紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生490年と7カ月8日目(月曜日、日中:雲、夜中:雲・多分三日月)
目が覚めたら医務室のベットの上だった件について。
しかも目を覚ましたと同時に、2人のアンナと
そして、2人のアンナと
なんて事だ、日頃の疲れが溜まっていたのだろうか。
そう思い、すぐに治して復帰するわねと娘たちに言っても、表情は曇ってしまった。
どうして?と、周りを見渡しても娘たち以外に誰もおらず、困っていたところレミリアお嬢様がルージュとべナミさん、セリアちゃんを伴い、お見舞いをしにきてくださったのだ。
少しの小話をした後、レミリアお嬢様は真剣な表情で私を見つめ、とある事を私に言い渡した。
メディーさん曰く、私は病気になってしまい、メイド長としての量の多い仕事は病状を悪化させてしまうらしく、その病気を治すためにも、私が娘たちのために長生きするためにも、
レミリアお嬢様はそれだけ伝えると、すこし悲しそうな表情を浮かべ、護衛の二人と側仕えのセリアちゃんを伴って立ち去ってしまった。
……ついに、この時が、タイムリミットが来てしまったのだろう。
予感はあったのだ、
少しずつ少しずつ、自分が自分で無くなるような、自分が失われていくような、冷たい感覚が……でも、それでもいいと思っていた。
いつ訪れるか分からない死に、私は少しも恐怖を抱かなかった。
もはやその記憶すら怪しいものの、元々私は短命で不幸な人間だったのだ。
いつか必ず、私には死が訪れる。その死が訪れるまで、私は毎日生きて、誰かに何かを託し、最期は安らかに眠るために準備をした。
だから、私は日々を大切にしようと、ついこの前から再び日記をしっかり書くことにしたのだ。
……だから、命令としてレミリアお嬢様に言い渡されても、いつかはそう言われたのだろう。
あぁ、でも、それがご命令ではなく、お願いであったのなら、この悲しみでさえ、受け入れることができたのに……。
転生490年と7ヶ月9日目(火曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・半月)
……昨日から準備を進めていた、私の統括メイド長の引き継ぎは、レミリアお嬢様がルージュを指名するなど、一悶着はあったけれど、私のメイドとしての最後のワガママで、何とか
これまで、私の腕についていた統括メイド隊の腕章が、私の自慢の娘の1人である
本当は、もっとずっとずっと後の光景だと思ったけれど、けれどその姿を見れて嬉しかった。
……とうの
そして、引き継ぎは無事に終わったのである。
これで、私はただのマリア。
ただの、
扱いとしては、家人待遇。これまでと違い、奉仕する側ではなく、される側……なんだかそれが落ち着かなくって、何度も何度も無意識にメイドとしての仕事をしようとしていた。
みんな、私がそういう妖精だと理解していて、今日だけで何度も止められてしまった。
……早く、何もしないことを覚えないとなぁ。
転生490年と7ヶ月10日目(水曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・満月)
今日は、趣味を探してみることにした。
お昼寝だったり、毛玉たちの毛を整えてみたり、読書だったり、絵を書いてみたり、休憩中のメイドたちとお話してみたり……とにかく、色んなことに手をつけてみた。
楽しかったり、本に夢中になったり、私は意外と絵がうまかったらしくそこそこ見せれる絵を書けたり……。
すこし、心が晴れたような感覚だったけれど……それでも胸の奥は、不思議な何かが刺さっていた。
今日のお昼の休憩時間の事だけど、
それとなんだか赤いリボンのアンナがソワソワしてて挙動不審だ。