マブラヴ確率時空は完全に1つの世界に統合され、地球は内乱で5回ほど滅亡の危機を迎えながらもどうにか乗り越えていた。
この日、デイリーライト5世の通信会議場にアヌビス神の厳かな声が響いた。タイミングは会議の終わり際で、緊急の用事ではなさそうだ。
アヌビス神「XXX(ではこれより神託を下す)」
アヌビス神は
ちょっとした用事ならばアヌビス神から伝えられるのだが、今回はアヌビス神の口から伝えるものではないようだった。アヌビス神の宣言に応えるように、金髪碧眼の麗しい容貌の女神が会議場に降臨したのだ。これは急ぎでなくとも重要な申し伝えに違いない。
女神的存在「
ジ・エネン「……我が神よ、詳細を伺っても?」
通信会議場に突如降臨した女神的存在が神託を下し、それを受けた忠実なる
ジ・エネンの遠い祖先にはかつて神聖マヤ=アステカ帝国で初めて
流石に88代も続くと
女神的存在「その世界は創造神の箱庭となっており、あろうことか創造神が人々を苦しめて楽しんでいます。しかも創造神自体が魂の循環の根幹を担っている為に、討伐すれば万事解決というわけにもいきません」
ジ・エネン「それは難儀なことですね……」
輪廻を司りながら人々を苦しめる邪神。ジ・エネンは伝説に聞く存在Xを思い浮かべた。
女神的存在「ただし大きさは2km程度で、管理下の世界は大陸程度です。振るえる力はさほどでもないでしょう。見た目は鯨に似ていますね」
なるほど、聞く限りは初代達が他の世界の軍勢と協力して討滅したという伝説の存在達に比べれば強大な存在ではなさそうで一安心だ。真化融合に達した魔導衛士と
というか特徴に何やら聞き覚えがあるのだが。
ジ・エネン「あの、
となれば今回は創作物にある世界のパターンであると推測出来る。そういったものは予めリストアップされているため、
ジ・エネンがそのように問うと、女神的存在はサムズアップして破顔した。
女神的存在→始祖神トピア「
彼女は始祖神トピア。
始祖神トピアが指を鳴らすと、同期の神々が一斉に姿を現して好き放題コメントし始めた。
教育神九十九「どちらかといえばR18的なイベントの処理の方が面倒かもしれないネ」
教育神九十九。始祖神トピアの師匠にあたる神で、今も尊敬の念を持って敬われている存在だ。教育神九十九を侮る者は始祖神トピアの逆鱗に触れ、それはもう恐ろしい目に遭うという。
文明神カミール「聞くところによると、大分変わった文明があるようだな」
文明神カミール。あらゆる時空の文化を研究する神で、その文明知識は神々の中でも随一だという。
精霊神シュミット「オバチャンも興味があるだわよ」
精霊神シュミット。精霊から真化した神で、全ての精霊を従える偉大な存在だ。とても面倒見が良いことで知られる。
ターニャ神はかつて邪神によりこの世界に送り込まれたが、その意向に反して多数の人々を救った。そのせいで邪神の怒りに触れたわけだが、最終的に
ターニャ神は
実際のところこの名前の初出を探すと、ターニャ神が神格を得るよりも遥かに前、前世を過ごした統一歴世界に辿り着く。こちらではあらゆる公式記録上で塗りつぶされた11文字の謎の人物(※『ターニャ・デグレチャフ』で11文字、『Degurechaff』でも11文字)ということから識者の間でタロットカード11番である
そしてこの呼び名にターニャ神が神格を得た順番が偶然一致してしまったのだ。この運命的な巡り合わせに、やはりターニャ神はなるべくして神になったのだと信仰が益々高まったことは言うまでも無い。
何故そんな昔のことが詳しく判明しているのかと言えば、ターニャ神や周囲の神々が語った前世の来歴とその塗りつぶされていた謎の人物の情報が完全に一致してまさかの正体発覚という事件があったからだ。
王権神モモロゼッタ「民を蔑ろにする神が絶えないのは哀しいことですわ」
王権神モモロゼッタ。
今は王権神授の証を申請した各種王家に対する審査を行っており、民を蔑ろにする王家は絶対に認めないので民衆の支持は大きい。
軍神マイン「好き放題やっているのは、自分より強い相手を知らんのだろうな。まったくアワレなものだ」
軍神マイン。
魔神
魔神
また、本名は別にあったらしいが記録から抹消されている。
機械神マキューズ「まったく許せんでありますな!」
機械神マキューズ。
英知の神夕呼「知らないって怖いわねえ」
英知の神夕呼。人間時代から
交渉神ジョエル「全くだね。人に対する最低限の敬意も知らぬ者はいずれ足元を掬われるものだよ」
交渉神ジョエル。マハトラ=ミエデ 二重帝国や太陽系連邦など、数々の統一政府の成立に多大な影響を及ぼしたという歴史に残る
匠神トリオ「実際武力面では今更不足することも無いじゃろ」
匠神トリオ。
産業神サティ「あれから
産業神サティ。
魔法神タバサ「無敵結界は魔剣カオスや聖刀日光で破れる以上は次元力でどうにでもなるだろうしね」
魔法神タバサ。魔法の神とされており、実際にそのような恩恵があるが、それ以上に常人には思いつかない奇想天外な発想の方が本質であるとされる。
大地神テクス「結局時天空より強いのは出てきてないでござるな」
大地神テクス。
時天空というのは伝説に謳われる存在で、今まで
弓神スコア「時天空そのものは大概だったがな」
弓神スコア。
催事神ファム「あれはひどかったですねえ」
催事神ファム。神事や祭りの神であり、人と神の交流が円滑になるように、それにまつわるあらゆることを指導してくれている。なお弓神スコアの妻である。
流通神アキ「まあ流石に文字通りの無限じゃなかったからどうにかなったけどね」
流通神アキ。あらゆる世界を横断する流通の神であり、こちらも弓神スコアの妻である。
冒険神ラリー「でもあれ以上強い奴が出てこねえのは、不謹慎だけどちょっとつまんねえよな。その世界、俺が行ってみてもいいか?」
冒険神ラリー。
総務神グレーテル「冒険もいいですけど、必要書類は期日通りに出してくださいね?」
総務神グレーテル。事務仕事の神である。その教えは今も
勇気の神
勇気の神
慈愛の神
慈愛の神
この二柱の偉業は
また、その仲睦まじい様子からこの夫婦神は恋愛の神様としても崇められている。
魔神
魔神
何やら人間時代から既に不老不死だったらしく、孤独感から自死を願っていたらしいのだが、こちらの世界に来てから不老不死仲間が増えたことでわざわざ死ぬのが馬鹿馬鹿しくなったそうだ。
魔神
この魔神
料理神志津江「はいはい、まったく相変わらずだねえ、この子達は」
手間が掛かって仕方がないねと溢しながらもニコニコしているのは言わずと知れた料理神志津江だ。文字通り神懸かった料理の腕は言わずもがな、その怒りに触れると神でも容赦なく料理されると専らの評判だ。
聖騎士神「まあ平和なのは良いことである。ウッ!」
聖騎士神。民を慈しむありがたい神様で、人々が最も目にする機会が多い。聖騎士神は今も多数の分体で世界を見守っており、人の身では避けられぬ悲劇を度々駆逐してくれているのが目撃されている。明らかに御利益があるため、既にほぼ安定したこの世界では最も信仰を集める神の一柱となっている。
ただし聖騎士神以外の神々も地上で目撃されるのは珍しくない。それは神域には娯楽が少ないからだという。なるほど、元人間がそんなところにずっといると気が滅入るだろう。聞くところによると、知り合いの水の女神の世界や不死の魔導王の世界にもよく遊びに行くらしい。
以上、
もはや同窓会で昔話に花を咲かせるOBやOGにしか見えないのだが、ジ・エネンはこの連中がどんだけヤバいのかを知っている。
実のところ存在X、ラ=グース、時天空、それから宇宙怪獣、グレート・アトラクターといったヤバい連中は初代の時代に一掃されており、二代目以降では大魔導鎧の5段目以上は封印されたままで一度も使われたことがない。天元突破や超天元突破などもはや幻の存在だ。無論その解放権限は
今も轟雷のアップデートは続いており、初代の頃よりはかなり性能が上がっているが、それでも
当時の敵勢力を見れば結果的に必要だったのは分かるが、電源を切っただけでブラックホール化する兵器なんて、一体何を考えてそんな恐ろしい物を事前に用意していたのだろうか。
テクス神が作ったとされている
この神々は人間の頃から一撃で宇宙を壊滅させられるような兵器を使っていたと申し伝えられているが、一体どういう神経をしていればそんなことが出来るんだ、実は記録が間違っていて元々神だったんじゃないのかと現代では疑われている。
でも戦力をアップさせなくても生活用品を充実させるだけでも普通に褒められるので、全員が
ただし神々の実力の方は全く疑われていない。というのも、先代にあたる87代目の頃に狂信者の手によって存在Xが復活したのだが、これに対処する為に彼女らが緊急出撃し、宇宙を超えたスケールの殴り合いで一方的にボコボコにする様子が全宇宙に放送されていたからだ。しかもそれ以降、存在XのZクリスタル像は土下座スタイルになった。コワイ!
そのような事態が二度と起きないように友人の
そのジ・エネンの目の前で、始祖神トピアが話をまとめにかかった。
始祖神トピア「というわけで、手頃な脅威なのでこの際皆さんと一緒にルドラサウム大陸冒険旅行でもしてみようと思うのですがいかがでしょう?」
冒険神ラリー「お、いいねぇ!」
匠神トリオ「冒険っちゅうことは、初期装備を限定するレギュレーションじゃの?」
産業神サティ「現地に一から産業基盤を作っていくのね? 腕が鳴るわね」
大地神テクス「最初の戦いを思い出して何だかわくわくしてきたでござるなあ。それがしの新型Techブロックが火を噴くでござるよ」
弓神スコア「まあ現地民の犠牲を増やさない範囲ならアリだが」
軍神マイン「フン、今更その程度のことが出来んと思うか?
ジ・エネン(ええー!? 業務命令じゃなくて本当に同窓会の告知だった!?)
ジ・エネンは内心で驚愕したが、
そうしている間にも参加希望者があれよあれよと集まっていき、
そしてその集まり具合に満足した始祖神トピアが拳を握って突き上げ、スローガンを叫んだ。
始祖神トピア「それでは皆さん、景気よく行ってみましょう。大量ーッ!!」
神々「生産ーッ!!」
この88代の間にもはや知る限りの別宇宙との交易路が整備され、軍備も生活物資も必要十分な程行き渡っている。しかしそんなの関係ねえとばかりに匠の技を磨き続ける
これにて終幕でございます。長らくお付き合いいただきありがとうございました!
宜しければ最後に評価など戴けましたら幸いです。