将来妹が鬼に殺されるかもしれないので絶対阻止したいお兄ちゃんの話 作:シグル
季節が一つ巡り、鬼殺隊の守り花である藤の花が見頃を迎える時期となった今日。俺はお館様に手紙で呼び出され、産屋敷邸の一室にいた。
私的な用事の際、耀哉は烏に言伝を頼む。手紙ということは、求められているのは空柱としての立場だ。
ならば礼を欠くことは許されないし、俺自身、許すことができない。
故に俺は、お館様が襖を開くと同時に頭を垂れる。
「やあ、あおい。今日もまたいい天気だね」
「はい。本日は日も暖かいので、後程庭を散策されるとよろしいかと。藤の花が綺麗に咲いていましたよ」
「そうかい?では後であまねと子どもたちを誘って見に行こうかな」
穏やかに微笑まれるお館様に、本題を切り出す。
「それで?わざわざ手紙で呼び出すとは、何かありましたか?」
「…一人、あおいに頼みたい子がいてね」
「?隊士ですか?」
「うん。育手を経由しないで最終選別を通過した子なんだ。…呼吸を教えてあげてほしい」
育手を経由しない…。皆無というわけではないが、珍しいな。それにしても呼吸か。
「…俺が教えられるのは全集中の呼吸と、三つの呼吸だけですけど。それも結構大雑把になりますよ」
「知ってるよ。それで構わない。きっとその子なりに工夫するからね」
お館様がそうまでして俺に頼むということは、何かしらの事情があるのだろう。でなければ、基本の呼吸を実践で扱うことが出来ない俺に指導を頼むことはしないはずだ。況してや、柱が足りていない現状で、業務が滞る可能性があることを進んで行うはずがない。
ならば、俺が取るべき行動は決まっている。
「承知致しました」
俺の返答に、お館様からどこか安心したような空気を感じる。
「ありがとう」
「それで、その隊士は今どこに?」
その問いに、お館様は僅かに首を傾げて答えた。
「君の後ろにいるよ」
言い終わる前に背後で気配が動く。
首に冷たい感触がするのと、相手の首に刀の刃を添えたのはほぼ同時だった。
「!」
「…随分と、やんちゃな隊士だな?」
「…」
相手は何も言わない。
ぱんぱん、とお館様が手を叩く音を合図に刀を鞘に収めた。
「さすがあおいだね。…うん、これなら問題ないかな。その子が君に任せたい隊士だよ」
ついため息が溢れた。完全に訳ありじゃないか。
「天元も、それで構わないかな」
天元、と呼ばれた隊士が俺の横に人一人分空間を空けて腰を下ろした。
「…はい。構いません」
年の頃は15,6といったところか。座っているだけだが一切隙がない。ついでに気配も薄い。
なんて静かに観察していると、お館様から爆弾を投下された。
「あ、言い忘れてたんだけどね。天元には奥方が三人いるんだ」
…何だろう、頭痛がするな。
無言で眉間の皺を伸ばす様子を楽しげに見つめながらお館様が続ける。
「彼女たちについては迷っているんだ。藤の花の家に預けることもできるけど…」
そこで初めて、隣に座る気配が揺らいだ。
…仕方がない。
「いえ、全員空屋敷で預かりますよ」
「いいのかい?」
「ええ。この間建て直したとはいえ、まだ使っていない部屋はあるので」
大部屋と一人部屋とがあるが、きっと大部屋がいいんだろうな。玄関から一番近い大部屋なら、中で二つに分けられるからそこにしようか。暁を飛ばして紅葉に準備を頼まなければ。
「そうか。ならそこはあおいに任せるよ。…よろしくね」
「はい。お任せください」
お館様が退室され、部屋に沈黙が落ちる。
改めて正面から顔を見ると、随分と不思議な化粧を施しているな。ついでに額当てが派手だ。もはや装飾品と言ってもいいかもしれない。
それにしても、美丈夫の無表情は迫力があるな…。
とにもかくにも、いつまでも無言でいるわけにはいかない。
思考を切り替え、居住まいを正した。
「さて。改めて、空柱の一宮あおいだ。今日から君の指導役になる。一応表向きは継子という扱いになるから、師匠でも一宮さんでもあおいさんでも、好きなように呼ぶといい」
「…宇髄天元だ」
「天元だな。よろしく頼む」
継子という扱いで、加えて奥方がいるならと下の名前で呼ぶことにした。
「それで、君たちが奥方たちかな?」
「「「!」」」
襖の向こう側に声を掛ける。丁度三人分の気配が揺らいだ。…いや本当、注意しないと気づけないんだが。忍者か何かか?
「これから共に過ごすんだから、挨拶くらいさせてくれ」
眉を下げながら天元に頼むと、一拍置いて許可をくれた。
「…入ってこい」
後ろの襖が開く。俺が顔を向ける前に、三人とも天元の横に静かに座った。
系統の違う美人さんだな。
「聞いていたと思うが、一宮あおいという。今後君たちの旦那に呼吸を教える者だ。よろしく頼む」
少し意識して目元を緩めたら色んな感情が入り交じった瞳を向けられたんだが…え、そんなに変な顔だったか…?
軽い動揺を覚えている俺を置いて、三人の奥方たちが名前を教えてくれる。
「…こちらこそ、よろしくお願い致します。雛鶴と、いいます」
「…まきをです」
「…す、須磨です」
「雛鶴殿、まきを殿、須磨殿だな。よろしく」
よし。全員の名前も確認したし、そろそろ屋敷に向かうか。
四人を引き連れて部屋を出る。縁側に差し掛かったところで一度足を止めた。
「暁。紅葉に入り口手前の使ってない大部屋の片付けと、布団を四組干しておいてくれって伝言を頼む」
「分カッタ!」
庭で待機していた暁が飛び立つのを見送り、俺たちは予定通り空屋敷に向かうのだった。
*****
道中、今後必要となるであろう店の場所を教えながら歩みを進めていく。甘味処をいくつか教えてやると奥方たちの顔が華やいでいて微笑ましい気持ちになった。
途中何人かに声を掛けられるも、そこまで遅くならずに屋敷に着くことができた。「ただいま」と言いながら玄関を開ける。庭の方で気配がしたが、初めての家なら玄関から入ったほうがいいだろう。
四人が後ろにいるのを確認して奥に進んでいくと、すぐに紅葉が顔を出した。
「おかえりーあおい。いきなり部屋の片付けやら布団四組干せだの言ってきたかと思えば…随分大人数になって帰ってきたな」
「まあな。色々とありがとう、助かったよ。…美鶴殿はいるか?」
「おー。居間でサヤエンドウの筋取りしてる」
「ああ。…逃げてきたのか?」
「ちっがうわ!お前の出迎えだよ!」
「ははっ。分かってるよ。悪かったって」
「たくっ…早く来いよ」
ちらっと天元たちを気にしながらそのまま踵を返す紅葉に小さく頷く。
「とりあえずこっちだ。屋敷内の案内は後で改めてするから」
後ろを振り向きながらそう告げると、些か困惑気味の瞳と視線が合う。
「…今のは?」
「俺付きの隠のひとりだよ。紅葉こうようという」
「もみじって呼んでたが」
「それは愛称だな。本名は"こうよう"だ」
「…ふーん」
一見興味が無さそうに振る舞っているが、その視線は紅葉が消えていった方向に向いている。何を考えているのかは流石に分からない。
天元の後ろで須磨殿が物珍しそうに視線をあちらこちらにやっているのがとても微笑ましく感じる。…あ、まきを殿にはたかれた。
背後が途端賑やかになり、小さく笑う。
この賑やかさが暫くの日常になることを単純に嬉しく思った。
居間に向かうと、丁度美鶴殿が人数分のお茶を淹れてくれているところだった。
礼を伝えて適当な位置に座る。そして事の次第を紅葉と美鶴殿に説明していった。
「お館様から呼吸を教えてやってくれと頼まれたんだ」
「へぇ…。空か?」
「いや。全集中とあとは基本のを軽くな。といっても三つしか教えてやれないが」
「いや十分だろ」
美鶴殿も大きく頷いている。まあ通常だとそれぞれに育手がいるからな。一ヶ所でできるのは中々貴重だろう。
そこで、静かに話を聞いていた天元が口を開いた。
「その三つの呼吸って?確か、お館様にもそう言ってたよな?」
…その話をしてた時、お前どこにいたんだ?部屋の外?まさか天井裏だったりする?
ちょっとした謎が頭に浮かんだが、とりあえず彼の疑問に答えなくては。
「鬼殺隊士が扱う呼吸は基本的に五つから選ばれる。水、雷、風、炎、岩。他にも派生の呼吸もあるが、まあ今は置いておこうか」
俺の説明を真剣に聞く四人。その様子だけでも、非常に真面目に取り組もうとしていることが伺えた。
「俺が扱えるのはその内の水、雷、風の三つ。と言っても、実践では使い物にならないがな。まあ、型を教えるだけなら問題ない」
「…ならあんたは何の呼吸を使ってるんだ?」
実践では使えないと言ったからだろう。俺の呼吸について聞いてきた。
「空の呼吸を扱っている。気になるなら明日にでも見せようか」
この後は予定が詰まっているからな。
そう伝えると素直に頷いてきた。
「扱いは継子ということになるんですか?」
美鶴殿の質問に頷くことで答える。ついでに「弟子のようなものだ」と小さく首を傾げていた奥方たちに教えてやった。
「ならまずは自己紹介だな!」
人好きする笑みで紅葉が告げる。
「俺は空柱付きの隠で紅葉こうようという。彼女は俺の妻の美鶴だ。彼女も空柱付きだよ」
「美鶴と申します。よろしくお願いしますね」
にっこりと笑う二人に毒気を抜かれたのか何なのか、今度は間を置かずに天元たちも名乗っていった。
「宇髄天元だ。こいつらは俺の嫁で」
「雛鶴と申します」
「まきをです」
「須磨です!」
「…えっ、三人?」
分かる。最初は驚くよな。心の中で大きく頷いておく。
「まあ、そういうわけだから。四人には手前の部屋を使ってもらおうかと思ってるんだが、構わないか?」
といっても、断られても残りの部屋は準備を整えていないから今夜は使えないが。
「もちろん」
「ああ、問題ない」
女性陣も異論はないのか頷いている。
「よし。じゃ、屋敷の案内に行きますかね」
「ここは俺の私室。で、突き当たりを曲がって直ぐのところが廁だ。風呂はその奥。渡り廊下の向こう側にもあるけど、そっちは専ら紅葉たちが使ってる。離れに住んでるからな」
軽くだが案内と説明をしていく。そんなに複雑な構造ではないから、すぐに覚えられるだろう。
「で、お前たちにはこの部屋を使ってもらう。急な話だったから大した準備も出来てないんだが…ああ、いや。あの二人が色々と置いてくれているな。他に必要なものもあるだろうから、また後日にでも買ってきてくれ」
「…いや、十分だ。ありがとう…」
今日屋敷を出る段階では置かれていなかった布団や、簡素な造りながらも上質な文机と鏡台。おそらく昔買ってそのままになっていたものを引っ張ってきたのだろう。六年程前、柱に就任した際に買ったような気がしないでもない。
そんな室内の様子が意外だったのか、どこか呆けた様子で礼を伝えてくる天元。奥方たちも口々に礼を言ってくる。
俺はそれに笑いながら中に入るよう促した。
「その礼は紅葉たちに言ってやってくれ。俺は指示を出しただけだからな」
そこで軽い足音が近づいてくる。美鶴殿だな。
「あ、雛鶴さん、まきをさん、須磨さん。ちょっといいですか」
予想通り美鶴殿がひょこりと顔を覗かせた。
「…?なんでしょう」
「いきなりで悪いんですけど、お三方はお料理って出来ますか?」
「ええ…一通りは出来ますけど…」
奥方を代表して雛鶴殿が答える。落ち着いた雰囲気から三人のまとめ役なのだろうかと、そのやり取りを眺めながら考える。
「よかった!この人数分の夕餉を作るのは慣れていないのもあってちょっと大変で…すみませんが、手伝ってもらってもいいですか…?」
眉尻を下げてお伺いを立てる美鶴殿にきょとんとしていた雛鶴殿たちだったが、ちらと天元に視線を向けたあと、優しく微笑んで頷いていた。
「…はい。構いませんよ」
よかった!と両の手を合わせて美鶴殿は三人を連れていく。
「俺も報告書を仕上げなきゃならないから部屋に戻る。夕餉まで好きに過ごしててくれ。何かあったら遠慮なく部屋に来なさい。紅葉を呼んでもいい」
「ああ」
それだけ伝えて返事を聞くと部屋を出る。
それから半刻程経ち、報告書を全て仕上げたところで紅葉が夕餉だと呼びにきた。
「今日はいきなり悪かったな」
「いいよ、別に。お館様の頼みだったんだろう?」
「ああ」
「それにしても…警戒されてるなぁ、お前」
「…だよなぁ」
からからと楽しげに笑う紅葉にこちらも苦笑するしかない。
元々警戒心が強いのか、人間不信になっているのかは分からない。少なくとも奥方たちは屋敷に来てからは徐々に表情の強ばりが無くなっているが。
天元も、紅葉や美鶴殿には特に警戒している様子はない。
どうしたものか…。
「きっと、俺や美鶴は大した脅威じゃないんだろう。隠だからな。その点お前は、今や鬼殺隊最古参だ。しかも柱。実力がある相手を警戒するなっていうのは、難しいのかもしれないな」
「…なるほど」
その話を聞いてふと思った。
「なんか、子猫を守って毛を逆立てる親猫みたいだな」
「ぶっは!」
紅葉が横で盛大に吹き出した。
「お前っ、あのでかい男を猫に例えるとか…っはは!駄目だ、は、はらいたい…っ」
腹を抱えて笑う紅葉を置いて広間に向かう。
「あれ、一宮様?紅葉はどうしました?」
「廊下で蹲って笑ってるよ」
頭上に疑問符を浮かべる美鶴殿だが、放置することに決めたらしい。
須磨殿とまきを殿の姿が見えないのは、おそらく旦那である天元を呼びに行ってるのだろう。
「今日は随分豪華だな」
白米に汁物、煮物に天ぷら数種、和え物の小鉢に刺身まである。
「今日は歓迎会ですから!といってもそんなに凝ったものは作れなかったんですが…」
雛鶴さんたち、凄く手際がよくて助かっちゃいました。
そう言う美鶴殿に、お茶を淹れていた雛鶴殿が嬉しそうに破顔した。
…うん、大丈夫そうだな。この様子だとまきを殿と須磨殿の強ばりもいい具合に解けただろう。
(となると、あとは天元か…)
残りの四人が部屋に入ってきて一気に賑やかになる。
まあ何とかなるだろうと、先程から腹の虫を刺激する料理に箸を伸ばした。
その日の夜、俺は久しぶりに屋根の上で月を見上げていた。綺麗な三日月に、酒を持ってこなかったのを少し悔やむ。
そうしてぼんやりと眺めていると、音もなく天元が屋根に上ってきた。
ちらと見上げて、無言で隣を指し示す。
天元も無言でそこに座った。昼間程空いていない距離に小さく笑う。
「…初対面だからな、警戒するなとは言わない」
「!」
口角を上げたまま静かに告げる。
隣で息を飲む音がした。
「俺はお館様からは何も聞いてないけどな。訳ありなんだなってくらいは分かるよ。だからまあ、俺からは慣れてくれとしか言えない。…けど、食事に変なものを混ぜたりはしないし、寝込みを襲うこともしないから」
安心しろと、信用しろと言うのは簡単だ。けど、信用するかしないかを決めるのは俺じゃなくて相手だ。俺は、俺にできる限りの誠実な対応を見せることしか出来ない。
「…別に、そこまでは警戒してない」
「へぇ?」
意外なことを聞いた。
「あの方が、あんたを指名したんだ。自分の友人で、右腕で、…懐刀だから、信じても大丈夫だと」
「…」
思わぬ言葉に目を見張る。
耀哉の言葉を素直に信じているこの男にも、この警戒心の高い男の信用を得ている耀哉にも驚いた。さすが我が友人。人心掌握術が桁違いだ。
というか…。
思わず顔を天元がいる反対側に逸らす。
「…おい?」
悪いがちょっと待ってくれないか。
顔が若干暑い。…いや、顔だけじゃなく全身暑くなってきた。
僅かに慌てたような、困惑した様子が天元から伝わってくる。
「…もしかして、照れたのか?」
そこは何も言わずにそっとしておくのがいい男というものだぞ。
仕方なくまた正面に顔を戻す。
「いや、なんだ…改めてそこまで言ってもらえると、ちょっと照れ臭いな、と思ってな…」
「…」
唖然とこちらを凝視する天元。
顔の熱を冷まそうと手で扇ぐ俺。
ここに第三者がいれば何をやっているんだと呆れた視線を送ってくるか、指を指して盛大に笑うかするのだろう。
「…ふ、ははっ」
静かな夜に天元の笑い声が響く。…今日初めてまともに表情が崩れるところを見た。
その事実に思い至ってしまえば、強く苦情を入れることも出来なくなるというもので。
「…あー、もう。笑うな」
「いや、無理だろっ…ふふ」
「…そんなに笑うようなことか?これ」
仕方がないから笑ってる天元の顔を観察する。
奇妙な化粧を施しているが、やはりかなりの美丈夫だ。女が放っておかないな、きっと。奥方たちも気が気じゃないだろう。
「はーっ。笑った!…あんた、地味な奴だと思ってたが中々派手に面白いな!」
地味だ派手だは分からないが、どうやらお眼鏡には叶ったらしい。
まあ、常に警戒されるよりは大分いい。
一頻り笑った天元は、立ち上がって一度大きく伸びをする。そして俺に向かって手を差し出してきた。
「改めて、これからよろしく頼む。あおいさん」
「…ああ。よろしく、天元」
俺に初めての継子ができた瞬間だった。
「…それにしても正直、あれをやんちゃで済ませるのはどうかと思ったぜ」
「?だって別に敵意は感じなかったし。結局寸止めだっただろう?」
この時の天元の若干引きつった顔は、数年経った後も思い出して笑うことになる。
*****
天元を継子として迎えて、一年が過ぎようとしていたある日。その知らせは、慌てた暁と共にやってきた。
「アオイ!オ館様ガ倒レタ!呪イ!」
・初めて継子ができた人(20歳)
槇寿郎殿が引退したから鬼殺隊最古参になった。柱歴6年目。これからも気を抜かないで頑張っていく所存。ちなみに成長に応じて代替わりしたことはあるけど、一度も刀を折ったことがない。里長が打ったことも理由ではあるけど、ちゃんと手入れしてるからです。
最近お気に入りの隊士ができた。依怙贔屓するつもりはないけど、気に掛けはする。渡したお守りは中に護符が入ってはいるけど、本当にただのお守り。良いことがある。かもしれない。
初めて継子ができた。そして居候も増えた。一気に賑やかになってちょっと楽しい。翌日から鍛錬の日々が始まる。とりあえず、裏の山でも走っておいで。
・風の呼吸を学ぶことになった人(15歳)
将来の風柱の兄弟子。
オリ主が柱だとは知らない。師匠と仲がいい普通の隊士だと思ってる。しばらくして柱だと知ってびっくり。
お守り貰った。肌身離さず大事にする。
・空柱の継子になった人(16歳)
里抜けしてすぐに鬼の存在を知り、贖罪のために鬼殺隊入りした。忍だったことは今のところお館様しか知らない。そのうちオリ主にも話す。
お館様に仕えるのは構わないが、信頼できない奴に教えは乞えない。というのをちょっとだけオブラートに包んで言ったらとんでもない人を紹介された。お館様の友人で右腕で懐刀って…見ただけで強いのわかるし…逆に気が抜けなかった。
でもちょっとした言葉で顔を赤くしてて面白かったし、本当にただの善人だった。確かに、この人なら俺は信頼できるかもしれない。里抜けしてすぐなので、忍の時の癖とか感覚がまだ抜けてない。
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以下補足&あとがき
匡近の口調がわからん!!!
いやほんと、全然わかんない。なんかもうとりあえず明るい素直なわんこをイメージしてます。あとお兄ちゃんなので世話焼きだとも思ってます。きっとしばらくして不死川さん拾って世話焼くんですよ。ね。
そして最大の問題はこっちですね。
誰なんだい、君は。
いやでも里抜けしてすぐの頃って多分疑り深いというか、警戒心強いと思うんですよ。それまでどんな任務をしていたのか分からないですけど、人の汚い部分とか、悪意とか、容赦なく見てきたと思うんですよね。きっと自分の中で人を信じるラインっていうのがあって、お館様とあおいは越えることができました。紅葉と美鶴は本人が言っていたように強い脅威でもないからそこまで警戒してなかった。最悪取り押さえることは出来るし。でもあおいさんは、自分よりも強いというのが分かっていたから、そのラインを越えるまで気を抜くことはしませんでした。
…そのラインって何なんですかね、私が知りたいです。
ちなみにお館様と天元が会ったのはこの話では16の時です。なのでお嫁さんをもらってすぐに里抜けしたことになります。
多分原作では17くらいかなとは思うんですが、作者の都合により一年早まってもらいました。