「ダメ……!」
そのとき、タルフの抱えていた気持ちの全てが、マシロに流れ込んでキマシタ。
そこには目の前に居るコーチの姿と、スパルタなトレーニングを必死に頑張るタルフの姿がありマシタ。コーチは手にウィップをもって、タルフに辛く当たってイマス。
少しずつヴァイオレンスになっていくトレーニング。ヤガテ、コーチはタルフの頭目掛けてホンキでウィップを……
「それでも……ダメだよ、タルフ!」
心の中でのシャウトが通じたのデショウカ。
タルフから感じる怒りのオーラがちょっぴり薄くなりマシタ。
「憎しみだけじゃ、良くならない!」
「そんなのかんけいない!」
「そんなことない! 私、聞いてみるから! 少しだけ……待って!」
理由は分からないけれど、どうにかするにはこの子が落ち着いている今しかない。そう思い、マシロはコーチに聞いたのデス。
「あの、タルフちゃんって子のこと、知って……」
At that moment.
そのシュンカン、コーチの顔に怒りが滲みマシタ。
「お前、どうしてそのことを知っている……?!」
「えっ……ど、どういうことですか……!?」
「その名前を知っているくせにとぼけるな……教えて貰おうか……!」
「いやーっ!」
マシロのスクリームにみんなが気づくよりもハヤク。ヌウッと伸びてくるコーチの手。
そのデーモンハンドがマシロの首に襲い掛かろうとした、そのタイミング……!
「し、あ、あがあッ……!」
マシロの首元にコーチの指が触れた瞬間、突然コーチが自分の胸と首元を抑えて苦しみ始めたんデス。
「きづかってくれて、ありがとう。でも……あなたがきずつけられるのは、いやだから」
「タル……フ……」
苦しむコーチを前にしながら、マシロの意識は少しずつ薄れて行きマシタ。
気を失う前に言えたのは、待ってのヒトコト……
たったそれだけデシタ……
……ンン? なんでこんなテールを詳しく知ってるのか、デスカ?
オーケーオーケー、ワンステップずつトークしていきマスネ。
あの後マシロは病院のベッドで目を覚ましマシタ。
MRIとかもしたそうですが、特に異常はなかったらしいデス。
とはいえ倒れたのはジジツですから、とりあえず少しの間入院をすることになったんデース。
それでワタシ、お見舞いに行ったんデスヨ。そこでいろいろ教えてもらったんデス。
タイキになら……話してもいいかなって言ってくれたの、とっても嬉しかったデス!
マアその中で色々聞いて、ショージキ。
そんなことあるのカナってシンキングしたんデスヨ?
デモ……途中で思ったんデス。あれだけマジメな顔でウソをつく理由を考える方が……ディフィカルトカモ……ッテ。
あのコーチがどうなったのかも教えてくれマシタヨ。
コーチは命こそ助かりましたが、あの時のショックで植物状態ニ……
植物状態になったゲンインはヘッドへの強いショウゲキ、だそうデス。
あのとき見えたモノ、タルフのナニカのメモリー……それも確か、頭へのダメージ……
マア、アレがトゥルースなのかどうかは……信じる人シダイデスカネ。
そういえば……チア部で数年に一度トップのコに大怪我が起きるってハナシがあったの、覚えてマスカ?
だいたいインハイ前に起こりがちらしいのデスガ、今のところそういうトラディションは起きていないらしいデスヨ。
マア、マシロが倒れた話がソレなのかも知れマセンガ……
もしもタルフが事故を引き起こしていたカース……ゲンインだとしたら……これからはもうミステリーな事故は起きないのカモ?
ンー……それも全部、カミノミソシル……アーッ、ノンノン!
神のみぞ知るハナシ、なんでしょうネ!
ドウデス?
ウマク話せマシタ?
ワタシがマシロから聞いただけのオハナシデシタガ……
とりあえず、ワタシの話はこれでファンデース。
ネクスト・テールは誰が話してくれるのデショウ?
楽しみ……デスネ!