「使わない」
私はきっぱりと言い切った。
恋とか愛とかには詳しいつもりはない。
でも仮に。もし仮に。
一番身近な男性であるトレーナーさんを好きになったとして。
望みの景色が得られないとしても、私は絶対使わないと信じきれた。
世の中には不文律があって、自分の手で掴めないものを無理矢理手繰り寄せても結局は不幸せになるとも思った。
そう告げた私を、ドーベルはどこか憂いの宿る瞳で見つめる。
それから目を閉じ、小さく息を吐いた。
……そうだね。
きっとあなたの思うその気持ち自身が正しいんだよね。
……ごめん。きっと、なんて曖昧じゃなく、絶対にさ。
でもね、煽るわけじゃないけど……恋に破れたときのことなんて、当事者にならないと一生分からないとは思うんだ。
だから、その。スズカも、もしかしたら……
……ごめん、仮定に仮定を重ねても仕方ないし、何よりスズカに失礼ね。
蛇足はやめてここで締めるよ。
……この話はアイの蹄鉄。
アイは哀しみ。アイは自分。アイは狂えるまでに深い恋情。
ひたすら自分のためだけに、ひたすらに空しい形で愛を叶える。
愛しいだけじゃ終われなかった、藍色の想いに呼応する幸せの蹄鉄。
みんなも気を付けてね。
アイは少女漫画みたいにきらきらしてるばかりじゃない。
蹄鉄が届いてしまうような、そんなアイを抱えているのなら……
ううん、自分のアイが歪になってきたと思ったら、少し顧みた方がいい。
きれいなだけじゃないからこそ、アイには無限の形がある。
まあ、後ろめたいアイでも成就すれば構わないなら、別かもね。
……ふぅ、うまく話せたかな。
ちょっと自信ないけど……これでアタシの話は終わり。
ええと、次は誰の番になるの?
「……分からないわ」
問われてから考えたけれど、どう答えるのが正解なのかはさっぱり分からなかった。
でも仮に。もし仮に。
一番身近な男性である、トレーナーさんを好きになったとして。
何かに縋らなくては望みの景色が得られないとしても、私は。
「でも、多分、だけど」
出来るだけ、前を向いてあがきたいとは思った。
世の中には不文律があって、自分の手で掴めないものを無理矢理手繰り寄せても結局は不幸せになるとも、思った。
「使わないとは、思う」
そう告げた私を、ドーベルはどことなく嬉しそうな、なのに少し切なげな瞳で見つめる。
それから目を閉じ、小さく息を吐いた。
……そうだね。
きっとあなたの思うその気持ち自身が正しいんだよね。
……ごめん。きっと、なんて曖昧じゃなく、絶対にさ。
恋に破れたときのことなんて、当事者にならないと一生分からないとは思うけれど。
そう思える、スズカはきっと……
大丈夫、なのかもね……
……ごめん、仮定に仮定を重ねても仕方ないし、何よりスズカに失礼ね。
蛇足はやめてここで締めるよ。
……この話はアイの蹄鉄。
アイは哀しみ。アイは自分。アイは狂えるまでに深い恋情。
ひたすら自分のためだけに、ひたすらに空しい形で愛を叶える。
愛しいだけじゃ終われなかった、藍色の想いに呼応する幸せの蹄鉄。
みんなも気を付けてね。
アイは少女漫画みたいにきらきらしてるばかりじゃない。
蹄鉄が届いてしまうような、そんなアイを抱えているのなら……
ううん、自分のアイが歪になってきたと思ったら、少し顧みた方がいい。
きれいなだけじゃないからこそ、アイには無限の形がある。
まあ、後ろめたいアイでも成就すれば構わないなら、別かもね。
……ふぅ、うまく話せたかな。
ちょっと自信ないけど……これでアタシの話は終わり。
ええと、次は誰の番になるの?