※オリ主タグは念のためです。
俺、藤丸立香は地方の街の高校に通う、普通の……高校生の筈だ。しかし、今日クラスメイトの1人に
「お前の家族っておかしくね?」
と言われた。俺はその言葉の意味が分からず聞き返すと、クラスメイトはこう言った。
「だってさー、姉ちゃんと妹が沢山とか普通ありえなくね?しかも全員超美人だし!」
「……」
「それにさー、お前の父さんもなんかおかしいし!教授やってるのに黒い噂が絶えないって……」
そう言われて思い出した。確かにそうだ。なんで忘れていたんだろう……。
うちの家は両親が凄く変わっているのだ。まず母だが、この人はまともじゃない。いや、多分この人を基準にしたら世の中の大体の人が変になってしまうだろう。
この人のスペックを一言で表すなら『チート』だ。勉強や運動だけでなく料理や家事全般まで完璧にこなす超人なのだ。武芸にも通じていて、ある時、弓矢で近所のアライグマやハクビシンといった害獣を全滅させたことがある。
「本職の狩人には及びませんが」
と本人は言っていたが、とんでもない。
次に父についてだが、父の方はまともな部類に入ると思う。いや、大学の教授やっているから非凡ではあるのだろうが……でもやっぱりこの人もかなり変わっている。というかぶっ飛んでいる。父が言うには
「私は天才だからネ☆」
らしいのだが、実際本当に何でもできる。
例えば、父は大学教授の他にもう一つ仕事を持っている。それは、犯罪コンサルタントだ。
この仕事をしている理由は本人曰く「人生暇だったから」らしい。正直理解できない。
ただ、そのおかげでお金はかなり稼いでいるらしい。
さて、他にも俺には兄弟姉妹がいるのだが、とりあえず順に説明していくと時間がかかってしまうのでこの場では割愛しよう。俺はクラスメイトに
「まあ、確かにおかしな所もあるけど皆いい人だよ」
と言う。クラスメイトは
「ふーん。まあお前がそう言うならまあそうなんだろうけど……」
と言った。そしてその後何かを思い出すような顔をして言った。
「ああ、あと一つだけ言いたいことがあったわ」
「何?」
「お前の母さんのおっぱいデカすぎじゃね!?」
……………………はぁ? 突然何を言っているのか分からない。確かに母は背が高い方だと思うしスタイルもいいとは思うけれど……おっぱい?どこの話だ? するとクラスメイトは自分の胸を指して言った。
「ほらここ!谷間めっちゃ見えるじゃん!」
……うん。確かに見えるよ。服越しだけど。でもそれがどうしたというのだろうか? そんなことを考えているとチャイムが鳴る。昼休み終了5分前の合図だ。次の授業の準備をしなくてはならないので教室に戻ることにする。
放課後、帰る準備をして学校を出ると校門の所に誰かがいた。誰だろうと目を凝らすとその人物が口を開いた。
「おかえりなさいませ。マイロード♪」
……なんだこれ?いきなりすぎて意味不明すぎるんだけど。
そこにいたのは女性だった。年齢は10代後半から20代前半くらいに見える。身長は160センチほどで髪の色は青みがかかった白。顔立ちはとても整っていて綺麗という言葉がよく似合う人だった。彼女は――、俺の方を見ると満面の笑みを浮かべてこちらへ駆け寄ってきた。そこまで来て俺は彼女のことを思い出した。
「迎えに来たのかマーリン」
そう彼女は俺の妹の1人だ。名前はマーリン。
「やあ!あなたのマーリンだよ!」
「いや、違うからね?君は俺の妹だからね?」
「分かっているよ~。お兄様ったら冗談ばっかり言って!私達の間には血なんて繋がっていないでしょう?戸籍上も他人ですし!」
……いや、確かにそうなんだけどね?そういう問題じゃないんだよ? ちなみにこの会話を聞いて周りの人達は大騒ぎしていた。そりゃそうだよね。こんな美人なお姉さんが自分のことを迎えに来てくれたとか言われたら誰でも驚くと思う。ただ、あまり目立って欲しくないので彼女を連れてその場から離れることにした。
しばらく歩いて人気のない路地裏に入ったところで彼女に話しかける。
「あのさ、なんであんな目立つ方法で来たの?」
そう聞くと彼女は少し考えてから答えた。
「いやなに、お兄さんのスクールライフを自分なりに彩ろうとした結果さ」
……ダメだこりゃ。もう諦めよう。
「ていうか、わざわざ迎えに来る必要はなかったんじゃないの?家近いんだし……」
そう言うと彼女は笑って言った。
「いやいや!こういうのは最初が肝心だからね。インパクトのある登場をした方がいいと思ってさ!」
まあ、確かにこの子ならやりかねないなと思った。見た目に反して行動力があるのだ。
それからしばらく歩き、我が家の前に着いた。マーリンが
「さてと、私は花壇の世話をすることにするよ、お兄さんも帰ってきたことだし」
と言ってきたので俺は
「分かった。ありがとう」
と言い、彼女と別れた。
家に帰り、玄関を開ける。するとそこには妹の内の1人であるジャック・ザ・リッパー(以下ジャック)が立っていた。
ジャックは俺を見るやいなや、
「おかあさん!お帰り!」
と俺に抱き着いてきた。ジャックはなぜか俺のことをおかあさんと呼ぶのだ。俺は兄だし、男なのだが……
気を取り直して俺は、
「だだいまジャック」
と返事をした。すると今度はリビングから母の頼光が出てきた。
「あら、立香おかえりなさい」
「ただいま母さん」
そう言うと母は微笑んで言った。
「ふふっ、今日も元気そうですね」
母の言葉を聞き、俺も思わず笑顔になる。
「ああ、今日はマーリンがこっちの学校に顔を出してたよ。まったく、ちょっと恥ずかしかったよ」
と俺が言うと母は、
「まあ。ふふっあの子もお転婆ですね。一体誰に似たのでしょう……」
と苦笑いしながら言った。多分父ではないだろうなと思っていると、後ろから足音が聞こえたので振り返ると姉妹達がやってきたところだった。
「立香、お帰りなさい」
「あら、立香帰ってたの?」
長女のジャンヌ・ダルク(以下ジャンヌ)は今年高校3年生で受験生である。背は普通で、胸は大きい方だと思う。好きな動物はイルカだ。ジャンヌとは双子の妹であるジャンヌ・オルタ(以下オルタ)は髪の色が違う以外はジャンヌとそっくりだ。趣味は漫画を描くことである。2人とも美少女なのでよくナンパされるらしい。俺は姉たちに
「勉強の調子はどう?」
と聞いた。ジャンヌは
「まあまあですね。まあ、いざとなったら推薦で入試受けますから!」
と言い、オルタは
「ジャンヌのようになりたくなかったら、あんたも真面目に勉強することね」
と言った。ジャンヌは地頭は悪くないのだが、成績はそこそこでたまーに追試を受けていたことがある。俺も頑張らなきゃな。
そんなことを考えていると突然背後から衝撃を受けた。見るとそこには妹のフランケンシュタイン(以下フラン)がいた。身長は170センチほどで体重は50キロくらい。華奢だが力は強いのでよくジャックやリリィを肩車をしている。
「おおー!おにいちゃんにぶつかったー」
「どうしたのフラン?」
と俺はフランに聞く。フランは
「りりぃとおいかけっこしてたのー」
と言う。リリィと言うのは妹の1人であるジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィのことだ。名前が長いので皆リリィと呼んでいる。するとこの場にリリィが姿を現した。
「フランお姉さんがヒートアップしたんです!私は悪くありません!」
とリリィ。
「うそだー!りりぃがさきにいったの!」
と言い合う2人。この様子だと追いかけっこは結構前からやっていたようだ。このままじゃ収拾がつかないので、俺はリリィの頭を撫でながら言った。
「ほら、喧嘩しない。あと家の中で走るの危ないからするのなら庭でやってね」
と言う。家は大家族故に家屋も庭も広いのだ。
「そうですよ。後、外でも足元や周囲に気をつけるのですよ」
と母も言う。
「「はーい!」」
そう言ってフラン、リリィ、ジャックの3人は外に出ていった。その後ろ姿を見ていた母は
「ふふっ。本当に仲良しですね」
と笑った。
「そうだね。俺も嬉しいよ」
そう言って俺は自分の部屋に行くことにする。まだ部屋着に着替えてないし、宿題もしなければ。部屋に戻ると、2人の少女が俺を出迎えた。
「遅かったじゃないかリツカ。寂しかったよ」
と言う。銀髪の小柄な少女と。
「そこの竜と同感と言うのは癪ですがそうです、ね。こっちが学校へ行くのを我慢しているのですからトラマカスキ」
と言う青黒い髪の少女。
俺は
「ごめんごめん。メリュジーヌ、テノチティトラン。色々、あってね」
と2人に謝る。この2人は……多分人間ではない。なぜなら今のところ、その姿は俺だけにしか見えないからだ(母はなぜか気配は察知できるようだが)。
テノチティトランは彼女が言う所、座敷童のようなものらしく、この家に憑いているらしい。姿が見える俺を神官(トラマカスキ)と呼び、色々……要は自分に構うよう言ってくる。
メリュジーヌは、こちらは自称ドラゴンだと言っているが、テノチティトラン以上によくわからない。気づいた時には俺を恋人と称し、こちらも一定時間構わないと拗ねる。
そして2人は余り仲が良くなく。よく俺を挟んで口喧嘩している。まあ本格的な喧嘩には至っていないので本質的に嫌いあっている訳では無いだろう……たぶん、恐らく……。
「色々って何さ」
と言うメリュジーヌに、
「私には分かりますよ。妹たちに構っていたのですね」
と言う。テノチティトラン。俺は
「そうだよ。家族だし普通だろう?」
と言った。するとテノチティトランは
「確かに家族と交流するのは大事ですが、貴方はその前に私の神官であることを忘れないでください、ね」
とジト目で睨んでくる。メリュジーヌは、
「僕の恋人だってこともね」
と付け加えた。それを聞いたテノチティトランが
「それは余計ですね」
と言う。それに対して
「恋人と神官は別ジャンルじゃないか」
と返すメリュジーヌ。俺は
「そこまでだよ。悪いけど勉強しなきゃならないから」
と言う。2人は嫌そうな顔をする。
「えーっ!遊んでよリッカ!」
とメリュジーヌ。
「冷たいですねトラマカスキ……」
とテノチティトラン。俺は
「すまないけど、学問は学生の本分なんだ。少なくとも宿題終わらせないとならないし」
と言う。メリュジーヌは
「くそう……学校壊して来てもいいかなぁ……?」
と言う。俺は
「やめてね」
と言う。テノチティトランは
「学校を卒業したら覚えてなさいトラマカスキ……!」
と言った。その後俺は宿題をやったが、2人がくっ付いてきてやりづらいことこの上なかった。
宿題を7、8割くらい終わらせた所で、夕飯ができたことを聞き、俺はリビングに来た。家族が揃い、食事を始めている。俺も自分の席に座り夕飯を頂くことにした。皆で観ているテレビではなんか冒険ものの番組をやっていた。タイトルは
『怪奇!南米の奥地で宇宙怪獣を見た!』
だ。最近こういうオカルト系の番組が増えた気がするが、大丈夫だろうか?まあ、いいかと思い食事を続ける。するとそこで、父が
「こういう番組の9割がたはやらせだからネー。まあ、だからこそ面白いんだけどネ!」
と笑いながら言ってきた。まあ、確かにやらせっぽいなと思うことはあるけどね。そう思うと兄の金時が、
「いやあ、ゴールデンに浪漫があって面白い番組だぜ。なあばあちゃん!」
と祖母であるエウロペに話を振った。エウロペお祖母ちゃんは
「そうねえ、もしお爺さんが元気だったら、怪獣と戦えたからしら?」
と言う。エウロペの夫であるゼウスお爺ちゃんは俺が生まれる前に亡くなった為、よく知らないが噂によると筋骨隆々だったり、宇宙戦艦だったりしたらしい。……後者はどういうことなのだろう?オルタが小さく
「あたし達のお爺ちゃん何者なのよ……」
ツッコミを入れた。するともう1人の祖母であるエレナお祖母ちゃんが
「ゼウスさんはね、とてもマハトマだったのよ!」
と言うのだった。夕食が終わり、金時が
「俺は風呂に入ってくるぜ」
と言ったのを皮切りに家族は思い思いの行動をとる。俺は母に話しかけられた。
「はあ……それにしても、なぜ最近金時も立香も私と一緒に入ってくれないのでしょう……昔は一緒に入ってくれたのに」
当たり前である。俺はもう高校生だし、金時に至っては大学生だ。いくらなんでも恥ずかしい。
「えっと、それはさすがに恥ずかしいというか……」
「ふむ。やはり反抗期でしょうか?」
「いや、そんなことはないと思うよ。多分」
「そうですか?」
「うん。きっとそうだよ」
「うーん、しょうがありませんね。母は寂しいのですが……」
こればかりはしょうがないだろう。リリィやジャックで我慢して欲しい。そして俺は母に膳の上に乗った少な目の食事を渡された。
「今日の分です。癪ですが」
と母。これはメリュジーヌとテノチティトランの分だ。母は俺が彼女達と過ごすことに余り良い顔をしている節がないが、それでも毎日お供え物的に2人の分を作ってくれる。そして彼女達に差し出すのが見える俺の役目と言う訳だ。俺は母に礼を言って。自分の部屋に向かうのだった。
某ふたばのネタやらイラストやらでイメージを膨らませた結果こうなりました。続きは今のところ未定です。
駄文閲覧ありがとうございました。ご感想をお待ちしております。