陰の復讐者となりて   作:橆諳髃

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お疲れ様です!

42話から1ヶ月程経っての投稿となります。

それまでの間お気に入りや評価、更には感想も書いて下さりありがとうございます! これからも励みとさせていただきます‼︎

さて、今回はサブタイトルから見てわかる通り、久しぶりにクレアさんを出します! そしてなんと言っても今回Rの表記を付けているという事は……

続きは本編を見てからのお楽しみという事で……ではどうぞご覧ください!


43話 復讐者、姉に想いを告げられて…… R-15

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side コトハ

 

 

 

 

 

 

 現在ミドガル王国にいるディアボロス教団、『モードレッド派』に属するドエム・ケツハットを確保する為の包囲網を敷き終えた私達は武神祭を観客席で見ていた。私以外ではオルバ様とミリア、そしてディアボロス教団から離反したディエールとルスランさんだ。

 

 ルスランさんは元々私達に情報を与える為にディアボロス教団に入っていたけど、ディエールはアルジ様にコテンパンされて目が覚めた。そして今では奇妙な仮面を常時つけて行動している。

 

「うむ! やはりアルジ殿は凄まじいな。本気を出していない今の状態でも私では歯が立たないだろう」

 

「全くもって……私も過去武神祭で優勝経験がありますが、あの時代もあそこまでの実力者はいませんでしたねぇ」

 

 オルバ様とルスランさんがアルジ様……今目の前で試合をしているのはユーリ・ローウェルというアルジ様が変装した姿ですが、彼の戦いぶりを見て楽しそうに談笑していた。

 

 オルバ様の隣ではミリアがアルジ様の動きを見逃すまいと集中して見ている。私が話しかけても多分何も返ってこないんじゃないかと思うくらいに真剣そのもので。

 

 それでディエールは……

 

「変装している人物に合わせて構え方を変える。そして呼吸も動きもまるっきりアルジ・カゲノーとは思わせない……やはり奴の実力は遥か頂きの更に先にある……ということか」

 

 当然の事をそのまま呟いていた。そんな事は会った瞬間に誰もが分かることのはずで、確かに変装した時の魔力の質がいつものアルジ様とは全く違う事には驚きを隠せなかったけれど、それでもアルジ様であれば容易い事なんだろうと自然と思えた。

 

「何だ? 俺の顔に何かついているか?」

 

 どうやらディエールの顔を少し長く見過ぎていたようね。彼が私に対して聞いてくる。

 

「いえ、ただ当然の事を呟いているなぁ〜と思っただけですよ。それに仮面をしている状態なのに、顔に何かついているとかって分かるわけないじゃないですか。それこそ目に特殊な技能を持つ者でないと分からなくないですか?」

 

「あ、あぁ……まぁそうだな。というかさっきのは少しのボケを入れて言ってみたんだが……まさかそこまで真面目に返されるとは……」

 

(えっ? なんですかこの人? 初めて会った時からあまりいけ好かないとは思ってましたけど真面目そうな面構えをしてたはずなんですが……というかこの人に限ってボケるとか全く想像できなかったんですけど?)

 

 今はディエール・ボードウィンと名乗ってますけど、それまではディアボロス教団教団のチルドレンであるゼノン・グリフィという名前で、ラウンズにも近かった男だ。

 

(まぁ彼の経歴を調べた時は、表では優男を演じるドス黒い腹の持ち主だなと思いましたけど……)

 

 それが今では見る影もない。いえ、仮面のせいで逆に突っかかりにくいというか……そもそも私の方からは用がない限り会話もあまりしないのですけど……

 

「お〜い……なんか反応を返して欲しいんだが……」

 

「えっ? 何か反応を期待していたんですか? 私はさっきので会話が終了したものだと思っていたんですが?」

 

「……なんか俺に対してアタリが強くない?」

 

「何を今更な。確かにあなたはアルジ様のお陰で会心したと本気で思っているんでしょうが、私はまだこれっぽっちも信用はしておりませんのでそのつもりで……」

 

「うっ……まぁそれはそうだが……ならコトハの人に歩み寄るというか……信用の基準は何なんだ?」

 

「勿論この子ですが?」

 

 私は幼少の頃から相棒の如く一緒に過ごして来た白兎を抱き上げた。えっ? どこから白兎が出てきたかですか? まぁこの子が他の子よりも特殊という事以外にいう事はありませんけど?

 

「この子は人の善悪を事細かく見抜けます。勿論悪しき事をやってきた者や考えている者には絶対と言って良いほど懐きません。年月が経って、相手の心にも変化が訪れればこの子も信用して近付くでしょうが……」

 

「えぇ〜……じゃあ俺は数年はコトハに信用されないって事だよな……」

 

「勿論そうなりますね。そもそもその喋り方はあなたに似合いませんので早急に直してください気持ち悪いです」

 

「即答されたと同時にディスられたんだが……」

 

「ハハッ、2人は相変わらず仲が良いな」

 

「ホントですね。仲睦まじいと言いますかなんと言いますか」

 

「オルバ様にルスランさん、冗談でも言って良いことと悪いことがあります。今回は悪いことなのでそれ以上は言わないでくれますか?」

 

「むぅ……そうなのか? まぁコトハが嫌がるというならこれ以上は言わんが……」

 

「私も少しオルバ殿に乗っかりすぎてしまいましたかな〜……コトハ殿、先程の発言で気を悪くしたのなら申し訳ない」

 

「いえ、分かっていただけたなら私も大丈夫ですので」

 

「あれっ? 俺普通にアルジの試合を見てただけの筈なのに、なんでディスられただけで誰からも擁護がないんだ?」

 

 尚、ディエールさんのこの一言は誰にも拾われなかったと言います。そしてミリアさんはそんな会話があった事など知らなかったかのようにアルジさんの試合を真剣に見ていました……

 

 ユーリ・ローウェルに変装したアルジ様の試合が終わってから数十分後、変装をしていないアルジ様の試合が始まったものの、それも僅か数秒で終わってしまいました。まぁアルジ様であれば朝飯前という事でしょう。

 

 それからまた少し時間が経って、私の相棒である白兎が口に何かを咥えて私の下に来ました。それはアルジ様が書かれたもので、何かの指示書でしょうかと思いながら読んでいきます。

 

 それで最後まで読み終えると……私の口から思わず溜め息が溢れた。まぁその理由というのも……

 

(元ベガルタ七武剣、アンネローゼ・フシアナスを私達の組織に招き入れる……か)

 

 これに対してはアルファも了承していると書いてて……まぁアルジ様の命とあれば私は素直に従うのですが……

 

(また女性なんですね……)

 

 不思議な事に、アルジ様がシャドウガーデンないし私達の組織に招き入れる人材は女性が大半を占めている。勿論ディエールといった男性陣も引き入れる事はあるけれど、それでも女性を招き入れる率が圧倒的に多い。

 

 その度に私は不安になってしまう。アルファやベータ、ガンマは既にアルジ様へ告白を済ませており恋人関係を築いている。そして他の七陰もアルジ様に恋慕を抱いている事は分かっているし、彼女達とアルジ様は基本同じ場所で活動しているから、彼に対してアプローチする事も簡単に出来てしまう。

 

 そして私も……アルジ様には恋慕の情を抱いている。周りにはそんな事がない様に思わせているが、1人きりの時は基本アルジ様の事を考えてしまっている。

 

(あぁ……私もシャドウガーデンに所属していれば……)

 

 七陰とは行かずともナンバーズに入れるだけの実力はあると自負している。そうしたならば……

 

(私のこの想いも……)

 

 伝える機会も増えるかもしれない……とは思ってみるものの、アルジ様は多忙だ。今はまだ学園が休暇期間に入っているものの、彼自身やる事が多い。ディアボロス教団を討ち果たすために動く事は勿論の事、シャドウガーデンだけでなく、私達の方にも基礎訓練や戦闘訓練を見てくださっているし、それ以外ではご学友であるアレクシア王女の訓練にも付き合っている。

 

 これだけ多忙なのにも関わらず、任務後の七陰の皆様や他のシャドウガーデンの面々ともスキンシップを取っていらっしゃったりと、自分の時間をいつ取っているのだろうかと心配になるくらいで……

 

(アルジ様の負担にならない様に私も動かなければ)

 

 その決意を改めて持ち、私は紙に書いてあるアンネローゼさんとの合流場所に赴く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 俺本人としての試合が終わった後の話、俺は試合会場の外に出ていた。時間帯としては既に夕方の16時ごろで、昼頃に兄さんとの一悶着もあって昼食にありつけていない事に気付く。後数時間後には夕食なのだが、少しだけでも何か食べようと思って歩いていると……

 

「やぁ、また会ったねアルジ」

 

 噴水広場の前でベアトリクスさんと偶然鉢合わせした。そして彼女の手にはさっき買ったばかりなのだろう。まぐろなるどのバーガーを持っていた。それもギリギリ両手で抱えられる量を……

 

「ここで会ったのも何かしらの縁を感じる。良かったら一緒にどうだろう?」

 

 どうだろう、というのは多分一緒にご飯を食べないか、みたいな感じだろう。現に1つバーガーをこちらに差し出してきているし……

 

「じゃあ……お言葉に甘えて」

 

 そう言った時のベアトリクスさんの顔は凄く嬉しそうに微笑んでいた。俺と一緒に食べる事がそこまで嬉しいのだろうか? と考えてしまうが、まぁ1人で食べるよりも知り合いと食べた方が食事も美味しく感じると俺も思うし、多分彼女もそう思っているんだろう。

 

 それで噴水の縁に2人で腰掛けて、バーガーを食べる。

 

(それにしてもまぐろなるどのバーガーはハズレがないな)

 

 朝食を食べ終えてから夕方にかけてまで何もお腹に入れていなかった事も影響するかもしれないが、下手な貴族の料理よりも美味しいと感じてしまう。

 

「ふふっ、アルジは美味しそうに食べるんだね」

 

「えっ? あぁ、顔に出てました?」

 

「あぁ。とても美味しそうに食べていたよ」

 

 なんかそんな姿を見られるのは恥ずかしいな。

 

 まぁアルファ達ならともかく、最近知り合った第三者に見られるという意味合いでそう思ってしまう。

 

 そう考えていると、頭を撫でられていると気付く。

 

 横を向くと、案の定というかベアトリクスさんが綺麗な笑みを浮かべながら俺の頭に手を伸ばして撫でる動作をしていた。

 

「あっ……すまない。ついつい君の頭を撫でてしまった」

 

(ついついって……アルファとほぼ同じ動機を感じて仕方ないんだが)

 

 これがアルファの血筋と言うべきなのか……だが撫で方がアルファと似通っているあたり、ベアトリクスさんは本当の親族といって良いのかもしれない。

 

「ふふっ、まだ数はあるからな。もう2、3個どうだろう?」

 

 ベアトリクスさんが微笑みを浮かべながら手にあるバーガーを俺に差し出してくる。

それに対して俺は断る理由もないからそれをもらい、包みを開いて食べ始める。

 

 その様子を見ていたベアトリクスさんからは、小さな声だったがどことなく嬉しそうな笑い声が聞こえて、それと同時に頭を撫でられた。

 

(今日出会ったばかりだけど……なんか心がほっこりするな)

 

 そんな事を考えているといつの間にか貰ったバーガーを全部平らげていたらしい。それに気付かず自分の手を包みごとバーガーを食べる要領で口に含んでしまった時は恥ずかしかったな……

 

 そんな様子を一部始終見ていたベアトリクスさんからは、口を手で隠しつつも目を細めてクスクスと笑われていた。

俺は恥ずか死ぬ思いがして顔を赤くしながら俯いていたんだが、またベアトリクスさんから頭を撫でられる。

 

 その手つきは慈愛が含まれていて……恥ずかしい思いをしながらもどことなく安心感を抱いた……そんな時間を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベアトリクスさんと別れた後、ずっとシャドウガーデンの屋敷にお世話になる事は流石に申し訳ないなと思い、自分が借りている寮の部屋へと戻ってきた。

 

 それでドアノブの鍵穴に鍵を差し込んだんだが……

 

(ん? 開いている?)

 

 外出する時はいつも鍵をかけてから行くんだが……シャドウガーデンの屋敷に泊まる前にも確かに鍵はかけたはずだ。なのに開いているという事は……

 

(誰かが中にいるのか?)

 

 だが魔力感知に引っかからないのは何故だ? 

 

(新手の敵……俺をいけ好かない奴らの差金か? いつもなら濃厚な気配ですぐ分かるんだがな……)

 

 それに気付かないという事は、最近の俺は弛んでいるという証拠なんだろう……。まぁ今そんな事を考えても仕方が無いんだが……

 

 俺はどのタイミングでも敵からの攻撃を迎え撃てるようにしながら部屋の中へと入っていく。

この段階でも魔力感知などには何も引っかからない。

 

(こんな所で荒事なんて嫌なんだがな……)

 

 久々に感じる強い違和感と面倒事を感じながらも、部屋の中に進んで行く。

そして居間兼寝室まで何事もなく辿り着くと……

 

(ベットの上に……誰かいる?)

 

 どうやら相手は俺のベットの上にいる様だ。

なんでそんな所にいるのか分からないが……とにかく今の時間は暗くて窓から差し込む月明かりだけじゃ判別が付きにくい。

 

 その為に俺は部屋の明かりを付けた。

付けるとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね、姉さんっ⁉︎」

 

 リンドブルムに行って以降会っていなかった姉さんが、俺の枕を抱き締めて体育座りをしていた。

 

 電気が付いた事に気が付いたのか、姉さんが枕に埋めていた顔をゆっくりとこちらに向けた。

 

「っ⁉︎」

 

 姉さんの顔を見て俺は……その場で何も言えなかった。

何故なら姉さんの顔が……物凄く悲しみを孕んだものだったから。

それに目のハイライトも機能していない様に見えるし……

 

「アル……ジ? っ‼︎ アルジっ‼︎」

 

 勢い良く俺の胸に飛び込んでくる姉さんを受け止める。

飛び込んだと同時に抱きしめてくる姉さんは、俺の胸に自分の顔を強く擦り付けてくる。

その仕草はまるで猫の様で可愛らしい……と思ったのは内緒なのだが……

 

「うぅっ……アルジぃ……漸く……漸く会えたわ……」

 

「ね、姉さん? なんかニュアンスが数年前に生き別れた兄弟みたいな事になってるけど……(まぁでも……こんなに俺の事を心配してくれる姉さんを見るのも、確かに久々な感じがするな)」

 

 たかだか数日間とはいえ、姉さんにとっては数年間俺に会えなかったと感じてしまっているんだろう。

昔と比べて弟離れが出来ない感じに拍車がかかっていると外から見ても分かるが、それ程にまで俺の事を大切に想っているという事だろう。

 

 未だ俺の胸に自分の顔を擦り付けてくる姉さんの姿に、どことなく嬉しさを感じながら俺は姉さんの頭を優しく撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————————数分後——————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜……アルジを撫でていると落ち着くわ」

 

「……」

 

 はい、いつものポジションに戻りました。

体勢的に言えば、ベットの上で2人とも座っている。

そして姉さんに抱き締められながら頭を撫でられている。

 

(まぁここまでならいつもの光景ではあるんだが……)

 

 それに付け加え今回は姉さんが俺の太腿の上に女の子座りの様に座っているという事で……

 

「んっ♡もぅ、くすぐったいじゃない。でも……そんなところがアルジの可愛いところだし、もっと甘えてもいいのよ?」

 

 どこがくすぐったかったのか分からないが、姉さんは頬を赤らめながらも魅惑的にそう口にしてきた。

同時に抱きしめる力も強くなったが……

 

(ん? 今の俺の頭の位置はどこか? 言っただろう? いつものポジションに戻ったと……だから答えとしては、姉さんの胸に密着して抱きしめられている状態だ)

 

「そう言えばアルジに聞きたい事があるんだけど……」

 

 俺の事を撫でていた姉さんが、いつも俺に話す様な声音で質問の前振りをしてくる。

 

(にしても何を聞いてくる気だろうか?)

 

 そう簡単な気持ちで構えていたんだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

複数の女性の匂いがするのは……どうしてかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(え"っ……)

 

「あらアルジ……聞こえなかったかしら? ならもう1度言うわね……アルジから複数の女の匂いがするのは何故かしら?

 

 さっきまで抱きしめられていた体勢だったが……今は両肩に姉さんの手が置かれている……いや、掴まれていて、正面には俺をまっすぐ見つめる姉さんの顔が……ヒェッ⁉︎ は、ハイライトさんが仕事をしていないっ⁉︎

 

「さぁアルジ……洗いざらい吐いてもらおうかしら……?」

 

 俺は姉さんの凄みに負けてしまい、今日あった事を話した。

勿論シャドウガーデン関連の事は避けつつ、事実を話した。

 

「ふぅ〜ん……なるほどねぇ〜……。ユーリ・ローウェルって奴と試合をしたアンネローゼを介護した事と、剣聖であるベアトリクスにお昼ご飯を奢ってもらったと……」

 

「そ、そうなんだよ! 俺としてはなんでそうなったかなんてわからないんだけど……」

 

 とアルジは言っているが……一部嘘である!

 

「……ハァ〜。まぁアルジの事だから本当の事なんでしょうね」

 

「ご、ごめん……姉さんには心配ばかりかけてしまって……」

 

「うぅん、良いのよ。何より弟は姉に迷惑をかけてなんぼなんだから!」

 

「そ、そうなの? で、でも姉さんの心配事が晴れて良かっt「でもまだお姉ちゃんに隠し事をしているわよね?」……え"っ?」

 

「気付かないと思っているの? アルジが言った2人以外に……もう1人いるでしょう? それもこれは……ローズの匂いよね? 何で彼女の匂いがアルジからするのかしら?」

 

(……姉さんの嗅覚ってそんなに敏感なのかよ)

 

 この感覚は……幼少の頃にアルファからコトハについて聞かれた(尋問されて)以来だな。

あぁ……なんか冷や汗かいてきたな……

 

(って、今は呑気に昔の事を思い出している場合じゃあねぇ! あぁ〜……なんって説明すれば良いのやら)

 

「どうしたのアルジ? まさかお姉ちゃんに説明出来ない事でもあるのかしら〜?」

 

「(このまま黙っていても拉致がないしな……事実を所々踏まえて話すか)実は……」

 

 姉さんにはところどころは事実を話して、話せない部分はどうにか濁して説明をした。

どんな話をしたかと言えば……

 

・試合会場に行く途中、偶々ローズ先輩にあった事。

・その時少し苦しそうにしていたから、少しの時間介抱をした事。

・介抱していた際に、彼女の不安を和らげるために俺からローズ先輩を抱きしめた事。

・この事を隠していた理由としては、ローズ先輩が何らかの事に巻き込まれていて、それを不用意に周りに話すのは嫌だったし、彼女のプライベートに深く関わるかもしれない事だから話さなかった。

 

 とまぁ、そんな具合に姉さんには説明した。

 

「……そう。そういう事だったのね」

 

「この事は……流石に姉さんにも話す事はどうかと思って黙ってたんだよ。まぁ下手に隠したら隠したで姉さんにいらない心配もかけるのもなって思ったから話はしたけど……」

 

「はぁ〜……まったく、アルジらしいといえばらしいけど……でも介抱とはいえローズの事を抱きしめた事はいただけないわ。だから……」

 

 姉さんが俺を押し倒してくる。そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日……久しぶりにお姉ちゃんと一緒に寝ましょうね♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あぁ〜……これは断れねぇわ……)

 

 姉さんの誘う様な仕草と笑みに俺は断る気すら起こらず……その日は姉さんと一緒に寝ることとなる。

勿論寝る前にお風呂には入るんだが……いつかと同じ様に姉さんと一緒に入ることになった(入らされる事に決まった)

 

 それでまた姉さんは一糸纏わずに入ろうとしたので、それだけは全力で拒否した。

それで今回は前に比べて聞き分けが良く、身体に何も纏っていない状態で侵入される事は防げたのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ……どうかしらアルジ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なぁ〜んで水着なんて着てるんですかねぇ〜……)

 

 というかそもそも何で水着を用意しているの? まるでこんな事が起きる事を予期していたみたいに……用意周到過ぎやしませんかねぇ?

 

 それで姉さんの水着姿だが、黒い生地に所々白いラインが入ったビキニタイプの物だ。

元々白くて美形な姉さんの肌に相まって、黒い下着が姉さんの綺麗な肌を更に強調させる。

 

 それにスタイルも良いから、今の姿の姉さんを世の男性陣が見たらメロメロになる事は間違いないだろう……現に俺も理性という名の獣が縛りつけている鎖を引きちぎろうと躍起になっている。

 

「黙ってどうしたのアルジ? あぁ〜、まさかお姉ちゃんの水着姿に見惚れちゃったとか? それだったら……とても嬉しいわ♡」

 

(うぐっ⁉︎ その仕草と顔は反則だろ姉さんっ⁉︎)

 

 いつもの堂々とした様な雰囲気ではなく、どことなく恥ずかしさを醸し出しているかの様に少しモジモジとしていて、顔は俺から少し右下を向きながらも、瞳だけは俺を見つめている。

そして頬も赤く、誰がみても恥ずかしいんだろうなと思わせる。

 

 でもその姿が……俺からは健気に見えて仕方なくて、それで“愛らしい”とも感じてしまった。

 

「(はぁ〜あ……なにでか分からないけど負けたなこれは……)……正直、見惚れた」

 

「……えっ?」

 

「姉さんのその……水着姿に見惚れた。私服姿も良いけど……水着を着た姉さんも……綺麗で可愛いと思う」

 

「っ‼︎ う、嬉しい……なら、もっとお姉ちゃんの事を堪能して♡」

 

 そう言われながらいつもの如く正面から抱き締められる。

頭の位置は勿論お姉さんの胸に抱き寄せられていて……

 

(いつもは衣服越しだったけど……今は水着だから姉さんの肌が直に当たって……柔らかいし良い匂いだし……それに温かい)

 

「ふふっ♡本当に可愛い……じゃあまずは身体を洗いましょうねぇ♡」

 

 それでいつの間にか身体を洗われてしまい、そして姉さんにもお願いされて逆に俺が姉さんの身体を洗ったりした。

本当に……俺の理性がどうにかなりそうだった。

 

 ただそれだけにとどまらず……浴槽に浸かっている最中も抱きしめられている状態で……それも俺と姉さんが向かい合った姿勢で。

 

 そんな体勢だったら……後は何が起こりそうになるのか予想出来るよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら? ……ふふっ♡アルジったら……お姉ちゃんは良いのよ?」

 

「えっ? な、何が⁉︎」

 

「もぅ、惚けちゃって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勿論……お姉ちゃんと良い事、とか……大人の階段を登る様な事……とかね♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ⁉︎」

 

 俺の耳元で姉さんが囁く。

それも全てを受け入れる様な慈愛が含まれていて……ついつい……

 

「(っ⁉︎ な、何を考えてんだよ俺はっ⁉︎)そ、そんな事出来るわけないだろうっ⁉︎ そもそも俺と姉さんは姉弟関係で……」

 

「でもそこには義理が付くわ。それも私の両親とは一切血縁関係がない、言いたくはないけど全くの赤の他人と同じ状態。それなのにアルジは……私のこの想いに応えてはくれないの?」

 

「っ⁉︎ そ、それは……」

 

 姉さんの言う通りだ。

義理の姉弟とはいえ、カゲノー一家とは血の一滴すら入っていない俺は、姉さんから見れば完全に赤の他人だ。

その事実は……口に出して言えば正直心が痛いと感じる程苦しさを伴う。

 

(だがそれは……俺以上に姉さんが感じている事だろう)

 

 アルファに告白されて以来、俺は自分に好意を持っている子達には正直になろうと決めた。

そしてアルファから告白される以前に……俺は姉さんの好意にも、薄々だが感じていた。

だって姉さんの距離の詰め方が……どことなく今まで俺が巡ってきた世界で好意を寄せてきた子達に重なって見えていたから。

 

(でも俺は……そんな事はないって無意識に逃げていたんだろうな……)

 

 これまで俺がしてきた最低な事を大切な人に……姉さんに知られたくなかったが為に。

だからこそ姉弟関係を利用して、俺は姉さんからの想いをはぐらかしてきたのかもしれない。

 

(まぁ結論からして俺は最低人間って訳で……)

 

 現に俺は七陰の3人……アルファとベータ、そしてガンマと付き合っている状態だ。

彼女達は一夫多妻制に寛容……というか寧ろ肯定的で、逆に俺の事を養う宣言までしている。

そんなヒモ男の様にはなりたくないから普通に俺も働きはするが。

 

 とまぁ、彼女達の好意に甘えて誰か1人を選べずにいる俺を、何も知らない第三者が見たとして……果たして誰が最低な人間ではないと思えるだろうか。

 

 そんな考えをしている間も姉さんは……とても不安そうな顔で俺の事を見てくる。

ずっと黙っている訳にはいかないが、どう答えれば……嘘を吐いたら吐いたでアルファ達を結果的に悲しませる結果になるだろうし、同時に姉さんも悲しませるという結果は目に見えている。

 

(あぁ……俺は結局姉さんに心配をかけてしまうっていうのかよっ⁉︎)

 

 これまで逃げてきたツケが……ここに来て爆発しそうになっている現実に、俺は自分に対して怒りが込み上げてくる。

最初から自分に対して都合の悪い事に蓋をしていれば、自ずとこんな結果になる事は分かり切っていたはずなのに……

 

(あぁ……俺は弱いな……)

 

 大切な者を護りたいと思っていながら、結局俺は自分の身が可愛かったんだと……そう思わずにはいれなくて……

でもそんな思いを……弱いところを姉さんに見られるわけにはいかないんだ!

 

 この前のアルファの前みたいに……みっともない姿を見せるわけにはいかないと、そう考えながらも姉さんの問いに対してどう答えるべきかを考えていた時に……若干目の前が暗くなった。

 

(あれっ……これってアルファの時みたいな……)

 

 一瞬俺は考え過ぎて気を失ったんだろう、と現実逃避したくなった。

したくはなったが……俺の身体に伝わる熱や水の滴る音、それに目の前から感じる温もりとか温かさ……それと安心する様な匂いがそんな事をさせてくれない。

 

「……ごめんね」

 

(はっ……なんで姉さんが謝るんだよ……)

 

 俺がそんな事を考えている最中も、姉さんからの言葉は紡がれていく。

 

「貴方に会えない数日間が……私をこうさせてしまったの。私が魔剣士学園に入った時は……確かにアルジに1ヶ月間会えなくて寂しかったけど、それでもこんなにまで不安定になる事は無かったわ。でも貴方が私と同じ学園に入ってから、周りの女性からモテたりする様な場面を見始めてしまってから私は……アルジの事を誰にも取られたくないって……強く感じる様になってしまったの」

 

 姉さんの独白が続く中、俺は黙って聞くしかできなかった。

そして姉さんは……自分の胸中を言いながらも俺の事を優しく抱き締めて、いつもの様に頭を撫でていた。

 

 本当は姉さんの方が……俺にこの話をして不安に思っているはずなのに。

俺がこの話を聞いて姉さんの事を良く思わなくなったとか……心のどこかでもしかしたら思っているかもしれない。

にも関わらず俺の顔を見て心配したんだろう……俺に優しく接してくる。

 

「私ね、アルジ……貴方の事が好きよ。異性として貴方の事が……大好きなの。私は貴方の事を……一生離したくないって思っているわ。私はそれだけ……貴方の事を愛している」

 

「っ⁉︎」

 

 姉さんから初めて……その気持ちを聞いた。

今まではスキンシップが多くて、仲の良い姉弟関係に見える様な、そんな関係性だった。

 

 でも俺にはその言葉が……俺の事をそう想ってくれる姉さんという存在が嬉しくて、それでいて俺という存在がどれだけ最低な存在なのかを再認識した。

 

 そう認識してしまったからだろうか……俺の目からはいつの間にか涙が溢れてきていて、止めようとしても止まらなかった。

 

「あ、アルジ⁉︎ ど、どうしたのっ⁉︎ お、お姉ちゃん何か悪い事を……ごごめんね! 貴方の事を混乱させるとかそんな気は「違うんだ‼︎」……アルジ」

 

「姉さんは俺の事をいつも大切に想ってくれる! 俺も勿論姉さんの事は大切に想ってる! でも姉さんはそれ以上に俺の事を想ってくれて……なのに俺は姉不幸者でいつもいつも姉さんに心配をかけてて……それで姉さんの真剣な告白に……俺の都合ですぐに応えを言えない自分が嫌で……でも姉さんに嘘を吐くのも嫌で……それで……」

 

 自分でも何を言っているんだろうって思ってる。

正直こんな事……いくら好きな人でもドン引きもので、この後姉さんが俺の事を嫌いになっても自業自得だと思ってる。

 

「大丈夫」

 

「っ⁉︎」

 

 背中を優しく一定のリズムで叩かれる。

恐る恐る顔を上げると……姉さんがいつもの笑みを浮かべながら俺の事を見つめていた。

 

「大丈夫だから。ゆっくりで良い。ゆっくりで良いから……アルジの事を聞かせて?」

 

(あぁ……もぅ……姉さんには一生勝てねぇよ……)

 

 何かの勝負事で競い合うつもりははなっからないけど、でも今の姉さんを見てそう思わされた。

 

 それから少し時間をおいて、少しずつ話していく。

と言っても、今姉さんに知られてはならない事については秘密を抱えている、という体でしか話せない事に俺は自分に対して嫌気が差すが……それでも姉さんは優しく相槌を打ちながら聞いてくれた。

 

 結果的には半分以上秘密になってしまったが、今回の武神祭が終わったら少しずつ話していく事を約束した。

そして姉さんが俺の事を異性として好きである事に対しての答えも……嘘偽りなく応えたいと、だから時間が欲しいと言ったら、姉さんは了承してくれた。

 

(結局は……自分の都合……だよな)

 

「お姉ちゃん……待ってるからね。アルジが私の告白に対してどう応えてくれるかを」

 

「……うん」

 

「もぅ、これ以上悩まないの! 武神祭が終わった後で、少なからず私の気持ちには答えてくれるんでしょ⁉︎ なら考え事はここまで! さっ! 姉弟水入らずの入浴タイムを再開しましょ‼︎」

 

「……ハハッ、姉さんには敵わないな」

 

「ふふっ、だって私は貴方のお姉ちゃんなんだから!」

 

 そう言いながら姉さんは……いつもの様に俺を抱きしめて頭を撫でてくれる。

それが……今の俺にとってはいつもよりも心地良く感じてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 姉さんと2人で風呂に入り終わった後、俺と姉さんは既にベットの上に横になっていた。

 

「こうして2人で寝るのなんて……久しぶりに感じてしまうわ」

 

「まぁ休暇期間に入るまではほぼ毎日と言って良いほど俺の部屋に来て添い寝してたもんね」

 

「そうね。でも今は……自分の気持ちを正直に伝えたからかは分からないけど……もっと貴方の事を甘やかしたい気分なの」

 

「そ、そう……なんだ」

 

「うん! それに今お姉ちゃんが身に付けてるパジャマもね、アルジが好みそうな物にしたの‼︎」

 

「確かに……休暇期間に入る前のパジャマとは全然違う様な……」

 

 姉さんが今身に纏っているパジャマは……まぁ全体的に黒い生地で、ワンポイトみたく違う色地でマークとかが描かれているものだ。

にしてもこのマークってミツゴシの物じゃあ……

 

「最近ミツゴシで買ったんだけどね、その時に確か……ミツゴシの支配人さんだったかしら。その人に選んでもらったのよ。女の私ですら綺麗だなって感じる人だったんだけど、その人が言う様にこのパジャマが凄く着心地が良くて」

 

(え"っ……? それでガンマの事……だよな?)

 

「それに今履いている下のパンツも、ピッチリしてて寝苦しいんじゃないかって最初は思ったんだけど、着てみたら全くそんな事は無くて、寧ろ何も付けてないんじゃないかってくらい自然にフィットしてるの! それに肌触りだって……」

 

「っ⁉︎ちょ姉さんっ⁉︎」

 

 姉さんに右手を掴まれたと思ったら、そのまま姉さんの太ももに誘導されて、俺の右手が生地越しにではあるが姉さんの太ももに触れていた。

 

「んっ♡どう? まるで人肌の様にスベスベしてて気持ちがいいでしょ? アルジになら……どう触れてもらっても良いんだけど……」

 

「(っ⁉︎ こ、このままじゃあ理性が保たんっ⁉︎)そ、そんな事……す、するなんてで、出来ないからっ⁉︎ そ、それに明日も早いんだし! 俺は寝るよ⁉︎ おやすみっ‼︎」

 

 姉さんに掴まれている手を少し強引に振り解いて、姉さんに完全に背を向けた状態で無理やり目を閉じる。

 

「ふふっ♡本当にアルジは可愛いんだから。おやすみなさいアルジ。ゆっくり休んでね♡」

 

 耳元でそう囁かれて、くすぐったいとは思ったもののその囁きが睡魔を助長させて……いつの間にか俺は寝息を立てて寝ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side クレア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ♡可愛い寝顔」

 

 私とは反対側を向いていたけど、今は完全に寝ているのか無抵抗で、私に頬を触られてもピクリとも動かない。

 

(こんなに可愛い子が……既に何かを背負っているなんて……)

 

 私よりも年下で、しっかりとはしているけどやっぱり私からしてみれば可愛い弟で……異性として愛している存在。

そんな子が……私の胸の中でまるで子供の様に大きな声で泣いて、それで話をしてくれた。

 

(ほとんど今は言えないって言われたけど……それ程までにアルジは苦しんでいるのよね……)

 

 アルジは自分の都合がいい様にしか考えれてないって言ってたし、実際そうなんだと思う。

何も知らない人が聞けば、10人中10人がアルジのことを悪だって思うかもしれないし、私もアルジの秘密にしている事を知って、それで答え次第では悪だと断じると思う。

 

 それでも……

 

「私は……そんな貴方に恋をしたのよ」

 

 もう貴方が悪だろうと関係ない。例え悪だったとして、他の人達に迷惑をかけようとしているなら……お姉ちゃんが全身全霊を持って貴方の事を正しい道に戻してあげるから!

 

 とクレアさんは思っていますが、アルジさんは全くもって悪逆非道な事は考えておらず、寧ろ世界的に見て善行を成そうとしている事をクレアさんが知るのは、もう少し先になります……

 

「(あぁ……アルジに正直な気持ちを告白して、こうしてアルジの可愛い姿を見たら気分が高揚してきて……)あっ……」

 

 その時アルジが私の方に寝返りをうってきた。

そしてさっき私の太ももを触れたアルジの手が……その勢いでか私の太ももに触れた。

 

 それを知覚した時には……既に私の手はアルジの手を取って……そして……

 

「んっ……あっ……」

 

 自分が今いけない事をしているという事は分かってる。

でもこの数日間アルジと一緒にいれなかった事がたたってか……人には言えない行為をしてしまった。

それも本人の同意なく……

 

「ごめ……んね、んぅ! アルジ……こんなお、お姉ちゃんで……あっ! ……ごめんね」

 

 その懺悔の様な呟きは……果たして本人に届いているのか? しかしながらそんな問いをこの場で答える者は……誰1人としていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 




描き終わって思った事は……今回はこんな風な終わり方は予定していなかった……という事です。

久々にクレアさんを出そうとまでは考えていたのですが、書いていたらいつもの如く予定が狂いに狂ってしまい……といった具合です。

まぁ次回には武神祭決勝戦の第二試合から行けるところまで行こうかと……。あぁ……早く2期のシーンを描きたい。

という事で、本日はここまでといたします。次回もまたお会いいたしましょう!
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