酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


百二十四杯目 バレンタイン・デス

  アクア視点

 

 今日はバレンタインデー。俺は毎年のように色んな女の子からチョコを貰い………

 

「「「「死ね、クソ野郎‼︎」」」」

 

 クラスメイトから凶器と狂気を貰っていた。

 

「くそッ、相変わらず治安の悪い連中だな。」

「やあやあアクアさんや。ちょっと俺からも凶器をプレゼントしたくてね‼︎」

「俺からも最高のキッスならぬデッスを届けようぞ‼︎」

 

 そして、北原と今村が何故か殺す側に回っていたので、

 

「どうした北原?お前も彼女からバレンタインのチョコは貰わないのか?」

「おい‼︎今それを言うなって………‼︎」

「「「「死ね‼︎」」」」

「今村、奥さんとの新婚旅行はさぞ楽しかっただろうな?」

「星野貴様ァ‼︎」

「「「「お前も死ね‼︎」」」」

 

 ちゃんと被害者にしておいた。そして、一緒に逃走したのだった。

 

 

 

 

 俺たちはクラスメイトから逃げるために、建物の陰に隠れていた。

 

「ったく、あの連中は………っ!人の幸せがそんなに憎いか‼︎」

「とりあえず、今は息を潜めねえとな………」

「最悪店に行けば、凶器(スピリタス)がある。」

「よしっ、そこまで頑張って逃げるぞ!」

 

 今や大学内はちょっとしたバイオハザードになっていた。リア充を妬む非リア達による百鬼夜行。魑魅魍魎が蠢く地獄の中で、俺たちはもがいていた。そして、そんな中で………

 

「そうだ、アクアに俺からバレンタインデーの友チョコがあったんだった。」

 

 北原は友チョコをくれた。これほど信用できないものはない。きっと毒を飲ませて気絶させ、俺を囮にするつもりだろう。

 

「そうか。ちょっと一回お前が食ってみてくれ。」

「おいおい、これは友チョコだろ?本人が食ってどうする?」

「そうだそうだ、大人しく食え、星野。」

 

 どうやら今村も関与してるらしい。だったらなんとしても、チョコを避けないと………

 

「「これが俺たちからの(とも)チョコだ‼︎」」

 

 くそっ、コイツら無理矢理食わす気だ‼︎ふざけやがって‼︎

 

「お前らふざけんな‼︎俺はマリンだぞ‼︎」

「知るか、この二股クソ野郎‼︎」

「これ以上、お前に彼女は増やさせない‼︎」

「別に1人2人増えたっていいだろ………っ‼︎」

 

 2人がかりで俺を狙うとか、とんだ畜生だろ‼︎くそっ!こうなったら、コイツらを囮にして、その隙に…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねえ、アクアくん。』

 

 その瞬間、俺の全身に冷や汗という冷や汗が大量に流れた。会話の全てを全部あかねに盗聴されていることを、すっかり忘れていた。

 

『あっ…………』

『お店に着いたら覚えていてね。』

「「ぎゃははははははは‼︎」」

『申し訳ございませんでした。』

 

 最悪だ‼︎これで店に逃げても最悪、大学に留まっても最悪、つまり死刑が確定したのだ‼︎どうせ死ぬなら、女の子が多い方がいいに決まってる‼︎だから俺は…………っ!

 

「お前ら、北原と今村はここにいるぞ‼︎」

「「「「「あぁ⁉︎」」」」」

「「おいお前、ふざけんなよ‼︎」」

「俺だって、(とも)チョコは持っている‼︎」

「「ぐぁっ…………‼︎」」

 

 2人を犠牲にし、なんとか多目的トイレに逃げた。そして………

 

「私はマリン。星野マリンよ。」

 

 瞬時に女装し、ゾンビが沢山いる大学から難なく逃亡したのだった。

 

 

 

 

 

 

 そして店に着くと………

 

「え〜、あかね様。申し訳ございませんでした。」

 

 既に来ていたあかねに土下座した。

 

「とりあえず死んで。」

「はい。」

 

 そして俺は殺されたのだった。

 

 

 

 

 三途の川にて、俺はアイに会った。

 

「アクア、ハッピーバレンタイン!私からの母チョコだよ!」

 

 もはやアイは、俺が来ることにすっかり慣れた様子だった。

 

「ありがとう。」

「あと、性別変わった?」

「逃げるために女になった。また男に戻るよ。」

「アクアって、いつの間にか人間辞めたんだね。」

「過酷な環境で生きてきたからな。」

「おっ、そろそろあかねちゃんから呼び出しだね!バイバ〜イ!また来てね〜♪」

「ああ。」

 

 そして、軽く世間話をした後、俺は現世へと蘇った。

 

 

 

 蘇った先では、女の子達がチョコを持って待っててくれた。

 

「アクアくん、おかえり。」

「ただいま。今度はなんだ?」

「えっと………私からの本命手作りチョコ!はい、ど〜ぞ♪」

「ありがとう。大切に食べるよ。」

 

 まずはあかねからの本命チョコ。それはまるで天使のような、甘〜い味わいだった。とても先ほど俺を殺した人物とは思えないほどに。

 

「続いては私からお兄ちゃんへ!妹チョコだよ!」

「ありがとう、ルビー。目覚まし時計の形をした、素晴らしいチョコだな。」

「ちゃんと朝起きて大学行ってね!じゃないとミヤエモンに報告!」

「善処するよ。」

 

 続いてはルビーから。どう見ても目覚まし時計だ。そんなに心配しなくても、5割くらいは出席するのに。そう思いながら、俺はチョコと名付けられた時計を受け取った。

 

「続いては私からアクたんへ〜♪」

「おっ、友チョコか?」

 

 続いてはmemから。一体何をくれるんだろう…………?

 

「友青汁!」

「年寄りか!いや、年寄りだったな………」

「うるさい‼︎」

 

 それはmemがコラボした青汁だった。彼女は今や、完全な三十路YouTuberとなっていた。

 

「最後は私から。」

「おお、有馬か。」

 

 そして、有馬からのチョコ。一体どんなものだろう…………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、水チョコ。」

 

 そして渡されたのは、完全なるスピリタスだった。

 

「お前にはこれがチョコに見えるんだな。」

「大好きな人へ、大好きな物を届ける。これが私よ。」

「そうか、なら飲み会だな‼︎」

 

 こうして俺は、またしても記憶を無くしたのだった。




 ぐらんぶるアニメ3期記念!まさか3期まであるとは思っていませんでした!おめでとうございます!
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