▼シルヴァーナ・アデライーデ・カリニャーノ
ロマーニャ公国の公女
外の世界に憧れる美しい茜色の髪をした少女
▼アルベルト・アデライーデ・カリニャーノ
シルヴァーナの父親
ロマーニャ公国の第二君位継承権持つ貴族
▼ローザ・アデライーデ・カリニャーノ
シルヴァーナの母親
身体が弱く、シルヴァーナが六歳のとき亡くなる
▼ラウダ
カリニャーノ家の女官長
ローザ、シルヴァーナ、二人の人生に仕える
ープロローグー
(ロマーニャ 1935年 春)
もう春だというのに空には暗雲が立れ込め、主人(あるじ)の死を悼むかのような雨が朝から降り続いている。
(パシャ、、)
車から降りた私の黒い靴が墓地の門の前に出来た水溜りを打った。
墓の前にはもうすでに大勢の人が集まっているのがここからも見える。
私の茜色の髪に結んだ白いリボンは既に雨に濡れ、今日の私達の気持ちを代弁してくれているかのようだった。
「参列者の前では毅然としていなさい。それが私達の務めだ。」
「はい、お父様」
隣に立つ父がその手に抱えた花の青さが、今でも私の記憶に鮮明に残る。
「母さんとの最後のお別れだ。行こう、、、シルヴァーナ」
幼い私は父に続いて歩いていく。大好きな母とお別れをするために。
(ガラーーーン、ガラーーーン、ガラーゴーーン、、、ガラガーーーン、)
雨に濡れた鐘の音が灰色の空に響いてゆく。
六歳の私は天を仰ぎ見る。
今日のこの空を忘れないために、、、
ー『シルヴィの茜空』ー
ーシルヴァーナー
(ロマーニャ 1943年 夏)
「私は鳥籠の鳥のよう、、、」
時々、シルヴァーナはそう思う。
天井の高い絢爛たる部屋の窓辺で、その美しい少女は格子窓の外に広がる薄曇りの空を眺める。
「姫さま!」
「十六になるというのに、なにを仰っているのです。
もう再来月には社交界へのデビューも迫っているのですよ」
女官長を務めるラウダが、彼女の言葉を咎める。
「そのような物言い、、お母様がいらしたら何と仰るでしょうか」
「わたしは、お母様と違ってこう言う性格なの!」
シルヴァーナは不貞腐れる。
「いーーえ、それは違います。
ローザ様も子供の頃は貴方と大差ないお転婆でした。しかし様々な物事を勉強し、立派な淑女になられたのです」
「え! そうなの? お母様がお転婆、、、知らなかった、、」
アルダが言う。
「私は貴方のお母様、ローザ様が小さい頃からお仕えしてきました。
姫様の考えていることなど全部私には分かります。
だから心配なのです。」
「ほんと、婆やは心配性なんだから。
ね〜〜っ、ペコラスチャン」
私は傍に置かれた、亡き母が自分のために作ってくれた羊のぬいぐるみに話しかける。
もちろん、その友達が返事を返すことはない。
「おまえはいいわねー。何も悩みが無さそうで」
「また、そのような物言いを、、」
怒るアルダの話を頭の端で聞きながら、若かりし日の母の姿を想像するシルヴァーナだった。
ー母の記憶ー
夜更けの邸(やしき)はひときわ静寂に包まれる。
シルヴァーナは今、生前を母が過ごした部屋にいる。
『久しぶりだな、、、』
日中のアルダの話が気になって眠れない彼女は、何をする訳でもなく母と過ごしたこの部屋で、母が使っていた机に向かって肘当ての付いた簡素な椅子に座っている。
そして目の前の机の上には、話し相手に連れてきた羊のぬいぐるみが同じ様なポーズで座っていた。
(ツーーー)手持ちぶたさにその机の引き出しを開けたシルヴァーナは違和感を覚えた。
『あれ?この引き出し、なんか、、、』
よく見てみると、底板だけ材質が全然違う。そして、底が少し浅く感じる。中身の物を全部取り出してみると、端のほうに丸い穴が空いている。
『もしかして、これって、、』穴に指を掛け持ち上げると案の定底板が持ち上がる。そしてその下に大きくはない革張りの本が入っていた。
その革の表紙に箔で押された文字が彼女の目に入った。
(ローザ・A・カリニャーノ)
『これって、、母様の日記!?、、』
「可愛いシルヴァーナ、、、」記憶の中の母が優しく彼女の頬に触れる、、、
母が何を考えていたのか、、
読んでみたい。
でも、何が書いてあるのか読むのがちょっとだけ怖い、、、
彼女は日記帳の表紙を見つめる。そして暫くの後、そのページをめくった。
シルヴァーナは知る。生前の母の哀しみを、その想いを、、、
母は、古くは君主も輩出したことのある名門貴族の3番目の娘として生まれた。貴族の世界は狭い。幼少からその美しさは知れ渡った、、、しかし彼女に自由はなかった。十八の時、先代君主の死去により、第ニ継承権を継いだカリニャーノ家との縁談が決まった。
『けっきょく、、生まれたときから決まっていた事なのかな、、、』式の前の夜、そうベッドに腰かけるローザは思った。
夫となった男は、優しい人だった。
夫婦仲は良く、3年後、娘が産まれた。
初めてその手に抱いた赤児に微笑むローザ。
「この子には幸せな人生を歩んで欲しいの、、、」その想いを込めて、シルヴァーナと名付けた。
幸せだった。
全てが上手く進んで行く、そう思って疑わなかった。
しかしその幸せに反するように、ローザの身体はしだいに弱っていった。
娘が3つになった年、彼女は一日の大半をベッドの上で過ごさなければならなくなっていた。
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1934年 5月 17日
今日は体調が良い。久しぶりに午前中全てをシルヴァーナと一緒に過ごすことが出来た。
彼女は私が読んであげる絵本の世界が好きみたい。
「私も大きくなったら、母様と一緒に世界中のいろんなとこに行ってみたい!」ですって。
子供の頃に読んだ本の世界に憧れた。見たこともない世界中の不思議な物事に心躍らせた小さな頃の私と一緒だわ。
可愛いシルヴァーナ。出来ることなら、ずっとこの子といてあげたい。
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1934年 8月 24日
今朝は一際体が重い。
シルヴァーナと遊んでやる事はできなかったが、窓から中庭で遊ぶ彼女を見ていた。
あの子は本当に頑張り屋さん。そして、とっても負けず嫌い。小さい頃の私そっくり。はねっかえりにならなきゃ良いのだけど、、、
でも、元気に伸び伸びと育って欲しい。この子が大きくなる頃には社会も随分変わっているのかもしれない。彼女がやりたい事を素直にやりたいと言える世界であって欲しい。そうあって欲しい。
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1935年 1月 5日
私には子供の頃からの秘密の友達がいる。
誰にも言っていない。夫のアルベルトにも話してはいない。
私が十五になった日に、その子は余りにも突然私の前に現れた。それは大きく白いモコモコした羊の精霊だった。名前はわからなかったので私が名付けた。『ペコラスチャン』と。
おじさんみたいな風貌で、あんまり可愛くはないんだけど私は大好きよ。
本当はシルヴァーナにも見えたら良いのだけど、、、それは彼女の血しだい。
でも、ペコラスチャン。この子にもし試練が訪れた時は、あなたが彼女を守って欲しいの。お願いよ。
、、、、、
「ふふふっ、あなたと一緒のお名前ね」
日記を読むシルヴァーナが先ほど机の上に立て掛けた羊のぬいぐるみに笑いかける。
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1935年 3月 1日
病状が日増しに悪くなっている。
私の身体はあとどれくらいもつのだろう?
もちろん死ぬのが怖いと言ったら嘘になる。でもそれ以上に、愛する我が子を置いて往かなければならない事が一番怖い。
私はまだこの子に何も伝えてあげられていないの。私が人生で経験した良いことも、悪いことも、幼いシルヴァーナには十分の一も伝えられはしていない。
私がそうだった様に、この子はやがて公女の一人として世に出ることになるだろう。最終的に王女には至らなくとも、この子の自由はやがて無くなり、公人として生きて行かなければならないレールが敷かれる。
本当はそんな事したくない。この子は外の世界に憧れている。
かりそめでもいい。この子には自由を与えてあげたいの。
普通の女の子のように、気の置けない友人達との何てことないお喋りも、時にはケンカをする事も、そして仲直りする事の大変さも、、、
人生の嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、、、そして恋する事、、そんな当たり前な事全てを知って欲しいの。
(カタッ)
ベッドの上でこの日記を記す隣で椅子に座る、私を看病する夫が訊ねた。
「君が見ることが叶わなかった夢を?」
「、、、、、ごめんなさい、、、でも、あなたは良い夫であり、良い父親だった。
なんたって、私を選んでくれたのですもの」そう言ってローザは笑った。
「いや、、分かった。シルヴァーナがそう思えるよう、、、考えてみるよ」
日に日に弱っていく妻を前にして、カリアーノはそう答える他なかった。
そして、その1か月後、
突然と言っていいほど呆気なく、母は亡くなった。
父と私と、その思い出だけを残して、、、
ー託す想いー
「母の手紙?」
シルヴァーナはその時、ひと月後に控えた社交界デビューのために先日仮縫いを終えたばかりのドレスのフィッティングをしていた。
春の若草を想わせる落ち着いた薄緑色のドレスが、彼女の美しい茜色の髪によく似合う。
「はい」アルダが話を続ける。
「姫さまが十六歳になる時お渡しするようローザ様から仰せ使っておりました」
『お母様の手紙、、、』
今その手にある封書を見つめる。
先日、母の日記を見てしまったばかりのシルヴァーナには、とても複雑な気持ちだった。
(バタンッ!!)
その時突然部屋のドアが開かれた。
「何事です?
姫さまがお着替えをしている最中ですよ」
慌て、血の気を失ったその使用人が呻く(うめく)ように言う。
「旦那様が事故に巻き込まれ、、重体との報せが、、、」
『!?』
「急いで病院へ!車を待たせてあります」
一瞬の空白の後、我に返ったシルヴァーナは仮縫いのドレスのまま、左手に持つ手紙と、傍に置いておいた羊のぬいぐるみを掴んで走り出した。
『何で?!!』唇を噛み締めるシルヴァーナ。
そして正門の車止めに止まる車の後部座席に乗り込んだ彼女は、裸足のままであることすら気がつかないほどに狼狽していた。
病院へと向かう車の中で、ガタガタと肩を震わせうずくまる彼女の姿はまるで年端もいかない少女の様に見えた。
・・・・・・・・
20分後、
病院に着き車から降りたシルヴァーナは、供の者に連れられ手術室に急ぐ。
手術室の前のベンチには頭に血だらけの包帯を巻き、項垂(うなだ)れる父の従者が座っていた。
申し訳ありません。そう話す従者の言葉を遮り彼女が言う。
「状況は?、父の!!、、、」
「お父様、カリニャーノ公は只今手術中でございます」
後ろから歩いてきた老医師が答えた。
「我々も最大限努力してはおりますが、状況はまだ如何とも、、」
崩れ落ち膝を着きそうになるシルヴァーナを従者が受け止める。
私達に出来ることは今はまだありません。先ずお嬢様のお身体を。そう言う従者に促され、彼女はベンチに座った。
「今は只、吉報を待ちましょう」
医師の言葉がシルヴァーナの耳に虚しく響いた。
・・・・・・・・
一時間ぐらい経っただろうか、ベンチに座りうつむくシルヴァーナは、ようやく自分が両手に握り締める母の手紙とぬいぐるみに気付いた。
『本当はまだ読むつもりはなかったのだけれども、、』
手紙を見つめる彼女は、おもむろにその封を切った、、、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
愛するシルヴァーナへ
十六歳のお誕生日おめでとう。
この手紙を読む時あなたはどの様な姿になっているでしょうか?
男の子がほっとかない美しい女性に育っているかしら?
小さな頃と同じ、優しく人を思いやれる子でいるでしょうか?
成長したあなたを見れなかった事が本当に残念です。
私は、あなたと同じくらいの歳の頃、外の世界へ憧れていた。世界中を旅して、色んなもの見て、聞いて、その身で感じたい。本気でそう思ってたわ。
でも、あなたの父と出逢って、あなたが産まれたとき、そんな事はもうどうでもよくなってしまった。あなたという希望を手に入れたから。
人間なんていい加減なものよね。でもそれが人間なの。そういうふうに変化して生きていくから人は尊いの。
今上手くいっている事が、これからもずっと良いことだとは限らない。今上手くいっていない事が、これからもずっと悪いことだとも限らない。
だからあなたには自由に生きて欲しい。
自分の心を信じて、自由に飛んで欲しい。
それがきっと最後には、あなたを一番幸せにしてくれる筈だから。
可愛いシルヴァーナ。私はあなたがどんな選択をしたとしても、必ずあなたの味方です。
自分を信じて、あなたの人生を歩みなさい。
それでも、もし、どうしようもなく辛い状況になってしまった時は、ペコラスチャンを頼りなさい。
彼には、私からそう話しておくから、、、
(カチャリ)
そのとき、手術室のドアが開いた。
「シルヴァーナ様、お入り下さい。」
医師達の姿が見える。
シルヴァーナは立ち上がろうとするが脚に力が入らない。
従者の肩を借り立ち上がり、導かれる様に部屋に入る。
酸素吸引マスクを付け瞼を閉じた父がベッドに横たわっていた。
医師が口を開く。
「手術は致しました、、しかし、ここに運びこまれるのが遅かった。お父上が目を覚まされるか否かは、、、」
「・・・」
シルヴァーナは目の前の父が、すうっと遠くなっていくのを感じた。彼女がどんなにその手を伸ばしても、もう手は届かない。
『お母様に続いて、お父様までいなくなってしまったら、、』
「そんなの嫌!!」
『!?』手紙の母の言葉が彼女の頭に浮かぶ。
(、、もし、どうしようもなく辛い状況になってしまった時は、、、
ペコラスチャンを頼りなさい。)
彼女は右手に抱える、幼い頃から共に過ごしてきた羊のぬいぐるみに問いかける。
「ねえ、私どうしたらいいの?、、、」
「どうしたらお父様は助かるの?
ねえ、黙ってないで答えてよ!ペコラスチャン!!」
彼女は羊のぬいぐるみを、その両手に掴み懇願する。
「、、、教えてよ。なんか言ってよ、、
もう私は失いたくないの、、、」
堪えていた涙の粒が溢れ出る。
「ねえ、なんか言ってよ!!、、、」
悲しみに膝を着きそうになるシルヴァーナの額がペコラスチャンの鼻に触れたその時、、
母の遺した羊のぬいぐるみが光を放った。
(ヴァン、、、、、、、、、、、、)
「えっ!?」
そして、シルヴァーナは見つめる。
ほんのりと淡いオレンジ色に発光した、、手に掴むぬいぐるみの向こうに立ち上がる大きな白い羊の姿を。
「、、、もしかして、これがお母様が日記で言っていた精霊?、、本当の、ペコラスチャン?、、、」
シルヴァーナはペコラスチャン越しに横たわる父を見る。
、、、彼女は静かに願う。
「お願いペコラスチャン、父を助けて欲しいの。
私に残された最後の家族なの」
彼女はさらに願う。
「だからお願い、、
お願いだから、助けて、、、ペコラスチャン。」
「ねえ、助けてよ、、、
シルヴァーナは両手を胸に当て願う。
その左手に手紙を握りしめて、
、、、母さん。」
(!?)その瞬間、シルヴァーナの体が眩い茜色の光を帯びた。
そしてその頭とお尻から、白い羊の耳と尻尾が生える。
シルヴァーナの纒うオレンジ色の光はどんどん強さを増していき、、
段々とカリニャーノの身体を覆ってゆく、、、
それは、とても温かい光だった。
父の枕元で脈をとる看護婦が口を開く。
「脈拍も呼吸も正常値です」
もちろん彼女達にはペコラスチャンの姿は見えていない。
「おおっ!? まさかそんな信じられん、、」医師達から感嘆の声が漏れる。
「お父様は、カリニャーノ公は、助かりますぞ!」
(はぁっ、、、)
安堵の表情を浮かべるシルヴァーナは穏やかな目で、まだ瞼を閉じる父に話しかける。
「お父様、、私、軍に入ります」
『そして、お母様が出来なかった分まで、今この世界で起きている事をこの目で見てきたい』
『、、いいよね、母さん、、、』
そして私は、、、
ウィッチとなった。
ー旅立ちの空ー
夏の盛りは過ぎ、このごろは陽が沈むのが早くなってきた。
夕暮れ時の風は、少し頬に冷たくさえ感じられる。
あの日の二日後、父は目を覚ました。私はことの顛末を、そして軍に入りたいことを父に伝えた。
反対された時の対応も考えてはいたのだけど、父はひと言「分かった」とのみ言った。
その後約一週間、色々な手続きや整理に費やして今日、私はこの家を出る。
父はまだ治療のため入院しているし、家の者達も、どっと増えた仕事に忙殺されているため、見送り人はアルダだけとした。
(邸の正門を前にしてアルダと向き合うシルヴァーナ)
それでは、と最後にまたお説教されるのを避けたい私が話を切り出そうとしたそのとき、、
アルダが言った。
「私は貴方のお母上であるローザ様、そして貴方、親子二代の人生にお仕えしてきました。
だから分かります。
あなたの哀しみも、願いも、、、」
「姫さま。
世界を見ていらっしゃい。」
予想していなかったひと言だった。
不意に、涙が流れそうになる。
『こんなの私らしくない。でも、、、』
戸惑うシルヴァーナ。
子供を持たないアルダが、我が子を見る眼差しで彼女に微笑む。
「行ってらっしゃい。
今日、あなたは新しい翼を手に入れたのですよ。
シルヴァーナ。」
「・・・・・」
涙ぐみ俯(うつむ)く彼女は、その髪を纏める白いリボンに指を掛ける、、、
秋の夕暮れの少し冷たい風が、夕日に輝く彼女の髪をそよがす。
そこには、今にも泣きそうな目で必死に笑顔を作るシルヴァーナがいた。
「はい。、、見てきます。
母様が見れなかった世界を。そこに生きる人々を。
これまで私が知らなかった幸せも悲しみも全部!!
再び私が翼を失うその日まで、、、」
(ガラーーーン、カラーーーン、、ガラッコーーン、、、ガラカーーーン、、、)
空の向こうに鐘の音が聞こえた。
シルヴァーナの髪色にも似た茜色の空の下、
その鐘の音がシルヴィの、そのかりそめの旅の始まりを告げる。
ーおわりー