俺 自身がガンダムになることだ 作:解毒剤からビームサーベル
いつもブクマ、評価、誤字・脱字報告、感想ありがとうございます!
千束のキャラのトレースが非常に難儀していると言う……。リコリコの二次書いててとんでもない致命的な事している投稿者です。
失踪はしないように書いていく所存ですが、これからは相当に投稿ペースが遅くなります。
それでも良ければお付き合いください。
「エンジェル1、交戦を開始した模様。
直ちにブラボー、チャーリーは行動開始して下さい」
「此方HQ、聞こえますか?どうぞ──」
「─更なる通信環境の悪化が予想されるため、───」
「─隊、──交戦開始、────は、援護に───」
────DA 指令部にて、情報の銃撃戦が激しく行われている。一分一秒で人の命の行方が決定される場で、張り詰めた空気感が場を支配していても、ソコに集まった者達に焦りの表情は無い。飛び交う情報をリアルタイムで正確かつ、一糸乱れず処理していく様は日々の練度を感じさせるには十分だ。しかし今夜の指令部は普段とは違い、
「……分かっては いたつもりでしたが、凄まじいですね……」
「…………………」
そんな陳腐な感想しか出せないでいた楠木の助手も、俯瞰化された一方的な戦局を見据える。
今回の作戦は非常に大掛かりなモノだった。予め、幾つものオフィス街で大規模な配電工事等の情報操作を行い、民間人を可能な限り排除。逆に付近の検問や警邏等は甘くして、国内のテロリスト達が動きやすい場を作成、それと同時に欺瞞情報も流しテロリストを誘導。その後、
これ程の大規模な作戦を立てられた理由は、数日前から単独のリコリスが襲われると言う事件が有ったからだ。幸いな事に
と、言う建前で今回は話が通っているが、その本音は翡翠こと、『ガンダムデュナメス』の
上層部が、デュナメスを危険視しているのも事実だが、それ以上に驚異的な性能の秘密を欲しがっている者が大半で、彼らからすればデュナメスは“
推進機も無しに航空機以上の飛行能力を発揮する仕組みに、極めて高いレベルで実戦運用可能な光学兵器や、現行技術の粋を集めて敷いた警戒網をも容易くすり抜けるステルス性能。
驚く程の小型と考えられるにも関わらず、世界最高峰クラスの電子戦能力を持つラジアータを嘲笑うかのような、ソレ以上の人工知能。
裏取りは出来ていないが本人が漏らした、現在まで一切の無補給で動けた理由の
どれか一つでも解明し、自分達のモノに出来れば、莫大な国益と、日本と言う小さな島国の社会的地位を爆発的に高め、覇権国家まで登り詰めれるのではないか?と、思わせる程のモノばかりの超技術の塊は、彼らの欲を際限無く駆り立てる。
もっとも、それ故にデュナメスを作ったであろう機関や組織を、最大限に警戒しているし、どうにかしてコンタクトを取ろうとしている話も在るのだが、今は置いておこう。
「……ふん、
「……狂信者でなければ良いですね……」
皮肉を叩きながらもモニターに映る状況の推移を見定める。
戦局は極めて優勢。翡翠は上空から複数箇所で同時に展開している戦域のほぼ全てをカバーしており、
敵味方が入り乱れる戦況に於いても、一切の誤射も無く撃ち抜いており、リコリス側の死者は0、今のところ
…元々、人間相手に使うには、過ぎた兵器だというのは分かっていたつもりだが、どうやらソレすらも認識が甘かったらしい。上空から光で地上を照らし、戦況を一変させる様は、天罰を下す神の宣告を彷彿させる。
楠木は画面を睨みながら、向こうに居るであろう
□
「まさか、機械人形とこうして話の場を設ける事になるとはな。人生、何があるか判らんものだな?」
そんな皮肉を開口に、楠木は上級職員用応接室で、翡翠と向かい合っていた。ただし、翡翠は人型とはいえ、人間用のソファーに座るのは少々無理があるため、ソファーをどかして、膝立ちの状態で対面した構図になっている。
今回、翡翠を調査の名目で呼び出したのは、作戦参加を要請するためだと道中で既に明かしていた。以前より度々、実地試験の名目で翡翠を作戦に使っていたが、今回はより大規模になる為、この場ではより詳細な話と、翡翠を見定めるために指令直々に応対していたのだ。そして先程の楠木が言った言葉は、半分は自身に対しての皮肉でもあった。人間のように自発的に考え行動するAIなど、今の今まで空想の中だけの話だったからだ。
一応DAでも真偽を確かめる為、様々な角度からの検証は行っており、例えば、現行技術の粋を集めて造ったシールドルーム(電波等を遮断する部屋)に、翡翠と何人かの職員が入る。その後、普通の会話(人間基準)から、トランプ等で遊戯をさせたり、唐突に職員が激怒して翡翠に襲い掛かる等(職員側で予め打ち合わせしていた模様。)、思い付く限りのシチュエーションを叩きつけて反応を窺ったりしたのだ。が、しかし、その全てのイベントに翡翠は、人間の様に複雑な対応をしてみせ、驚くほど多様なリアクションを返して来た。
そういった電子的な方法以外でも調査されていたのだ。
尚、その実験に参加した職員は皆、生きた心地がしなかったと苦情を訴えていたが些末な事である為、上司には流された模様。
紆余曲折したソレらの経緯で“超高度AI”と言う認識で決着は付いたが、まだまだ理解不能な部分が大半を占めている為、未だに議論自体は続いているがこれ以上は割愛しておこう。
そんな未来からやって来た様な代物に、人間の交渉術が効くか甚だ疑問だが、それでも司令官としての責務がある以上、他の者に任せる事も つもりも無い楠木は、相対する翡翠を見据える。
正直な話、マシンが相手である以上 表情や声色は勿論、人間の理論的な話での詮索は当てに出来ない。………タフな交渉になるな。……そして、今回の依頼はコイツにとっては旨味が無さすぎる話だ。……どう動かせば良いものか………。
未知の敵相手に、様々なシミュレーションを行っていると、返答は予想以上に早かった。
「………要請を受諾。
続いて、
予想外の即決に、今まで立てた戦術を放棄する。決して本心は表へ出さず、相手のマシン的な
「意外だな?貴様の目的は千束の護衛だと聞いていたが……存外、然程の重要案件ではないらしい」
「否定、及び補則。
当機の現最重要目的は、錦木 千束、及び、親類縁者の支援と護衛である」
「だったら尚の事だな。アイツの居る場所の者達をソレに当て嵌めても、我々には関係無いはずだ」
明らかな目的と行動の矛盾、その真偽を問い質す。千束の護衛はあくまでカバーストーリーか?そう考えた矢先だった。
「…詰問、今回の作戦内容の本質は、作戦に参加するサードリコリス達の消耗を前提とした、当機の情報収集と推測する」
(…この際だからハッキリ言うぜ?…これ俺の事 解析するために、この子達は囮にする気満々だろ)
楠木の顔は変わらない。そんなこと、俯瞰した情報をある程度持っている者ならすぐに判る。それ位に解りやすいほど
「ふっ…まさか機械風情が少女性愛者の気があるとはな、……本当に良くできたオモチャだな?」
「……返答、リコリス、及びリリベルは、極めて弱い立場の者達である」
(おん?てめぇ、人をロリコン扱いしてんじゃねぇ!
いいか!?そもそもの話はだな!!)
静に、淡々と、しかし、何処か強く聞こえる、抑揚が無いはずのマシンボイスで語りだす。
「これは身体能力に由来する話ではなく、彼ら彼女らが、社会的保証の外に居る故のモノから来る事柄である」
それってよ?上の権力者ならあの子達をどうとでも出来る
「そして、貴官らは、本来なら享受されるべき自由と選択を彼ら彼女らから奪い、自分たちの利益の供給源として消費している」
子供達の権利全部奪って、自分たちはぬくぬくと安地から高みの見物で事進めようとしてるもんな。
「これは、貴官らが言う、反社会的組織や悪と断ずる者達とほぼ同様の行為と組織構造であり、その正否は社会秩序に貢献しているか、もしくは国と言うコミュニティのヒエラルキー上位に属しているかの違いしか無い」
相手の選択肢全部奪って従わせるって、どー見たってソーユー連中と大差ないからな!?
「故に、今 作戦を拒否した場合、
んでよ。これ断ったら俺抜きでもどうせそのままこの無茶振り作戦推し進めんだろ?それ聞いたら俺も逃げる選択肢
「結論、当機は
(ぶっちゃけ、信用ならぬぇえ────
□
「───ふっ、機械風情が生意気な物言いをする………」
そう呟きながら、あの時の会話が無意識に頭の中に流れていた。報告では機械らしくない、言葉遊びをするとは聞いていたが、確かに、あの時の物言いは
子供には幸福で在って欲しい、もっと自由で在って欲しい、それが当たり前だ、と、いうような青臭い理想論を匂わせる屁理屈と非合理的な選択。ソレに楠木は、遠い昔に置き忘れた何かを見た気がした。
DAは確かに社会秩序を守る為の組織で、現に今まで守護してきたのも事実だが、それを達成するための手段は“身寄りの無い子供に、親という立場に成り済まして、殺し合いの場に立たせる”、と言う誰が聞いても後ろ指を差されるであろう方法だ。
楠木はその事実に言い訳も否定もするつもりは無い。国の運営には、綺麗事だけではやっていけないのは、理解出来るからこそ、今、此処に立っている。
そんな楠木の心を、真に汲む事が出来る者は恐らく、彼女と同じ立場で何かを目指した者だけだろう。そんな事を思い出していると、ついでとばかりにオマケのような話も浮かび上がる。
□
─────所で、話は変わるが貴様の機種名“デュナメス”は天使なのだろうが、この“ガンダム”と言うのは何だ?』
特に期待はしていない。どうとでも誤魔化せそうな話題である以上、話の取っ掛かり位にでも成れば良い。という程度のモノだったが、返って来た言葉は思いの外、
『返答。“ガンダム”と言う名称には、幾つもの意味が込められており、一つを対象に絞る事は非常に困難である』
(おっ、ソレ聞いちゃう?いやぁ、作品毎に意味合いが散々作られてきたからどれって聞かれると困っちゃうんだよねぇ!(嬉しそうなクソオタ))
『が、その中でも強調するものが在るなら“祈りの担い手”、と、当機は推測する』
(まぁ、せっさんの言葉を借りるなら“紛争を根絶する者”かな!キリッ!!
てっ、あ゙ーーーーーーーーーっ(汚い高音)
クソダサ改編してんじゃねぇぇぇぇぇぇっ!!
こんのクソ翻訳機ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!)
□
「──本当に…、本当に生意気で大口を叩く
誰にも聞こえない声量で紡がれた言葉は、確かに楠木の心が含まれていた。楠木の表情は変わっていない。この作戦を展開した時からずっと無表情のままだ。だからこそ、今の顔をミカが見れば思わず聞いて見たくなるだろう。───
※初めて対談が終わった後の事──────
こっ、
あの時は思わずイラッと、なってたから話せたけどあの人マジ
実はコートには銃じゃなくてコラキとか仕込んでないよな??『パーメットスコア4!』とか言って来られたら、ワレ、ハッピィバァァスデェェェッ!!!って爆散して御陀仏ゾ??
これを言わせたかっただけのクソ改編を……
強いられているんDA☆!!(集中線)
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