仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~ 作:唐 十三郎
「結構この2週間で驚く事ばかりだったよ……まだまだアタシが知らない事が多いなぁ」
「でも纏様は現在20歳。ライダーの平均年齢で考えると十分かと思われます」
「それなんだよ! 勘吉が参加したのって大丈夫なの? ジェネレーションギャップとか起きなかった?」
その言葉に応える既存ライダーたち。景和・祢音・冴の順に話す。
「気にはならなかったかな? 両さん結構話せるし」
「そーねー。コスメまで詳しいのは驚いたけど」
「と言うかさ、オタクと料理スキルとアスリートを兼ね備えてるのヤバくない? どこでだって話題尽きないじゃん」
「そうか……考えて見たらそうだったっけ」
纏が呆れかえっていた。そしてここまで無言の英寿が口を開く。
「ジェネレーションギャップか……止してくれラヴィ。その言葉は俺に効く」
「え? ツムリちゃん、あれはどういう事?」
だがツムリも俯いたまま何も喋れずに居た。詳しくは「変攻XI」の前書きを参照して欲しい。
https://syosetu.org/novel/320823/15.html
英寿にとってもツムリにとってもジェネレーションギャップという言葉は地雷である。
葛飾署の命令で秋本商事所有の研究所に出向く事になった纏・マリア・早矢の3人。早矢は今回からの本格登場のため、改めて彼女について紹介する事にしよう。
【磯鷲 早矢】
葛飾署の交通課に勤務する女性警察官。アニメ版未登場。
纏と同じく黒髪を後ろで束ねた髪型をしているが纏が雑に結んでいるのに対し早矢のそれは毎日しっかり櫛で髪をとかし、箇所箇所で綺麗に切り揃えて整えている。時代劇に出てくる姫君の様な雰囲気をしているため、堅物の大原部長も危うく浮気しかけた経験がある。
体型も長身のスレンダー美人という風貌に加え、大和撫子という言葉がピッタリの清楚な和風美人である。男性警官からの人気は高く大原部長の妄想に登場することもしばしば。
京都にある武道の名家に生まれ、幼い頃からあらゆる武道の鍛錬を積んできた。特に弓道は百発百中の腕前を誇り、学生時代は全国大会で何度も優勝している(名前の「早矢」も弓道用語である)。家族構成は、父「剣之介」、母「穂之華」、長男「蘆嵐」次男「蘿虎」三男「飛竜」。
基本的に標準語で喋るが、大阪出身の御堂春と関西弁で会話したことがある。
「声が父親に似ているから」という若干ファザコンめいた理由で両津勘吉に交際を申し込むが、後に本気で好意を寄せるようになり(最近ではそのような描写は見られない)、同じく両津を恋い慕う麻里愛と勝負したこともある。その父親とは磯鷲家の家風で今でも一緒に風呂へ入る。
同じ交通課の擬宝珠纏とは気が合う為、一緒に行動することが多い。
武道以外の和風の物事にも造詣が深いが、最新の流行や洋物、携帯電話などの最新機器には疎い。その為、この令和の世でもスマホはおろかガラケーすら所持していない。それでも時間はほぼ正確で、かつ連絡が行えなくても言いたい事がわかる件については後述で。
酒にも弱く、酒を飲むとすぐに酔い潰れてしまう上に体が火照ってその場で服を脱ぎ出す癖がある。おかげで大原部長と飲んだ際は一緒にいるところを両津に目撃され「酒の弱い早矢に無理やり飲ませて……」と酷い誤解をされた(しかも週刊誌にスクープされた。これは誤解が解けた両津が中川を動かして何とかしてくれた)。
作中では京料理を両津達に振る舞う場面があり、ほとんどを自分の手で作り上げた。(それを見た大原大次郎曰く『これはすごい、料亭の気分だ!』と驚きの声をあげていた
母方の実家が陰陽師の家系のためか強い霊能力も持ち、両津を狙う悪霊の大群を撃退した事もある。携帯の機器類や時計すら未所持でもだいたいの事がこなせるのはこれに起因する。時間は日時計と肌で感じる湿度や風、夜も月時計や湿度と風、また聞こえてくる虫の音や出歩く人の人相などの感覚で把握出来る。連絡手段が無くても状況把握出来るのもこれに起因して、霊感でだいたい把握出来る超常の者であった。
原作では纏より早く登場しているが、アニメ版では何故か登場を果たせなかった。しかしコミック140巻の付録のセル画には早矢の姿が描かれている。
※以上いつもお馴染みPIXIV百科事典からの引用と再構成、加筆にて調整。
「とまぁ、アタシたち以上に明確に早矢の紹介が行われたわけだけど」
「纏様……流石にそう言ったメタな発言は早矢様を混乱させるだけでは無いかと……」
「いいえ、マリアさん。纏さんの言っている事はだいたいわかりますよ。私たちの活躍をご覧になられている方々へのご紹介ですよね?」
「早矢様?!」
前述の通り、霊力を持つ早矢は第4の壁を通じ、その向こう側に居る存在を朧気ながら認識していた。
「いつも私たちのお話をお読み頂きありがとうございます。これからも御贔屓にどうか宜しくお願いします」
「早矢?! いやいや、そういう挨拶とか要らないから……」
「そうですか? でもせっかくなのでちゃんとご挨拶しておきたかったのですが……」
「もー……でも、そういう所が皆に好かれるんだけどねぇ」
「本当にそうですわよねぇ~」
建物の受付で入館手続きを済ませ、建物内に入る3人。3人共に婦人警官の制服姿で訪れている為、すれ違う人たちの注目が集まる。
「……これ、私服で来た方が良かったんじゃねえか?」
「そうですわね。でも私たちは警察の所要で訪れていますから……」
「今後は少し考えた方が良いかも知れませんね……」
気まずそうな顔つきになる3人が案内人の誘導で進むと重々しいドアの前に立っていた。表札には”所長室”と書かれている。案内人がノックをして入室の確認をした。
「失礼します。葛飾署の皆さまをお連れしました」
「ああ、伺っていますからどうぞ中へ」
「では皆さま、どうぞこちらへ」
所長室の中には壮年の男性と見慣れた若い女性の姿あった。
「麗子さん!」
「麗子様!」
「麗子さん、お久しぶりです」
「皆、元気してる? わざわざ来てくれてありがとう♪」
中に居たのはこの建物の所長と、3人が良く知っている公園前派出所のメンバー、秋本麗子だった。ただし今日の彼女はいつものピンク色の警官服姿では無く、グレーの縦セーターにピンク色のビジネススーツを着合わせている。フランス人の母から受け継がれたサラサラの金髪ストレートヘアに美しい容貌をしている顔立ち。そして身長170センチ、バスト96センチ・ウエスト59センチ・ヒップ90センチと言うモデル並みの体型でこの格好をすると集まった3人でも目を奪われるものがあった。
「では社長。私は研究に戻ります。ご説明をどうかよろしくお願い致します」
「ええ。じゃあ後程改めて宜しくね」
壮年で温厚そうな顔をしている所長は部屋を後にした。そして麗子から3人への説明が行われる。
「改めて今日は公園前派出所の警官では無く、秋本貿易傘下のカトリーヌ商事の社長として依頼させて頂きます」
「麗子様……」
同僚のマリアでもここまで真剣な表情の麗子を見るのはもしかしたら初めてかもしれない。マリアほどの人物でもその気迫に気圧されそうになっていた。だが直ぐに笑顔になり、いつもの温和な態度を見せる。
「なーんて堅苦しいのはアタシの性に合わないわよね。でもかなりの厄介事を頼む事になるのよ。いいかしら?」
「厄介事?」
「そ。皆も知っているけど、ウチと圭ちゃんのトコって付き合い長いのは知っているでしょ?」
中川財閥と秋本商事が懇意なのは財界でも有名な話だが、その跡取り息子と跡取り娘が下町の派出所で巡査として働いているのだから、この世は奇妙な話だと言えよう。聞く人次第では腰を抜かしかねない。
「ウチの署で知らないヤツの方が珍しいけどな。それで、中川さんとこが何かあったの?」
「単刀直入に言うと両ちゃんがまたポカをしたのよ」
「「「あ~……いつものやつですね……」」」
3人娘が大きなため息を吐く。”中川のトラブル有る所に両津の影在り”これがお決まりになっているため何を今更と言った態度を取っても当然である。
「それで? そうなると何故麗子さんが?」
早矢の質問に麗子が明瞭に答える。
「そりゃあ中川財閥が傾いたらウチにも余波が来るからね。だけど肝心の圭ちゃんが暫く立ち直れそうもないみたいだから……」
「あの中川さんが……」
「そんなに酷いの?」
纏からも質問が出た。日頃知っている好青年の中川が落ち込む姿は想像も出来なかったからだ。
「あれは完全にダメね……流石のアタシも見ていられなかったわよ」
両津が脱落した直後、その報せを聞いた中川はかなり動揺したそうだ。
筆者です。「麗羅III」をお送りしました。
磯鷲早矢さんの紹介文で1200文字も使った今回ですが、いよいよブラウザバックも増えますかね? でもちゃんと紹介したかったんですよ早矢さん。本文でも書きましたが、TVアニメでは未登場です。モチーフとしたキャラはアニオリで用意されましたが、本来の早矢さんとは全然違っていて両さんのお見合い相手の為に用意された別キャラでした。
そのため正式なCVもついてない早矢さんなので筆者の勝手なイメージでは「玉晒IX」の前書き(https://syosetu.org/novel/320823/87.html)でご紹介した3人のさおりさんたち(早見さん・大西さん・後藤弱さん)を次々変えて脳内再生させています。恐ろしい事にどのさおりさんでも早矢さんとの親和性高いんですよね。
本編でも霊力持ちと言う異能者でしたが、その設定は今作でも使わせて頂きました。第四の壁を破って挨拶するヤベー人にしています。皆さま、ちゃんと挨拶してくださいねw
久々の麗子さん登場回でもありました。縦セタと言う最強のアイテムを着込んでDTを殺しに来ています。どたぷんっ! ……っと揺れるオッパイも健在です。スパロボとか来たら大変な事になります。かつて連載終了記念に販売された麗子さんの水着フィギュアですが、現在だと当時価格から7~8倍以上の値がついて売買されていますね。(https://hobby.dengeki.com/news/427932/)プラモもフィギュアも再販がなかなか望めない昨今ですから仕方ないのですが、この出来栄えなら買っておけばよかったかもしれません。
では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。
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