俺 自身がガンダムになることだ   作:解毒剤からビームサーベル

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Q:投稿者のAIとかの知識の予習って何処から来てるの?

A:マンガや、アニメから来ているんDA☆(本物の知識はゼロ)

と、言うことでニワカ知識でお送りいたします。




???「凄い、何ができるんだろう!」???「 私にもわからん」

 

 

 

 

 

 

 「ねぇ、まだ時間かかんの?」

 

 「今、やってる、最中、だ。もう少し待て」

 

 

 ミズキの問いに、忙しそうに返すクルミ。今日は喫茶リコリコの定休日。その日に合わせてリコリコメンバー全員が、喫茶店の大広間に集まっていた。今、店の出入口は勿論、窓も全て封鎖しており、事情を知る者以外入れないようにしている。そして広間の端には様々なコードや機材に繋がれた翡翠が四つん這いになる様に居た。この日に全員が集まった理由はクルミが纏めた翡翠の調査結果を聴くためだ。クルミはあくまでハッカーで兵器等は専門外だが、それでもその分野での技能は、他を隔絶したモノを持っており、それを期待してミカ達から大部分を任されていた。

 しかし、そんなクルミでも、今の今まで時間が掛かったのは、翡翠のプロテクトが異常なまでに強固過ぎたからだ。

 本人が協力的だったのにも関わらず、搭載されたセキュリティシステムはありとあらゆるアプローチを拒絶し続けており、少しでもデータの閲覧を匂わせると即座に閉め出され、類似手段も含め2度とその解析方法が使えなくなるなど当たり前。今までのプランとは全く違う方法なのに、此方の侵入方法を予め知っていたかのように完璧な対策が用意されていたり、場合によっては逆に攻性防壁で此方の機材を破壊される等、兎に角固過ぎたのだ。

 

 

 「ここまで強固なセキュリティは初めてだ。時間は掛かるだろうと思っていたが、これは想像以上にタイトな案件だったぞ」

 

 「だからこそ、DAでもコイツの解析が遅々として進まなかったからな」

 

 

  クルミの漏らした愚痴に、ミカも同意を示しながら様子を伺う。そしてこれ迄時間が掛かったのは何もプロテクトの鉄壁さだけではない。そのデータ量やプログラムの複雑さも尋常ではなかったからだ。一応本人が許可出来る範囲のデータ群も見せてもらったが、確認出来た範囲でも軽く数百ペタバイトにまで上り、僅かに吸い出せた屑データですら、所持していた機材では簡単にパンクさせられたりもしたほど。プログラムの複雑さも異常で、どれだけの階層が在るかも分からないほどのプログラム群は、深海を彷彿させる。

 

 

 「………よし、こんなものだろう」

 

 「おっ?待ってましたーーっ!!」

 

 

 お待ちかねのメインイベントに千束が拍手と共に歓声を上げ、この日のために用意された大型モニターに次々とガンダムデュナメスの情報らしき物が多数投影された。尤も、そのどれもこれもが専門的過ぎて文字通り大半が見ているだけになるが。

 

 

 「おぉう……それじゃクルミ教授!お願いします!!」

 

 「………まず、最初に言っておくが僕も殆んど分からなかったし、分かった部分も主観的な推測が多分に入るぞ。……で、第一の感想だが………コイツを造ったのがエイリアンだと言われても僕は驚かない、と思ったな」

 

 「そんなに、か?……」

 

 「そんなに、だ」

 

 

 一目で理解不能と判断した千束がクルミに丸投げし、クルミの解説前の前ぶりの話に、ミカが静かに驚愕しながら聞く。クルミのハッカーとしての技量は文句無しの超一流だ。電脳上での持ちうるそのスキルは、極めて多岐に渡る上にその一つ一つの知識量も凄まじい。その腕前はDAという国家規模の権力と財力で集め、育てたエリート達よりも先を行くものであり、その彼女から出た感想が、たった一言でどれだけ異常なのかを集約する。

 

 

 「……具体的に言うと、どう言う感じなんですか?」

 

 「ん~~~、そうだなぁ……。コンパイラやインタープリターも可笑しかったが、まず計算方法やソースコード、と言うかプログラミング言語自体が独自規格と言うだけじゃなく────」

 

 「ちょーい ちょい ちょい ちょい、クルミさんやクルミさん、もうちょい分かりやすく」

 

 

 解説を求めた たきなに要望通りに話そうとしたが、再び話が宇宙まで飛んで行きそうな雰囲気を察した千束が、素人である自分達にも分かるように解説を願う。曰く、要約すると『翡翠に打ち込まれているプログラムの根本的な部分そのものが、既存の理論からかけ離れている。』との事だ。

 

 

 「──元来、コンピューターというものは、0と1という数字の計算を複雑に幾つも絡めていって出来上がったものだ。……恐らくコイツは、その大前提自体に何かしらの独自理論を組まれているかもしれないが───」

 

 

 そう、解説されるが本人以外結局着いてこれていない様子で、全員の顔が個性豊かに疑問符を浮かべていた。ミズキはコイツ(クルミ)宇宙人だったか?という顔をし、たきなは必死に理解しようとモニターの文書とクルミが言った事を反芻しながら整った顔を歪ませている。ミカは眉間にシワを作りながらモニターを睨んでいるが、背景に宇宙猫の気配が躙り寄っており、千束に至っては、キリリとした表情で理解したフリをしながら、どこからか持って来たお菓子を摘まんで考えるのを止めていた。

 

 

 「………あーー、つまり、どう言うことなんだ?」

 

 「…これ以上調べるには正直な話……人員も機材の規模も足りないと言うことだ」

 

 

 宇宙猫から逃れるため、分からない事は専門家に聞くという正しい選択をしたミカに、非常に悔しそうな顔をしながら苦渋の見解を述べるクルミ。プログラム等に関しては、それなりの自負が有ったであろう心情が表情に出ており、『クルミにしては何とも珍しい顔を見たな』と言う翡翠の事とは全く無関係の事を知ることが出来た。実際、機材や施設はともかく、クルミがこういった事に自分以外の人手がいると吐露する事はまず無かったし、それだけクルミの技能が突出したものだからでもある。

 結局は空振りか、そんな空気が出て来た頃、ミカはふとクルミを見ると先程とはまるで表情が違うのに気付く。目を細めながら、遠い 遠い 何処かに想いを馳せるように翡翠を見ており、するとクルミはポツリと呟いた。

 

 

 「……………不思議だ。………本当に…不思議だ」

 

 

 お開きムードに変わり始めていた所で、クルミの気になる言動が出て来た。その言葉の次を、皆が黙って待ち構えていると、まだ話が終わっていないことを知らされる。

 

 

 「……多分だけどな…コイツが造られた本当の目的は“戦闘”じゃないんだ」

 

 「どういう事ですか……!?」

 「はぁ!?でもコイツ、これでもかっ!てくらい、武装してんじゃない!?」

 

 

 静かにだが、語気を強めながら疑問の声が上がった。しかし、それは否定という意味ではなく、どういう意味かを聞くための疑問だ。そしてその疑問はミカや千束も同じ考えを抱くモノで、それに答えるためにクルミはまず()()()に質問する。『千束がマスターで間違いないんだな?』と、一人と一機はすぐに肯定の意を返すと、クルミは少し考え込んだ後、口を開く。

 

 

 「……コイツにはな、意図的に歪められたロボット三原則が組み込まれてるんだ」

 

 「…ロボット三原則………って何だっけ?」

 

 「元は昔の小説家が書いたモノですが、現代のロボットプログラムの根幹にも通ずるルールの話ですよ」

 

 

 肝心の本人(千束)が苦笑い気味に話の腰を折ったのを、たきなが素早くフォロー(解説)を入れる。要約すれば『人間への安全性、命令への服従、自己防衛』をロボットに遵守させるモノ。この話は有名で、たきなの言う通りに今のロボット工学にも組み込まれている部分もある程のルールの話。そしてクルミの続く解説では、“翡翠は初めからマスターをほぼ必要としない、もしくは無視して動く事が出来る”というものだ。

 

 

 「翡翠のマスター権限は、武装の使用許可等も含まれているんだろ?だけどコイツは、結構勝手に使ってなかったか?」

 

 「あっ」

 

 

 千束はそう言われて思い出す。普段は意味もなく銃を抜くことも無いし、人に危害を加えることも無いため気にも留めなかったが、落ち着いて考えれば明確に許可を出した記憶も一切無いことに気付く。それは確かに兵器として見た場合、これ以上無いほどの欠陥。謂わば翡翠は、人間(マスター)の命令を受け付けず、自分で敵を設定して攻撃を行うことが出来ると言う事で、もし兵器として例えるなら制御装置の付いていない核爆弾のような物だ。その後に続く解説では、翡翠はその気になれば単純に命令不服従を行うだけではなく、マスター登録者はおろか開発者に対してまで正面から謀叛を行うことも出来る様にプログラムに穴が空いているらしいとの事。

 

 

 「戦闘時だけじゃない、何だ彼んだと理由を付けて、武装を使ったり勝手に動き回ったりしてたろ?……翡翠はな、色んな出来事に無理矢理 理由をくっ付けて、自分の考えで行動を起こせるんだ……」

 

 「宣誓、確かに当機はある程度の自由行動が可能だが、貴官らに害意は無い」

 (アバーーッ!?確かに出来ると思うけど襲う気は無いからね!!?)

 

 「ふっ、それは分かっているさ。もしその気なら、とっくの昔に僕は殺されているだろうからな」

 

 

 やや自笑気味に笑いながら、翡翠の何処か慌てた様子のある意思表示に返答する。良くある“機体の秘密を暴いた者に死を!”と言うことなら、まず真っ先に狙われるのはクルミ自身。次第に全員の顔に真剣さが増し始め、気になる疑問をクルミにぶつけていく。

 

 

 「……偶々ミスをした、という可能性は?」

 

 「それは絶対にあり得ない」

 

 

 ミカの疑問に力強く即座に否定すると、手元のタブレットを操作して、モニターに とある映像を映していく。それは解析出来たデータの一部らしく、それらのデータの結節点を繋ぎ合わせて行き、一定の法則で3Dグラフ化すると、一つの何かを表すような図になった。それと比較する為に、別の所からある画像を持って来て並べて見ると、それとグラフは非常に酷似していた。

 

 

 「これはな、人間の脳のシナプス信号等を簡略化した図だ。……翡翠と言うAIは……恐らく人の思考に限りなく近い再現に成功したAIだ。だからこそ、僕たちには理解出来ないプログラムや、意味の分からないデータにしか見えないんだと思う。何せ人類は、未だに自分達の脳の構造すら解明できていないからな」 

 

 

 クルミの見た見解では、翡翠のプログラムを分かる範囲でこうした3Dグラフにしてみた場合、他の部分も非常に似たモノが散見されているらしく、プログラムファイルの複雑さもそれを再現する為ではないか?との事。

 

 

 「その昔、人間の脳の容量は40TBと言われていたが、今じゃ最低でも150TBはあるとも言われてるらしいからな?その手の論文は未だに二転三転しているよ」

 

 

 と呆れたように笑いながら続ける。そしてそれはあくまで容量(ストレージ)の話で、実際に動かすには、作業領域(メモリ)(RAM ) や、計算速度(プロセッサ)(CPU)の計算に成るらしく。必要なメモリだけの計算でも、マウスの脳を使った実験例では、1立方ミリメートル分の脳のデータセットは約2PB分だと言われていれている。当然人間の脳はそれ以上に複雑で巨大である以上、そんな数字に収まる筈はなく、プロセッサも含めた計算になれば、もはや想像が付かない。翡翠より遥かに巨大で面積を喰う現代の最新鋭スパコンでも、人間の脳の活動を処理するのに約、一秒(人間の脳)40分(スパコン)の時間が掛かる計算に成る、と言えばより分かりやすいかもしれないな、とのこと。

 

 

 「コイツほど優れたAIも、それを宿せるマシンも、僕は今まで見たことも聞いたこともない。プログラムの組み方に至っては芸術に詳しくない僕でも、神懸かったレベルの芸術品だと言えるほどだ。……コイツを作った奴が、そんなミスに気付かない筈がない」

 

 「……………凄い………」

 

 

 その惜しみ無い称賛の裏には若干の畏怖も滲んでおり、誰もが言葉を失って画面を見ていた。それは、今まで前人未到だった、文字通り人間と同じ様に思考し、感情を覚え、自発的に行動出来るAIの開発に成功したと言う証明になるかも知れないモノ。人工電子知性体とも呼べるモノだ。

 高性能だと言うのは分かっていたつもりだったが、それはあくまでハードウェアの話だけであり、ソフトウェアに関しては、今まで漠然としか思ってなかった。それがこうして人体の神秘に例えられた事で、他のメンバーもその深淵が垣間見えた気がした。

 

 

 「っていうか、それなりに解ったことあんじゃない!」

 

 「こんなもの、解ったうちに入らないよ。何せ、恐らくだが全体の1%にも満たないだろうからな」

 

 

 というかさっきも言っていたろ?と、本人的には説明していたらしいが、翡翠の高等過ぎる技術は漸く自分達に伝わったようだ。他にも色々な疑問と憶測をぶつけていくが、そのどれもこれもがクルミの見解に論破されていく。

 

 曰く、知育学習目的やデータ収集で此処に送られたのでは?なら『こんな限られた人員しか居ない場所に留まらせる筈がないし、そもそもコイツは既に、一般人基準の善悪や社会性を理解している、謂わば人の大人と同じ成熟した理性がある。ある意味での不完全さを内包した既に完成されたAIで、知育は意味がないし、その目的ならネットワークに繋げればそれで済む。』と、言われ。

 

 曰く、高性能なハードウェアに合わせて、このソフトウェアを用意した結果では?という疑問なら、『確かにそれなりのモノが必要だが、だとしたら人間と言う不完全なモノを再現したAIなんて、兵器としてのボディには相性が悪すぎる。しかも、明らかに穴の空いたプログラムなんて余りにも危険だ。もしコイツがその気になったら、相手が産みの親だろうと全力で妨害、または阻止を、殺害と言う手段も含めて出来る抜け道なんて用意するか?』と、言われ。

 

 曰く、元々ボディと頭脳は別々の製品だったのでは?と言う憶測なら『コイツは武装だけじゃなくボディも含めた全てが特殊だろ?これらがエラーを起こさず動くには、専用のFCSを搭載するだけじゃダメだ。人格部分と機体全体のコントロール、武装関連のシステム全てが、最低でも完璧と言えるくらいに融合していなければ、確実にエラーまみれになって起動どころの話じゃ無くなる。』と、言われた。

 

 

 「ただ、コイツの自由は外部での行動だけで、内部データ等を外部に出力したりするのは徹底的に封鎖されているからな。コイツがポロポロと機密情報らしきモノを漏らすのはそのセキュリティとコイツの人格プログラムが競合した結果のバグみたいなモノだろう」

 

 

 まぁ、そのバグでの情報漏洩もセキュリティが余り反応しないということは、開発者にとってソコまで重要な情報じゃないという事だろうな。と、クルミは締め括る。長い長い沈黙が続き、誰もが神妙な顔をしていた。

 

 

 

 「だからこそ、本当に不思議なんだ。

  …翡翠………お前は一体、何のために生まれてきたんだ?」

 

 

 

 然程大きくも無いはずの言葉が、イヤに響く。クルミの疑問が喫茶全体に溶けきった後、暫くして今日のメインイベントは終わった。

 

 今日も喫茶リコリコは平和である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───その時の翡翠は………

 

 

 

『(……私にも分からん)』

 

 

 

 







 コレを書く前に考えていたモノの組み合わせ。

 うーん、せっかくの二次創作なんだからクロスオーバーモノがやりたいな。……魔法少女×リコリコで行くか?いや、リオレウス×リコリコならどうだ?……ダメだな、ウルトラマン×リコリコ?うーんパッとしないな?そうだ!間をとってガンダムにしよう!!

出来上がった合成食品がコレ。

投稿間隔と文章量について:今回のアンケートは文章が短く切りが悪くても良いから少しでも早い投稿が良いか、がっつり読みたいから時間が掛かっても切り良く読みたいか、のアンケートです。他にも、単純に短い方が読みやすいか、長い方が良いか等でも選んでいただければ、と。ただ、リアルでの生活の状況でどうしても遅れたり、ストーリーの進行具合の関係で、一気に投稿したいが為に書き留めする事が有るのをご了承ください。

  • 切り悪くても早い投稿の方が良い
  • 時間が掛かっても良いからガッツリ読みたい
  • 単純に短い方が良い
  • 単純に長い方が良い
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