個性:なし 才能:超高校級のコスプレイヤー 作:sannkaku
これからも皆さんに少しでも印象に残るような作品を作って行けたらと思います。
そんなこんなで第二話です。
なんだかんだで今日は実技試験。
一日前の筆記試験は結構面倒くさかった。いや試験までの日程が面倒くさかった。
ここ数年会社運営の事や才能を磨く事を優先してちょ────っとだけ勉強を疎かにしてしまったのだ。なんというか才能以外の余計なものが頭の中に入っていかなかった。
もちろん理科(人体や動物や昆虫の体の造り、薬の調合)や国語(文章の書き方)、数学(プログラム、メカ)、外国語(冒険家で色々な所をまわる)は才能を極めている最中に自然と出来る様になった。
でも社会、特に歴史は前世の常識に引っ張られる上にここは未来の世界。しかもこの世界は一度荒廃したから覚える事がめっちゃくちゃ多い。冒険家や民俗学者の才能は文化とかそっち系だし被る所が少ない。この世界を絶望に染め上げるために一応ここ120年位はわかるけどそれ以前が全くわからん。
え?
というか筆記試験の間は個性を使えないので例えコスプレしてキャラクターの才能で勉強ができたとしてもあんま意味ないからちゃんと勉強しないと普通に落ちる。
こんなことなら超高校級の歴史学者的な才能を鍛えておくんだった。
ちーたんの才能でハックしてテスト問題をテスト前からゲットするとか超高校級の薬剤師の才能で記憶力を上げる薬を作って飲むとか色々やり方はあるけどそれはちょっとダサすぎるし……
という事で時間を歪めた新世界プログラムの中に一週間こもって勉強していました。
ズルとか言わないでよ。テスト会場で聴覚がすごくなっている個性とかのほうがズルいでしょ!
まぁテストの結果は普通に合格圏内って感じだったよ。
という事で今日は
初めて雄英高校に入ろうと決意した時ときとは違うプランを考えている。あれは長期的な計画だったけど今の私はあの時よりも格段に強くなった。だからもっと短期的な計画に切り替えた方がいいだろうという結論になった。
その計画的には雄英高校に生徒として入学できれば普通科でも、サポート科でも経営科でも何でも良かったけど……ヒーロー科から裏切り者が出たほうが普通科よりも絶望度は大きくなるだろう。
頭の中でこれからの未来の世界を想像するのをこの位にして歩いていく。
そういえば同じ中学で無個性の緑なんとか君が雄英に受験するって言っていた事を思い出した。
適当に入学した学校で私と同じ無個性がいるとは思わなかった。世界の二割が無個性だと言われているけど段々と個性が強化されている今では私と同じ世代に無個性はそれこそ数えるほどしかいない。だから彼のことは印象に残っている。
今日受験来るのかな? 普通に考えたら来ない。
私も無個性(才能で誤魔化しているけど)なわけだから彼を見下しているとかではなくて、ただ単に無個性がヒーローになることはこの社会のシステム的に難しいと思う。
・警察が個性を使わないからその穴を埋めるために出てきたのはヒーロー。だからまず無個性は最初から相手にされてない。
・ヒーロー免許が公的に個性を使う許可を与えるものだから、個性のない人に与えても意味がない。
・無個性一人より有用な個性持ち一人に金を使ったほうがいい。
色々と考えて見てもこの社会の構造的に無個性をヒーローにする意味が殆どないと感じる。それにもし無個性がヒーローになったらそれこそ他の無個性の連中や社会的に底辺な人たちの希望になってしまってそれを機に反乱が起こす可能性があるし。
だから今日、彼が受験を受けに来たとして何らかの方法で彼が受かったとしても上からの圧力で合格が取り消しになるだろう。
それで落ちた時にもし彼が自殺でもしたらかなり面倒くさい。違うクラスではあるが同じ学校ではある私の素性を詳しく調べられたら殆ど完璧に隠していても何らかに違和感を持たれる可能性は十分考えられるし。
ここ半年位鍛えているようだけど本当にヒーローになりたいんだったらどう考えても鍛え始めるのが遅すぎる。
え? ……全てを周りに否定されている状態で努力なんて出来るはずがないだろだって? そんなのこっちからしたら知らないし、興味ない。出来ないんだったら最初からヒーローなんて失敗したら周りから全て否定される可能性のあるエンタメ性の職業を目指すなって話。
そんな事を考えながら歩いているとちょうどその人物、緑谷出久が雄英の昇降口の前で転びかけている所をみて軽く絶望した。
『今日は俺のライヴにようこそー!! エビバディセイヘイ‼』
なんかDJがライブをしているんですが……というのは冗談でプレゼント・マイクが司会するんだ。
まぁめっちゃ滑っているけど。……これはYEAHHとか答えたほうがよかったりするのかな?
本名 山田ひざし ヒーロー名 ボイスヒーロー《プレゼント・マイク》 個性 ヴォイス
担当教科 英語 誕生日 7月7日(30) 身長 185cm 血液型 B型 出身地 東京都
好きなもの ラジオ、TV 性格 ハイテンション 毎週金曜日に『HERO FM』にて深夜1時から早朝5時まで「PresentMICのぷちゃへんざレディオ」というラジオをノンストップで放送している
雄英生からの授業の評価 普通
頭の中にプレゼント・マイクの情報が流れてくる。一応、雄英の教職員は調べてある。オールマイトが来年度教師をやることも知っている。
この世界の
オールマイトの存在のおかげでヴィラン側に行かなかった人間がこの世界にはかなりいる。だからオールマイトが保っていた治安は彼がいなくなったら確実に崩壊する。
一人の男性が平和の象徴として人柱に祭り上げられている時点でこの世界の世界がかなり追い込まれていることがわかるけど
ここまで考えてすぐに頭の中を切り替えた。筆記試験のときもそうしたけど受験の事はわざと調べていない。今日は私自身の実力で合格するために。だからルールをわかっていないから失格なんて馬鹿な終わり方をしたくない。
入試要項に目を通した。
この試験は「模擬市街地演習」。物の持ち運びは自由。演習場には”仮想敵”が四種いてそれらの合計点を受験生同士で競い合うらしい。その内の一種はポイントも0。プレゼント・マイクの説明的にはお邪魔虫。各会場に一体存在していて大暴れするギミックなんだそうだ。
それにしても対機械かぁ…この試験かなり私に有利だなぁ
さてどうしようかな。
赤松楓の姿でも軍人の才能や格闘家の才能を使えずとも磨いた技術は使えるから十分戦えるだろう。
だからこのまま赤松楓の姿で戦ってもいいけど、この実技試験はこの学校の先生達に個性をアピールするための場とも言える。だからこそ無個性だけど才能で誤魔化している私はコスプレイヤーの才能を使わないで戦ったら逆に変に思われる可能性がある。
今まで戦えるキャラクターについては殆ど戸籍は作っていない。作ったのはゲーマーやギャル、同人作家など民衆受けする才能や御曹司や極道など人や組織を支配できる才能を持っているキャラクター。あとは探偵など色々と役に立つ才能だ。
戦える才能を持っているキャラクターや才能は戦いに関係はないけど戦えるキャラクターは戦闘時にコスプレした時に面倒くさい状況に陥らない為に戸籍を作っていないのだ。あと特殊能力的な才能の戸籍も作っていない。
戦えるけど戸籍を作ったほうが価値が高いと思い作ったキャラクターもいる。
今回の相手はロボット。
正直、相手がロボットだったら苗木こまるの拡声器型ハッキング銃を使えば一撃だし、エレクトロハンマーや全ての電気製品を操れるリモコンを使ってもいい。でもこの試験での採点方法がわからない。先生方が監視カメラなどで見て採点しているのだったらいいけど、万が一ロボットの中にカメラが入っていてそこから見て採点している方法だったらこれらの武器を使うのはまずい。
だってデータをそのまま破壊する可能性が高くなるから。
だったら機械に干渉せずに戦えるキャラクターにコスプレする必要がある。
今持ってきているコスプレ衣装は
辺古山ペコ、終里赤音、戦刃むくろ、東条斬美、腐川冬子、春川魔姫 だ。
勿論他にも戦えるキャラクターはいるのだが戸籍を持っていたり、今日は彼ら分の衣装しか持ってきていないのでコスプレ出来ない。
相手はロボットであり痛覚がない存在であるから超高校級の暗殺者である春川魔姫は相性が悪い。
腐川冬子もといジェノサイダー翔は絶対絶望少女で見る限り対機械の性能は悪くはないけど超高校級の殺人鬼であるためか彼女のチミドロフィーバーの戦い方ではヒーローにふさわしくないとされる可能性があるので論外。あとジェノサイダー翔はともかく腐川冬子には戸籍があるので今回はなし。
この中で一番いいのは辺古山ペコだろう。彼女はルパン三世の石川五ェ門並に剣技の才能がある。実際に模擬刀でココナッツを綺麗に切断しているため真剣を使えば鉄をも簡単に切る事ができるだろう。そのためロボとの相性もいいし、戦い方からの印象もとかのキャラクターと比べて悪くはないだろう。
残姉こと戦刃むくろは…堂々と銃を持ってくるわけにもいかないし、銃はロボ相手には効果が薄いだろう。それにコスプレしたら性格も似てくるからなんか残念な事になるかもしれないし…
という事で今回は辺古山さんにコスプレするとしよう。
他のコスプレはそれの補佐。辺古山ペコにできない情報収集など他のキャラクターだったら出来る事をやっていこう。適材適所というやつだ。
うーん、これは完全に一個の街ですなぁ。
試験会場という名の街に受験生が連れてこられた。これどれくらいのお金が回っているんだろう。十神からの支援の金とかが使われていたりするんだろうか。
さっそく身を翻した。すると赤松楓の特徴である金髪のセミロングヘアが銀色のお下げ頭になり、薄い紫の目が鋭く渦を巻いている赤色の目に変わった。そしてメガネも付けている。そして服装も黒色が主体のセーラー服になった。
背負っている竹刀袋の中には超高校級の鍛冶屋の才能で作り上げた刀が入っている。この刀にはある特殊な機能がついているけど多分使わないだろう。
周りから見ると柔らかい雰囲気が鋭い刃の様な緊張感のある雰囲気に変化しているかもしれない。
こう堂々と個性のように才能を使えば変身系の個性だと試験官に植え付ける。
っとまた余計なことを考えている。これは私の悪い癖だ。頬をパンパンと軽く叩き精神を少しでも集中させるためにそっと目を閉じた。
〈ハイスタートー!〉
試験スタートの合図が言われた瞬間目を開け、駆け出した。
「標的捕捉……ブッコロs『バキッ』」
模擬刀(真剣)の先制攻撃だべ。おらぁ
そのままの勢いで一体の1ポイントの仮想ヴィランを一刀両断する。
「ふむ、思っていたよりも脆いな」
メカニックの才能を鍛えていた時の機械の観察眼からして関節部分が結構緩められている事がわかる。移動速度はそれなりだが攻撃速度と攻撃力自体が低い。それに結構脆いし遠距離攻撃も出来ないっぽいな。一ポイント位だったら武器持った無個性でも普通に倒せるだろう。
それからもう二体、2ポイントと3ポイントを切断した。
周りを見渡しやすそうな場所にいきリュックから衣装を取り出してもう一度身を翻しコスプレした。
白髪の髪は茶髪のくせ毛になり、真っ白な肌は太陽で焼けた健康的な褐色肌に変化した。
超高校級の体操部 − 終里赤音にコスプレしたのだ。
彼女はまるで野犬のように勘が鋭く、嗅覚を働かせたり、誰も気付かないようなわずかな音を聴いたりと五感が鋭い。
その発達した嗅覚で壊したロボに鼻を近づけクンクンと鼻を動かす。
「ちっ鉄くせえなぁ」
こういう試験は情報収集が早く出来る奴が有利になる。
この試験で使われているロボは確実に塔和グループの工場で作られているロボ。
見た感じプレゼント・マイクが説明していた
全部同じ工場で作られている以上1ポイントと0ポイントの匂いに差はないはず。実際に2ポイントと3ポイントで匂いが殆ど同じだった。
クンクンと鼻を動かしていると同じ様な匂いが地下の空洞に密集していることがわかった。
「あそこがマイクのおっさんが言っていたお邪魔虫がいるところか」
どうやら一体だけのようだしあそこに行かないようにすればいいだろう。ついでに大体どれくらいの仮想敵がいるのもわかった。
また辺古山ペコに戻り、瞬時に一体、また一体と倒していく。
うーん、楽すぎるな。やっぱり対ロボだと殆ど実力を出せない気がする。あとヒーローの場合殺さないで捕縛しなければいけないわけだから全力で殺しに行ける機械じゃ駄目だな。
というか戦闘訓練のときはいつも那由多のモノクマと新世界プログラムの中で戦っているわけだから対ロボが体の中に染み付きまくっている。
もう合格者の中の平均位なら取れたかな。
ロボ無双でテンションが上っていたらいつの間にか自分が考えていた合格ラインは完全に越しただろう。そう考えているとさっきマークしていた場所に0ポイントヴィランが出現した。
…予想していたよりも大きい。ビッグバンモノクマよりも少し大きい位かな
あの大きさではちょっと一刀両断は難しい。まぁ0ポイントだし切る意味がないからそんな事を考えても意味はないか。
そう思い、反対方向へ行こうとした時に気付いた。
そのヴィランの下に足をくじいたのか知らないけど動けなくなってしまっている受験生がいる。
「お、おいお前助けてやれよ」 「いや俺の個性は救助はちょっと……」 「しょうがなくね、あいつの自業自得じゃん」 「そんな事言ってやんなよ」 「今のうちに仮想敵を狩っておこうぜ」「助ける時間も暇もこっちにはないんだよハゲ」「はぁ? ハゲてねえよ」「でもあれヤバくね。下手したら死……」「大丈夫だろ。医療系のヒーローでトップのリカバリーガールがいるんだろ?」「いや、あの大きさの鉄の塊に踏まれたら普通に死ぬくね?」「雄英高校がこの程度のハプニングを想定していないわけ無いだろ」「それにもしやばかったらプロヒーローが助けに来るだろ……多分」「まぁプロヒーローがなんとかしてくれるだろ」「それもそうだな」
私がそんな事をする義理はない。ここは雄英高校の敷地内だし死ぬことはないだろう。回復系の個性を持っている教員もいるみたいだし。もし死んだとしても雄英高校にマスゴミが入り込んできて雄英高校の評価が少し下がるくらいだ。逆に個人的にはそっちのほうが都合がいい。諦めてくれ
そう考えてそのヴィランがいる反対方向に走り出そうと考えた瞬間、
「た、助け……」
とその受験生と目があった。その瞬間、0ポイントヴィランの方に駆け出してしまった。
この世界ではヒーローに適正があると瞬時に体が動く、とこの世界では言われているがそんなきれいなことで動き出したわけではない。
私の父親がヴィランに襲われた時に逃げ出した
自分自身がクズだということは理解している。でもあのヒーローと同列に扱われることだけは生理的に受け付けない。
頭で考える前に動き出してしまったためどの様に対処するのか全くもって考えていなかった。
彼が踏まれるより早く着きはするだろう。だけどそれだけでは一緒に押しつぶされるだけだ。おしおきの様に。
他の姿にコスプレする? いや
というかコスプレしている暇がない。
じゃあ、あれを使うか?
…いや考えている暇はないこれしか無いだろう
超高校級の剣道家の才能を限界まで鍛え上げた事により使えるようになった
紫電一閃
ダンガンロンパでは自由時間行動の時間の際にキャラとの交流をすると学級裁判での論破に役立つスキルが手に入る。
辺古山ペコとの交流で手に入るスキルは「紫電一閃」。原作での効果は反論ショーダウンで斬り返しが全て“強烈”になる事。
流石にゲームシステムが共通している世界ではないので効果までは同じではない。だけど才能を磨いているうちに出来るようになった奥義に同じ名前を付けてみたのだ。だから効果はまるっきり違う。
私のオリジナルの「紫電一閃」の効果は物凄い速さの抜刀術。発動時間やクールタイムなどは存在しない。ゲームではないからね。代償は使いすぎると酷い筋肉痛になるだけ。全く剣道をかじらないで独学で超高校級の剣道家まで上り詰めた辺古山さんに相応しい奥義だと思わない?
超絶簡単にいうと霹○一閃・神速だね。
でも今回は斬る必要はないから刀は抜かない。足にだけ力を入れ、加速する。0ポイントヴィランの足が彼を踏むより先に彼の所に到着し減速せずに片手で彼を掴み安全な所まで連れて行った。
〈終了〜〉
ふう、終わった。体力的には全く疲れてないけど、精神的にめちゃくちゃ疲れた。考えすぎてオーバーヒートを起こした。やっぱりこの癖はそう簡単に直せないな
でも全く怪我もしていないし、結構成績もいいんじゃないかな。
さっき使った切り札もコスプレ出来るキャラクターの数あるし別に一つ位なら大丈夫でしょ。もしやばかったら後で今のデータをハックして消去させればいいんだし…
とここでさっき助けた彼に目が行った。
「大丈夫か?」
ペチペチと軽く叩いて声をかけてみても反応がない。どうやら気絶しているようだ。
どうしようか。勿論医療知識はあるけど今の姿ではそれも出来ない。しかも今日は超高校級の保険委員である罪木蜜柑の衣装を持ってきていない。
どうしようかと考え、身を翻した。銀髪のお下げ頭が片目が隠れた銀髪になりフリルのヘッドドレスをつけている。
超高校級のメイド − 東条斬美にコスプレした。彼女のコンセプトは完璧メイド。だから超高校級の御曹司と同じくどの分野をとっても超一流。
このコスプレ衣装の中にはかなりの数の小道具が入っている。その中には絆創膏や包帯なども入っているし、私の趣味で某メイドと同じく遠距離攻撃用の投げナイフを十本くらい持っている。
「脈は……あるようね。外傷は足の打撲と腕の擦り傷、切り傷位。気絶した理由は受験の緊張と今回の出来事でパニックになったという所かしら……」
布団の上で寝かしておいたら自然に起き上がるレベルの怪我という診察結果になった。一応、持っていた消毒で足や腕に応急措置をして包帯を丁寧に巻いておいた。
「救護室はあっちかしら?」
名前を知らない彼をお姫様抱っこで持ち上げ、救護室に連れて行った。
簡単だったけどなんだかんだ面倒くさい試験だったなぁ。
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「つむぎちゃん。雄英高校から受験の結果が来まちたよー」
「ありがとう。ウサミ」
ウサミから封筒を受け取ろうとするとモノクマがそれをかっさらっていった
「ねぇ、つむぎさん。これ受験に受かったにしては小さくない? もしかして落ちちゃったのかなぁ」
「モノクマ、あんたは黙っていなさい」
「うん、でも確かに小さいね。……もしかして本当に落ちたかな……」
少し不安を感じて封筒を受け取ってみると違和感を感じた。
「あれ? この大きさの封筒にしてはやけに重くない?」
「これあれかな? 開けた瞬間にドカンかな?」
「あわわ…爆弾でちゅか?!」
落ちたとしてもこれはおかしいな。
この封筒に入るレベルの小さくて薄く軽い爆弾はそう簡単に作れるものではない。作れたとしてもそこまで大きな爆発にはならないだろうし。……いや個性がある世界でこれは通じないのかもしれない。実際に触った物を生物非生物問わずに爆弾にする個性もあるわけだし……。
「でもこれは絶対に雄英から来ているよ。だったらそんなことするかなぁ」
確かにそうだ。だったら
「よしモノクマ、開けてみてよ」
「ちょっとちょっとなんでボクなの?こうゆうときはいつもウサミじゃん!」
「モノクマは大量生産されているからいいんじゃないでちゅか。あたちはあまり残機がありませんし、一体一体をつむぎちゃんが心を込めて作ってくれたんでちゅよ。だからモノクマと違って残機の一個一個が大切なんでちゅ」
「いや他の体ならまだしも今のボクのボディはつむぎさんが作ったものだから」
「じゃあ私が
「それはダメだよ」「それはダメでちゅ」
「つむぎさんに何もなくてもボクらの機体がいくつかなくなるよ」
「……そこは『それに賛成だ』っていってよ」
それからなんだかんだ話し合って残機が多いモノクマが開ける事になった。
「おりゃ」
しーん
何もなかった。ちょっとだけ残念
「なーんだ、なにもないのか。絶b『HAHAHA』うわー」
急に中から音が鳴り出して、それにビックリしたモノクマが学校からの封筒を投げた。……ウサミの方向に
「うぎゃああああああ! 痛い!物を投げつけられると凄く痛いでちゅー!! こうなったらこっちもマジカルステッキ……いやバーサーカーモードで……」
「ほらほら二人共、やめなって、特にモノクマ。絶対わざとでしょ」
喧嘩腰になる二人を抑えつつ音がなった物体を拾う。……煙が出ているんだけど
「……えーっとはい完全に壊れてますね、これ」
前世の感覚に引っ張られすぎていた。そりゃそうか前世よりも技術力が上がっている世界でもあるわけだし……というか私は作っている側なのになんで忘れていたんだ。めっちゃはずいんですけど。
どうしようかと悩んだ末に左右田和一にコスプレし修理した結果テープは完全には復元することが出来、合格だったことがわかった。
一応、見ておこうと思い学校のホームページの受験番号が並べられているページを開いた。
「お、あったあった」
私の番号よりも一個下の番号を見つけた。爆豪勝己、やっぱり彼は受かっていたか。同じ学校の一個違うクラスの生徒なので番号を見ただけで彼だとわかる。
まぁ見た感じ彼よりも強い受験生がいなかったし、普通に頭がいいしそりゃ受かるよなって感じだ。言動はヒーローじゃないけど…
もし人気ヒーローになった後にいじめをしていた事がバレたらとか考えていないのだろうか?しかも私のせいで無個性の社会的地位が上がっているんだけど。
まぁいつか人間の闇という名の地獄を見てくれと思いながらそれの下を見てみると……
「……ん? え? えぇ!」
それを見ていると思わず二度見ならぬ三度見する情報が頭の中に入ってきた。
緑谷出久が合格している。私よりも受験番号が二つ後ろの番号があった。
これは予想外だ。というかこれマジでいってんの?
今まで彼が合格するなんて全くもって予想していなかった。
彼は無個性だしその場合上の存在が合格していたとしても権力で事実を握りつぶしてくるはずだ。……じゃあどうやって合格したんだ? ヒーローや警察とのコネでも持っていたのか?
彼にはそんなものは今まで持っていなかったはずだ。もっと根本的な所の話か? もしかしてもとから個性自体を持っていた? いやそれはない一応、三年間同じ学校に在籍していたのだから。
じゃああの根暗な雰囲気自体がフェイク? それもずっと私にもバレないほどの精度の。最原終一や王馬小吉なみの嘘つきだった?
そもそもそんな事をしてなんの理由がある? 無害アピール? 大人ならまだしも子供に対しても?
いや以前カムクライズルにコスプレしていた時に偶然彼を見たことがある。私だとはいえカムクライズルの観察眼が外れることなんてありえない。
ということはついこの前に偶然個性が発現したということ? いや世界中を探してみても5歳以降の発現例は最高でも一桁の時のはずだ。それもありえないだろう。
じゃあ誰かに個性を与えてもらった? そういえばあのハゲが個性を奪ったり与えたり出来る個性を持っていた筈だ……
その場合、あの英雄願望を持っている緑谷出久がヴィランに個性を与えてもらったという事になる? そんな事がありえる? もしかして強制的に与えられた、もしくは親が人質に取られているとか?
この頃、鍛え始めたのはそれのせい? 親を取り返すためってこと?
いや逆にどこかのヴィランかなんかの間者?もしそうだったとしてもそんな状態の人間が普通に毎日学校に来れるわけない。なんか今までの考察が全体的にしっくり来ない。
「モノクマ。今すぐ雄英高校の監視カメラをハックして。…あと試験会場に飛ばしていた何体かのモノチッチから送られてきた映像の中で緑谷出久がいた試験会場の映像を映して」
「ラジャー」
モノチッチは言うならば超小型監視カメラ。人間の肉眼ではまず見えないし原作でも元野性児の獄原ゴン太がちょっと知覚できた位だ。この世界では虫の個性などもいるため絶対にバレないと言い切りは出来ないけどかなり使える。
実際にやろうと思えば世界のどこでも監視出来る。ちょっと改造して原作にはない機能も付けたけど…
出てきた映像にはあの緑谷出久が0ポイントのヴィランを一撃でぶっ壊した所がはっきりと映っていた。
「うーん、本当に個性が発現している」
しかも増強系の個性…でも一発殴っただけで明らかに腕が壊れている。
見た感じ個性をまだ使いこなせていない。そういえばあのハゲも無個性に個性を与えたら最初は使いこなせないって言っていた。ということはマジでハゲから個性を貰ったって事?
もう一つあるとしたら、他にも個性を与えることが出来る個性を持っている人間に与えてもらったとか? 一つの個性であるとしたら他にも同じ様な個性があっても何もおかしくない。…そういえば誰かいたよな?誰だっけ
うーんこれ以上考えても今の情報だけでは答えが出ない。嫌だけど
すぐさま身を翻しコスプレし、ある所に電話を掛けた。
「はいはい、どちら様−?」
『…電話を掛けてきたのはそちらじゃないか。それで何のようだい江ノ島盾子?』
私は自称チワワ100頭分の可愛さの絶望的ギャル、江ノ島盾子にコスプレしたのだ。
「そんなことは絶望的にどうでもいいのですよ。……単刀直入に聞くぜ!この頃オマエは誰かに個性を譲渡したかぁ? AFO」
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彼女 − 江ノ島盾子 と僕が初めて会ったのはある時に彼女が接触して来た時だった。その時彼女はある計画を持ち出してきた。
あまりにもバカバカしく最初は一蹴しようと考えていた。
でもその考え方を考え直さなければならなくなった。なぜなら彼女はドクターを凌駕する技術力を持っていたからだ。
個性分野においてはまだドクターの方が高かったがその他の技術、能力が突出しすぎていた。
機械工学、改造技術、洗脳技術、武器兵器製造技術、薬剤調合技術、分析技術、プログラミング技術、情報収集能力…etc それらの全てが
彼女を利用できれば僕の夢である『魔王』を作り出す事も現実味をおびてくる。
だから僕は彼女をこちら側に取り込もうとした。こちらの研究を手伝ってもらうかわりにドクターに彼女がやっている研究を手伝わせた。ドクターも研究仲間が出来て嬉しそうだった。
会話をしている相手の害意を見抜く個性を使ってみたが僕達に害意は感じられなかった。さらにこちらを信用してきたのか自分のもう一つの顔である十神白夜の顔を明かしてきた。
今使っているスマートフォンも十神の技術力で作られた盗聴されない工夫をしてあるようだ。
それからドクターが使える資金源も増え、更に『魔王』を作り出すことに一歩…いや百歩近づいている。
そんな中、彼女が電話を掛けてきた。合う時はいつも直接会うのになぜだろうか…
「君の
『うんそうだよー』
ここ数ヶ月の事を思い出してみる。
「この頃は個性の譲渡はしていない。個性の強奪ならば何件かしたが」
数年前にコマを増やすために何人かに個性を渡したことはあったがこの頃は渡していなかったはずだ
『…ふーん、そうなんだぁ』
ここで一つの可能性に思い立った
「もしかしてその譲渡された個性は増強系かい?」
まさかオールマイトがOFAを誰かに譲渡した可能性がある。
『
「……そうか」
「そういえばドクターが君に手伝って貰った研究の成果は教えてもらったが、君がドクターに手伝って貰っている研究はどうなっているのかな?」
『計測の結果まだ完成には程遠いですが効果が出始めました。私が今作っているのは個性消失薬なのですが完全に消失させるまでには至っていません。今できている最高傑作で数時間完全に個性を使えなくするくらいでしょうか。今は薬液タイプですがいつかは弾タイプやガスタイプも作りたいと考えているところです。』
「それはこちらも協力したかいがあったというものだ。」
『うん、こちらもドクターに協力して貰って良かったよ!』
「…君には本当に感謝している。君がいなかったらあのドクターでもここまでの速さで僕が望んだ物の完成は出来なかっただろう。」
脳無が完成し今はハイエンドの開発。個性の複製技術の開発。そして…
「今でも君レベルの才能の持ち主が無個性だという事は信じられないね。最初は脳の活性化などの個性だと思っていたよ。それで君ならば僕が厳選したいくつかの個性を譲渡してあげてもいいとすら思っているのだがどうかな?」
そう彼女は何処まで突出した技術があろうとも結局は無個性。かなり上手い変装能力や対人戦闘能力があるようだがそんなものは僕のAFOに比べればチリにも等しいものだ。
だからこそ惜しい。
『いつも言っているけどお断りよ。なぜ私様が人間風情からそんな物をもらわなきゃいけないのよ。それに人間を殺す時に個性なんていらないの。個性を貰ったとしても無駄な破壊を引き起こすだけ。人間っていうものは案外簡単に殺せるものなのだから』
いつもと同じ返され方をされる。彼女は無個性であることにこだわりでも持っているのだろうか。くだらないプライドだ。
それこそ彼女が僕に勝てるビジョンが浮かばないのになぜここまで拒むのだろう?彼女が個性を受け取ってくれればかなり使い勝手のいいコマになったのだが…
「では、また」
『うん、じゃーね−』
もしもの時は彼女の体でもいいかもしれないな。またいつでも利用してあげるよ、江ノ島盾子
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…とか考えているんだろうなぁ、あのハゲ
このハゲは確か電話越しでも相手が嘘を付いているのか害意を持っているのかを見抜く個性を持っている。
だから絶望的に面倒くさいから電話したくないけど江ノ島盾子の本当の才能である超高校級の分析力で超高校級の詐欺師をラーニングし自分の感情を操りながら話す。いつもこれで嘘を本当にしている。
彼が自分の個性を絶大に信頼しているからこそのやり方。
そもそも生まれ持った個性が強いだけの性格が悪い精神年齢ガキのハゲに私様が心理戦で負けるかよ。
こいつはオールマイトと戦う準備をしているようだけどどちらが勝ったって別に私には関係ない。だってどちらにせよどっちも殺すから。
オールマイトが勝てばヒーローや民衆に希望が生まれ、ヴィランに絶望が生まれる。AFOが勝てばその逆だ。その希望が生まれた瞬間それを叩き潰す。そしてそれをテレビ電波をジャックして全国に生放送でこれを流す。世界が絶望に包まれている最中に絶望ビデオとしてね。これが出来れば人類の八割が絶望に落ちると予想している。
いや少し言い間違えた。たまたま設置していた”グンニグルの槍”に超高校級の薬剤師の才能で
個性消失薬自体はもう完成して軽量化を目指している所。ガスタイプは八割完成しているけど、ひと吸いだけで個性がなくなるようにするのはかなり難しい。弾タイプは作ってみたもののあまり使い所が無いことに気付いた。だって実弾を撃てばいいだけだし、この世界には外皮が硬い個性もあるから効かない人間もいる。使うのは個性でふんぞり返っている奴の尊厳破壊位だ。
それにドクターはもう
個性の複製技術も応用して大量生産しているモノクマにも単純な個性なら付与出来た。
ハゲは私の驚異にはなりえないとまでは言わないけどもし敵対してきたとしても十分に対処できる。だって持っている個性、戦い方、性格、目標、全てが丸裸だから。
対してハゲが持っている私の情報は持っている技術力が高い事と私のもう一つの顔が十神白夜だというだけ。カムクライズルにコスプレすれば引き出しは無限にあるといえるわけだし殆ど情報は無いのと同じ。
それに希望ヶ峰学園上層部が『カムクライズルプロジェクト』で使っていた、脳に刺激を与え全ての才能を植え付ける技術。それを私は超高校級の神経学者の才能を磨いた上で使えるようになった。それを才能ではなく個性に応用して使えばハゲ言っている『魔王』に近い人体の限界を凌駕した人間を作り出す事も出来る。まぁ私の脅威になる存在を自分から作るなんてありえないけど。
せいぜいラスボス気分で踊っていてくれ。そっちのほうが操りやすいし、影響力を持っていたほうが多くのヴィランに絶望を与えられるから。
……緑谷出久についてもう一度考えてみるとやはりハゲと関係があるのだろうか?でも渡していないって事はどちらも直接的な関係はないと見ていい。
だとしたら他の人物から譲渡されたということは確定したと見ていいだろう。
でもこんなに都合のいい時に? 彼の人生の転換期でもある受験を受ける時に個性を与えてもらうなんてことある? 超高校級の幸運でも持っているのか彼は?
そういえば彼が発言した個性、増強型だったよな。それってオールマイトの……
超高校級の幸運……
彼、この世界の主人公じゃね?!
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〈 To BE CONTINUED…//// |
\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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おまけ
発明家の試験
「黄金の脳細胞を持った超高校級の発明家である入間美兎様がこの程度の試験に落ちるわけねーだろ」
はい、ということでヒーロー科の試験は終わったわけなんですけど保険として入間美兎としてサポート科を受けておいたんですよね。まぁヒーロー科に合格してたら辞退するけど
正直、サポート科はよほどの事がない限り落ちる事はないだろう。だって入間美兎はこの世界で実績が結構あるからね。
ヒーロースーツの進化、個人に合わせた武器の製造、目薬コンタクト系の便利なサポートアイテム。ついでに寝ながらシリーズの発明。
才能が元からチートということもあってかなり極める事に時間を割いた才能でもある。
あとコスプレすると口調や性格がコスプレした元のキャラと同じに強制的になるんです。だからちょうどあった受験生の人……スミマセン。
「そうですか。握手してください。入間美兎さん」
「え、えぇ? い、いいぜ。この俺様の手を握れる事を光栄に思いやがれ」
「私の名前は発目明。あなた程の人物と同じ学科に受験するとは……それであなたはどんなベイビーを作るのですか?」
「べ、ベイビー? いや俺様とヤルに値する男がいねぇからな」
子供ってこと? この子この歳で子供作ってんの? え? マジ
色々と話しかけられているが衝撃すぎて中身が入ってこない。
「聞いているのですか?更にその子(のデザイン)との新たな(進化先としての)ベイビーも作っているのです」
「き、近親相姦…だと…」
ヒーローの学校にマジの変態が来てるんだけど……これは…いや確か教員に18禁ヒーローがいたわけだし…いいのかな
「どうです。このどっかわベイビー」
「ふざけんな!ベイビーって発明品のことかよ。…いやまあそんなことだと思っていたぜ。」
これは筋力上昇系のアイテムか
「…俺様には負けるがいいデザインだな。」
「では、入間さんのベイビーを見せてください!」
「いいぜ!俺様の胸と器のデカさは女神級だからな!どうだ見やがれ、俺様が発明した寝ながら戦えるベッドは」
「ほうほう、私にはない考え方ですね。でも戦うってことは動くんですよね? だったら寝づらくないですか?」
「この俺様がそんな所を考えていないわけねえだろうが。一回寝てみろ」
「寝心地はかなりいいですね。それでこのヘットギアで操るのですね。……おぉ振動が全く無いです。これはこれは」
「おいこっちに攻撃してくるんじゃねえ。あ、や、やめてぇ……」
あぁ……このコスプレだと新しい扉(ドM)に目覚めかける可能性がある事が一番駄目なところだわ。
今回の話を書くに当たってヒロアカの世界観を改めて調べて見たんですが結構クソですね。というかジャンプ世界はクソくない世界のほうが少ないですが…
そんな世界でA組の皆がいい子過ぎる。 「全員、合格だヨ」とか言う連続殺人鬼が見えた。
今回の話しを見てもらったらわかると思うのですがつむぎちゃんは基本クズです。
手紙の下りは完全に茶番ですね。ウサミを殴りたかったんだ!
あと入間さんの口の悪さは原作よりもかなりマイルドにしました。彼女なら下品な牛デブ女くらいまでなら言います。
いつかアンジーと塩崎さんみたいな会話も書きたいですね。