おとうとはセカイのバグ   作:カタカタタカタ

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『呪術廻戦要素?』タグを追加

呪術関係をこの先、掘り下げるかはわかりません。
いまのところは、小技程度。


EX10.たぶん、あと2000年くらいは研究しないと、廻戦できない

 

〇『呪術』について

……これは鬼の力の、さらなる利用方法の開拓(かいたく)を目的に開発した『呪術』について。現時点でわかっていることを、真祖教特別序列(運営)所属の『化猫(ばけねこ)』ミーコが、まとめたものである。

 

 

1.『呪術』とは何か?

……『呪術』とは、鬼の血に備わる『血の記憶』と『血の呪い』の性質を利用した、血液および肉体の操作技術のことを、そう定義する。

 

・『血の記憶』と『血の呪い』とは何か?

……『血の記憶』は忘れたくても忘れられない、絶対の記憶。『血の呪い』は破りたくても破れない、絶対の約束。

→鬼の血は、その一滴(いってき)一滴が腕であり脚であり胴であり、そして、脳である。

そのせいで、鬼の血を間に(はさ)んだ状態での、知的生命体間での物事の取り決めなどは反故(ほご)にすることができない。“取り決め”をした時点で、その鬼の血を宿した知的生命体は、“取り決め”を文字通り全身全霊をもって、遂行(すいこう)しなければならなくなる。

→例えば、「次に浮気をしたら、右手がねじ切れる」と“取り決め”て、『本当に浮気をしたら、本当に右手がねじ切れた』、という風に。

この例に挙げた、「次に浮気をしたら、右手がねじ切れる」という、“取り決め”を鬼の血に記憶させている性質のことを『血の記憶』(絶対に忘れられない記憶)、『本当に浮気をしたら、本当に右手がねじ切れた』という、“取り決め”を鬼の血に遂行させた性質のことを『血の呪い』(絶対に破れない約束)と呼ぶことができる。

 

・『血の記憶』と『血の呪い』による、血液もしくは肉体への条件付け。

……上記に例示したように、「~~したら、……する(なる)」という風に、『血の記憶』と『血の呪い』を用いて自らの鬼の血に条件付けすれば、本人の意思や意識を無視して、血液および肉体(鬼の血のかたまり)を操作することができるということ。

→例えば、1.「自分の肉体の状態情報を常に記録し続けて、その記録を一時間、保持する(血の記憶)」&2.「自分の特定部位を手でさすりながら、アブラカタブラと唱えたら、その部位の一時間前の状態を再現する(血の呪い)」、という風に。条件付けを利用して、利になる効果を引き出すことも可能。

→こういった『血の記憶』と『血の呪い』による条件付けを利用した技術のことを、『呪術』と定義し、呼称(こしょう)するものとする。

 

 

2.鬼化スライムの特性と『呪術』における利用方法。

……条件付けによる利があるが、同時に不利やリスクもある『呪術』を行使する上で、もっとも都合がいい媒体(ばいたい)の一つが鬼化したスライムである。

 

・なぜ、『呪術』を行使するのに不利やリスクが、あるのか?

……『血の呪い』を利用されて操られるもしくは、『血の呪い』により弱点が生まれそれを突かれる可能性がある。

→例えば、「流した血液が、指をさした方向に射出される」という『呪術』を作っていた場合、あらかじめ血が射出されることを知っていれば、あるいは指をさした方向に射出されることを知っていれば、対策のしようはある。

血液のにおいに注意を払うとか、行使者の指を注視するだとか、行使者の指をすべて切り落としておくとか。

 

・鬼化したスライムとは何なのか?+鬼化スライムの特性。

……鬼化スライムとは、そのまま、鬼の血を用いて、鬼にしたスライム。

いまのところ、どんな種族由来(ゆらい)の鬼の血でも、スライムの鬼化が可能なことを確認している。

→鬼化スライムの特筆すべき点は二つ。

一つは、鬼であるにも関わらず、魔力だけで生存可能であり、また、わずかずつではあるが再生する点。

もう一つは、鬼としての特性『劣化複製』。鬼化させた血の主の肉体のデッドコピーを作り出し、主の身体能力や血鬼術をも劣化した状態で再現できること。

この特性を用いれば、単純に手数を増やせる上に、魔力だけで劣化血鬼術を発動することができる点。

→大きな難点(なんてん)は、意思が存在しないため、主が直接操作をしなければならないこと。

 

・鬼化スライムの何が『呪術』の媒体に都合がいいのか?

……『血の記憶』と『血の呪い』を押し付けた状態で『呪術』を使わせることができるから。しかも、自分と同じ性質の血液と肉体を媒体にした『呪術』を発動させられる。

→例えば、後述するホロ・オセロなら「自分の血液に触れた相手に対して、血鬼術『廻顧録』を発動し、相手の記録を破壊する」という『血の呪い』を自分に課す。

すると、強力だが使える血鬼術の幅が狭まるし、日常生活で気を付けなければならないことが増えすぎる。

→しかし、ホロ・オセロが鬼化スライムを作成し、その鬼化スライムに前記の『血の呪い』を課せさせることに成功すれば、強力で使い勝手がいい武器となる。

夢のアイテムの完成である。

 

・鬼化スライムに『呪術』を覚えさせるために、クリアするべき難題。

……上述したが、鬼化スライムに『呪術』を覚えさせることは容易ではない。

鬼化スライムには意思がない。

意思がないから、認識能力がない。

認識能力がないから、言葉で言っても覚えられない。

だから、鬼化スライムに『呪術』を覚えさせるには、まず、概念から覚えさせなければならない。

「これが魔力」「これが血液」「これが血液の射出という動作」「動作とは、A時点からB時点までの肉体の動きのこと」という風に。

 

 

3.『廻顧(かいこ)』の鬼、ホロ・オセロの血鬼術と『呪術』における利用方法。

……ホロ・オセロに発現した血鬼術『廻顧録(かいころく)』を用いた、『呪術』のコピー。

 

・ホロ・オセロに発現した血鬼術はどういうもの?

……血鬼術『廻顧録』。

生きもの、もしくは、死んで間もない死体の脳から記録を引き出し、編集し、上書き――そうして、引き出した情報をなぞるだけの、生きても死んでもいない人形を作り出す血鬼術。

→『廻顧録・半生(はんせい)』は、まだ生きている者に対して行い、記録の引き出しのみが行える術(編集、上書きすると死ぬらしい)。

→『廻顧録・終生(しゅうせい)』は、基本的に死んだ者に対して行い、記録の引き出し、編集、上書き――そして、死体の加工を行う術。ここで死体を加工して出来上がる人形は、生前を模した代謝を行うが、決して意思はないし、生前に行った試しがないことは行えない。生きてもいないし、死んでもいない、命名、ノスタルジック・ゴーレム。

 

・鬼の血を対象にした血鬼術『廻顧録』と『呪術』のコピー。

……血鬼術『廻顧録』を利用すれば、引き出した記録を、他の死体やノスタルジック・ゴーレムにコピーすることができる。

これは、鬼の血を対象にも発動することができる。鬼の血から記録を引き出し、編集し、鬼の血にコピーすることができる。

→つまり、ある鬼の血から引き出した記録から『呪術』に関わる『血の記憶』と『血の呪い』を抽出し、他の鬼の血にその『呪術』に関わる『血の記憶』と『血の呪い』をコピーすることができる。

→一見、最強の血鬼術のように思えるが、これを通すには、肉体に流れる鬼の血の魔力密度を、血鬼術『廻顧録』の魔力密度が凌駕(りょうが)する必要がある。

 

 

4.『呪火』の鬼、メラが人体実験で作り出した『呪物』を利用した、『血の記憶』と『血の呪い』の移植と転写。

……『呪火』メラが人体実験により発見した、“人の肉体の一部に圧縮した鬼の血を融合させる”ことで作り出される『呪物』、これをを利用した『血の記憶』と『血の呪い』の人もしくは鬼への移植と転写。

 

・『呪物』を発見した経緯。

……1.実験体の眼球をあらかじめ鬼化するまえの人の状態で摘出した上で、2.実験体を鬼化、3.『呪火』メラの心臓である『天衣』ヴェラの血鬼術『天依(てんい)融縫(ゆうほう)』により、人のときの眼球を鬼化した実験体に移植し、4.実験体に陽光を浴びせる。

→すると、鬼化した肉体が()けて(ちり)()し、移植した人の眼球だけが()()()()()で灼け残った。これが、“圧縮した鬼の血が人体に融合した”ものだった。

これを『呪物』と定義し、呼称することとする。

 

・『呪物』の性質と利用方法。

……『呪物』を人(『呪物』の材料になったもとの種族の肉体の)に移植すると、癒着し、融合していくことがわかっている。

→これを利用し、『呪物』に宿る鬼の血の『血の記憶』と『血の呪い』を移植し、『呪術』を習得させることが可能だった。

→また、『呪物』が完全に融合していない状態でも、移植された者の意思で発動は可能だった。その場合、『呪物』からしか発動はできなかった。

つまり、鬼化していない人間に『呪術』が使えた。

→鬼になってふんぞり返っているバカどもを、効率よく人類に殲滅してもらうための大きな武器の一つになるだろう。

問題は、どうやって移植して、どうやって広めるか。まだまだ課題は多い。

→ご主人さまに対して使うには、小技すぎる。意表を突くくらいしかできないだろう。ご主人さまを倒す日は遠い。

 

余談.ホロ・オセロが絶対になんかやらかす。

……この『呪術』という技術、さらに依り代として都合がいい鬼化スライム、これらはホロ・オセロの血鬼術『廻顧録』と相性がよすぎる。

→あーあ、絶対になんかやらかすよ、アイツ。だって実験の最中、目をすげーキラキラされてたもん。

ワタシは知らんからな。

すでにいくつかの村や町の住民すべてが、人間の記憶を転写した鬼化スライムとすり替わっている――とか見てない見てない。

これこそが不老不死、これこそが楽園、って叫んでたホロ・オセロの声――とか聞いてない聞いてない。

知らない。ワタシに責任とかない。

 





ちなみに、ミーコの狙いは鬼と鬼狩りのわかりやすい対立構造を描いて、自分が裏から操作することです。

鬼の数を減らしたり、鬼狩りの数を減らしたり、邪魔なやつを消したり、厄介なやつ同士をぶつけたり。

そのために鬼狩り側の戦力足りなくない? みたいな理由で、いろいろ研究している最中。

もともと、勝手に湧いて出る鬼をどうにかしよう、ってところから行動しているからね。
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