仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ   作:Naniro

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個人的な主観では優斗は史実や神話には詳しいけど、アニメや漫画には疎い感じというイメージで、蒼汰はそれら全部にも詳しいというイメージです。


サーヴァントの成り行き

優斗はディケイドに変身し、人々を襲おうとしたシャドウサーヴァントを倒す。すると、装者達がやってきて、マリアがディケイドに質問をする。

 

「ねえ優斗、その空間割れってダークゴーストとかいう奴の仕業ってデザイア達から聞いたんだけど、そもそもダークゴーストってなんなの?」

 

「一言で言うならダークゴーストもライダーだ。変身者はその名の通り、ゴースト、つまり幽霊だ。だがただの幽霊じゃない。強い怨みを抱いた怨霊ってやつだ。空間割れを引き起こすほどの強力な力を持つというな……」

 

それを聞いた装者(特にクリス)は青ざめて震え上がる。

 

「そ、そんな奴をどうしようっていうんだよ!?」

 

「悪霊退散デス!お経を唱えるデス!」

 

「切ちゃん、そんなんじゃ済まないと思う」

 

装者達が口々に言い出す中、ディケイドに声をかける者がいた。

 

「おぉ!ムッコじゃないか!」

 

子供のようなその声に振り向くと、そこには冬着を着込み、頭には鹿のような角を生やした少女がいた。

 

「お前もここに来たんだなムッコ!無事でなによりだぁよ!」

 

(だ、誰だ…?)

 

ディケイドは馴れ馴れしく話しかけてくる少女に困惑してしまう。

 

「ん?どうしたムッコ?ロウヒの顔に何かついてるのか?」

 

(ロウヒ?確かフィンランド神話の叙事詩、カレワラに登場するあの大魔女ロウヒか?もしかして、サーヴァントか?)

 

「ムッコ…?さっきから黙り込んでどうしたんだぁよ?」

バーサーカー ロウヒ

 

(もしかして、俺をコウヘイと勘違いしているのか?)

 

ロウヒが優斗のディケイドのことをコウヘイと勘違いしているのではないかと感じ、変身を解除すると、ロウヒは目を丸くして驚く。

 

「うおぉ!?ムッコじゃない!?一体どうなっているんだぁよ!?」

 

「やっぱり勘違いしてたか。今、お前のマスターと連絡するからちょっと待ってろ」

 

優斗は通信でコウヘイに連絡を取った。

 

◇

 

「ロウヒ!無事だったんだな!」

 

「おぉ!今度は本当にムッコだぁよ!」

 

連絡を受けたコウヘイは真っ先に優斗達の元に直行し、ロウヒの無事を確認した。

 

「コウヘイ、あともう1人いるんだが…」

 

優斗がそう言うと中華風の鎧を着た大男が現れる。コウヘイはその人物を知っていた。

 

「呂布じゃねえか!」

 

「■■■■■■■ー!!」

バーサーカー 呂布奉先

 

中国の三国志時代において最強の一角に数えられる武将、呂布が雄叫びを上げる。

 

「こいつはすぐに敵に突っ込んでいくからいつの間にか道に迷ってしまったんだぁよ」

 

ロウヒ曰く、呂布と行動を共にしていたが、敵を見つけると、呂布はすぐに殲滅しようと追いかける為に手を焼いていたという。

 

「呂布といえば、幾度となく裏切りを繰り返した将じゃねえか。こんな奴を味方に入れて大丈夫なのか?」

 

優斗の指摘は最もである。史実において呂布は儒教道徳の重んじられる中国では信じられない存在とされた反覆・裏切りを幾度となく繰り返し、裏切りの将としても恐れられた。優斗はそんな呂布がふと裏切るのではないかと不安なのだ。

 

「なんか知らんけどバーサーカークラスだと裏切らないらしい」

 

コウヘイがスレ民から聞いた話によると、呂布はバーサーカーになることで正気を失わせることにより、ある程度制御が可能になっているのだとか。

 

「何はともあれ、これでここに飛ばされたサーヴァントが全員揃った!無事なによりだ」

 

「サーヴァントは普通の人間よりは丈夫だからそう簡単にくばたったりしないんだぁよ」

 

「■■■■■ー!」

 

優斗の世界に飛ばされてしまったサーヴァント達は全員合流できたようでコウヘイは一安心する。

 

◇

 

◇神風写真館◇

 

優斗は2つのブランクライドウォッチを見つめていた。それは未来から来た優斗の息子、優輝が出したもので、そのライドウォッチはブランクになる前はクウガと響鬼だった。優斗はその2人のライダーが何かしらの鍵を握っていると考察する。

 

(とはいってもあくまで考察に過ぎないがな。デザイア達の掲示板を活用させてもらってそのクウガと響鬼の力を持つ人物を探してもらうか?)

 

優斗がそう考えているとドアが開かれ、誰かが入ってきた。

 

「いらっしゃいま…せ…!?」

 

入ってきたのはまるで薬をキメているかのように大きく目を見開いた男だった。優斗は少し驚くが、すぐに冷静になる。すると男が優斗に近づくと話しかけてきた。

 

「失礼ですが、あなたがこの店の店主ですか?」

 

「はい、そうですけど……」

 

「この辺に多くのサーヴァントと契約した人物がいるとお聞きしましたが、それはあなたでしょうか?」

 

「何…?」

 

それを聞いた優斗は男に対して警戒心を抱くが、男は両手を挙げて敵意はないことを示す。

 

「いえいえ、私は敵対するつもりはありません。私はそちらの方に聖女ジャンヌ・ダルクがおられると聞いて、出向いてきたのです」

 

「ジャンヌ・ダルク…?サーヴァント契約している男なら知っているが?」

 

◇

 

一方キャッスルドラン内ではコウヘイが水晶玉の前で話をしていた。水晶玉には獣耳の女性が写っている。彼女は玉藻の前といい、コウヘイと契約したサーヴァントだが、割れた空間から免れ、同じく割れた空間から免れたサーヴァント達やゲイツと共にレジスタンスの混乱を納めている。この水晶玉はいわば通信機のようなものだ。

 

『ご主人様、ご無事で何よりです。ところで行方不明となったサーヴァントは全て見つかったのですか?』

キャスター 玉藻の前

 

「まあな、だが武蔵、弁慶、ロビン、ビリー、龍馬はダークゴーストによってアイコンにされているようだ。しかも今こちらにいるサーヴァントはアイコンにされる可能性が高い奴ばかりだ。特にエジソン、卑弥呼、ツタンカーメン、信長、三蔵は確実に狙うだろうし、ナイチンゲール、ナポレオンとかも襲われかねない」

 

『確かその人物達は、仮面ライダーの力に関係していましたね』

 

「そうだ、それはこちらで対処する。あぁ、あと、アステリオスに伝えておいてくれ。エウリュアレは無事だと。じゃあ切るぞ」

 

『ご主人様、どうかお気をつけて…』

 

玉藻への報告を終え、水晶玉が透明に戻る。すると周りに集まっていたスレ民達が質問してきた。

 

「レジスタンスに残ったサーヴァントもいるの?」

 

「まあな、残ったサーヴァントは神話とかのサーヴァントだけだ。ダークゴーストは偉人系サーヴァントを狙っていたそうだが、ヘラクレスやクー・フーリンやメディアなど一部はただ単に巻き込まれたんだろうな」

 

「お取り込み中失礼するぞ」

 

コウヘイがスレ民達の質問に答えていると、優斗が入ってきた。1人の男を連れて。

 

「優斗、隣の彼は誰だ?」

 

コウヘイがそう聞くと、優斗の隣の男は自己紹介を始めた。

 

「お初にお目にかかります。私はジル・ド・レェ。クラスはキャスター、貴方が複数のサーヴァントと契約したマスターでございますか?」

キャスター ジル・ド・レェ

 

それを聞いたスレ民の一部が警戒する。

 

「ジル・ド・レェといったらジャンヌ・ダルクと共に戦った優秀な軍師でもあり、多くの子供を手にかけた殺人犯じゃん!」

 

「贄をお求めならお帰り願おうか!!」

 

ジルが殺人犯だと聞いたスレ民達が一斉に変身し、武器を構えた。するとジルは両手を挙げて敵意はないことを示す。

 

「お待ちください、私はそのつもりはありません。私はここにジャンヌがおられると、こちらの御仁が仰られたので是非私とも契約をしていただきたいと馳せ参じましたのです」

 

「……。ジャンヌ!おーいジャンヌ!」

 

コウヘイは腕を組み、少し考え込んだ後、ジャンヌを呼ぶ。

 

「どうかしましたかマスター?…ってジル!?」

 

「おぉー!ジャンヌ!やはりここにおられましたか!!」

 

ジャンヌが姿を現すと、ジルは歓喜し、はしゃぎ出すとコウヘイに向き直る。

 

「あなたがマスターでございますね?どうか私めも契約させていただけないでしょうか?もちろんただとは言いません。あなた方が戦っているという堕落勇者とやらの情報も提供しましょう」

 

「何?それは本当なのか?」

 

「はい、なにせ私は彼らに召喚されたのですから」

 

「裏切ったのか?堕落勇者(奴ら)を?」

 

「はい、あやつらはジャンヌを穢すことしか頭にない非常に不愉快な連中でした。なのでそちらに就こうと、隙をついて契約者を殺して、はぐれのサーヴァントとなりました」

 

コウヘイは腕を組んで考える。ジャンヌはコウヘイを心配そうに見つめていた。そして口を開く。

 

「わかった、契約しよう。だが、もし変なことをしようものなら、容赦なく英霊の座まで退場させるからな?」

 

「おぉ、ありがとうございます!このジル・ド・レェ、あなたに誠心誠意尽くしてみせましょう!」

 

「ジャンヌ、こいつのこと頼めるか?」

 

「わかりました。ジル、もし余計なことをしようなら、その目を突きますからね?」

 

新たにジル・ド・レェを仲間に加え、コウヘイは契約を済ませると、ジルから情報を聞くために彼を連れて奥の部屋に入っていった。

 

「あの人ってジャンヌのことが好きなの?」

 

「好きというか、崇めるように心酔してると言ったほうが正しいなありゃ。俺もシドもシャドウガーデンの構成員達からあんなふうに崇められているよ。俺はそんな大層じゃねえのに」

 

ラルバがジルのジャンヌに対する感情に疑問を持つがシェロが説明する。するとセイジが険しい表情をしており、優斗がそれに気付き、声をかける。

 

「どうしたセイジ?あいつが気に食わないのか?」

 

「え、あぁ、顔に出てました?」

 

セイジは無意識の内に顔に出ていたことに少し慌てたが、すぐに落ち着きを取り戻し、語り出す。

 

「あいつは…彼女、ジャンヌ・ダルクが全てと考えている狂信者の類いです。ジャンヌ以外は周りがどうなろうと気にもとめないですよ。多分契約しても、ジャンヌの為ならと平気で裏切ること間違いないです」

 

優斗はセイジのジル対する不信感に疑問に思っていると、彼の体から伝説のイマジン、ぶりぶりざえもんが現れカンペを出した。

 

【契約者は前世、母親がハマった宗教関連で人生を台無しにされたことがある。あの男は契約者が見てきた信者によく似ているのだ】

 

「そういうことか」

 

ぶりぶりざえもんの説明に優斗は納得する。するとマシュが話に入ってきた。

 

「セイジさんが警戒するのは最もです。ですが、こちらも戦力が足りてないので、例えジルさんのような方でも引き入れるしかないんです」

 

すると、今度はソーゴも話に入ってきた。

 

「猫の手も借りたいという状況なんだ」

 

「ジオウニキの世界に残ったサーヴァントはどんなのがいるの?」

 

「さっき水晶玉で話した玉藻の前に、アステリオス、ドン・キホーテ、オルトリンデ、ヒルド、スルーズ、ガウェイン、トリスタン、ランスロット(セイバー)、パーシヴァル、酒呑童子…これくらいかな?」

 

ソーゴが自分の世界に残ったサーヴァントを言い終えると、優斗が口出ししてくる。

 

「酒呑童子っていったら日本三大妖怪の1つに数えられる鬼の頭領じゃねえか。そんな奴を仲間に加えて大丈夫なのかよ?」

 

「金時さんがいるので大丈夫です。酒呑さんとは生前からの顔見知りというのもありますし」

 

優斗は酒呑童子という強大な鬼に危機感を持つがマシュが説明する。

 

「ちなみに酒呑童子はこんな奴ね」

 

ソーゴが1枚の写真を取り出し、優斗に見せる。そこに写っていたのは角が生え、着物を着崩した少女だった。

 

「鬼までこんなのかよ」

 

酒呑童子の姿に優斗が呆気に取られていると、蒼汰がやって来てマシュに質問をする。

 

「ところで思ったんだけど、マシュ、君はあまり力を発揮できていないような感じがするね。2部…じゃなくて、身体能力を補助するアーマーを着ている感じだけど?」

 

蒼汰の言葉にマシュは驚いた顔をする。そして少し沈んだ表情になりながら語り出した。

 

「彼ら…堕落勇者にシールダーとしての能力を取られてしまいました。今の私は身体能力が普通の人よりも高い程度の力しかありません。サーシャさんとドルクさんの世界のマシーナ族という人々の力を借りて、補助アーマーを作ってもらったんです。*1」

 

(なるほど、2部の霊基外骨骼(オルテナウス)に似ているようでなんか違うと思っていたが、そういうことか)

 

マシュの話を聞いた蒼汰は納得する。すると今度はケイワが質問をしてくる。

 

「堕落勇者はシャドウサーヴァントをどうやって量産しているの?あんな数は見たことがない」

 

ケイワの質問にスレ民達は便乗するかのように頷いたり、確かにと疑問に思う者もいた。それをソーゴが答える。

 

「堕落勇者(奴ら)は独自の召喚法を用いている。元々はサーヴァントを召喚するつもりだったけど、どうもシャドウサーヴァントばかり召喚されるらしい。まあ、意志のない存在だからこき使うには持ってこいなんだろう。ただ、たまに正式にサーヴァントが召喚されることもあるらしい。だけどほとんどのサーヴァントは堕落勇者(奴ら)の下に着くことを拒むんだ」

 

ソーゴの言葉に全員がそりゃそうだろうなと納得する。ソーゴは話を続ける。

 

「だが、堕落勇者(奴ら)は無制限に使える令呪を生み出し、着くことを拒んだサーヴァントを無理やり支配下に置いた。コウヘイはその令呪を持つ勇者を殺して契約を解除させ、はぐれとなったサーヴァントと契約する。言わば無理やり奪い取るという強引な方法だけどサーヴァント達にとっては願ったり叶ったりなんだよね」

 

「つまりネオディケイドニキはサーヴァントを召喚してないってこと?」

 

「一応召喚もやったよ。えーっと、何回やったんだっけ?」

 

「5回です」

 

ソーゴがマシュに何回召喚したかを聞き、マシュが正確な数を答える。

 

「あー、そうそう、そうだったな。その召喚したサーヴァントはダ・ヴィンチちゃんに、ドン・キホーテ、ランスロット、黒髭、あと1人は裏切って堕落勇者(奴ら)に着いた」

 

「…1人は裏切ったのか?」

 

「あぁ、あちらの方が色々と都合がいいってな…」

 

ソーゴはその裏切ったサーヴァントのことを思い出したのか険しい表情になる。これ以上そのことについて話すのはあれだと思った優斗が話題を変える。

 

「ソーゴ達はサーヴァントをどうやって召喚しているんだ?」

 

「コウヘイがサーヴァントを召喚するカードを持っているんだよ。アタックライド サモンっていうね」

 

(SUMMON(召喚)、か…)

 

「あと、召喚するにはこれが必要なんだ」

 

ソーゴが取り出したのは虹色の星型八面体だった。

 

「これは聖晶石といって、これが3つあればサーヴァントを1人召喚できる」

 

「「「「「ソシャゲのガチャかよ!!」」」」」

 

「ここにきてFGO要素!!」

 

「因みに堕落勇者(奴ら)はこれを量産しているらしい」

 

「「「「「ガチャ回し放題かよ!!」」」」」

 

「それでこの前、ショータが堕落勇者(奴ら)を倒したときに聖晶石が15個落としていったから5人サーヴァントが召喚できる」

 

スレ民達が驚く中、快斗が聖晶石を見て、目を丸くしていた。

 

(あの石、俺が弁当屋の店主に渡したやつと同じ…、でもあの店主は別にマスターでもなんでもないから別に問題ないか)

 

快斗は潤夜に聖晶石を3つ渡したことを思い出したが、彼は魔術師とかではないし、召喚もできないから放っておいても大丈夫だろうと思った。

 

◇

 

コウヘイがジルからの情報を聞き出して、戻って来るとソーゴは聖晶石をコウヘイに渡す。

 

「これでサーヴァントが召喚できる。少しでも戦力補充ができるだろう」

 

コウヘイはライドブッカーから1枚のカードを取り出すと、それをネオディケイドライバーに装填する。

 

ATTACK RIDE

 

SUMMON

 

カードを読み込ませた瞬間、床から魔法陣が浮かび上がり、コウヘイはその中心に聖晶石を3つ置いた。

 

「今思ったけど、召喚といえばディエンドだけど、ディケイドが召喚するのってシュールだよね」

 

「確かに」

 

「偉人系サーヴァントでなければダークゴーストには狙われないだろうけど、完全にランダムだしなぁ」

 

スレ民が口々に言う中、コウヘイは召喚の呪文を詠唱する。

 

「告げる、汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

 

すると、魔法陣から稲妻のようなものがほとばしり、聖晶石が消滅すると、青白い光の柱が立った。そして光の柱が薄れていくと共に人影がいることが確認できた。

*1:
霊基外骨骼(オルテナウス)とよく似ているが細部が僅かに違う




堕落勇者は石を量産してるのでバンバン召喚できるけどほとんどがシャドウサーヴァント、コウヘイは確実に召喚できるけど石が手に入らないという正反対な感じになっています。

召喚したサーヴァントは?この中から多かった5人を採用します。

  • ジークフリート
  • ニコラ・テスラ
  • マーリン
  • チャールズ・バベッジ
  • ケツァル・コアトル
  • 張角
  • アストルフォ
  • アタランテ
  • 土方歳三
  • 牛若丸
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