俺 自身がガンダムになることだ   作:解毒剤からビームサーベル

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投稿者「次々壊れていく大事な道具や日用品……!
    また少なくなる休日………!
    こんなの耐えられない……!!
    コーラルをキメますよ!?僕は!!」

天の声「落ち着くんだ、投稿者。
    悲しみを克服する方法を教える。
    まず、休日という言葉を思い浮かべる。
    そしてゆっくりこう唱えるんだ。
    『存在しない』と」

投稿者「……『存在しない』……はっ!……すごいっ、透明だ……全てが透き通って……財布から…コジマが逆流する…! ギャアアアアアアアッ!!」

そんな日々でも私は生きている気がする………。




ヘルメスの薔薇の設計図

 

 

 

 

─────遡ること数日前─────

 

 

 現在 僕は、専横な仕事に従事させられている。事の発端である出所不明の人型兵器 調査後、真島は何を思ったのか僕にはDA周囲の監視だのなんだのと雑用ばかりを押し付けて、自身はひたすらダラけて無為な時間を過ごしていた。確かに、アレの情報を掴めなかったのは僕の責任だし(8:2くらいで。勿論僕が2)、あんな意味不明でメチャクチャな兵器を相手にしたら、匙の1つや2つ投げたくなるのも共感出来るが……それでももう少し、こう……なんというか……取り繕うなり…何かあるだろ!と、憤慨した。……思っただけで言わないが。

 

 兎に角、当初は何かを考えているような素振りくらいは有ったが、今ではそんな体裁すらなく基地でゴロゴロしてるだけ………ハッキリ言って僕まで気が滅入り始めていた。……だが、真島の横暴は止まる所を知らない。

 

 報告会から暫くしたある日、僕のパソコンに差出人不明の電子暗号データが届いたのだ。当たり前だが僕の端末には幾重にも厳重なセキュリティを走らせている。ハッカーたるもの、攻めだけでなく守りも出来なくては一人前とは言えないからね。無論、僕は・一流だからそれ相応の警戒網を敷いている。ビジネス相手との連絡も細心の注意を払って逆探は勿論、痕跡も残さないようにしているし、直通なんてもってのほかだ。………その僕の端末に、ダイレクトに乗り込んできた事実がどれだけ予断を許さない状況なのかは語るまでもない。

 

 当然 僕は真島にその事を知らせて即刻 移転を提言したんだが、ところが、真島の奴は嬉々としてそのデータを開けろと脅してきたんだ。

 悲しいかな、暴力を前面に押し出されれば僕に抗う術は無く、奴の要望通りに動くしかなかった。いくら仕事の為とはいえ、真島との付き合いもそろそろ本気で考えなければ、と、頭の片隅で思案しつつ恐る恐る暗号データを解凍していく。送られてきた暗号データはかなり高度な組まれ方をされており、並のハッカーでは何週間も掛かりそうなモノだったがソコは僕、チョチョイと開いてやる。しかし、出てきたモノは僕の予想の斜め上を行くブツだった。

 

 あれだけ探しても掠りすらしなかったあの兵器のスペックデータらしきモノと、『これ以上知りたければこの日、この時間、指定する場所に来い』と、必要最低限の情報だけが書かれたメールという、更に怪しさを倍載せしたモノが出てきたのだ。

 

 真島はソレを見て「ビンゴッ!!」と言って大はしゃぎ。そのまま僕の諫言を無視して首根っこを掴まえ、ソレに記されていた辺鄙な場所、廃港まで引きずり───そして現在に至る。

 

 …………怪しい。怪し過ぎる。どう考えても罠かソレに付随する何かにしか見えない招待状だ。真島はテーマパークに乗り込む子供のようにウキウキだが、真っ当な危機管理能力を持つ僕はもう我慢の限界だった。

 

 

「……真島……考え直せ!どうせこんな話に乗っかっても大した収穫を得れる訳がない!………そもそも僕は頭脳労働担当だぞ……!」

 

「あん?……──」

 

 

 周囲に響かないよう声を抑えながら真島に訴える。僕達は既に相手の庭に入り込んでいて、もう何時襲われてもおかしくない。それこそ、あの未来型殺戮ロボットが今、この瞬間にも飛び出してくる可能性だってあるんだ。斯くなる上は僕だけでも勇気ある撤退(一人だと怖いのと、それをすると後ろから撃たれそうだから最後の手段)の決意を固めて真島を窺う。すると、真島は怪訝な目で僕を見つめて少しの時間が経つと、得心顔に変わってヘラヘラと口を開いた。

 

 

「──あぁ、そうか。()()警戒してんのか」

 

「……?な、何がだよ……」

 

「安心しろよ。取りあえず、『今すぐ襲われる』、なんて事はネェ筈だ。……何せ相手は()()したくて呼び出したんだからな」

 

「は、はぁ?何を根拠に───」

 

「多分、()()ガキども(DA)の持ち物じゃねぇぞ」

 

 

 「は???」と、口から思考が漏れて固まる僕に、真島は気にせず続ける。

 

 

「落ち着いて考えてみろよ?あんな便利な兵隊があんならわざわざガキどもを組織の主軸にする必要有るか?──」

 

「あ」

 

 

 そ、それもそうだ……完璧な代替え品とはいかなくとも、あのSFスペックロボットの方がより幅広い多くのタスクを処理出来るもんな。そして国家規模組織とはいえ人を教育するのには相応の費用と労力が掛かるんだ。ならソレを絶対に裏切らずムラの無い手駒に取り換えたいと思うのはある種の必然で、リコリスやリリベルに割り振られる筈の予算をアレに注ぎ込む方が御国としても将来的には色々と都合がいい筈なんだ。………いや、でも、『つい最近開発された実験機で実績作りの為に持ってこられた』だとか、『政治的な事情が複雑に絡み合った結果、DAで試運転する事に成った』みたいな屈折した話の可能性だって捨てきれないぞ?それに今回の話ともどう繋がるんだ?と、湧いた疑問をぶつける前に奴は自前の推論を並べる──

 

 

「───第一に、引っかかる部分が多過ぎる。所有者にしちゃあ、運用方法が行き当たりばったりが目立つし………そもそもアレ、どう見ても対人用じゃネェだろ?どっちかってーと潜水艦とかに近い兵器と見た。

 ………潜水艦ってのはどんな些細なスペックも絶対に漏れちゃあいけねぇ兵器だ。じゃねぇと伏兵の意味がねぇし何処に潜んでんのかもバレバレになるからな。

 そんな超機密兵器の試運転だとすると、色々と派手な上に後始末も雑過ぎだろ」

 

「まぁ、確かに………じゃあ?──」

 

「…どういう経緯かは分からねぇが、奴等も偶々アレを手にいれただけで俺らと同様にほとんど知らねぇ………。そー考えりゃあ今までの不可解な行動にも辻褄が合わねぇか……?

 ……かなり無理のある推論だったが、今回のラブコールでより確度が高まった。

 んでもって……先日の作戦はアレを作った奴等に対しての宣伝(アピール)だったんだろーな………。

 ……俺らがあの時逃げれた理由も多分ソレだ……」

 

 

 ギリリと真島が歯を食いしばりながら獰猛に嗤う。

 な、なるほど………つまり僕たちはオマケ兼、丁度良い的だった訳だ。確かにそれなら今までの行動にも説明が付く。腐っても僕たちは裏社会の住人だ、時流に流されないよう兵器やそれに類する技術群に対して、常にアンテナを立てている。その僕たちが微風レベルの風の噂ですら聞いた事も無い超兵器、それも明らかに軍機クラス兵器を公衆の電波に載せている事自体が本来おかしいんだ。*1………ん?……そうなるとアレの関係者がどんな目的で僕達に接触して来たのかと僕が此処に連れてこられた理由は?───

 

 

「な、なぁ、僕を連れてきた理由は……?」

 

「俺達の中で一番あの兵器……『ガンダムデュナメス』について解像度が高そうだったからな。

 ………ま、他にも理由や気になる事も有るが、ソコから先は主催者とお話してからの方が良いだろ。

 だから期待させてもらうぜ?()()()()?」

 

 

 ………………フ、フン。そ、そこまで言うなら仕方がないな……。真島め………漸く僕の優秀さに気がついたか………。本当だったら愛想を尽かす所だが仕方がない………。少々専門から外れるが、僕は寛大だからな?僕の見識で見定めてやろうじゃないか。………仕方がない。本当に仕方がないから付き合ってやろう。─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────そして、件の場所に着いた僕達の前には3人おり、その内の1人………というか2人ほど非常に見覚えのある男女が立って居た。

 

 

「──で?お宅が主催者?」

 

「………いや、私も招待されたクチでね。

 今から案内を受けるところだったんだよ……」

 

 

 と、涼しい笑顔で真島と言葉を交わすのは、僕にとっての()()()()()()、アラン機関の吉松だった。………うん、何で居るの???いや、バレても大丈夫だとは思うけどね?(多分)吉松の依頼で僕は真島のバックアップに就いてるけど、別に真島に対して利敵行為をしている訳じゃないからね?味方だからね?だから大丈夫だけどね?(多分?)………いや……アレ?これって非常に不味いのでは???

 

 

「───じゃあ、お宅か……」

 

 

 そんな具合に思わぬ緊急事態で混乱している僕を他所に、真島達の視線は自然と残る1人に集まる。

 

 その人物の服装は、まだそれなりに暑い季節だという事を考慮しなければ、然程不自然ではなかった。カーキ色の中折れ帽を目深に被り、上着は帽子と同系色のやや厚手のロングコートで、上下はパリッと糊の利いた黒のスーツとビジネスシューズ。体格は少し着膨れしているせいか判然としないが、身長は吉松の秘書と同じくらいか?といったところ。着こなしはコートもスーツジャケットもガバリと開けている為、グレーのスーツベストと真っ白なシャツが見えて、服装の割には少々ラフなイメージ。という程度なのだが、ある()がその人物のイメージを一方向に固定していた。

 

 それは、地肌が見える筈の部分、その全てに包帯が巻かれていたからだ。手や足首は勿論、首、頭、顔に到るまで一部の隙間もなく何重にも巻かれており、所々で縒れている部分もあるが、ソコから見えるのも白い包帯だけ。唯一空けられている目や口の部分も、視界と会話を妨げない程度にしか開かれておらず、その隙間からではチラリと見えるかどうかという程度。帽子の影から覗く目玉が異様に鈍い反射光を放って、その人物の風体をより一方向へと尖鋭化させている。

 

 言うなれば『ミイラ』としか言えない、不審者感が雲を突き抜け宇宙まで飛び出した職質不可避な輩がソコに居たのだ。

 

 

「………ハハッ、コイツァは驚いた。ハロウィンにしちゃあ少しばかり気が早いんじゃねぇのか?」

 

「………私も少々驚いたよ。総じてお前らのような三流にも成れないチンピラは、時間の価値を知らんと思っていたからな………」

 

「辛辣だなぁ。傷付いちゃいそうだぜ」

 

 

 オォイッ!そんなヤバそうな奴相手に初っ端から挑発するな!?あの兵器を嗾けられたらどうするんだ!?というかお前たちも何か言えよ!?他人事じゃ無いんだぞ!?と、声に出さずに視線(だだし被り物を着けたまま)で奴らに抗議するが、真島は変わらずヘラヘラして、吉松達に至っては秘書は終始無表情、吉松も涼しい笑みを浮かべるだけだった。クソッ、どうやら真面なのは僕だけかっ………!!

 

 ………そういえば、奴の声、妙にしゃがれていたが声の質は女性っぽいな?スーツもよく見ればレディースの様に見えるし………?もしかして女なのか?

 

 

「…………付いて来い」

 

 

 そう一言だけ発して『主催者』は踵を返す。僕だけでもしっかりしなければ、と内心で兜の緒を締め、僕達は先導に従った。───────

 

 

 

 

 

 

 

 

「────素晴らしい………」

 

 

 無意識に頬が緩む、まさしくコレは神が作った芸術品だ。

 

 我々は『主催者』に導かれ、呼び出し場所から少し歩いた廃墟の一室に詰めていた。仮の談話室として招かれたこの部屋は、大きめのローテーブルを中心に設置し、ソレを囲うように大小様々な有り合わせのソファが並べられている。そこで我々は、各々がソファに腰を下ろして『ガンダムデュナメス』の詳しい仕様を、部屋奥に取り付けられた大型モニターを観つつ、配布された資料を片手に聴いていた。

 

 今まで空想の産物でしかなかった荷電粒子砲(ビーム兵器)究極汎用型AI(限りなく人間に近い思考をするAI)に、極めつけは人類に福音をもたらすであろうGN粒子とソレを無限に生成する半永久機関(GNドライヴ)…………。

 この偉業はノーベル賞でもまるで足りない、間違いなく人類史に残る……いや、未来永劫まで語り継がれる功績だ。

 幕間ではこの作品に対してロボ太君が「入口やソレ相応の機材が有ればクラック可能な筈だ!」と息巻いて噛み付いていたが直ぐに完封された。当然だ、彼は確かに優秀だが所詮凡夫の域を出ない、精々二流の下が良いところだろう。現に今でも『主催者』から追加で渡された資料を見てワナワナと震えて絶句している。

 

 『主催者』曰く、「根本的なプログラム自体が複数の独自規格で成り立つ上に、最も重要なコアプログラムは未知の手段で電子的な方法では干渉出来ないようにされている」のだとか。その大前提のプロト論理プログラムすら理解できない彼では、一生の時間を費やしても無駄だ。

 

 姫蒲君は苦々しい顔で小さく唸り、真島は呆れを通り越して若干引いた表情を作る中、私だけはこの作品の産みの親達に想いを馳せていた。

 

 

「───ハッ、SFここに極まれり、だな……」

 

「………………さて、そろそろ本題に入ろう。今回私がお前達に声を掛けたのは取ひ「あーー、待て待て待て。その前に、もう少しアイスブレイクといこうぜ?」──…………。」

 

 

 おっといけない。私としたことが本来の目的をそっちのけにしてしまう所だった。(真島)の声で意識が浮上した私は今までの情報を元に思案する。取りあえず、今までの話ぶりを聞くに、彼女はあくまで関係者(部外者)でしかないようだ。我々よりかは遥かに事情に精通しているようだが、そのほとんどが伝聞的で要領を得ない…………一先ずは彼らの様子を見てからでも遅くはないと判断し、静観する。議題を遮られた『主催者』は真島をギョロリと()め付けるが、当人はどこ吹く風といった態度で気にする素振りもない。

 

 

「話は可能な限り早い方が良いのは同意するが、コイツは大事な大事な商談なんだ。……お互い、よく知っておくべきじゃないのか?何せ俺達は初対面だからなぁ?」

 

「……私としては、余り必要性を感じないな……」

 

「そうつれねぇ事言うなよ……。それに、お宅は要らなくても()()()は必要だぜ?」

 

「…………………」

 

 

 ふむ、流石に気付くか………。目的がどうあれ、向こうから交渉という形で接触して来た時点で、我々の協力が欲しいと自白したようなものだ。止めに交渉材料として使えたかの作品の事を此処まで喋ったのだ、先程の情報もあくまで前提に過ぎないのも明白だな。………しかし困ったな……どうやら(真島)は彼女に興味を持ったらしい。………私としては、千束に興味を持って貰いたかったのだがな。どう軌道修正すべきかと検討していた私の横で、話は予期せぬの方向へと転がった。

 

 

「…………名は捨てた。………だが、強いて言うなら貴様と同じ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だよ」

 

「へぇ?」

 

 

 「心底面倒だ」、そう言いたげに彼女は懐から我々のよく知る()()()()()()()()()を私に視線を投げつつ全員に見えるように取り出す。ソレを見た真島は興味深そうに片眉を上げるが、私は眉間に小皺を作り、驚きや得心を感じる前に苛立ちを覚えてしまった。

 

 それは別に私の正体がバレた事でも暗にバラされたからでもない、ソレについては此処に招待された時点である程度は予想も割り切りもしていた。私が聞き捨てる事が出来なかったのは、我々の目利きとアランチルドレンを軽んじる言動についてだ。

 

 アラン機関は何も誰彼構わず支援しているわけではない。『神より賜りし類い稀なる才能を発掘して世へ送り届ける事』、その一念のみに我々は全てを捧げて来た。才能とは神から人類への贈り物で、掛け替えの無い天の恵みだ。一つとして無駄にするわけにはいかない。故に、私のようなアランの目や耳となる者はそれ相応の審美眼を求められる、本物を見分けれるだけの深い見識を。それは真島や『主催者』に送った者達も同様だ。

 

 

「………それは……どういう意味かな?」

 

「どうこうもない、そのままの意味だ」

 

 

 そして我々はその使命の関係上、非常に多種多様で多くのギフテッド所有者を見てきた。仮に専門性が高く判断が付き辛くとも、有識者も交えて多角的に観察した上で厳正に審議され、そうやって認められた者だけに支援とフクロウのチャームは贈られるのだ。間違ってもただの一流程度が手に出来る安い証ではない。

 

 余りスマートではないと理解しつつも私は彼女に真意を問うが、彼女は私の視線に濁った目を細めて返して徐に席から外れる。そして部屋奥から再び資料束を取り出したと思うと、突如ローテーブルにぶちまけた。

 

 

「エイハブ・リアクター、フォトン・バッテリー、ミノフスキー・ドライブ、量子コンピューター、GUND、スペースコロニー、軌道エレベーター、そして、ガンダム・タイプ…………コレらは全て、とある()()()()が書き続けた技術や論文の一部だ……()()()()()()()()()もその一つ。………私のような擬い物に目が眩み、こんな男を見逃すような連中なんぞ三流以外になんて評する?」

 

 

 唐突に叩き返されたものは、私という凡人の細やかな自尊心を打ち壊すだけに(とど)まらない代物だった。

 なんの事か?という疑問は挟まなかった、ぶちまけられた資料を手に取り、静かに目を通す。最初は軽く流す程度だったが読み進めるに連れ私の意識は引き込まれていき、鼓動は次第に早くなる。荒唐無稽、机上の空論、誇大広告、普通であればその一言で切り捨てられるあろう内容の数々で、専門家ですらない私では正誤はおろか、完全に理解の外に在る文書。

 

 だが、私は確信していた。

 

 “コレは本物”だと。

 

 

「───………は、ははっ、はははっ………素晴らしい…アンビリーバボー、アメイジング、ファンタスティックッ……!ブラボー、ブラボー………!」

 

 

 半ば衝動的に思い付く限りの賛美を唱えるが、どの言葉もその偉業を讃えるには全く足りない。そこに書かれていた黄金の断片達は、どれもこれもたった一つで世界を一変させる代物ばかり。それをたった1人で?信じられない。それが本当なら、まさしく奇跡……いや、神の写し身(プロメテウスそのもの)……!今さっきまで有った僅かな怒りも、周りの者の視線も視野に入らないほどの激しい歓喜に打ち震える。

 

 

「──それで、かの御仁は何処に!?」

 

………今さら遅いんだよ………

 

 

 だが彼女は私の高鳴る心とは真逆の様子で、小さく何かを呟き。

 

 

「……会いに行こうとしても無駄だ。とっくの昔に殺されている───」

 

 

 宇宙(ソラ)よりも冷たくて暗く、しかし、内側でマントルが胎動しているような声色で『主催者』は告げる。

 

 

「───コイツにな」

 

 

 『主催者』の手の甲が、ガンダムデュナメスの映るモニターを叩く。

 

 その音は、とても良く部屋に響いた。

 

 

 

 

 

 

*1
※:余談だが楠木はテレビ出演の許可は出していない。





 休日、死亡のお知らせを受け取った私は、サイコ・フィールドに包まれました。
 皆も辛くなったり、時間が欲しかったりするときはこう唱えるんだ。『存在しない』と。

 まぁ、そんなこんなでまた投稿日が延びることを此処で御報告します。

投稿間隔と文章量について:今回のアンケートは文章が短く切りが悪くても良いから少しでも早い投稿が良いか、がっつり読みたいから時間が掛かっても切り良く読みたいか、のアンケートです。他にも、単純に短い方が読みやすいか、長い方が良いか等でも選んでいただければ、と。ただ、リアルでの生活の状況でどうしても遅れたり、ストーリーの進行具合の関係で、一気に投稿したいが為に書き留めする事が有るのをご了承ください。

  • 切り悪くても早い投稿の方が良い
  • 時間が掛かっても良いからガッツリ読みたい
  • 単純に短い方が良い
  • 単純に長い方が良い
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