(プロムン何しとんねん)
Pixivで書き上げ、こちらに転載した物となります。
前書きの注意を熟読のうえ、読んで頂けると幸いです。
両作品のユーザーにとって、楽しめる作品でありますように。
※ブルーアーカイブ・Limbus Companyの両作品をプレイしていると、より一層楽しめると思います。
※というかブルーアーカイブ側のネタバレ注意です。重要な部分は、あまり具体的には書かないようにはしましたが…
※形式としてはLimbus Companyの「鏡ストーリー」を真似た物になります。簡単に説明すると、キャラを凸した時に見られるショートストーリーです。
※Limbus Companyの設定として、言わばそのキャラのパラレルワールドでの姿を引き寄せる、という物があり、その設定を利用させて頂きました。
※つまり「もし囚人たちがキヴォトスにいたら?」「この生徒の役割だったなら?」という妄想を書いたものとなっています。良ければ、モチーフとなったブルアカキャラを想像してみて下さい。解釈違いがあればごめんなさい。
以上の事を理解した上で読んで頂けると幸いです。どうか楽しんで頂けますように。
イサン
「……何ゆえ彼の有様になりけるは、見当をつけること能わず。」
その子供は、ため息をつきながら本を…本だった物を見下ろしていた。
とても本を愛していてね。学園の古書館に籠もってたら、いつの間にか『魔術師』なんて呼ばれてたみたい。
それくらい本を愛する子供だったから、こんな無茶な依頼も引き受けたんだろうね?
「もはや『本』と呼ぶに能わず、粉といふ言の葉が相応しき様、並の司書ならば匙を投げること想うに難くなし。」
「然れども『古書館の魔術師』の名を冠した我が身ゆえ。何より、友の無惨な姿を刮目し、引き退がること能わず。」
「先生等が材料と……ミラクル5000を集めし後は私の番なり。必ずや、彼の物が持つ知識を救わん。」
子供は待っている。本の修復の材料と、それにかこつけて注文した、ささやかな「楽しみ」を、ね。
ファウスト
『○月生まれのあなたは特別!今日の運勢アップチャレンジ!』
『東へ向かいなさい。貴人があなたを待っています。さすれば運気が上がるでしょう』
『冷たいものを遠ざけ、熱いものを選びなさい。さすれば運気が上がるでしょう』
『水辺を避けなさい。さすれば運気が上がるでしょう』
『人を怒らせないために、軽はずみな言動は慎みなさい。さすれば運気は上がるでしょう』
「ふむ…」
その子供はある雑誌の…占いコーナーの記述を熱心に読み込んでいた。
「以前、占星術を研究した事はありました。」
「あれは、古代から天文学者たちが黄道十二宮と人間の生涯との連動性の観測を試みた、非常に奥の深いデータでしたね。」
ひょっとして占いを信じてるのかな? だとしたら結構可愛い側面だと思わない?
「であれば、ファウストも古人たちに倣うとしてみましょうか。」
「何せファウストは『全知』ですから。その称号を持つ天才美少女である以上、全ての事象を解明しなければなりません。」
「とはいえこの病弱な体では、外を出歩くには不安がありますね……であれば、誰かに協力してもらえば良いのです。」
そう言った子供は、軽く不敵な笑みを浮かべながら、スマホに文字を打ち込んでいった。
ドンキホーテ
「最後に我が奥義を以て……撃破!」
子供は今日も、敵を薙ぎ倒し、世界を救う作業に打ち込んでいるようだね。
「いやっほぅ! これにて68体目の魔王を討伐した!」
「世界を救った数も40回を超え、ダンジョンの踏破数はあと少しで300回に登らんとする勢い……まさに、我が前に敵無しと言えよう!」
「そう、私は勇者! この『光の剣』で悪を貫く、正義の光なのだ!」
子供の気分はまさに有頂天。世界を救った喜びに、存分に浸っているね。
「…っと、もうこんな時間であったか。」
「この学園に来てしばらく経つとはいえ、我が身はまだ未熟。それに、悩める人民も大勢いる。」
「ならば! 今日も今日とて始めようではないか! このドンキホーテの『冒険』を!」
子供はコントローラーを置き、意気揚々と部室を飛び出す。
いつか本当に世界を救えると信じて、この平凡な日常を駆けていく。
良秀
「……虚しいな。全てが、虚しい。」
その言葉は、子供の口癖のようなものだった。
「たとえ一時の幸福を掴んだとしても、それはすぐに消えるもの。」
「この虚しい世界で、祈る相手など居なければ、救いなぞあるはずも無い。」
「V.V.E.V.。それがこの世界の真理だ。」
子供は、そう信じて疑わなかった。
それが真実なのだと、ずっと教わってきたから。
「この日を以て、ゲヘナとトリニティをこの世界から消し去る。」
「俺たちが、新たなE.T.O.となる。」
子供は進む。幸せを望まず、虚しさと憎しみを抱きながら。
ムルソー
「……イエス、マム。それが命令なのであれば。」
執事のような出で立ちのその子供は、実に忠実だった。
とある子供の専属のボディーガードを務めていて、様々な任務を、ずっと1人でこなしていたんだって。
「動かない事を推奨する。これ以上抵抗すれば、腕が関節の可動域を超えて曲がる事になる。」
ずっとずっと、ただ与えられる任務をこなしてきたから、それが自分の存在価値だと信じて疑わなかった。
だからどんな任務をこなすにも、何の躊躇いも無かった。
それができるだけの実力も、兼ね備えていたから。
言わば懐刀とも言える存在で、かなり信頼されていたみたい。
だから、こんな強力な『武装』の使用権限も与えられていたんだ。
「パワードスーツ『アビ・エシュフ』、起動。」
ホンル
「先輩? せんぱ~い。起きてくださ~い。会議の時間ですよ~。」
子供がいる場所は、砂に埋もれかけた街、そこの学園の一室だった。
「ほらほら、ヨダレも拭いて。寝てばっかりじゃ、返せる借金も返せないですからね~。」
学園は多大な借金を抱えていたんだ。
わずかに残った子供たちは、その借金を返すためにいろいろ努力してたみたいだね。
……もっとも、この子供には莫大な財産があったらしいけどね?
「……それでですね、画期的な案を思いついたんですよ!」
「ズバリ、アイドルです! ほら、僕たちって顔はそんなに悪くないし、歌も歌えるじゃないですか?」
「だから、案外悪くないと思うんですよね~。グループ名だって考えてきましたし!」
もしかしたら、この子供たちが本当にアイドルになる可能性もあるかもしれないね?
でもそれは、また別のお話ってことで。
ヒースクリフ
子供の目の先には、ヘルメットを被った子供たちが多数。
「…見えた。アイツらが今回の
その子供が着てる執事服は、その性格にはとても似合わないことで有名だった。
だからこそ畏怖の対象でもあったみたいだね。何せその子供は周りじゃ敵無しで、まさに『最強』だったから。
「あの程度のヤツらなら、特に作戦もいらねぇな。特に罠を貼ってる気配も無ぇ。」
「俺が突っ切って暴れてくる。遅れると全部ぶっ壊しちまうぜ?」
そんなセリフを後ろの仲間たちに言えるほど、その子供は自分の実力も、仲間の事も信頼してるんだ。
「行くぞ、お前ら! 清掃開始だ!」
イシュメール
「もう逃げられないぞ!無駄な抵抗は止めて出てこい!」
「………」
ガスマスクを被ったその子供は、ある建物に籠もっていた。
追い詰められてるって? そうじゃない。この場所こそ、その子供のホームグラウンドなのさ。
「出てこないならこっちから……っ!? ぐぁぁぁぁっ!」
「おい、大丈夫か!? クソッ! ブービートラップか!」
「うああっ! アイツ、庫内の催涙弾を…!」
罠を張り、相手の体勢を崩し、隙を突く。
ゲリラ戦。それが子供の真骨頂だった。
加えて場所は武器庫。待ち構えるにはうってつけの場所だ。
「どんなに虚しい世界でも……抗うことは止めない……!」
それが子供の正義。絶対に曲げる事の無い信念なんだ。
ロージャ
「なんで公園を占拠したかって? そりゃあ……SRTから出て行きたくなかったんだもん……」
子供は取り調べを受けていた。何やら大きな騒ぎが起きたみたいだね?
自分が通う学園が閉鎖されることになって、それに抗議するデモを起こしてたみたい。
「仲間? 思い出? 違う違う。 私が言ってるのはぁ……あそこにある大量の弾薬の事!」
「1区画丸ごと焼き尽くせるミサイル、戦車の装甲をものともしない弾薬……そんな強力で危険な物を思う存分振り回せるなんて……ゾクゾクしない?」
妖しい笑みを浮かべながら、子供は嬉々として語る。
「パーッと使ってキレイな花火をあげるのって、爽快なのよねぇ。仮にそれで身の破滅を呼んだとしても、私は後悔なんてしないよ。」
「この前も思う存分ぶっ放して、商店街が半壊しちゃった時なんかも……そりゃあもう気持ち良かったんだから。」
どうやらこの子供は、人々を守る組織に就くには不適格だったみたい。
シンクレア
「しゃ、社長! 今帰りました!」
オフィスの扉を空けながら、子供は報告する。
「は、はい! 言われたとおりに爆弾、設置して来ました! 場所も、ちゃんと覚えてます! ここと、ここと……」
常にオドオドしてる子供の肩書きは「平社員」。
だけど、決して社内で虐められてるわけじゃないみたい。むしろ逆で、暖かく受け入れられてるね。
「社長は、僕を救ってくれましたから……居場所の無くなってしまった僕に、その居場所を作ってくれた……」
「だから、社長たちに何かあったら耐えられませんし、もし社長の邪魔をする敵が現れたその時は……僕が……この手で……」
社長のためを思って動ける良い子なんだけど……
それがどんな事態を巻き起こすかは、また別のお話。
ウーティス
「これから取り調べを始める。氏名と所属を。」
「自らの置かれた状況を理解することだ。私が『狂犬』の異名を持つことを、知らないわけではないだろう?」
取り調べを行っている子供は、それなりに名が知れ渡った存在だった。
現場で実績を積み重ね、それなりに偉い立場にあった子供は、次第に色々な事を任されていくようになった。
だからこそ、苦悩も絶えなかったみたいだね。
「…こんな事が許されないのは分かっている。これでも警察だ。何が違法かなんて理解している……」
「だが、私には……こんな立ち位置の私には、何もできない……」
「やるしか……ないのか……」
その日、子供は自分の正義のために、自分の手を汚す決意をしたんだ。
グレゴール
「ここに……いたのか……」
「ったく……探したんだぞ……」
ようやく探し物を見つけた子供の瞳は、それはもう絶望に満ちていた。
それ以来、子供は前に進めなくなってしまったのかな?
いや、むしろ逆。戦いの場では何かに取り憑かれたかのように、誰よりも前に出る事が多くなったんだ。
「くぁあ~ぁあ……なんだよ、もう少し寝かせてくれても良いじゃないか……」
「せっかく、心地良く寝られる場所を見つけたってのに……」
今この場所では一番の年長者で、それなりに後輩も出来た。
守るべき場所と守るべき仲間、その2つが子供を動かす原動力になっている。
「まぁ適当にやって行こうぜ? ゆとりは大事だからな。」
受け継いだ責任を背負って生きていく、そんな子供のお話なんだ。
この執筆にあたって、一番苦労したのは良秀とロージャでした。
良秀は単純に、現時点で自分が未だに初期人格以外持っていないんです。なので性格の読み込みもしづらくて……
6日にPU来るから、そこでなんとか……
ロージャは最初、あのギャンブラーの娘の予定でしたが……なんか合わなくて断念しました。
ロージャはやり手なので負けるイメージが無い一方で、あの娘は泣かされてるイメージが強いですからね。
最後まで読んで下さって感謝です。良ければ、皆様の感想なども聞かせて欲しいです。