「好き……」
「俺も……」
私、湊友希那は愛しの彼にくっ付いている。
彼は生まれつき心臓が悪く、何度も発作を起こしていた。つい最近には緊急手術となったけれど、手術が成功して完全に完治した。
私は彼が元気になって、こうして居られるのが凄く嬉しい。
「くっ付き過ぎじゃあ……」
「言って置くけど、離れないから」
「はぁ……」
当然でしょ? 私に心配を掛けて置いて……。
「あの後、直ぐに告白されるとは思っても無かったけどね」
「そうね、それもこれも全部……貴方が私の心を奪ったからよ」
「さいですか……」
「あら、照れてるのかしら?」
「別に……」
あらあら、顔が赤くなってるわね。ふふ……良い物が見れたわね。
「そう言えば、そろそろお腹が空かないかしら?」
「もう昼だな……」
「だったら、お弁当を作って来たから……食べて頂戴」
「あぁ、いただきます」
私は彼にお弁当を彼に渡し、彼は早速食べ始める。
「玉子焼き、美味しい」
「リサに教えて貰ってから、何度も練習したのよ」
「ありがと」
「喜んでくれて嬉しいわ」
美味しそうに玉子焼きを食べて、次にタコさんウインナーやほうれん草も食べてくれてる。思わず嬉しくなるわね、誰かに美味しいって言って貰えるのは。
「ごちそうさま」
「お粗末様でした」
「さて、これから何しようかな」
「あら、次は膝枕してあげるわよ」
「良いのか? 俺の頭は結構重いけど?」
「関係無いわよ、貴方の頭を膝に乗せれるのなら本望よ」
「さいですか……」
「分かったら、早くして頂戴……」
「はい……」
私は彼に膝に頭を乗せる様に言った。彼の頭が私の膝に乗せ、私の顔を見る。
「膝枕、生まれて初めてだな」
「そう、私も初めての膝枕なのよ?」
「じゃあ、存分に堪能するから。このまま……」
「あら、寝付くのが早いのね」
彼はあっと言う間に眠った。この前とは違って、少しだけ明るくなった気がするわ。あの時……彼が居なくなってしまったらと思うと、私は絶望をしていたかも知れないわ。
「それにしても、可愛い寝顔ね……」
「……」
今なら、彼の唇を奪えそうね……。ええ、今なら奪えるわ。
「……ん」
「ふふ……」
唇って簡単に奪えるのね。ファーストキスなのだから、感謝して欲しいわ。
「キスした……?」
「あら、早いお目覚めね」
「俺も初めてのキスだから、ちゃんと覚えて置いて欲しいな」
「私が貴方のキスを、忘れるなんて有り得ないから」
「信じてるさ」
「ええ……好きよ。愛してる……」
「俺も、愛してる」
FIN
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