

(だがそれももう終わる頃合いだろうか)

 

 見るからに彼女の動きが段々と彼に着いて行けなくなってきている。私がそう思ったと同時に彼の動きが止まって、何かを彼女に伝えている。

 

(それにしても彼の動きは……何故か誰かに似ている様な……)

 

 その誰かが出てこないが、それでも彼の動きの一挙手一投足を見逃すまいと、私の目は彼の動きを追い続ける。

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンネローゼさんと打ち合って10分以上は経った。俺の動きによくこれまで着いて来れたなって思うけど……もう彼女の体力も限界らしく、動きがぎこちなくなってきた。

 

「なぁ、もうそろそろ終わりにしよう」

 

「いいえ! 私はまだ動けます! だからあなたには本当に申し訳ないですけど……もう少しだけ私に指南をお願いします‼︎」

 

 俺は彼女の身体の為を思ってそう言った。だが帰ってきた言葉はそれで……

 

(そもそもの趣旨が違ってきているよな?)

 

 武神祭の決勝第一試合なのにいつの間にか俺がアンネローゼさんの指南をしているって……

 

(でもこのまま続けてても返って目立つし、それに周りの観客からのヤジが凄いしな……)

 

 俺とアンネローゼさんの実力は、試合開始早々から誰の目から見ても分かっていた事だ。だから今までの打ち合いを見て観客達は、俺の事をいけ好かない奴だと思っている事だろう。何せ外野から見たら俺が相手の事を弄んでいる様に見えるから……

 

「(でも彼女の意思を無碍には出来なかったし。それもこれが限界だな)これが武神祭の決勝って事を忘れていないか?」

 

「忘れてはいません! でもあなたの様な素晴らしい剣士に会えるのなんて……またいつになるか分からない! だから‼︎」

 

「そう言ってくれるのは素直に嬉しいが……でもアンタの身体が既に限界だ。さっきまで自分の実力以上の力を10分以上も出し続けていたんだ。現に身体全体が震えているだろう?」

 

「っ⁉︎ それでも私は……もっと強くなりたいんです! お願いします‼︎ どうか……後少しだけ……」

 

「(彼女の意思は相当だな……仕方がない)分かった。アンタの意思の強さは嫌というほどな」

 

「っ‼︎ なら‼︎」

 

「でも続けるかどうかは……この一撃を耐えたらにする。いや……この一撃を受けてアンタが最後まで気を失わないでいれたなら続きをしよう。それで良いよな?」

 

「分かりました。全力で……受けきって見せますっ‼︎」

 

 彼女がありったけの魔力を自分の身体に纏わせる。その精度は今までの打ち合いの時よりも精錬されていた。だからそれに対して俺もこの場でギリギリ出せる本気を剣に纏わせた。

 

「それじゃあ……いくぜ?」

 

 その呟きと共に俺は、ただ魔力が纏われただけの剣を上から下へと振り下ろした。

 

 

 

 

 




今回はキリの良いところで終わりました。

そしてこの年末年始の間に『陰の実力者になりたくて!』の見れていないところを見ていたのですが……今のまま本編を続けていくのはまずいなと思い、自分が思い描いていた箇所を修正していこうと感じております。まぁ大幅な修正ではございませんが……所々ご都合主義を挟もうかと……

また、後何話か書いて武神祭編は終了させる予定です。最後をどんな具合に書こうかは考えておりますので、後はその繋ぎをどうするか……

という事ですので、次回もお楽しみ頂けましたら幸いです。
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