ですよねえっ!
スズカさんならそう言ってくれると思ってましたよぉ!
本当に本当に嬉しいですっ、用意してきた甲斐があるってもんですよ!
さささっ、聞いても驚かないで下さいね!
今回のこっくりさんはですねっ!
ある図とタロットカードを組み合わせた、ハイブリッドと言えるものなのです!
……なんか反応が薄い気もしますが、いいでしょう!
タロットカードについてはみなさん言わずもがなだと思うので……えっ、名前は知ってるけど詳しくはよく知らないですって?
ふむふむ……なるほど。であればイチから説明するのも……このフクキタル、やぶさかではありませんっ!
話の長さにも限度はありますから、かいつまんでお伝えしていきましょうか。
タロット占いで一番有名なのは、多分カードに何かしらを象徴する絵を描かれているものだと思うんです。バベルの塔っぽいのに雷が落ちてるやつとか。見たことありません?
ああいった、抽象的で曖昧な概念をイラストに置き換えたもの。あれらのことを大アルカナと呼びます。これらは大抵の場合、二十二枚存在していますね。
他にトランプでよく見るようなカード群がありまして、それらを小アルカナと呼びます。まあ今回は小アルカナについては使用しないので、そんなのもあるんだな~くらいに思って貰えれば十分です。
占いの手順としては、このアルカナを描いたカードたちを裏向きでシャッフルし机の上とかに置きます。そしてシャッフルしたカードの中から数枚引いて並べて。
最後にそれらを表にして、占い師がカードの位置や引かれたアルカナから結果を解釈する……というのが、おおまかな一連の流れになります。
細かいところにカードの並べ方だったり、表になったカードの絵によって正位置だの逆位置だのあるのですが、今回はあんまり気にしません。このへん、あんまり厳密じゃないみたいで。カード自体に意味が内包されてはいるんですけど……最終的には占い師の解釈次第なんですよ。でもこういうのってカッチリしてるより曖昧な方が不思議さ上がって良いですよね!
ではっ、タロットについてある程度お伝え致しましたし。
ある図ってヤツをこれから説明いたしますよ!
退屈かも知れませんが、もう少しだけお付き合いくださいっ!
神秘主義が今よりも強く根付いていた時代。世界のそこかしこに魔術の存在がちらりちらりと顔を見せていたころ。ユダヤ教と密接に結びつく西洋の古い魔術に、カバラ、というものがありまして。それにはセフィロトという神の持つ万物創生の側面を元にした系統図のようなものがあるんですよ。
ただまあ詳しく語るとかなーり長くなるし、私もさして詳しいわけでもないので……あと単純に退屈だったりもすると思うので、重要な点だけをまずいくつか説明させて頂きます。
まず大きなポイントとして一番大事なものが、全体を指して呼称される図の、セフィロト。
そしてそのセフィロト上のに配置された、十種の属性をあらわした括りとなる、セフィラ。
最後にセフィラ間を繋ぐ小径、これをパスと呼びます。
セフィラの位置やパスの繋ぎ方なんかにはちゃんとした決まりがあるのですが、この辺は私が用意しましたシートを見て貰えればまるっと分かる範囲なので割愛していきますよぉ。
すみません、説明ばっかりになっちゃいましたね。
ではでは、そろそろ。いざ実演と行きましょうか!
この布団の中央をば、お借り致しますよっ!
フクキタルはそう意気込むと、私たちが囲んでいた場所に、敷物をしくような感覚で紙を広げた。
先ほどお伝えしたセフィロトはこんな感じになっております。
各場所ごとに意味があるのですが、まあ本チャンのときにつらつらお伝えしながら進めていきますよ。
このタイミングでズラーっと全部説明してもいいんですが、正直ちんぷんかんぷんになると思うので……私もどこまで話したか分からなくなって混乱しますしね。
あ、一応ケテルとティファレトの間の交点に、ダアトと呼ばれる隠されたセフィラがあることだけは先にお伝えしておきますね。
タロット占いだとこのセフィラ上にカードを置いて、対応するアルカナを通して事物を読み取っていくのですが。
今回はこれをこっくりさんに転用するわけなので……まーずはカードをシャッフルして~、デックは三つに分けてこのへんに置いて~。よしっ、準備完了です!
あとはみなさん、セフィロトの一番上の部分、ケテルと書かれたところに手をかざしてください! ほらっ、恥ずかしがってないでみんなで、円陣作って気合入れる時みたいな感じで!
それじゃあ行きますよ~……!
ふんにゃか~……はんにゃか~……来ませい来ませいっ、我らが神よどうか来ませい!
おおおおおっ!
来ました来ました、来ましたよお!
ぽおっとした仄かな温かみが手の平に来ていませんか?
さあそれでは聞いてみましょう、お題目は……スズカさん、あなたにお任せします!
どんなことを聞きたいですか?!