俺 自身がガンダムになることだ   作:解毒剤からビームサーベル

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想定以上に長い文章に成ったため分割。
次回でダンス編ラストの予定。







大人に反省を促すダンス 中編 その2

 

 

 

 

 

 ────………レーザー!?」

 

 ()()がそう言葉を溢せたのは、偏に同志達から離れて観察出来たからだ。離れていたとはいえ車内に居た真島では、全てを観測出来ず少々不安な推察だったが、マゼンタ色に光るナニかが人に当たったというのは見えた。そして確信を持てなかったのはソレがあまりに速すぎたからだ。光るナニかに当たった部下は直ぐ様のたうち回り始め、何らかの攻撃と認識出来た時には“ソレ”は無数に降って来て“光の雨”と形容出来る状態になっていた。光に照らされた部下が次々に()()()()()始めてソコで漸く何らかの兵器よる襲撃と気付き───

 

 

 ───条件反射で車を急発進させる。

 理由を言語化する事が出来なかったソレは、今まで真島が鉄火場で培って来た第六感そのものであり、そしてその選択は()()()()()とすぐに証明される。

 フルスロットルで進行方向も考えず兎に角 前に走らせながらハンドルを切ろうとし───突如、車が縦に揺れたような浮遊感を覚える。その直前に視界 両端が光った様に見えたが、そんな事に思考を割く余裕は無い。

 車は完全に制御不能になり、アクセル、ブレーキ、ハンドルの一切が無反応。最初の加速による慣性と最後に入力した右折操作そのままに、オフィスビル群の一角にあるロビーへ激しい金属の擦過音と共に突っ込む。真島は衝撃とエアバッグに揉みくちゃにされながら、車が障害物をブレーキ代わりにして止まるのを待つしかなかった。

 

 「ーーーーーーっ!?!?!?」

 

 そして短くも長い時間を掛け、ロビーに在った物の大部分を巻き込んで漸く止まった車から素早く脱出を図る。鍛えた肉体と車内に用意していたライフルで強引にドアを開き、辺りを一瞥した真島の目には理解不能の光景が映った。

 いや、正確には何故 “車が操作を受け付けなかったのか?”と、“その後どうなったのか”は解ったがソレを受け入れる事が出来なかった。

 自分が乗っていた車のタイヤは全て外れてゴロゴロとロビーや車道に力無く回ったり打ち捨てられ、車の上部 四隅には小さな穴が空いている。車底部は盛大に擦られた跡が出来ており、ソレが道路から今立っている場所まで続いてその時どんな様子だったのかをしっかりと物語る。統括すれば、『何らかの極めて貫通力の高い兵器らしきモノで、車の車軸のみを一発の誤射も無く正確無比に貫かれた結果、車は全てのタイヤを失い制御不能に為った』というものだ。

 ……理屈は解る、だがそんな余りにも荒唐無稽ともいえるような、神業染みた射撃なぞ想像が付かない。これが多数の弾痕があればまだ現実味が在るが、パッと見でしかないが穴は4つしか空いておらず、それ以外の攻撃を受けた様子が無いのが殊更に現実感を薄れさせていた。

 

 「…………ハッ、なんだそりゃ?……」

 

 真島の背中に冷たい汗が流れる。強がりにも聞こえる言葉を発しながら、ロビーから出ずに状況把握に努める。ガキを囲んでいた部下達は全て倒れ伏し、他の者は室内で隠れながら耳に装着した無線を押さえて必死に何かを訴えている。ソコで無線の事を自分も思いだし、今回の作戦の()()()に連絡しようとボタンを押すが、返ってくるのはノイズだけなのに気が付く。

 

 「……ジャミング…?」

 

 そうこうしていると一人の部下が反対車線を挟んだ方から、駆け寄ろうとしているのを見つけ──光るナニかの餌食に成るのを観た。今度は何処からやって来たのかが解った。真上から真下へ──闇夜を切り裂く様に走る()()()()()()()()の軌跡が。

 

 「………衛星レーザー砲ってか?いつの間に実用化されたんだよ」

 

 口角を上げながら不敵に言い放つが、蟀谷からは一筋の冷や汗が流れていた。事態の深刻さを肌で感じとり、個人の判断で逃走する緊急脱出プランを即決。同志達には悪いが元々こうなることも言い含めていたし、緊急時の作戦も各々に伝えていたのだ。あとは自己の判断で対応してもらうしか無いだろう。()()()()()はある程度 達成できた為、ここからは自分が無事に戻る事だけだ。“高いお買い物をした以上、これ以上の出費はできねぇな”と、この一団の中で最も賢く、そして()()()()()()をして真島は闇夜に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───地上からでは、闇夜の中でもGN粒子の発光が見えぬほどの上空、そこに翡翠は居た。

 

 

 

 「(オラオラオラオラオラオラァッ!!月に代わってお仕置だべぇぇぇぇぇぇぇっ!!!)」

 

 

 

 GNスナイパーライフルを手当たり次第にテロリスト達に叩き込む。

 ビーム兵器故にリロードや給弾の必要が無く、既存の狙撃用ライフルとは比べ物にならない高速速射は流れるように目標を無力化していく。とはいえ、GNビームピストルよりかはずっと控え目の連射だ。

 

 

 

「(はいっ!そこっ近付きすぎっ!補導対象っ!!)」

 

 

 

 しかし、いくら相手が非常に脆い対象(主に人間等)で溜めの要らない低出力射撃で良いとはいえ、本来この兵装は余り連射の利く物ではないしソコまで低出力ならば射程距離も激減する事に成る。にも関わらずソレを可能としているのにはある理由があった。

 

 

 

 「(処す?処す?処すぅぅぅぅっ!!シャオラァァァァァッ!!)」

 

 

 

 この機体(ボディ)は、原型機に比べて大幅なサイズダウンにより、純粋な出力量やGN粒子貯蔵量の低下等の弊害が出ていて、ソレを補う為の様々な改造が施されていた。例えば粒子の制御能力なら装甲の防御力に、慣性・質量・重力のより精密制御による機動力の上昇や、粒子の省エネによる継戦能力の強化等の基礎能力全般。他にも、エンジンやフレーム、兵装などを基礎構造の一部だが後の世代に使われた物等を使っており、単純な等倍比に限るが原型機よりも総合能力は上回っているほどの魔改造が施されていた。

 しかし、それでも出力の低下はカバーしきれず、特にビーム射撃兵器の射程距離の低下という、デュナメス本来の運用思想に致命的な欠陥に成りうる問題があった。

 

 

 

 「(だぁぁぁらっ!クソっ!サバーニャ気分だなぁっ!おいっ!!)」

 

 

 

 そこで、本来なら存在しない機能で解決策を用意されていた。その機能は武器側に搭載されたGNコンデンサが許す限りの話になるが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()調()()する事で、少ないエネルギーで効率よくビームの射程距離と威力を調整するというものだ。例えば、限界まで粒子を圧縮して高速射出する事で、目標距離までGN粒子の拡散を抑え射程距離と貫通力を飛躍的に向上させたり、対象を爆破させたいなら、収束を敢えて緩めることで、着弾と同時に粒子を炸裂させたりなどだ。

 

 

 

 「(ワラワラ、ワラワラ、ボウフラみたいに湧きやがってぇ!!)」

 

 

 

 この機能のお陰で、対象の破壊以外の撃ち別けを原型機よりも遥かに幅広く行うことが出来るようになっており、副次機能のマイナーチェンジ版は『低致死性(サプレス)モード』という名称だが、原型技術の名を語るなら───

 

 

 

 「(野郎オブクラッシャァァァァァーーッッ!!!)」

 

 

 

 

V.S.B.R.(ヴェスバー)である ─

 

 

 

 

 

 だぁぁぁぁぁっクソッ!忙しすぎだろっ!JKっ!っていうか何、お前ら??ワラワラ、未成年の女の子相手に寄ってたかって集まりやがって??出会い中なのか?出会い欲しさに未成年までにも手を出しに来たタイプなのか???チクショーッ!!(ビームを放つ音)お巡りさーーんっ!!(ビームを連射する音)誰かーーっ、漢の人っ、漢の人呼んでーーっ!!!(ビームをとても連射する音)スタァッフゥーーーッ!!!!ヌ゙ッ!?あ゙ーーーっ!?!?あの野郎ォォォォッ!!子供をはねやがった!!!はいっソコッ!車を止めて道路の端に寄りなさいっ!!ピピー!!(ビームを4連射する音)クソッ!あれはマジィな!!

 

 

 

 「報告、敵戦力の94%の排除を完了した。

  よって、此より降下し白兵戦で残敵の掃討戦に入る。

  申請を受理されたし」

 

 『──ザザッザッ──ちらHQ、申請を受理─ザッザッザ──』

 

 「……作戦(ミッション)の第三フェーズに移行と当機は判断。

  デュナメス、白兵戦闘へ移行する」

 

 

 あークソっ!まぁ、そうなるよなぁ!あんだけGN粒子をばら撒いたんだ、現代科学の通信機器にゃあ致命的だよなぁ。一応対策方法も単純な奴を用意していてもらってもコレかよ!クソがっ!文句は後で聞くから今は見逃せよっ!!

 

 そう内心で言い訳をしながら最大戦速で一直線に降下する。深緑の隕石は程なくして地上に降り立った。───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「放して、スミレッ!スミレがっ!!」

 

 「落ちっ、着いてっ!今、出て行ったら二の舞に為るって!?」

 

 今回の作戦領域中央のオフィス街の一角にて、二人のサードリコリスが物陰で揉み合いになっていた。一応は声量を抑える位の工夫はしていたが、明らかに目立っており時折、盾にしている壁からすらはみ出したりしている。事の発端は本部の指示通りに行動中の時だ。尾行中、突如、ターゲットの男が此方に気付きソコから交戦し始めたのだが、何処からともなく謎の光が降り注ぎ、ターゲットの男を始め、隠れて居たであろう敵戦力が次々無力化されていくという意味不明の出来事が起きた。どういう訳か通信も利き辛く為っており、状況把握の為にも隠れながら今作戦のバディと共に他のチームを探していると、倒れ伏したルームメイトを見つけ、慌てて駆け寄ろうとした所を仲間に羽交い締めにされた、という顛末だ。

 ただでさえ何が起きてるかも分からないのに、不用意に飛び出せばあの“マゼンタ色”の光に当たる可能性だってある。そうこうして揉み合いに為っていると後ろから、自分達と同様の理由で行動していたであろう三人のリコリス達が近づいてくる。

 

 「何してるの!?作戦中だよ!?」

 

 どうやら遠目から見ても相当に目立ってた様であり、そう言いながら、自身も宥めるのに加わろうとしているのは蛇ノ目 エリカだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からこそ、今の彼女の無謀を止めなければと危険を承知で彼女達に合流したのだ。

 

 「悪い事は言わない、今は堪える時だよ」

 

 エリカの援護に篝 ヒバナも入る。ただでさえ今回の作戦はよく判らない事ばかりなのだ、冷静さを失えば助かるものも助からない事にだってなる。幸い自分達のチームはかなりノイズが入るが通信可能だ。そして、件のリコリスはというと、理由は判らないが遠目で確認したところ重傷だが致命傷という様子は無く、周りの敵戦力は見える範囲で無力化されており、今すぐに命の危険は無い様に見える。そういった説得材料を付け足してやり込める。

 そうこうして多少落ち着いた所でソレを黙って観ていたであろう、ヒバナ達に道中で拾われたサードリコリスに、いつの間にか視線が集まる。そのリコリスは何故か頻りに首を捻って考え込んでおり、何かを思い出そうとしているのか、アレでも無いコレでも無いとブツブツと呟いていた。

 

 「……?…どうしたの?」

 

 「はぇ?っあ、いえ、何か既視感があるなーって思ってまして」

 

 その様子にエリカが声を掛け、ヒバナが指令部に指示を仰ごうとしたその時、事態が動いた。足を引き摺りながら銃を持って移動する男が、道路の中心に倒れるリコリスに近付く。移動はゆっくりだが射線が悪く、丁度 件のリコリス重なるように移動しており、極めて射撃による迎撃が難しい状況だった。此処からじゃ遠く、このままでは間違いなく殺られる。それに気付き、慌てて自分達も動こうとしたその時──それは起きた。

 

 

 突如、男の体が独りでに宙に浮く。男は遠目からでも分かるほど地面から足が離れており、その光景は明らかに重力を無視した姿だ。何かに引っ張られるように、吊るされるように宙に浮いた男の体が闇夜中で鮮明に浮かび上がり、誰もが息を止めその光景から目を離せないでいた。リコリス達は自分の肌が粟立つのを感じ思わず身震いする。やがて男は、その場で水平軸の半円を描きながら高速で移動し────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボール()相手(お店)ゴール(店内)にシュゥゥゥーッ!!

 

 

超!エキサイティン!!

 

 

 

 

……………はて?そんな幻聴が聞こえたような?兎に角、その時、不思議な事が起こった。その動きは完全に物理法則を無視した超常現象そのままであり、一種の不気味さすら感じる体験だ。

 

 

 「………な……に、アレ??」

 

 「……ポ、ポルターガイス、ト???」

 

 

 そんな未知の現象に凍り付いたリコリス達の中で唯一()()を得た者がいた。さっきまで唸っていた彼女は現場まで走り出す。突然の仲間の暴挙に慌てて手を伸ばすが、止める間もなく彼女はすぐに怪奇現象が起きた場所にたどり着いてしまった。するとキョロキョロ辺りを見回しながら誰かを呼ぶ。

 

 「えっと、…ファーストの装備さん?ですよね?お、お久し振りです?」

 

 自信の無さげに呼んだ名前は、どう聞いても人の名前に聞こえなかった。……そもそも彼女は一体何を言っているのだろうか。それとも極度の緊張とストレスで何かの幻覚でも見てしまったのだろうか?混沌とした空気が一周回った頃。ナニカが正体を現した。

 

 「──同意、貴官の健勝な姿に、心より喜び申し上げる」

 

 倒れたリコリスの隣から、独特の空電音と共に空間の色が溶けるように人型のロボットが現れる。

 

 「………へ??」

 

 「…………??!?」

 

 「…………?映画撮影???

 

 「………?……??ん??」

 

  コズミックホラー体験をしたと思えば、続いて受けたのはSF体験だった。リコリスはどんな時でも、動揺や恐怖で動けない何て事が無いように、日頃から訓練を受けているのだが流石にこれは訓練の範疇外。思考がバグり、そのやり取りを眺めるままになる。

 

 「……えっと、今回の作戦に参加されてたんですね」

 

 「肯定、当機の主な任務は、貴官らの援護と支援、及び救助であり、現在、緊急時と判断して降下した次第である」

 

 そんなやり取りの中に、気になる言葉が混じった事でヒバナ達は正気に戻る。そう言えば事態が悪化した場合、『特殊機密兵器』を投入する事を事前に伝えられていた事を思い出した。何でも、()()()()()()()の為、全てを伝えられないが今回の大掛かりな任務で、もしもの場合を懸念してバックアップとして用意された物だと。そこまでに思い至り、おずおずと皆で近付きながら確認することにした。

 

 「…あ~~っ、えーっと、機密兵器の『デュナメス』?さん?で、いいのかな?」

 

 「肯定。当機が、今回、貴官らの言うバックアップである」

 

 声を掛けると、首をぐりんと此方に向けながら、確かな返答が返ってきた。その後の言葉に『翡翠』と呼んでも構わないと付け足される。高性能なAIが搭載されている為、現地でも口頭での命令が可能とも言われたが、発する声や言葉は確かに機械っぽいが、受け答えの中身は極めて柔軟で、見た目と相まって現実感を非常に薄く感じさせた。

 何処からやって来たのか?降りてきたとは何か?そもそもさっきの現象は何か?という疑問が非常に尽きないが今は置いておいて、其よりもと倒れたリコリスの応急措置に入ろうとエリカが近付いた時、異形の手がエリカに伸びる。驚きや恐怖も感じる前に、二の腕を掴まれ、抗うことすら出来ない力で引き寄せられる。突如の蛮行、その場に居た者全てが唯一出来たのは、その出来事を視界の端で捉えることだけだった。

 

 

 「──GNフィールド、展開」

 

 

 翡翠を中心に若葉色の光がリコリス達を包み込む。条件反射で目を覆うくらいしか選択肢がなく、気が付けば光に染め上げられた世界の中に全員が閉じ込められていた。思考ごと停止したリコリス達は、目の前にある自分達ごと包み込んだ高濃度に圧縮された球形状の粒子幕を呆けた顔で眺めていると、その中であるリコリスだけが、何が起きたのか遅まきながら理解出来た範疇で、単文的な言葉を発する。

 

 「……散……弾?……」

 

 その言葉を発したリコリスの視線を、何の事かと考える前に目で追えば、萌黄色の光の膜の向こう側で、小さな金属の粒が留まっている。更に視線を動かしその膜の向こう側にまで目を向ければ、這いつくばりながら片手で散弾銃を構えた男が、口を開けてあり得ないと言いたげな顔で此方を観ていた。

 

 「──おっ……おおおおぉぉぉおぉぉおっ!??!?」

 

 男は次第に顔を険しげに変えながら、銃を乱射する。どうやらフルオートのショットガンのようで景気よく全弾全てをすぐに撃ち尽くす。その度に光の膜に小さな金属の粒が増えていった。其所で漸くリコリス達は朧気ながら理解できた、“攻撃を受けていた”事を。男の採った選択は、敵として見た場合非常に正しい。意図してではないだろうが、散弾と言う面攻撃は、リコリスと言う人間相手には非常に有効だ。なにせリコリス達の制服は防弾防刃繊維で出来ているが、それでも制服状の衣服だ、肌身の部分は非常に多い。そして動けない仲間に全員が集まった所で射撃。まず『イレギュラー』が居なければ、死人が出たであろう最適解だが、無情にも男のつかみ採った選択は、理不尽の権化が押し潰す。翡翠は相手が撃ち尽くしたのを確認するとすぐにGNフィールドを解除、早打ちの要領でGNビームピストルを両肩、銃に撃ち込み無力化させる。

 

 「………………ナニソレ???」

 

 その言葉は奇しくも男も含めた全員の感想だったろう。男に撃たれたと思えば、よく解らない光の膜に銃弾が止められたという現象は、映画やアニメの中だけの光景だ。GNフィールドの解除と共に銃弾がポロポロと落ちていく所も混乱に拍車をかける。

 

 「確認、創傷の有無」

 

 「……あっいえ、無いです……」

 

 翡翠の状況確認に、唯一反応できたのは一人だけで、どうやら既に彼女の中の常識は遥か彼方へと飛び立った後らしい。そんな有り得ないものを見せられたリコリス達を放って置きながら、事態の確認とこれからの行動方針を、翡翠はエリカから手を離し、決めていく。

 

 「……(……ちっ、あの轢逃げ犯には逃げられたな。まぁ、人命優先したしな、シャーねぇーか。後はこの子達だが、……多分ヤっちまったな)」

 

 「報告、当機の現行動によって、貴官らの電子機器が損傷した可能性が発生。よって、負傷者の救助に、甚大な弊害が出る確率が上昇した為、当機はこれより残敵の処理をしつつ、当機の方で救助要請を行う。ついては、貴官らには可能な限り、安全地帯への移動を願う」

 

 言いたい事を一息に言うや否や、バックステップをするように宙に浮くと、再び独特の空電音と共にその姿が消えていく。僅か5分にも満たない犯行。空に溶けて消えていった翡翠をエリカ達は呆然と見上げていた。超常現象のようなナニカを怒濤の勢いで浴びせられたリコリス達が、再起動と何の事を言っていたのか理解するのには、少々時間が掛かった事をここに追記しておく。

 

 

 

 

 

 「……ファーストの装備って凄い……」

 

 

 

 ※この時、既に私用のケータイも全て壊れた模様。

 

 





 ビームの射程距離や撃ち別けに対するご都合設定。
こんな感じに、非常に都合の良い設定とか後々にも生えてきます。

これからの投稿は最低でも週間各になると思います。

※ 描写不足とOOの設定の読み込み不足で申し訳ありませんでした!
一応このSSでの設定と描写では、高濃度に圧縮した粒子フィールドに潜らせるように触れた為 + 一応プロ仕様の物だろうとは言え、現代科学機器ですしOO世界よりもずっとGN粒子に対しての抵抗力が低いだろうからそれらが積み重なった結果損傷、と言う考えで書いてました。
 それでも納得できなかった場合は、そういうものだと見逃していただければ幸いです。
 今後は、もうちょっと読み込んでから書かせていただきます。
お騒がせして申し訳ありませんでした。

優柔不断な投稿者で情けない話ですが、自分でもちょっと分かんなくなったので皆様イメージを聞きかせて下さい。※ダメだった場合は、出来るかどうかは分かりませんが、時間が出来れば文章は変えます。

  • フィールドまで圧縮したら現代機器位壊れる
  • いや、もっと圧縮しないとダメじゃネ?
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