陰の復讐者となりて   作:橆諳髃

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カゲマスのアプリに最近ハマっています! アニメなどでは語られていない部分とかも!見ていて素晴らしいなと感じています。

今作についても、アニメとカゲマスに沿った様な形で書き綴っていく予定で、読者の方々が出来る限り面白いなと感じる様に頑張っていこうと思います‼︎

それでは本編をどうぞ‼︎


第1章 陰の復讐者となる
プロローグ+オリ主設定


 

 

 

 

 

 

 

 高校の帰り道の途中、道路に飛び出した子供がいた。歩道の信号は青ではあったんだけど、トラックはそれに構わず突っ込んで来る。

 

 それを俺は……見て見ぬ振りが出来なくて、子供を突き飛ばした。そうしたら代わりに俺がトラックに轢かれた訳で、そこで俺の意識は無くなった……と思う。

 

 思うっていうのは気付いたら見知らぬ空間にいたからで、そこには綺麗な女神様が……申し訳なさそうな顔をして目の前に立っていたんだ。

 

 どうやら俺はまだ死ぬ時期ではなかった様で、トラックに轢かれても数ヶ月後には後遺症もなく普通に日常が送れていたと女神様は言った。ただ女神様達が人の生き死にを管理している名簿があるらしく、いつの間にか俺の用紙が無くなっていたのだとか。それも名簿から無理矢理引き千切られる形跡があるとも……

 

 それに気付いた女神様が急いで俺の魂をここに呼び出して今に至ると……

 

 それで俺には3つ選択肢があるらしく、1つは違う生を受けて再び人として現世に生まれ変わる事。次に天国に行ってのんびりと過ごす事。時々輪廻転生があり、これもまた現世に送られる様で……そして最後に、現世とは全く違う設定の世界に行くかという事の3つだ。

 

 正直俺は天涯孤独で、幼少の頃に両親を亡くしてから1人で生きてきた。生活面は親が残してくれた遺産や保険金で不自由なく暮らしていけたし、友達も普通にいたはいたけど、今更何か思い残した事なんて無かった。

 

 それに1と2は最終的にどちらも同じ結論に行き着くから、選択肢としては2つの中から選べと言われている様なもので……

 

 だから俺は3つ目を選んだ。どこに行くかは教えてはならないルールな様で、まぁ俺としては違う世界に行けるというのなら行ってみたいという興味があった。似た様な世界ではあるんだろうけど、後の事はそこに行ってから考えれば良いし……

 

 それで俺は別世界への転生を果たした。そこで初めて思ったのは、地球の重力ではないという事で……どうやらこの世界は俺が生きていた時代よりも遥かに技術が進歩している様だ。

 

 何故なら俺が生まれた場所がコロニーと呼ばれる中で、人類が普通に宇宙でも生活していたから。まさか自分がSFチックな世界に生まれるとは最初思ってもみなかったが……

 

 それも最初の頃だけで、今は何不自由なく家族と暮らしている。しっかり者の父さんと優しい母さん、それで母の遺伝子を多く受け継いだのかいつも優しく俺に接してくれる姉さんがいて、その下に俺が来る訳だが……うん、普通に生を謳歌していたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの時までは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは俺が10歳ごろに起こった。家族4人で宇宙旅行を楽しんでいるところ、俺が乗っていた旅行用のシャトルが何者かに襲撃されたらしく、攻撃を受けたと同時にシャトルが大きく揺れた。それで周りはパニックに陥って、我先にと出入り口に押し寄せる。

 

 でもそんな事は関係なく、シャトルが壊れていった。それで俺はどうしていたかというと……家族全員に抱きしめられる形で庇われていた。父さんが1番上でその次が母さん、最後に姉さんに抱きしめられる形で……

 

『大丈夫、大丈夫だから……“アルジ”の事は私が守ってみせるから』

 

 それが姉さんから発せられた最後の一言だった。その言葉通り俺は……俺だけが生き残った。

 

 壊れたシャトルの残骸が辺りを漂い、生きている実感はあるもののそれに反して意識が遠のいていく。そんな中で見えたのは……

 

(アイ、ツは……)

 

 大きな人型の影が見えた。周囲に光明が少なかったせいでハッキリとした特徴は分からなかったが、人の頭に当たる位置で緑色の光が2つ横並びに光っているのだけは分かった。

 

 そこからどのくらい時間が経ったか分からないが、俺は救助隊に助け出された。そのシャトルで生存したのは……やはり俺だけの様だ。

 

(また俺1人になった……)

 

 今度こそ幸せな人生を送れると思った。それもたった10年で何もかも奪われた。

 

 何に巻き込まれたのか、何でシャトルが狙われたのか、何で……俺だけ生き残って家族は皆死んでしまったのか……何もかもが分からない状態だった。

 

 でも……これだけは分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの場にいた大きな人型の影……アイツが何か知っている‼︎

 

 

 

 

 

 今はそれが分かれば十分だ。そこからの行動は早かった。シャトルで失った俺の右腕は、この世界では再生治療で元に戻せるらしい。でも俺はそうせずに機械製の義手を頼んだ。医師からはしつこい程再生治療を勧められたが、俺が頑なに義手にして欲しいと頼んだから折れてそうしてくれた。

 

 頼んだ理由は簡単だ。奴を探る為に裏の世界に入って情報を集める……それが俺の取れる最善の道だと考えた。

 

 家族は別に敵討ちとか望まず、俺には残りの人生を幸せに生きて欲しいって……そう言ってくれるのかもしれない。

 

(でも俺は……何も悪いことをしていない父さんと母さん、それに姉さんの命を奪った奴が憎い‼︎ 俺に優しくしてくれた家族を奪った奴が堪らなく憎い‼︎)

 

 こんな事を……絶対に許す訳にはいかない! 俺の中で家族を奪った者に対しての憎悪が膨れ上がる。

 

 そしてそいつに対して復讐する為に、まずは力が必要だ。だから失った右腕は義手にする事に決めた。全ては俺の家族を奪った奴を探し出し、この手で復讐する為に……

 

 そう決めてから時の流れは早く進んでいく。俺が出会したであろう存在がこの世界では“ガンダム”と呼ばれ、その存在が300年も前に人類を滅ぼそうとした“モビルアーマー”を殲滅する為に作られた機体であろう事が判明して、その情報をもっと得る為に裏方専門の何でも屋をやる様になった。

 

 そして出会した奴がガンダムだと知って、初めて俺が転生した世界がガンダムが出てくる世界だと理解した。俺の立ち位置についても……

 

 前々から微妙に何か引っ掛かると思えば、まさか自分がその物語に出てくる主人公に成り代わっている……いや、この場合は憑依と言った方が正しいか? 

 

 ともかくこれで漸く俺が引っ掛かっていたものが解消された。解消されたからといって本来の主人公とは若干違う性格をしていたりこれまで取ってきた行動も違うだろうから、本来の物語とは若干の齟齬が出てくるかもしれないが、その時はまた考えれば良い。

 

 シャトルの事があってから5年……決着はあっという間だった。とある仕事で暗殺しようとした奴に逆に命を救われて、あれよあれよと復讐相手かもしれないガンダムのうちの1機、アスタロトを操縦する事になった。

 

 そして命を救われた相手の1人娘を助ける事になったり、その過程でとある兄妹と腐れ縁になったり、過去に失われたアスタロトのパーツを奪い返したりと……上げればキリがないが、最終的に俺の復讐は達成された。

 

 あの場にいたのは確かにガンダムだった。だがアイツは俺たちの事を逆に助けようとして来てくれたみたいで、本来の復讐相手は全く別の奴らだった。

 

 ともかくとして、俺の復讐劇はこれで幕を閉じた。そこからは裏方専門の何でも屋は畳んで、アスタロトを本来所有している奴の元で扱き使われながら働いている。

 

 そしてシャトルの事件が起きてから6年目の今日……

 

 

 

 

 

「父さん、母さん、姉さん……来るのが遅くなって……ゴメンな?」

 

 俺は家族の墓の前まで来て花を手向けていた。生前父さん達が好きだった花を選んで、姉さんがいつも俺にくれたお菓子も一緒に供える。

 

「俺……この6年間がむしゃらに頑張ったんだ。父さん達がいなくなって……1人で何とかやっていこうって。

 

父さん達は俺の選択を間違っているって言うかもしれない。こんな事をしたらいつか俺にしっぺ返しが来るって。でも俺は……それで良いんだ。

 

確かにしっぺ返しが来るかもしれないけど、でも俺には……今の俺には何にも変えられない大切な人達が出来たから。だからこれから何が起こったって、後悔しないよ。

 

だから……どうかこれからも見守っていて欲しい。また来るから……今度は父さんの様に立派な男になって、それで母さんの様な優しい女性の人と来るから」

 

 そして俺は家族が眠るお墓にもう一度手を合わせてその場を去った。以降、約束通り家族のお墓に美しい女性を伴って来ている。美しいからといって性格が優しいかどうかは……まぁそこは伏せておくとして、俺はその女性と結婚して家庭を築き、子供も3人生まれて幸せな毎日を過ごして行った。

 

 そんな幸せな時間もあっという間に過ぎて、俺は97歳という長寿でこの世を去った。周りには生涯を共にした妻と子供、そして子供達が結婚して出来た孫達にも囲われ、その光景を最後に見れて俺は……この世界に来れて良かったと思ったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな風に第二の人生を全うした俺だった。幼少の頃にまた家族を失ったのは悲しかった。それでも……幸せな時間だったと思っている。

 

 これで俺は正しい順序を経て閻魔様の裁きみたいなのを受ける事だろう。俺はこの手で人を殺した。1人2人じゃなくて沢山の人の命を……

 

 それが悪人だったからといって、殺しが正当化されるのは違うと思っている。正当化できるとしたらそれは……裁判所とか正規の手続きを踏んだところで出た判決だけじゃないだろうか? 俺はそう思っている。まぁその裁判に関わる奴らも、悪い奴らの息のかかっている者達が選ばれたら意味は無いんだが……

 

 でも、それを良しとしない状況もある事も確かだ。だからこそ俺は、手にかけてきた人の名前は全員覚えて一生を全うしてきた。その人達が、例え悪人であっても……その人達の分まで生きないといけない、そんな覚悟を持って。

 

(そう……だから俺は死んだら閻魔様に地獄行きを言われるんだろうな。まぁその時は潔く言われた分の罰は全うするさ)

 

 そう思っていたんだが……

 

「よくぞ帰って来ました」

 

 俺はまたあの時転生を担当した女神様の前にいた。これは一体……

 

 それで話を聞くと、どうやらあの世界で生きてきた俺の営みが神々に評価されたらしい。大概が俺と同じく予定にない死を迎えてしまったが為に、やれ転生先を選ばせろやれ転生特典はこれをくれなどなど……横暴な魂が多かったらしい。

 

 終いには転生先で好き放題し過ぎたせいでその世界での因果律が歪んでしまい、本来では起こり得なかった終末装置なるものが働いて世界そのものが終わりを迎えたりなど……

 

 確かにまだ生きていたはずなのに他人の手違いで死にました……なんて言われれば誰だって腹は立つだろう。だがそれで全て自分の要望通りにさせて尚且つ好き勝手生きた結果世界が滅亡するなんて……とても笑えないことだ。

 

 好き勝手に生きる事は……確かに誰にでも与えられた権利だ。しかし、それで本来不幸にならなかった人達を巻き込むなんて事は……あってはならないと考えている。

 

(だが俺も……その世界で大多数の人達を不幸にさせてきたかもしれない)

 

 あの時は……家族の仇を討つ事だけを考えていた。勿論関係ない人達を巻き込まない様に、何でも屋をやっていた時も十分に周囲の環境や人間関係を精査して事を運んできたつもりだ。

 

 だがその中でも……不幸に貶めてしまった人達は少なからずいるだろう。

 

 そう考えて女神様に話したのだが……俺の行動によってそうなった人達はいなかった様だ。いたとしてもその者が今までやってきた事を鑑みて自業自得だとも……

 

 話は戻すが、そんな俺の営みが結果的に女神様含めて他の神々にも評価されたらしく、俺を他の世界にも転生させたいとの事……

 

(いや、神様がそんなことしても良いのかよ……)

 

 まぁ話を聞いてみるだけ聞いても良いかと思って聞くと……どうやら俺が転生した後も転生した人達がいると。それで殆どが世界のルールとか捻じ曲げて好き放題やっているとかで……

 

(それに対しての尻拭いってところか……)

 

 だが神様達も困っている様だし、これから閻魔様の裁きを受けて罪を償っていくよりも、少しでも誰かの為に生きていた方が俺の性に合ってるかもしれない。俺は二つ返事で次の世界への転生ないし、好き放題暴れ回る転生者を女神様達のところに送り返す事をやる事に決めた。

 

 それから何年経ったかは分からないが、それ以来100以上の異世界へと転生し、自分のすべき事をこなしてきた。中には俺の事を好きになった人達もいたのだが、いかんせんその世界で見れば俺は異物だ。やる事が終わったら次に行かなければならない。

 

(こんな俺の事を好きになってくれたのに……申し訳なく思う)

 

 そう思いながら俺は女神様から依頼された事をやっていく。

 

 そんな日常と化していた日々を送っていたある日、女神様に呼び出された。話を聞くと、俺はどうやら働き過ぎたらしい……。そんな事は微塵にも思っていなかったのだが……

 

 それで俺には休暇が必要だという事で、とある異世界で寿命を全うするまで仕事はしなくて良いという事になった。どこに行くかは秘密であるものの、これまで俺が習得してきた技能はそのまま使える様にして送り出してくれるらしい。

 

 まぁ女神様からは善意しか感じられなかったし、俺はその話を受ける事にした。そしていつもの様に異世界へと繋がる扉を潜って、何度目か分からない転生を果たした。

 

 だがこの転生が今までの転生と違う事を知ったのはその後の事だった。

 

 

 

 

 

 

 

「……てくれ! ……リア‼︎」

 

(誰だ……?)

 

 いつもの様に転生の扉を開いたのだが、どうやらいつもと様子が違うらしい。

 

 目の前には寝たきりで苦しむ少女と、その傍らに涙を流しながら看病をしている父親らしき姿。そして寝たきりの少女は……身体の至る所に赤いライン状のものが走っていた。

 

「神父様! これで本当に娘の症状は良くなっているのでしょうか⁉︎」

 

「えぇ、良くなっていますよ。心配なさらず私達に任せて下さい」

 

 父親が振り向いた先に2人男がいた。神父と呼ばれたからには教会の者なのだろう。側から見ればそう見えるが……

 

(あの下卑た笑い方をする奴が聖職者なわけあるかよ‼︎)

 

 俺は転生先でたくさん見てきた。聖職者でも本当に人々を救う優しい人達と、そうでない悪魔の様な奴らを……

 

 そして目の前では聖職者を語る奴らが苦しんでいる少女に何かの呪いをかけているが、俺の目にハッキリ悪い物を流し込んでいる光景が見えている。

 

(これ以上苦しめてたまるかよ‼︎)

 

 俺が一歩踏み出そうとした時、何かに阻まれた感覚がした。障壁か何かの一種だろうか? そんな事は置いといて、このままじゃああの少女の命が危ない。だから幾らか本気でその障壁を攻撃したんだが……結果としてヒビすら入らなかった。

 

 そしてある事に気づく。こんなに大きな音を出しているのに、目の前にいる人達に変わった反応がないと。確かにさっきから気になっていた。この場に俺がいるのに、誰も気付いていない。いきなり知らない第三者が介入したら誰だって警戒するはずなのに……

 

(目の前……いや、俺を囲っている障壁がそうさせているんだな。なら……)

 

 俺はこの障壁をぶち壊す事にする。ただし生半可な攻撃ではビクともしない事が分かった為に……

 

来い‼︎ アスタロトッ‼︎

 

 アルジは最初の転生先で手にした力……そして数々の転生先でも苦難の日々を一緒に乗り越えてきた相棒の名を口にした。

 

 

 

 

 

 

side オルバ

 

 

 

 

 

 何故だ? 私達はただ幸せな日々を過ごしたかっただけなのに……目の前で今もなお娘が苦しんでいる。娘を苦しめている病魔……それは悪魔憑きと呼ばれる呪いだった。

 

 悪魔憑きはこの世で最も忌み嫌われるもの……罹ったものは例え家族で大切な存在でも見捨てる者が多いと聞く。

 

 だが……

 

(誰がこんな可愛い1人娘を捨てるものか‼︎)

 

 そうは言っても私にはどうする事もできない。だから教会に助力を願う事にした。そして遣わされた2人の神父様は、私の娘を快く診てくれた。それだけで私の心がどれ程軽くなっただろう。神父様が診てくれたおかげで娘の体調は若干だが良くなった。

 

(このままいけば娘の症状も良くなってくれるだろう!)

 

 しかしそれは最初だけだった。数日後にはまた娘が苦しみ出した。神父様達も全力をもって事にあたっているのだろうが、症状としてはどんどん悪化して行く……

 

(俺は……俺はどうしたら良いんだ⁉︎)

 

 涙を流しても結果が変わらない事を知っている。知っているが……今の私は治療をしてくれる神父達と神に祈るしかなかった。

 

(神様! どうか……どうか私のミリアを……救って下さい‼︎)

 

 涙を流しながら私は……そう願うしか無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 ドンッ

 

(っ⁉︎ なんだ?)

 

 壁の隅の方から何か音がした。だが物が倒れたりした様な形跡は無い……

 

(私もついにボケてきたのか……)

 

 ドンッ! ドンッ!

 

「っ⁉︎」

 

 今度はハッキリ聞こえた。この音は……何かを殴りつける様な、そんな音だ。

 

 ドンッ! ドンッ! ドンッ!

 

「な、何の音だ⁉︎」

 

 神父様達もその音に気付いた様だ。私と同じ様に壁の隅に顔を向ける。

 

 ドンッ‼︎ピキッ

 

(な、なんだ? 空間にヒビが……)

 

 そこから鳴り響く音は次第に大きくなり、それに伴ってヒビも大きくなっていった。そして……

 

ドンッ‼︎ パリーンッ

 

 空間が割れたと思えば、そこから赤い甲冑に身を包んだ何者かが佇んでいた。その赤い甲冑は人の返り血を浴びた様な……まるでお伽話に出てくる様な悪魔に見えなくも無い。

 

 だがその存在こそが……私いや、私達にとっての神様だったのだ。

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 漸く障壁を壊せた。どうやら女神様も一枚岩では無いらしい……

 

(目の前の光景を見せて俺に挫折感を味合わせたいためにこんなしょうもない仕掛けをして……相当歪んでやがるなそいつは)

 

 もしかしたら転生者を不必要に送り込んで好き放題させたのも、そいつの何らかの思惑かもしれない。何を企んでいるか知らないが……

 

(だからといって俺が止まるわけ無いだろうが‼︎)

 

「な、何だ貴様は‼︎」

 

「それはこっちの台詞だ。お前らそこにいる女の子を真面目に治す気がないだろ?」

 

「っ⁉︎ な、何を馬鹿な事を! 我々は神の啓示に従いその少女を治そうとしているだけだ‼︎」

 

「なら何故お前達は逆に女の子の魔力を更に暴走させようとしている?」

 

「何だとっ⁉︎」

 

「俺の目は節穴じゃあねぇよ。さっきからずっと見てた……お前らが横たわっている女の子の魔力暴走を治すどころか逆に拍車をかけていると。

 

俺の目にはハッキリと見えている……この場での悪が‼︎

 

「ぐっ……まさかこの様な所で邪魔が入るとは……」

 

「し、神父様……これは一体……?」

 

「えぇい邪魔だ! そこをどけ‼︎」

 

「グアッ⁉︎」

 

 父親が1人の神父の魔法攻撃によって壁に叩きつけられると、もう1人の神父が少女に近付き、少女の首元にナイフを当てていた。

 

「動くな! この女を殺されたくなかったらそこでじっとしていろ‼︎」

 

(……脅しのつもりか)

 

 相手は俺が動かない事を降伏と見たのだろう。相変わらず下卑た笑みを浮かべながら俺を見ていた。まぁともかくとしてだ……

 

「それが貴様らの答えだな?」

 

「はっ! この状況でとち狂ったか⁉︎ そんな大層な甲冑を着て来たと思ったらとんだこんじょうn「貴様が誰かを殺すというのなら……」あっ? っ⁉︎」

 

 少女の首にナイフを当てていた神父もどきを壁に叩きつける。相手の顔面を片手で掴み、そのまま後頭部から壁にめり込ませる。その時にナイフを持っていた腕を折る事も忘れない。

 

「自分が殺されるぐらいの覚悟は持っているんだろ?(まぁこのまま殺しはしないが……)」

 

「き、貴様っ⁉︎ これ以上の抵抗「ウルセェんだよ‼︎」ガバッ⁉︎」

 

 父親に対して魔法を放った神父もどきには膝蹴りをお見舞いした。その一撃で神父もどきは泡を吹いて気絶する。

 

 そうしてその場は一気に静かな空間へと変わった。取り敢えず早急にすべき事は終わったな。

 

「さて……後は……」

 

 俺はミリアと呼ばれる少女に手をかざす。見る限りこの少女の症状は……体内の魔力が暴走して自分で制御できていないからだ。だから俺はほんの少し手助けをするつもりで、少女の中を流れる魔力の流れを正常にしていく。そうすると苦しんでいた少女の呼吸が安定していった。

 

「うぅっ……ミリア……」

 

 そこで丁度父親の方も気が付いたようだ。

 

「アンタのお嬢さんは大丈夫だ。体内の魔力が暴走していたから、それを自然な流れに戻しておいた」

 

 それを聞いて父親はミリアと呼ばれる少女に顔を向けた。様子を見る限り、容体は安定した様だな。

 

「ミリア……良かった……本当に良かったっ」

 

「今は一旦暴走は治っているが、いつまた同じ事になるかは分からない。安心し切るのはまだ早い」

 

「っ⁉︎ で、ではどうすれば⁉︎」

 

「魔力を自由自在に使いこなせる様になれば良い」

 

「魔力を……自由自在に?」

 

「(この世界に来たのは今が初めてだが……おおよそ魔力の扱い方は変わらないだろう。なら……)アンタ達は確かに魔力を現段階で自由自在に扱えていると思っているだろうが、それはただ単に基礎をすっ飛ばして技を放っているに過ぎない。

 

魔力を自由自在に扱うにはまず、自分の魔力の流れを本当の意味で掴まないとな。こんな風に」

 

「っ⁉︎ こ、これは⁉︎ 私の体内に流れているこの感覚……」

 

「それが魔力の本来の流れだ。それを疎かにすれば、お嬢さんの様に暴走してしまう。特に魔力量が多い奴はな……

 

それで今、アンタに魔力の自然な流れを教えた。後はアンタがその流れを掴んでいつでも自分の手足の様に扱える様になれば、今よりももっと強くなれる。

 

それにそれをお嬢さんに教えたら、自ずとお嬢さんも魔力の流れを掴んで今回の様に暴走する事にはならない筈だ」

 

「っ‼︎ そう、なのですね。まさか私達は魔力を扱えていると思い込んで実際には自らの力に振り回されていた……と」

 

「簡単に言えばそうだな。さて……そこで伸びている奴は俺が対処しても良いな?」

 

「あっ……え、えぇ。そちらの方々はあなた様の好きにして良いかと。それにしてもこの者達は……」

 

「どうせお伽話に出てくる様な災厄を復活させようとしている悪の組織……ってところが妥当だが、コイツらに聞き出さない限りは分からないままだ。

 

それにコイツらが元の場所に帰らないと連中も怪しむだろうな。後、アンタ達はここから離れた方が良いぞ?」

 

「っ⁉︎ そう……ですね。なら私と娘は、どこかの地方に行ってしばらくの間身を隠そうと思います」

 

「まぁそれが妥当だろうな」

 

「も、もし宜しければ……あなた様も一緒に来られませんか?」

 

「……いや、俺にはまだやらなければならない事がある」

 

「っ! そ、それは一体……」

 

「アンタのお嬢さんの様に、同じ症状で苦しんでいる人達を助ける事だ。確かに全てを助ける事なんて出来ないかもしれない。ただ……

 

目の前で救える命があるのなら……俺は精一杯それに手を伸ばして救うだけさ

 

(なんと……声からしてまだ若い青年に見えるが、その歳でその様な考え方を)

 

「少し長居し過ぎたな。そろそろお暇させてもらう」

 

「っ! ま、待ってください! 今回の事……ミリアを助けて下さった事に対してのお礼がまだ出来ておりません‼︎ 何かお礼をさせて頂きたい‼︎」

 

「俺は誰かにお礼を言われる為にそうした訳じゃあない。だからそんな事は気にしなくても良い事だ」

 

「ならばせめて……せめてあなた様のお名前だけでも‼︎」

 

「名前……か。(名乗れる様な名前は無いし、ただの通りすがりで通しておきたいが……それじゃあこの人は納得しそうに無いしな。仕方がない)俺の名前はアスタロト……この世界で苦しむ者達を出来る限り救済したいと考えているただの阿呆さ」

 

 そう名乗り、俺は伸びている男達を軽々と担いでその場を立ち去った。

 

 

 

 

side オルバ

 

 

 

 

(アスタロト……なんと聡明な方だろう。私はこの国の国王に忠誠を誓った身ではある。誓った身ではあるが……)

 

「あの方の成そうとする事を、何か私も手伝えないだろうか……」

 

 今回の様な悪魔憑きの症状……それが単なる魔力の暴走だと分かった。だがそれ以外にも何か別の力が働いているのかもしれない……

 

 だからこそ……

 

「私もアスタロト殿の様に何か……」

 

「うぅっ……」

 

「っ⁉︎ ミリア‼︎」

 

「お、おとう……様?」

 

「あぁそうだ! お父さんだぞ‼︎ 心配……したんだぞ‼︎」

 

「ご、ごめんなさい……」

 

「いや、良いんだ! ミリアがこうして無事でいてくれるだけでも私は……」

 

「……あれ?」

 

「ど、どうかしたのか? まさかまだどこか痛むのか⁉︎」

 

「う、うぅん……そうじゃなくて、私の事を励ましてくれた赤い人は?」

 

「赤い……人?」

 

「うん……私が苦しんでいる時に、私の手を握って励ましてくれたの。君は諦めたらダメだ。君にはまだ幸せな未来が待っているはずだからって……」

 

「っ⁉︎(アスタロト殿……私の娘にその様な暖かい言葉まで……)あのお方は……私達を救ってくれたのだ」

 

「な、なら私もお礼をちゃんとしないと……」

 

「いや、あのお方はもうこの場を立ち去ってしまったのだ。私もお礼を言おうとしたが、お礼を言われる為にした訳ではないとな。結局の所あの方の名前しか聞けなかった」

 

「名前……その人の名前は……なんていうの?」

 

「その方の名はな……」

 

 こうしてアルジは、そう遠くない未来に苦しみしか待っていなかったであろう親子の運命を変えたのだ。そしてその行いが……アルジが知り得ない所で少しずつ変化していき、やがてアルジが進み行く未来のうねりを変えていくことになろうとは……本人はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なるほど……三英雄のお伽話に、ディアボロス教団っていういかにもなネーミングセンスの集団か)

 

 なんかこんなネーミングセンスしてる奴らを違う世界で見た気がするが……まぁアイツらよりかはマトモなネーミングだな。後首領が禿頭だったし、場合によっては人間じゃあなかったし……

 

(ただこの世界のラスボスとやらも人間じゃあないんだろうな)

 

 あの神父もどき達は、情報を吸い取れるだけ吸い取った後、前後の記憶を捏造してその教団とやらに帰した。その神父もどき達を今は尾行している所だ。

 

(まぁ奴らが帰り着くのも幾つもある支部の内の一つなんだろうが……)

 

 そうやって尾行していた時……俺の意識が一瞬途切れかけた。まるで後頭部を殴られたかの様な衝撃で、何とか気合で意識が失う事はなかったが……

 

(一体何が起きた……っ⁉︎)

 

 ふと俺が立つ地面を見ると、焼けこげた様な跡がある。まさかこれは……

 

「(落雷か? だがただの落雷で意識を持っていかれる様な事は……っ⁉︎ まさか……)そういう……事か」

 

 俺は理解した。この落雷は女神様がいる所から落とされたものだと。何の意図があってかは分からないが……いや、意図ならある。

 

「俺という存在が邪魔なんだな?」

 

 女神様や俺に優しく接してくれた神様達でない事だけは分かる。だが女神様達も一枚岩ではない。神様達の中には、自分の思い通りに事を起こそうと考える奴が最低でも1人いるって事だ。

 

 今回の落雷もソイツが十中八九仕向けたものに違いない。

 

(それに女神様が言っていた。俺の魂を管理していたページが引きちぎられた様に無くなっていたと……)

 

 なら転生する前に俺という存在が邪魔だったという事か? だがどれだけ考えても答えは出そうにない。

 

 その考えを最後に、アルジの意識は無くなっていく。同時にアルジの体は光に包まれて天に登って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

 

 とある田舎の領主に子供が産まれた。その子供は2人目の子供で男の子だった。ただ奇妙と言えば……産まれた時に産声を上げる事はなかった。まるで何もかもを悟った様な表情で、静かに自分を産んでくれた親を見つめてくれた。

 

 そしてこの男の子こそ本来のこの作品における主人公であり、転生前の記憶と能力を受け継いだ存在である! おまけに周りの魔力の流れを感じ取れさらに魔力操作を行えるなど、産まれた瞬間から勝ち組に至れる能力さえも授かったのだ‼︎

 

(なんか産まれた瞬間に俺の事を説明された気が……まぁ気のせいか)

 

 それにしてもこれが魔力の流れ……俺が生前手を伸ばしても身に付かなかったものがこうも易々と手に入るなんて‼︎

 

 彼がそう思った瞬間ふと窓の方を見ると……一筋の稲光が走った。外は晴天に恵まれ雲一つない。にも関わらず雷が窓のすぐ側を通り過ぎて地面に落ちたのだ。

 

 何事かと思い使用人が雷が落ちた場所に行く。するとそこには……生まれたての赤ん坊がボロい籠の中にいた。それも雷が落ちたであろう中心に……

 

 だが不思議な事に、その赤ん坊と赤ん坊の着衣には傷はおろか汚れすら付いていなかった。そして赤ん坊は静かに寝息を立てている。

 

 使用人は不気味に思いながらも赤ん坊が入ったボロい籠を持ち上げて両者の元に向かう。

 

 領主も使用人と同じく最初は気味悪がったものの、産まれたばかりの男の子が興味を持ってしまったが為に、どこからともなく現れたその赤ん坊も領主の元で育てることとなった。

 

 

 

 

 

 

(へぇ〜……この赤ん坊、滅茶苦茶魔力持ってるじゃん! それに寝てても自然に自分の身体の中を循環させてる様に見えるし……魔力操作を教わるのにもってこいの人材だな‼︎)

 

 なお当の本人は魔力操作を覚えたいが為にその赤ん坊に興味を持った。

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 俺の事をいけ好かないと感じている神が放った雷で意識を失ってから数日後……いつの間にか身体は赤子サイズとなり、どこか田舎の領主に拾われた様だ。にしたって……

 

(誰が聞いたって怪しすぎるだろ?)

 

 俺が拾われた状況としては、俺に興味を持った赤ん坊が産まれた日と同じくして落雷が発生し、雷が落ちたであろう中心地でボロい籠の中に入っていた俺を見つけたのだとか。

 

 最初は使用人の1人として育て上げようとしたらしいんだが、俺に興味を持った赤ん坊とお姉さんが何故か駄々を捏ねて養子という扱いとなっていた。

 

 そんなこんなで養子になって5年程経つ。

 

「アルジー! そんな所で何やってるのー?」

 

「ん? あぁ、兄さんか」

 

 俺は木の枝に登って本を読んでいた。この世界の文字は何かと前世……俺が最初の転生をする前の世界と似通っている部分もあった為覚えやすく、今は大人でも少し難しい様な内容の本を読んでいる所だ。

 

 それで俺を呼びに来たのはシド・カゲノー。俺の兄さんで、俺が赤ん坊サイズまで縮んでしまった際、俺に興味を持った男の子だ。兄と呼んでいるのは、まぁ簡単に言えば産まれた順番ってところだ。

 

(そもそも俺は落雷と一緒に来たから産まれたという表現が正しいか分からんが……)

 

 そして俺の名前はアルジ・カゲノー。着衣にアルジと書いてあったからそのまま名付けられた様だ。元々の名前だったのは良かったが……

 

(アルジ・カゲノーって……なんか陰の主人(かげのあるじ)みたいな響きで落ち着かないな)

 

 日本語読みで伸ばし棒が無かったら普通にそう読めてしまう。まぁこれは慣れていくしかないよな。

 

「アルジって、いっつも難しそうな本を読んでいるよね?」

 

「そうか? まぁ読んでいて損はないと思うから」

 

「ふーん……それより姉さんが呼んでるよ。そろそろ剣の稽古だって」

 

「もうそんな時間だったか。分かった、今行く」

 

 俺は読んでいた本を閉じて兄さんと一緒に姉さんの所に行った。

 

「遅いわよシド、アルジ」

 

「ごめんよ姉さん。アルジが中々見つからなくて」

 

「すみません、迷惑をかけて……」

 

「いいえ、迷惑だとは思っていないわ。さぁ、一緒に稽古をしましょう」

 

 あぁ、それとこのカゲノー家は武家の家系で、田舎領主ではあるもののそれなりには実力はかなりある……らしい。

 

(ともかく……女神様に言われた通り、一旦仕事の事は忘れてこの一生を謳歌するか)

 

 だが気になる事もある。ディアボロス教団……数年前に助けた家族を襲った連中だ。この世界で何が起こるか分からないが……

 

 

 

 

 

 

 

もし俺の大切な人達に危害を加えるというのなら……その時は遠慮なくブチのめしてやる‼︎

 

 かくしてアルジの物語は始まる。今回の転生でアルジは一体何を成すのか……まぁまず悪の組織連中を壊滅にまで追い込むのは必至だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公の簡単なプロフィール

 

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズー月鋼ー』に登場する主人公の設定を若干変えてオリ主として出します。

 

名前:アルジ・カゲノー(本名:アルジ・ミラージ)

身長:176cm

体重:74kg

 

CV:古川慎さん

 

外見:肌の色は色白。髪は短めより少し長い銀髪。瞳はアイスブルーで、目つきは普段優しめ。しかし怒り狂った時の目つきはー月光ーに出てくる時と同じくらい鋭くなる。体格はスラリとしているが、筋肉は人並み以上に付いている。

 

性格:基本的に優しい性格で、目の前で誰かが苦しんでいればすかさず助ける。悪人であろうともよっぽどの悪人でなければ殺傷は基本的にしないが、痛めつけても性根が変わらなければやむなしと考える。

 

好きなもの:自分に優しくしてくれる存在

 

嫌いなもの:大切だと思う人達を傷付ける存在

 

能力

 

・全てのガンダム作品に登場する機体の武装、能力をほぼ使える。ただし無差別攻撃や放った後環境に悪影響を及ぼす様な物は使えない。

 

・テイルズの術技全般

 

・自分が強く念じた事を現実とさせる事

 

 

 

 




解説

▪️ガンダムアスタロト

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズー月光ー』に出てくるガンダムタイプのモビルスーツ。作中で厄災戦と言われ、人類が滅亡の危機に瀕した際、天使と呼ばれるモビルアーマーを屠ったガンダムの内の一機。因みに名前の由来は天使と対を成す悪魔の72柱から。

 また今回出たアスタロトは最終形態であり、現在情報を公開する事は不可。

ー月光ーの主人公であるアルジ・ミラージが搭乗する。

武装

・ライフル
・ナイフ
・デモリッションナイフ
・サブナックル
・210mm対物ライフル
・パンツァーファウスト




更新がいつになるか分かりませんが、頑張って書こうと思います!

それではまたのお越しをお待ちしております‼︎
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