今年最後の投稿となりました!
今年は父親が脳梗塞になったり、配属先が変わったりとと色々ありましたが、何とかエタらず頑張りますので応援よろしくお願いします!
来年も頑張ります!!
キャスター討伐の夜から一夜明け…
「ん…朝か…」
目を覚ました雁夜が寝転んでいたソファーから立ちあがろうとしたその時、
「あ痛ででで! 寝違えたなこりゃ…」
変な大勢で寝たせいか身体に痛みがはしり、痛む首をゴキゴキと鳴らしながら独り言を呟く。
「そういや、昨日疲れてて風呂入って無かったな…朝風呂に入らせてもらうか」
事前に説明されていた風呂場へと移動し、扉を開けたその時…
「ほぅ…雁夜…貴様…堂々と覗きとは…中々に肝が据わっておるな」
既に先客がおり、美しい輝く様な黄金の長い髪に、抜群のプロポーションの絶世の美女の姿があった。
「失礼しました!!」
あまりの出来事に眠気も完全に吹き飛び、反射的に扉を閉じる。
「え? 誰!? あんな美人いなかったよな!?」
考え事をしていた雁夜だが、
「いきなり逃げるとは失礼な奴だな貴様は」
勢い良く風呂場の扉が開けられ、その中から先程の美女が現れる…
ほぼ全裸で…
「キャーーーーッ!? 隠して! 色々見えちゃうから隠して!」
所謂謎の光と蒸気、そしてその長い黄金の髪で大切な部位は隠れてはいるが、豊満でナイスバディなプロポーションは隠せず…否! 隠さずにあまりにも堂々した姿に雁夜は女顔負けの悲鳴をあげる。
「失礼な!
「俺が恥ずかしいから隠して! お願いだから羞恥心を持ってぇぇぇっ!?」
「王さま〜? どうしたの?」
ついで、中から幼い少女の声が聞こえてくる。
「ん? アイよ…どうやら堂々と我が玉体を覗きに来た不届者がおるようでな」
英雄王のそのセリフに即座に反応し、短距離走選手もかくやとばかりの見事なスピードで雁夜は退散する。
「失礼しましたーーーーッ!!」
「やれやれ…度胸があるのか無いのかよくわからん奴よのう」
走り去っていく雁夜を見送り、妾は再び湯浴みを再開する。
それから暫くして…
「いやホント…あの人だれ!? いや…あんな尊大な態度出来るのは英雄王くらいだけど…まさかなぁ…」
「ほぅ…中々に良い考察をしているではないか」
ソファの上にて独り言を呟いていた雁夜の背後から声が響く。
「うぇ!? 嘘だろ!?」
振り返れば、バスローブ一枚という扇情的な姿を晒す金髪美女がニヤニヤと嗜虐的な笑みを浮かべながら立っていた、
何故か片手に牛乳瓶を持ちながら。
「マジで英雄王なの!?」
「妾以外に王が何処におる? いや…何人か王を名乗る不届者がおったなぁ?」
「いや! そもそも何で女になってんの!? つかどうやって!?」
「ハッ! 妾の宝物庫に貴様ら如きの常識が通用などするかたわけ! まぁ、この姿は昨夜のアイの働きに対する褒美として甘えさせてやるためのものよ」
まぁ、朝に少々一悶着あったがな。
まったく…朝胸が妙にむず痒いと思ったら、なんとアイが寝惚けながら妾の胸の片方に吸い付き、もう片方を揉んでおったのだ。
幼児が母親の愛情を求めて行う行動ではあるが…お陰で感じてしまうところであったわ…
故に風呂に入っておったわけだがな。
「それはさておき…貴様には我が玉体を盗み見た罰を…と言いたいとこであるが…」
意味ありげな視線を雁夜の背後に送る英雄王(女)の視線を、不思議に思った雁夜が追うと…
「雁夜君?」
笑顔であるが、所謂目は笑っていないという表情を浮かべた葵が立っていた。
「あ、葵さん!? こ、これは! その! ち、ちが!」
「オハナシシマショウ?」
「あ…ハイ…」
軽く肩に手を置いた葵ではあるが、その肩からはミシミシと何かが軋むような音が聞こえ…全てを諦めたかの様な表情を浮かべる雁夜を引きずって何処かへと行く。
死んだ目をした雁夜が連行されていく様はまるで、売られていく子牛の様だ。
「さて…朝飯でも食うて街に散策にでも行くか…」
妾手ずから罰を与えてやろうと思うたが、あの様子なら必要無いな。
雁夜の情けない鳴き声をBGMに、宝物庫から取り出した『北風のテーブルかけ』を用いて朝食を用意し後から起きてきた童共も加えて朝食をとる。
「ちょっと、さっきの変な鳴き声はなんなのよ!? てか! アンタ誰よ!?」
「おはようございます…王さま?」
「みんなおっはよー! えへへ。 今王さまが頑張った私にご褒美をくれてるんだよ」
「もう何でもありね…」
幼女とはいえ女三人寄れば姦しいとはよく言ったもので、童共が姦しく喋っていると、突如朝食の最中に何やら雄鶏を絞め殺したかの様な悲鳴が聞こえたが、まぁ問題あるまい…と思っていたら。
その断末魔の叫びに恐怖したのか抱きついてくるアイと…何故かは知らんが、アイだけでなく桜と凛までもが妾に抱きついてきたのは誤算ではあったがな。
ええい! 揉むでないわ! たわけ共!
なお途中で現れた騎士王とランスロットであったが、このアホスロットがまたやらかしおったわ。
何をやらかしたかと言うと、女になった妾に気づかぬこのアホスロットが妾の姿を見るなり欲情しおったのだ。
「美しいお嬢さん、是非ともこの後私の部屋で一発…ではなく一緒にお話しでm」
股・カーン☆
言い切る前に股に蹴りを入れてやったわ。
すると、何やら妙な音が響き渡り、泡吹きながら白目を剥いて倒れた駄犬、そしてそれを養豚場の豚でも見るかの様な蔑む目でランスロットを見る騎士王の姿が印象的であったな。
やはりこの駄犬…去勢をした方が良いのでは?
伝承においても女にだらしないという伝記が記されているくらいだからな。
朝食を終えて、優雅にコーヒーの香りを楽しみつつその後の予定を考える。
「さて…朝飯を食うたら、街へと繰り出すとするか」
だがその前に身体を元に戻さなくてはな。
宝物庫から性転換のポーションを取り出して飲もうとした時、
「王さま…戻っちゃうの?」
何故か目をうるうるとさせたアイと桜が妾を見つめている。
そこから察するに…どうやらまだ甘えたりぬようだな。
「えぇい仕方の無い奴よ…今日一日だけであるぞ!」
「やったー!」
やれやれ…少々甘やかし過ぎたか? まぁ良い…
「そら! サッサと貴様らも着替えて来い!」
多少の喧騒はあったが、各々準備を終わらせた様なので街へと出向くとするか。
その後は宝物庫から『
街へと着いた後に我らがやる事と言えば…
「えへへ〜お買い物ー!」
昨夜の出来事を労る為に少々はしたないが、買い食いやショッピングを堪能する事とする。
なお、その際に宝石店の近くを通る際に凛が突如ショーウィンドウに飾られた宝飾品に飛びつき、釘付けとなりながら商品を…いやこの場合は『宝石』その物に見惚れていた。
遠坂の家は宝石魔術を得意とする故に、宝石に魅了されるのは仕方の無い事かもしれんが…
凛よ…目を$マークへと変えて*1鼻息荒く見つめている姿に、貴様の家の家訓たる優雅たれ(笑)とは程遠いな。
ラッパを見つめる夢見る少年みたいな姿なら兎も角、キラキラではなくギラギラとした目で妾を見るでないわ! たわけ!
と一悶着あったが、面倒なので宝物庫から適当に宝石を幾つか見繕ってやった事で満足させ、暫し歩いていると…
「ぬ? そこの童共は英雄王の…奴はどこに?」
面倒な阿呆と遭遇する事となる。
「ん〜? どうやら随分と愉快な事になっている様ではないか!」
どうやら今の妾の正体を的確に見抜いた様で、なにやら不愉快なバカ笑いをしておる筋肉ダルマの顔面に蹴りを入れてやる。
「あ痛! 図星だからといって蹴らんでもよいではないか? 似合っておるぞその姿」
「え? 英雄王!? この女が!?」
おい人を指差すな愚か者。
「不敬であるぞ! なんなら今この場で襤褸雑巾にでもしてやろうか?」
「フハハハッ! まぁ待て! 笑ったのは悪かった、だが…この様な場で我らが雌雄を決するのは場違いであろう?」
「ふん」
「積もる話もあるであろう、まずは腹拵えと行かぬか? ほれ、あそこに見えるお好み焼きという珍妙な食べ物に余は興味が惹かれていたのだ!」
苛立ちを抑えつつ、征服王の言う事も間違ってはおらず、こやつの態度に呆れも同時に来た故に乗ってやる事とするか。
「おい、童共! そしてそこの下郎!」
「え!? ぼ、僕!?」
「少々腹立たしいが、征服王の顔を立ててやる。 さっさと入れ!」
童共を連れながら2階の多人数部屋へと歩を進める。
その後各々が食事を注文し終わり暫し待つと、店員が完成した料理を鉄板の上にテキパキと並べていく。
そして、各々が自分の下へと来た食事に手をつけていると…
「ふふふ…やはり現代の食や文化というのは良い! 実に征服のし甲斐がある!」
よくよく見れば、何やらゲームのタイトルの様なものがプリントされたシャツを纏っている征服王が吼える。*2
「お前…そればっかだな…」
どこか呆れた様子のウェイバーに対し、
「然り! それこそが余の本質であり、願い! 奪い! 冒す! それこそが征服王の生き様よ!」
自信満々の相棒のセリフに呆れつつも…その表情にはどこか憧憬の様なものが見て取れる。
「ふん…精々吠えておるが良い…いづれにせよ、貴様には妾手ずから罰を与えてやろう」
二人の放つ王の覇気に挟まれたウェイバーが泣きそうになっている中…
「お好み焼き美味しいね!」
「美味しいです…」
「あっ! すいませーん! 私デザートにアイス!」
「あっ! 私も!」
「私も…食べたいです…」
ちみっこ達は我関せずとばかりに食事を楽しんでいた。
随分と度胸が座っている様である。
「さて…聖杯戦争は一時中断…残るサーヴァントはセイバー、ランサー、バーサーカー、アサシン…そして余…なんともまぁ奇妙な状況だ」
「それでいて、貴様らには時間制限もあるだろう」
そう…あくまでもこやつらサーヴァント達は完全受肉した妾とは違い、時間制限付きの顕現にすぎん。
いつ聖杯が休眠に入るか、それとも暴走するかがわからん時限爆弾そのもの。
普通ならば静観しタイミングを計るが…
「だがなぁ…余は聖杯がほしい。 聖杯をこの手に納めサーヴァントとしてでは無い完全なる征服王イスカンダルとして第二の人生を歩みたいのだ! 聖杯なんぞと言う玩具に何時迄も振り回される訳にはいかん」
「ラ、ライダー…でもそれでもし聖杯が暴走したら…」
焦った様子を見せるウェイバーに対し、
「そんなものは知らん! 余の管轄外だ!」
「ちょっ! おま!」
慌てて近寄るウェイバーの額に強力なデコピンが炸裂する!
「フンギャ!?」
「もとより余が何かせんでも既に手は打ってあるようだからな。 故に余があやつに打ち勝ち全てを略奪すれば良い! 実に単純明快であろう?」
フハハハッ!とバカ笑いをかます相棒の姿に、英雄王がブチギレるだろうと恐る恐る見れば…
「フ…フハハハッ! バカだバカだとは思うていたが、やはり底抜けの阿呆であったか!」
意外にも英雄王は自身の想像の反対を行っており、笑っていたのだ。
「良い…その愚かさに免じて、やはり貴様は妾が自ら殺してやろう」
「今更であろう? 余は貴様の財宝全てを奪い尽くす!」
「妾は愚か者に裁きを与える!」
「「フ…フハハハ…フハハハハハハッ!」」
「いつぞやに言うてやったが、その時までの短い時を楽しむが良い」
「おうよ! どうやらこれより三日後の夜は満月らしいぞ…故に我らが雌雄を決する時は明日! 満月を立会人とし、勝負を挑む!」
「良かろう…原初の王たる妾の前に跪かせてやろう」
その後は各々帰路につく事となる…少々慌ただしい休息ではあったが多少は楽しめた。
おそらくはこれが最後の休息日となるやもしれんがな。
おや?時臣の様子が…
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全力でBボタン連打ぁッ!
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おめでとう!時臣は『 』に進化した!
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神砂嵐